キンセンカの花言葉や由来を紹介!贈り方やハンドメイド方法も!
皆さん、キンセンカをご存知でしょうか?キンセンカは寒い季節に咲き、またハーブやハンドメイドの材料としても人気があります。しかし花言葉には暗いイメージもあり、人に贈る時には注意が必要です。今回はそんなキンセンカの花言葉についてお話ししたいと思います。
目次
キンセンカってどんな花?
キンセンカはハーブとして多くの人に知られており、開花時期も1ヶ月と長く生命力が強く、寒い季節に暖かみのある色の花を咲かすことから、たくさんの人に愛されているお花です。しかし花言葉には暗いイメージや悲しイメージも多く、人に贈る場合には花言葉に注意も必要です。
キンセンカの特徴
キンセンカの特徴は大きな花輪です。小さな花でも2cmあり大きな花になると10cmもの大輪を咲かせ、楽しませてくれます。花の色は寒い季節に暖かみを感じさせてくれる黄色やオレンジ色です。
また種類によっては一重咲きや八重咲など色んな咲き方をします。キンセンカは日が昇るとともに咲き始め、日が沈むと花もしぼみます。
キンセンカの基本情報
キンセンカは所属はキク科キンセンカ属です。和名は漢字で金盞花と書き、別名はカレンデュラ・ポットマリーゴールド・フィールドマリーゴールド・長春花(ちょうしゅんか)・時知らずと言われています。
英語名Calendula officinalis。英語名Pot marigold。開花時期は12月から翌年の5月と寒い季節で旬は10月から5月とされています。市場に出回る季節は春で3月から4月です。
キンセンカの原産地や名前の由来
キンセンカの原産地は地中海沿岸の北アメリカ・中央アメリカ・南ヨーロッパなどで、キンセンカの名前の由来は花が黄金色をしていることと花びらの形が盃のような形をしていることが由来とされています。
またキンカセイの英語名であるCalendula officinalisはキンカセイが寒い季節でも1ヶ月咲き続けることから、カレンダーの1ヶ月という意味が語源になっていると言われています。
キンセンカの種類とよく似た花
一般的に売られているキンセンカの種類は、英語名のCalendula officinalis(カレンデュラ・オフィシナリス)という品種で寒い季節に元気に花を咲かせる八重咲の花です。
またCalendula officinalisをもとに改良したナカヤスキンセンカ・オレンジスターといった種類も人気があります。こちらも寒い季節でも温かみのある色の花を咲かせてくれます。
キンセンカによく似ている花のマリーゴールドもとっても人気がありますね。キンセンカの英語名にもポットマリーゴールドとありますが、これはマリーゴールドに似ていることから付けられていて、キンセンカとマリーゴールは別種の花です。
キンセンカの花言葉は?
