『喘ぐ』の意味とは？ちょっと気になる各国の女性の喘ぎ声12選も！

喘ぐという言葉の意味をご存知ですか。生活のなかにたびたび出てくる言葉ですが、簡単に説明しようとするとむずかしい言葉かもしれません。喘ぐという言葉には、「苦しそうにせわしく呼吸する」「息を切らす」などの体の状態を意味するものと、「生活のなかで苦しみ悩む」という心の状態を意味ものがあります。つまり心や体の苦しい状態を意味する言葉であるということですね。

「喘ぐ」という言葉の読み方は「あえぐ」となります。この「喘ぐ」という言葉の「喘」という漢字は、「喘息」という言葉などにも用いられていて、訓読みで「ぜん」や「せん」とも読むことができます。音読みでは「あえ」ぐ、という読みのほかに「せき」や「せ」く、などとも読めます。

「喘ぐ」という言葉は古い言葉で、その語源は上代、平安時代まで遡れるとされています。もともとの言葉は「あへぐ」と読み、「合う」の活用の意味として使われ、息が続かない苦しい様子を見て「息喘ぐ（いきあへぐ）」と言ったものから息が消えて「喘ぐ」となったという説があります。この語源のほかにもいくつか語源の説があり、例えば苦しく息をする様子を「アハアハ」と言っていたということから「あへぐ」となったという語源説もあります。いろいろな語源を調べてみるのも面白いかもしれませんね。

喘ぐという言葉の類語にはどのようなものがあるか紹介します。類語とは似た言葉、つまり意味を代替えすることができる言葉が類語となります。喘ぐという言葉をほかの言葉で言い表したいときに類語を用いると便利です。

喘ぐの類語の1つとして「息切れる」というものがあります。語源となった息苦しい様子を表す言葉という意味で「喘ぐ」と「息切れる」は、類語として意味が近しいと言えるでしょう。

喘ぐの類語として「苦しむ」も使いやすい言葉です。ただし、喘ぐという言葉が、語源から息苦しいという狭い意味を持っているのに対して「苦しむ」は「息」の部分が排除されているものなので、さらに広い意味を持っている言葉となります。類語としてはストレートに使いやすい言葉ですが、詳細に用いる場合には表現が分かりづらいこともあります。

喘ぐという言葉の体の状態を表現する意味で使いやすいのがこの「息が上がる」です。息が上がるという言葉は、激しい運動をした場合に息苦しくなった際に用いられます。体の状態を表す喘ぐという言葉にはぴったりですね。

「喘ぐ」という言葉を英語で表現する場合、さまざまな言葉があります。英語の単語としては「gasp、puff、heave、pant、endure、suffer」が喘ぐと同じ意味の英語の表現として使える単語です。使い方として例文を挙げると、「pant under a heavy load.（重い荷物に喘ぐ）」という使い方となります。英語の単語は使い方次第で全く違う意味になる場合もあるので、英語の単語本体よりも、表現としての使い方を覚えるほうがいいでしょう。

喘ぐの対義語としてはどのような言葉があてはまるでしょうか。喘ぐという言葉が息苦しいという意味を持つので、対義語はその逆で、息が楽である状態を意味する言葉が相応しいということになります。そう考えると、対義語として「ほっとする」「ゆったりする」などの落ち着いた様子を意味する言葉が適当と考えることができます。ほかの対義語としては、体の状態の息苦しさに対するものとして、「平静」や「落ち着く」なども当てはめることができるでしょう。対義語は「喘ぐ」の逆の状態を意味する言葉ですから「息が楽」という言葉も、ストレートな対義語になります。

喘ぐを日常のなかで使う場合にはどのように使えばいいのかをわかりやすく例文で紹介します。前述した英語もそうですが、同じ言葉でも使う状況で少し意味が変わります。「喘ぐ」という言葉を状況に応じて上手に使ってみましょう。

この例文における「喘ぐ」の意味は、心情的なものになります。辛い気持ちを息ができないような苦しみにたとえて表現しているものです。

この例文の「喘ぐ」は身体的な苦しさと心情的な苦しさの両方を意味しています。冷や汗は焦ったときなどに出る汗のことで、運動の汗とはまた違います。つまり何か問題が発生して、そのことで息苦しい状態になってしまい喘いだ顔になり、出た冷や汗を拭ったという意味ですね。

こちらの例文もまた、身体的なものと心情的なものを両方併せ持った「喘ぐ」を意味しています。人は驚くと呼吸が早くなるものですが、その早い呼吸のことを喘ぐと表現しています。使い方としては大きな驚きを表現する場合に用いるといいでしょう。

こちらの例文での使い方は心情的な「喘ぐ」です。何か苦しいこと、辛いことを絞り出すように告げる際に、かすれたような声になることを意味しています。

この例文は身体的な「喘ぐ」を意味しています。疲れた犬が舌を出して呼吸するような苦しそうな呼吸をしている状態を表現したものです。

こちらも例文もほぼ身体的な「喘ぐ」を意味しています。金魚は水中で常に口をぱくぱくとしていますが、死にかけのときにはさらにはげしく口を開け閉めするところを指して、同じような激しい呼吸を「喘ぐ」と表現しているのです。

