ラベンダーの花言葉や由来!おすすめのラベンダー畑は?【ハーブの女王】
ラベンダーといえばまず思いつくのはリラックス効果。身の回りのいろいろなものに香料として利用されています。そんなラベンダーの花言葉は何でしょうか。ラベンダーの種類や由来、リラックス効果以外の効能や花言葉について等ご紹介します。
目次
ハーブで人気なラベンダーについて知ろう!
ハーブの中でも特に有名なラベンダー。知らない人はいないのではないでしょうか。またラベンダーにはリラックス効果があることも広く知られています。そんなラベンダーの特徴や見頃、由来等をご紹介します。
ラベンダーの特徴は?
原産地や栽培地は?
学名はLavandula(ラバンデュラ)といい、シソ科のラベンダー属で、常緑性の低木。心地よい香りをもつハーブです。原産は地中海沿岸。その他にも南フランス、インド、カナリア諸島、アラビア半島、アルゼンチン等さまざまな地域で栽培されています。木本性(もくほんせい:木としての性質をもつもの)ですが、草花として花壇やプランターなどで栽培されている方も多いですね。また北海道の富良野にあるラベンダー畑は、開花期には畑一面にラベンダーが咲き、素晴らしい景色ともに有名ですね。
どんな花が咲くの?
花の色は紫のイメージが強いですが、ピンク色や白色もあります。花の形は茎の先端に穂状に咲き、種類によってはうさぎのような形の花もあります。葉は灰緑色で細かい毛のようなものが生えています。
意外と豊富な種類
詳細は後でご紹介しますが、アングスティフォリア系、ラバンジン系、デンタータ系、ストエカス系、プロテストエカス系と5種類の系統に分けられます。種類や系統によって、耐寒性や耐暑性が異なりますので、家庭で育てる場合はたくさんある種類からそれぞれの品種の特徴を考慮して選びましょう。
ラベンダーの開花時期や見頃はいつ?
ラベンダーの開花時期は4月から7月にかけてが見頃ですが、系統によっては四季咲きと言って見頃の時期が違う場合もあります。ちなみにラベンダー畑で有名な富良野は早咲きが6月下旬ころから開花が始まり、富良野で一番たくさん植えられている「おかむらさき」という種類は7月から見頃で、中旬頃が最盛期のようです。
ラベンダーの名前の由来を紹介
英語の「lavender」は古フランス語の「lavandre」から由来していて、さらに「lavandre」はラテン語の「lavo」や「lavare」に由来しているという説があります。古代ローマの時代にはすでに洗濯や入浴に使われていたという説があるため、「洗う」という意味のある「lavo」から由来していると言われているようです。
日本では昭和12年、曽田香料株式会社がフランスから種子を入手し、試験栽培の結果、北海道が生育するための地として適地であることが分かったため、そこから北海道での栽培が始まったそうです。
ラベンダーの花言葉は?5つ紹介!
ラベンダーは見頃を迎えるとよい香りで私たちを楽しませてくれます。そんなラベンダーは、あるお話がもとになったものや、ラベンダーがもたらす効果からつけられた花言葉など5つありますので、詳しくご紹介します。
花言葉「あなたを待っています」
花言葉のうちの一つ「あなたを待っています」はあるお話に由来します。ラベンダーという名の少女がある少年に恋をします。しかし少女ランベンダーは内気な性格のため、その少年に告白することができず、待ち続けた結果一輪の花になってしまいました、というお話。なんだか切ないですが素敵な恋のお話です。でもこの一途な想いから「あなたを待っています」という花言葉が生まれました。こんな花言葉をもつラベンダーでプロポーズというのも素敵ですね。
花言葉「繊細」
ラベンダーには様々な効果があります。フランス人科学者のガットフォゼという人が実験中にやけどを負い、その際ラベンダーの精油を使ったところ回復したそうです。本来精油を原液のまま使用するのは肌に強い刺激があるので良くありませんが、ラベンダーは精油原液でも肌に優しいと言われていますので、そういったことから「繊細」という花言葉がつきました。
花言葉「清潔」
由来の項目でもご紹介しましたが、ラベンダーの由来であるラテン語の「lavo」は「洗う」という意味。またラベンダーの効果として、殺菌、防虫があります。このことからも花言葉に「清潔」という言葉が使われるのも納得ですね。
花言葉「優美」
あたり一面を薄紫の淡い色が覆い尽くす富良野のラベンダー畑。見る人を圧倒しますね。決して派手に目立つことはなく、しかしそれでいて癒しの効果がある強い香りを持つラベンダー。癒しの効果があるラベンダーの香りと薄紫色の花が「優美」という花言葉を生みました。お部屋に何かしらの形でラベンダーを取り入れることで、ちょっと優雅でリラックスした気分になれるかもしれませんね。
花言葉「沈黙」
「沈黙」と言うとなんだか暗いイメージのように思いますね。ラベンダーの花言葉に使われている「沈黙」は、失望して黙り込むとか口をきかないとかいった暗い意味の「沈黙」ではなく、ラベンダーには鎮静効果があることから、高ぶった神経を鎮め、平穏な状態になったことを「沈黙」と表しています。
ラベンダーの花言葉の由来とは?
