『節目』の意味や使い方を紹介!読み方で意味が変わるの?
『節目』という言葉を見聞きしたことがある人は多いと思いますが、読み方によって意味や使い方が微妙に異なるということをご存じですか?ここでは、「ふしめ」「せつもく」の2つの読み方をもつ節目という言葉の意味や語源、使い方などについて詳しく解説していきます。
目次
そもそも『節目』って?
日常会話やテレビ、改まった場所などでよく耳にする『節目』という言葉。『物事の区切りとなる所・竹や木材の節』を意味するこの言葉、『節目(ふしめ)』だけでなく『節目(せつもく)』という読み方があることをご存じですか?
『節目(ふしめ)』という読み方はよく聞く人が多いのではないかと思うのですが、『節目(せつもく)』という読み方や、その意味はあまり広く知られてはいないようです。
ここでは、「ふしめ」「せつもく」の2つの読み方で微妙に異なる意味や使い方、節目という言葉の語源や由来、類語、英語表現を例文とともに詳しく解説していきます。読み方の違いで異なる意味や、英語表現を知っておくと、とっても便利なのでぜひ上手な使い分けをする参考にしてください。
『節目(ふしめ)』の意味や使い方は?
2つの読み方を持つ『節目』という言葉。まずは「ふしめ」という読み方をした場合の『節目(ふしめ)』の意味や使い方を例文と併せて見ていきましょう。
『ふしめ』の意味とは?
『節目(ふしめ)』には主に2つの意味があり、
- 物事の区切りとなる所
- 竹や材木の節の部分
また、『節目(ふしめ)』が使われている言葉には「区切りの年」という意味を持つ『節目の年』、「これからの人生を大きく変える場面を迎えることや年齢のひと区切りを迎えること」を意味する『節目を迎える』、「区切りの場面」が複数回ある場合に使われる『節目節目』という3つの言葉があります。
『ふしめ』の使い方&例文
『節目(ふしめ)』の使い方を例文と併せて見てみましょう。「竹や材木の節の部分」の意味合いで使われる場合には、「節目がたくさんある材木は硬くて丈夫なんだよ」などという使い方がされます。
「物事の区切り」を表す場合は、「今年は創立100年という節目の年だ」「自分にとって大きな節目となった出来事は出産だろう」などといった使い方がされます。
『節目(せつもく)』の意味や使い方は?
『節目』のもうひとつの読み方として知られる「せつもく」。『節目(せつもく)』という読み方は「ふしめ」という読み方の持つ意味とは少し異なる意味があるようです。
『節目(せつもく)』の意味や使い方を例文と併せて見ていきましょう。
『せつもく』の意味とは?
『節目(せつもく)』にも『節目(ふしめ)』と同じく2つの意味があり、
- 植物の木目と節
- ひとつひとつの箇条を細かく分けたもの
「せつもく」の中でも大きな切れ目とされる物事を「ふしめ」ということから、「せつもく」という読み方がなされる場合の方がより細かい区切りを意味するということが「せつもく」と「ふしめ」の違いです。また、『節目(せつもく)』という読み方はスピーチなどの改まった場面で使われ、一般的に日常会話ではあまり使うことがないというのも2つの読み方の異なる点として挙げられます。
『せつもく』の使い方&例文
『節目(せつもく)』の使い方を例文と併せて見ていきましょう。「ここで1つの節目をつけたい」「〇〇選手が100安打を達成。節目の数となりました」
『節目(せつもく)』という読み方がされる時は、今という区切りを大きな区切りとせず、これから先の未来に向かって歩み続ける、そのための一区切りといった印象を与えます。
『節目』の語源や由来を紹介!
『節目』の語源や由来をご紹介していきます。『節目』の『節』は竹の幹が由来しており、もともと『節目』という言葉はその由来から『竹や材木の節となっている部分』を意味していました。
『節目』の『節』の由来となった竹の中は空洞になっており、何もないと大きくなることができない竹の表面に節があることで困難に遭遇しても高く高く伸びていくことができるという意味合いを比喩的な表現を用いて表したことが語源・由来となり、材木や竹のみならず物事の節を『節目』というようになったと言われています。
『人生の節目』の意味や使い方とは?
『節目を迎える』とは、これからの人生の流れを大きく変えるような「きっかけ」となる時期を迎えることを意味します。この時期を『人生の節目』または『節目の時期』『節目の年』と言い、人生の節目となる出来事には入学や受験、就職、結婚や出産、死などが挙げられます。
また、引っ越しや初恋など、自身の人生において重要な出来事は、小さな出来事でも人生の節目という表現が出来ます。
『人生の節目』を使った例文 |
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人生の節目である『出産』や『卒業』、『転居』。人生の節目を夢に見ることってありませんか?その夢の暗示が気になる人生の節目の夢占いの記事もぜひご覧ください。
『節目』の類語を紹介!
『節目』という言葉には、多くの類語が存在します。節目の類語として知られる11個の類語と、類語として挙げた言葉の意味合いを見てみましょう。類語を見ると、節目という言葉が私たちにとってとても身近な言葉であることがよく分かります。
類語 | 意味 |
ひと段落(ひとだんらく) | 物事がいったん区切られ片付くこと |
一区切り(ひとくぎり) | いったん区切ること |
ピリオド | 現在進行形の物事の決着を付けること |
境目(さかいめ) | 物事の区切れとなる部分 |
分かれ目 | 物事の区切れとなる地点 |
切れ目 | 物事の区切り |
分岐点(ぶんきてん) | 物事の分かれ道 |
ターニングポイント | 物事の分かれ道 |
岐路(きろ) | 運命の分かれ道 |
ひときり | いったん区切ること |
転換点(てんかんてん) | 今と状況が変わる地点 |
『節目』を英語で言うと?
『節目』の英語表現を見てみましょう。節目を英語で表すと
- turning point
- milestone
「milestone」という英語表現は『これから先の未来』に迎える節目、未来を意味する文章の中では使うことができない英語表現なので注意が必要です。また、『大きな節目』は英語で「a real milestone」と言う英語表現がなされます。
「turning point」「milestone」意味合いが少し異なる2つの英語表現を使った例文をご紹介します。
『She is at a turning point in life.」(彼女は人生の節目を迎えている。)
「It was important milestone in your career.」(あなたの人生において大切な節目だった)
読み方で意味が変わる節目の意味を覚えよう!
「ふしめ」「せつもく」の2つの読み方や、読み方によって少し異なる意味を持つ『節目』という言葉について解説しましたが、参考になりましたか?
読み方によって意味が異なる節目という言葉。ここでご紹介したそれぞれの意味や使い方を参考に、ぜひ上手に『節目』という言葉を使いこなしてくださいね。