キンセンカの花言葉は全体的に暗いイメージや悲しいイメージの花言葉が多くついています。しかし良いイメージの花言葉もあります。そしてその花言葉はキリスト教に出てくる逸話や、ギリシャ神話に出てくる逸話が元になって付いている花言葉だと言われています。
それではどんな花言葉があるのか、暗いイメージの花言葉と、明るいイメージの花言葉に分けてお話ししたいと思います。また英語圏の花言葉もありますので、併せてご紹介したいと思います。
キンセンカの暗いイメージの花言葉
キンセンカの暗いイメージの花言葉や悲しいイメージの花言葉には『悲嘆・悲しい別れ・寂しさ・失望・忘れられた愛』などがあります。これは後述しますがキリスト教やギリシャ神話に出てくる逸話が由来して付いた花言葉だと言われています。
この暗いイメージの花言葉や悲しいイメージの花言葉がついているため、キンセンカは花束として贈るには不向きと言われています。
キンセンカの良いイメージの花言葉
暗いイメージの花言葉や悲しいイメージの花言葉がついているキンセンカですが、良いイメージの花言葉もあります。キンセンカの良いイメージの花言葉には『変わらぬ愛・誠実・乙女の美しい姿・忍ぶ恋・静かな想い』などの花言葉があります。
これらの花言葉も後述するギリシャ神話が由来して付いた花言葉だと言われています。
キンセンカの英語圏の花言葉
英語圏のキンセンカの花言葉には悲しいあまり嘆くという意味の『grief』という花言葉と、絶望という意味の『despair』という花言葉と、悲哀や悲しいという意味の『sorrow』という花言葉などがあります。
キンセンカの花言葉の由来①キリスト教から
キンセンカの花言葉には、キリスト教が由来となっている花言葉があります。キリスト教の教えには『ユダは金欲しさに司祭長たちにイエスの引き渡しを持ちかけて、銀貨30枚をもらう約束をした』とあります。
ユダが裏切りイエス様ははりつけにされ処刑されたのです。その時にユダが着ていた洋服が黄色だったことから、キリスト教では黄色やオレンジ色は裏切りや悲しい気持ちを表す不吉な色とされています。
そのことから黄色やオレンジ色の花の花言葉はネガティブなイメージの花言葉が多くなったと言われています。
キンセンカの花言葉の由来②ギリシャ神話から
キンセンカの花言葉の由来には、キリスト教だけではなくギリシャ神話も関係していると言われています。そこでキンセンカの花言葉の由来となったギリシャ神話を2つご紹介したいと思います。
ギリシャ神話・水の精霊クリティ
まず1つ目にご紹介するキンセンカの花言葉の由来となったギリシャ神話は【水の精霊クリティ】のお話しです。クリティという名の水の精霊が太陽神アポロンに恋をしました。しかしアポロンにはレウトコエ女王という恋人がいました。
どんなに頑張って振り向かせようとしてもアポロンに振り向いてもらえないクリティは、レウトコエ女王に嫉妬心を抱き、レウトコエ女王の父親に内緒にしていた二人の関係を告げ口しました。
そのことに怒った父親は、王女を生き埋めにしてしまいました。しばらくして自分の愚行に気付いたクリティは、そのことを悔いアポロン(太陽)を見上げたままその場に座り込み、そのまま9日間が過ぎました。
そして座り込んだクリティの姿は、そのままキンセンカに変わってしまったというのがこのギリシャ神話のお話しです。このことからキンセンカには『悲しい別れ・乙女の美しい姿・悲嘆・失望』という花言葉がついたと言われています。
ギリシャ神話・クリムノン少年
2つ目のキンセンカの花言葉の由来となったギリシャ神話は【クリムノン少年】です。あるところに清らかな心を持ったクリムノンという名の少年がいました。
クリムノンは太陽神アポロンを身近に感じられる太陽の光が差す昼間が好きでした。そして陽が沈むと悲しい気持ちになっていました。
そしてそのクリムノンの気持ちを太陽神アポロンも気付き、二人はいつしかお互いを想うようになりました。その関係性をよく思っていなかった雲の神が、雲でアポロン(太陽)の姿を8日間隠し続けました。
しかし雲の神がそんなことをしているとは知らないクリムノンは、アポロンが出てくるのを待ち続け、ずっとアポロンのほうを見つめ続けました。
9日目に雲の神が諦め、やっとアポロンが現れましたがその時にはすでにクリムノンはアポロンのほうを見つめたまま、息絶えていたのです。
そのことを嘆き、クリムノンの愛を受け入れたアポロンはクリムノンの姿をキンセンカに変え、2人の愛の証としました。これがこのギリシャ神話のお話しです。
このことからキンセンカには『悲しい別れ・変わらぬ愛・忍ぶ恋・静かな想い』という花言葉がついたと言われています。そしてキンセンカが日が昇るとともに咲き始め日が沈むと花がしぼむことや、キンセンカが太陽の方向に向いて咲く理由は、このギリシャ神話が由来しているとも言われています。
キンセンカの贈り方は?おすすめの贈り方4選!