ご紹介した通り、ラベンダーの花言葉には切ない恋の物語にまつわるものと、ラベンダーのハーブとしての効能が由来しているものまでさまざまあります。他にも「期待」「不信」「疑惑」「許しあう愛」などがあります。いずれもハーブの女王と言われるラベンダーの香りからそれらの花言葉がつけられています。
西洋でのラベンダーの花言葉を紹介!
ラベンダーには西洋の花言葉もあります。英語で「devotion」献身的な愛、「silence」沈黙・静寂、そして「distrust」疑いです。「疑い」と言うと、日本語ではあまり良い意味のように思えませんが、ラベンダーの花言葉で使われる「distrust」はどうしてこんなに強い香りがするのか、と不思議に思うような感覚だったり、「期待」に近いような感覚で使われているようです。
ラベンダーの種類は?5つ紹介!
アングスティフォリア系(イングリッシュラベンダー)
アングスティフォリア系はラベンダーの代表的な継投で、ラベンダーの中でも香りが強く、ハーブとして香水の原料や、ポプリ、ハーブティーなど広い用途があります。「アングスティフォリア」はラテン語で、「アングスティ」は細い「フォリア」は葉を意味します。耐寒性に優れているので、越冬はできますが、夏の暑さには弱いです。イングリッシュラベンダー、コモンラベンダー、トゥルーラベンダーとも呼ばれます。
ラベンダーにはリラックス効果があることから、ローマ時代には既に沐浴や水浴の際にラベンダーが使われていたそうですφ(..)メモメモ#イングリッシュラベンダー pic.twitter.com/QoDkNe0bQI
— たけちゃん (@tksakura1129) June 27, 2015
ラバンジン系(ラヴァンディン系)
ラヴァンディン系のラベンダーはアングスティフォリア系とスパイクラベンダーの交配種です。暑さに強いスパイクラベンダーとの交配なので、アングスティフォリア系より少し耐暑性があります。とはいえ、剪定や摘心による手入れで風通しを良くしてあげる必要があります。また種ができないので挿し木で増やします。
#京丹波町 で #北海道気分 ^_^
— 松美堂~アンティークしょうびどう~ (@syoubidou_kyoto) June 28, 2018
・#ラベンダー #グロッソ の良い香りに 誘われて
ふらふらっと❗️
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丹波インターから#松美堂 方面へ(福知山方面)国道9号線走って
京都銀行を左に曲がった先の
道の駅 #味夢の里 の入り口付近が#ラベンダー畑
ガレージ有り の #フォトジェニック pic.twitter.com/5CsLSHfLsz
デンタータ系
「デンタータ」はラテン語で歯のようなという意味があります。それを表すかのように葉の形状は切れ込みが入ったようにギザギザした形をしています。その形からキレハラベンダーと呼ばれることもあるようです。この系統は暑さには強く、寒さに弱い特徴があります。生育は比較的早く、環境が良ければ1年目から花穂をつけ、2年目からは四季咲きで楽しませてくれるでしょう。
今年もたくさん
— さんきらい (@letgsp) May 5, 2016
咲かせてくれましたv
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ストエカス系
ウサギの耳のような苞葉(ほうよう)がついたラベンダーです。開花期が長くて庭に植えたり、コンテナ栽培にも向いていますが、寒さに弱いため、戸外での越冬はしない方が良いでしょう。花の色が豊富で、紫以外にも、赤や白、ピンク、黄色などがあります。イタリアンラベンダー、フレンチラベンダー、スパニッシュラベンダーなどと呼ばれることもあります。
プロテストエカス系(レースラベンダー)
プロテストエカス系のラベンダーは別名レースラベンダーと呼ばれることもあり、葉の形がレースのような形でかわいらしい品種です。四季咲きですが、耐寒性、耐暑性ともに弱く育てるのが比較的難しい品種です。見た目はかわいらしいですが、鑑賞用に作られた種類ですので、ラベンダーの香りを楽しむ目的で育てるというより、見た目を楽しむラベンダーです。
ラベンダーの誕生花はいつ?