これは少し特殊な「喘ぐ」の使い方です。意味としては、尻を叩かれた馬というものを知っていないとわからない部分がありますが、尻を叩かれた馬は「ヒヒーン！」といななくことが想像できます。そこで急カーブなどで列車が馬がいななくような甲高い音を発するところを意味する表現となります。面白い使い方と言えるでしょう。

こちらの例文の「喘ぐ」の使い方は、身体的な状態を意味するものです。疲労の酷さをわかりやすく表現するために、何日も歩き続けたような疲労としていて、さらに呼吸の苦しさを「喘ぐ」と言い表しているのです。今にも倒れそうな状態を意味します。

こちらの例文の「喘ぐ」の意味は、胸苦しさと一緒に使われています。呼吸が荒くなると、肺に酸素が少なくなり胸が苦しくなるものですよね。また、酸素が少なくなると心臓も苦しくなります。どちらも胸にある臓器なので「喘ぐ」ことによって結果として胸苦しいことになります。つまり意味としては、喘ぎすぎて肺に空気が足りなくなるほど苦しんでいるということです。

この例文の使い方は、社会的な話題のときや、会社での業績報告などの際になります。経済的な問題を身体的な苦しさに例えて、息苦しい状態を表現しているのです。意味としては、経済問題の悪化によって負担が増えて業績が苦しくなったということです。経済ニュースなどでよく聞く表現ですね。

ここまで本来の苦しい意味での「喘ぐ」を調べて来ましたが、俗語としてよく使われるようになった、エッチをする際の呼吸や言葉を意味する「喘ぎ声」についても少し触れてみます。女性の色っぽい声としてAVなどに登場する喘ぎ声ですが、国によってその言葉にも違いがあります。

日本人女性の喘ぎ声としては「あん……」や、「イク」などがよく知られています。もちろんAVなどで大げさに使わるものですから、現実の喘ぎ声とは異なりますが、海外のAVなどもそういった定番の喘ぎ声があります。

アメリカのAVはかなり激しいものが多いようで、アメリカ女性の喘ぎ声は強い誘いを意味する言葉が多く見受けられます。「OK」や「カモン！」などが多いようです。なかには放送禁止用語のような相手を罵る言葉まであるとか。女性が強いアメリカらしいですね。

実はエジプト女性の喘ぎ声はアメリカ女性よりも激しいとのこと。野獣のような「ウォオオオオ！」という叫び声をあげるようです。エジプトと言うとクレオパトラのような強い女性を思い浮かべますが、やはり気性が激しいのかもしれません。

ロシアも絶叫系の喘ぎ声なのですが、「ヤーカンチャーユ（終わる）」みたいな言葉を発することもあるようです。まさに喘ぐという言葉に相応しい激しい息遣いをするのが特徴です。

一転して世界でも男性優位で知られるインド女性の喘ぎ声です。切ない吐息を吐きながら「イデラ　アイエ（来てください）」というような意味の言葉を発するとのこと。美人が多い国でもあり、大変色っぽいですね。

中国も男性優位の国ですね。中国女性の喘ぎ声はかすかに「……アンッ」という感じとのこと。おとなしくて貞淑な女性が尊ばれる国だからでしょうか。

韓国女性の喘ぎ声はおとなしいながら官能的。あまり声を出さないのですが、「カンダァ（行く）」や「ミチゲッソー（おかしくなりそう）」などの喘ぎ声を発するとのこと。

タイ女性の喘ぎ声は、歌いあげるように「オーイ・オーイ」や「イーア・イーア」などの繰り返しが続くのだとか。「シアウ（気持ちいい）」という意味の言葉も言うようです。おおらかというか楽しそうですね。

ブラジルは女性が強い国として知られていますね。そのせいかブラジル女性はエッチのときは体全体で楽しむのだとか。喘ぎ声としては「エストウ ゴザンド（私は楽しんでいる）」という意味の言葉や、「エストオ　インドオ（行っている）」という意味の言葉を使うようです。

イタリアは性に奔放というイメージがあります。イタリア女性はそのイメージ通り、エッチを楽しむ傾向にあるようです。途中は、いい、つまり英語のイエスの意味の「スィ・スィ」をよく使い、高まったときの喘ぎ声には、行くを意味する「ヴェニーレ」や「ヴェンゴ」を使うとのこと。

愛も性も自由な個人主義の国であるフランス。そんなフランスの女性の喘ぎ声は、低い声で「ンーンーンンーンー」と、ゆっくりと情感を込めてささやくそうです。そして、「ジュ・ジュイ（楽しんでいる）」を意味する言葉や、「ジュ ジュウィ（来て）」という意味などの喘ぎ声をあげるとのこと。

真面目で厳格なイメージのあるドイツ。そんなドイツ女性の喘ぎ声は、英語ではイエスを意味する「ヤー・ヤー」や、「イッヒ コメ（すぐいくわ）」という意味の言葉を告げるのだそうです。少し日本にも通じるものがありますね。

「喘ぐ」という言葉の意味を紐解いて、語源や対義語、類語や使い方、そして英語の表現など、さまざまなアプローチから「喘ぐ」を調べて来ました。少しでも面白いと思っていただけたでしょうか。何気なく使う言葉も歴史のなかで変わったり、多くの意味を含んでいたりと、さまざまな面があります。「喘ぐ」という言葉を使いこなして、知性ある人になりましょう。