キンセンカには暗いイメージの花言葉や悲しいイメージの花言葉がありますが、良いイメージの花言葉もありますので、花言葉の意味を理解していれば、誕生日などのプレゼントにすることも出来ます。
しかしキンセイカはそのままプレゼントにするのはあまり好ましくないので、キンセイカをプレゼントする時にはどのように贈ればよいのかをお話ししたいと思います。
①キンセンカが誕生花の人に贈ってみよう
キンセンカは以下の月日の誕生日の花となっています。友人や知人・恋人やパートナーなどこの月日のお誕生日の方には、良いイメージのキンセンカの花言葉とともにキンセンカをプレゼントすると喜ばれますよ。
- 1月12日・13日
- 2月8日・9日・13日・26日
- 3月9日・16日・26日
- 4月2日
- 8月3日・24日・29日
- 11月7日
- 12月15日
②キンセンカをハーブとして贈ろう
キンセンカはハーブとしてとても人気のある花なので、ハーブとしてプレゼントしたら大変喜ばれます。キンセンカは、ショックやトラウマ・怒りなどの強い感情を鎮静してくれるリラックス作用があるハーブです。
またキンセンカは肌のトラブルや粘膜の炎症なども修復する作用があり、やけどや肌荒れ・胃潰瘍や黄疸などにも効果があると言われています。
そして抗菌・抗真菌・抗ウイルス剤・抗寄生虫剤としても使用されていて白癬やヘルペスなどにも効果があると言われています。
友人や恋人・パートナーにお誕生日などにハーブとしてキンセンカをプレゼントされてみてはいかがでしょうか?
③生花なら花束ではなく鉢植えで贈ろう
生花でキンセンカをプレゼントする場合は、花束ではなくハーブとして使えるキンセンカを鉢植えにしてプレゼントするのがおすすめです。
キンセンカは花が枯れた後に種を取ることが出来、その種を植えればまたキンセンカが咲きハーブとして使用することが出来ますので、お誕生日や記念日などにキンセンカをプレゼントする時には鉢植えにしてプレゼントしましょう。
④ハンドメイドで美容アイテムにして贈ろう
キンセンカはハーブとしても人気がありますが、抗菌作用もあり肌荒れなどにも効果があるのでハンドメイドの化粧水やトリートメントなどの美容アイテムとしても人気があります。
ハンドメイドで美容アイテムを作るのも簡単なので、女性にお誕生日や記念日などでプレゼントする時にはハンドメイドで美容アイテムを作ってプレゼントすることをお勧めします。
キンセンカでハンドメイド!おすすめアイテムの作り方3選!
お誕生日プレゼントや、記念日などにプレゼントをする時にキンセンカでハンドメイドしてプレゼントを贈ると、肌に良いものでしかも特別感もあるのでとても喜ばれます。
キンセンカでハンドメイドで何が作れるかというと色々あるのですが、今回はその中でも人気のアイテムを3つご紹介したいと思います。
それはトリートメントシャンプー・化粧水・オイルです。この3つはスキンケアの中でも特に頻繁に使うものなので天然ハーブでハンドメイドしてプレゼントすると、とても喜ばれます。
それではトリートメントシャンプーの作り方・化粧水の作り方・オイルの作り方を順に詳しくご紹介したいと思います。
①キンセンカのトリートメントシャンプーの作り方
髪の毛がパサつく方にはこのキンセンカのトリートメントシャンプーがおすすめです。作り方もとても簡単で、材料はミネラルウォーター1カップ強・キンセンカ大さじ1だけです。
作り方はミネラルウォーターを沸騰させて、キンセンカを入れて弱火で10分間煎じます。10分たったら火を止めて自然に冷まします。冷めたら茶漉しなどの濾し器で濾して、同量のシャンプーと混ぜ合わせて出来上がりです。
②キンセンカの化粧水の作り方