ラベンダーの誕生花は7月5日、7月10日、12月3日です。また色によって紫は7月13日、白は12月8日、イングリッシュラベンダーは7月2日、フレンチラベンダーは5月19日、ドライフラワーの場合は12月3日と分ける場合もあるようです。
ラベンダーは結婚式や贈り物として使える?
素敵な香りと効能があるラベンダー。結婚式や贈り物にももちろん使えます。ラベンダーの花言葉を見ても、「清潔」「沈黙」「献身的な愛」等素敵な花言葉が多いですね。結婚式でもブーケやドレス、あるいは髪飾りなどに使っても優しい色合いのラベンダーなら落ち着きのある仕上がりになるでしょうし、ハーブの香りに包まれて素敵な空間になること間違いなしです。また贈り物としても、ラベンダーなら忙しい毎日を過ごしている人にリラックスを届けてあげることができますね。
ラベンダーは『ハーブの女王』と呼ばれる!
香り高いラベンダーは古代ローマの時代から、芳香植物として親しまれてきました。そんなラベンダーは「ハーブの女王」と呼ばれ、さまざまな用途に使用されています。よく知られているリラックス(鎮静)効果以外にも、殺菌、抗菌、虫除け等あまり知られていない効能もあります。アロマで使われる精油もラベンダーは安全性が高いということも「ハーブの女王」と言われる所以かもしれませんね。
ラベンダーの効果は?
鎮静効果
ラベンダーには実に様々な効果があります。中でも有名なのは「リラックス効果」ではないでしょうか。ラベンダーには鎮静効果があるリナロールなどの成分が多く含まれるため、不安や緊張などのストレスで固まった身体をリラックスさせ、イライラやストレスからくる片頭痛や高血圧も和らげてくれます。また自律神経を整えたり免疫を高める効果もあります。
抗菌・殺菌・防虫効果も
花言葉の「繊細」の項目でも少し触れましたが、ラベンダーには殺菌作用や抗菌効果があるため、皮膚の炎症を抑えたり、軽いやけどであれば応急処置に使うことができます。また昔ローマではラベンダーの花を部屋につすることで蚊やハエなどの害虫が侵入するのを防いでいたそうです。
ハーブとしてのラベンダーの使い方
ポプリを作る
ラベンダーの花の香りをそのまま楽しむ方法としてはポプリを作ってサシェに入れるという方法があります。ちょうど見頃のラベンダーを満開の時期に刈り取って風通しの良い日陰で逆さにつるし乾燥させます。軽く触るとポロッと花が取れるくらいに十分乾燥させ、花を摘み取り、新聞紙の上などに広げ、ごみを取り除きます。市販の保留剤(香りが長持ちする)と精油数滴と一緒に混ぜ合わせ、密閉できる瓶に入れて1か月程度日陰で熟成させればポプリの完成です。
サシェに入れて贈り物にも
ポプリができれば、そのままお気に入りの容器に入れて飾っても良いですし、サシェに入れてクローゼットに衣類と一緒にいれておけば、ほんのり優しい香りがして良いですね。また小さめのものを作り、カバンに入れておけば、いつでもほのかにラベンダーの香りが漂って、1日穏やかに過ごせるかもしれません。サシェはお気に入りの布で作ればオリジナルのにおい袋が簡単に作れます。ちょっとした贈り物にも役立ちますね。
ラベンダーで癒されよう!おすすめのラベンダー畑5選!