肌荒れが気になる方にはこのキンセンカの化粧水がおすすめです。キンセンカの化粧水の材料はキンセンカが5g・水が100ml・植物性のグリセリン・清潔な空き瓶だけです。グリセリンは薬局などに売ってあります。
作り方は綺麗な鍋に水100mlとキンセンカを入れ、弱火で30分煎じます。30分たったら火を止めて自然に冷まします。冷めたら茶漉しやガーゼなどの濾し器で花が入らないように濾して、清潔な空き瓶に入れ同量のグリセリンと混ぜて出来上がりです。
③キンセンカオイルの作り方
キンセンカのオイルは肌に優しいので、肌が弱い人でも顔や髪の毛にも使えます。キンセンカオイルの材料はホホバオイルやオリーブオイルなどの植物性の油が200ml・乾燥させたキンセンカが15g・密封性のある清潔な容器だけです。
作り方は容器にキンセイカと油を入れて1日1回容器を振ってなじませ、2週間日当たりの良い場所で保管します。2週間たったら茶漉しやガーゼなどで、花が入らないように漉せばキンセンカオイルの出来上がりです。
キンセンカは実用的な花?ハーブやエディブルフラワーでも!
キンセンカは観賞用だけではなく、ハーブとして使用したり食用のエディブルフラワーとしても使える実用的なお花です。
それではキンセンカにはどんな効能があるのか・どうやって食用にするのかなどをお話ししたいと思います。
キンセンカの効果と効能
キンセンカは万能薬とも言われているように、外用としても内用としても使えます。外用として使用する場合には、肌の炎症を沈めてくれたり保湿してくれたり抗菌・殺菌の作用もあるのでにきびを抑えたり消毒としても使用できます。
内用として使用する場合には、粘膜の炎症を抑えてくれたり傷ついた粘膜を修復してくれたりします。またホルモンバランスを調節してくれるので、生理前のPMS症候群の緩和や更年期障害の諸症状を緩和してくれたりします。
しかしもしキク科の植物にアレルギーがある方は使用する際には、アレルギー症状が出る可能性もありますのでまずはパッチテストを行うなどして、アレルギー症状が出ないことを確認してから使用するなど細心の注意を払う必要があります。
キンセンカは食べられる花!おすすめの食べ方は?
キンセンカは実は食用のエディブルフラワーとしても使用できます。生でそのまま食べる場合には、しっかり綺麗に洗いゴミや虫を落とし、サラダやおひたしにするとほんのり甘くサラダに彩りも添えられます。
加熱して食べる場合には、天ぷらがおすすめです。また乾燥させたキンセンカをクッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子に使う方もいらっしゃるようです。
ハーブティーにするのもおすすめ
ハーブとしても人気のキンセンカは乾燥させてハーブティーに使用するのがおすすめです。作り方もとても簡単で乾燥させたキンセンカをティーポットにスプーン1杯~2杯入れ、沸騰したお湯を注ぎ3分ほど蒸らせば出来上がりです。お好みでお砂糖やはちみつを垂らしてもおいしいですよ。
生のキンセンカの花をハーブティーにする場合は、綺麗に洗いごみや虫を落としティーポットに花を入れ、沸騰したお湯を注ぎ10分ほど蒸らせば出来上がりです。
キンセンカのリラックス作用で心が穏やかになるでしょう。
キンセンカの花言葉の由来をご存知でしたか?
キンセンカの花言葉の由来がキリスト教やギリシャ神話が由来だったのには驚きましたが、皆さんは由来をご存知でしたか?
キリスト教やギリシャ神話の逸話は悲しい物語でしたが、キンセンカには良いイメージの花言葉もありましたね。
是非皆さんもキンセンカを育てて誕生日や記念日のプレゼントにしたり、ハンドメイドで美容アイテムを作ってみてくださいね。