ラベンダーといえば北海道の富良野を連想する人も多いと思います。なぜ富良野のラベンダーは有名なのでしょうか。「ラベンダーの名前の由来」の所で少し触れましたが、日本に持ち込まれたラベンダーの試験栽培の結果、北海道の土地がラベンダーの栽培に適していることがわかり、曽田香料株式会社の委託により上富良野で栽培を始めたのがきっかけだそうです。そんなラベンダーで有名な富良野のラベンダー畑をご紹介します。
【富良野】ファーム富田
ラベンダー畑を含む花畑が11種類あり、ほかに白樺の森、温室があります。ラベンダーが咲かない時期もグリーンハウス(温室)でラベンダーを楽しめます。花畑以外にも、オリジナル商品を扱うショップやカフェがあり、ムスリム(イスラム教徒)の方が利用できる礼拝室もあります。また「ドライフラワーの舎(いえ)」は、日本最大規模のドライフラワーアレンジメントの展示スペースがあり、ラベンダーのドライフラワーでできたリースやアレンジメントを購入でき、素敵なお土産が手に入れられそうです。
カフェではラベンダーエキス入りのラベンダーソフトクリームをはじめ、北海道産メロンの果汁が入ったメロンソフトクリーム、2つの味を同時に味わえるラベンダー&メロンソフトクリーム、ラベンダーホワイトチョコレート等、ファーム冨田さんならではのソフトクリームを食べられます。他にもラベンダーを使ったスイーツがたくさんありますよ。
ファーム富田
住所 〒071-0704 北海道空知郡中富良野町基線北15号
電話 0167-39-3939
FAX 0167-39-3111
【富良野】彩香の里 佐々木ファーム
富良野の町で一番高い丘に6ヘクタールの広大なラベンダー畑を展開しているのが、彩香の里佐々木ファームさんです。先にご紹介したファーム富田さんから数km南へ行ったところへあり、ちょっと穴場的でゆったりラベンダーを鑑賞できる所です。有料ですがラベンダーの摘み取り体験もできますよ。またホームページからはオリジナル商品等を購入できます。
彩香の里 佐々木ファーム
住所 〒071-0705 北海道空知郡中富良野町西1線北12号
電話 0167-56-7441
※6月~9月の期間限定の営業で、冬季は休業されています
【富良野】かんのファーム
かんのファームさんはラベンダーの他にも数十種類の花を栽培されています。売店ではラベンダーのグッズはもちろん、農園で穫れたじゃがいもやトウモロコシなどの農産物も販売されています。ラベンダーも楽しめてさらに北海道の味覚も味わえ、一石二鳥ですね。
住所 〒071-0512 北海道空知郡上富良野町西12線北36号 美馬牛峠
電話 0167-45-9528
FAX 0167-45-9528
※営業は6月中旬~10中旬で期間中は無休です。
【富良野】フラワーランドかみふらの
雄大な十勝岳をバックに広大な花畑が広がります。ラベンダー以外にも様々な花が年中咲き誇っているようですので、ラベンダーがシーズンオフになっても楽しめる花畑です。またフラワーランドかみふらのさんでは6月から9月の期間限定ですが、トラクターバスに乗って園内を一周できますので、観光の記念にもなりますね。またポプリを使った枕作り体験やじゃがいも食べ放題など「味覚・手作り体験」もできます。
フラワーランドかみふらの
住所 〒071-0505 北海道空知郡上富良野町西5線北27号
電話 0167-45-9480
FAX 0167-45-6053
【富良野】四季彩の丘
四季彩の丘さんは、ラベンダー等の花畑を展開するグリーンシーズンと雪の季節ならではのウィンターシーズンでその顔を変えます。花畑を展開されいているグリーンシーズンは4月下旬から10月下旬となっていて、四季折々の花々が目を楽しませてくれます。春のチューリップやムスカリに始まり、ポピーやシャクヤク、サルビア、マリーゴールド、ひまわり、ダリヤ等実に様々な花が、その季節ごとに楽しめます。またトラクターバスやバギー、カートに乗って園内を回ることもできます。
園内にはアルパカ牧場もあるので、お花畑だけではちょっと物足りないお子様連れでも、十分に楽しめますね。かわいらしいアルパカたちの姿と、ラベンダーの香りに癒されること間違いなしです。
展望花畑 四季彩の丘
住所 〒071-0473 北海道上川郡美瑛町新星第三
電話 0166-95-2758
素敵な花言葉をもつラベンダーでリラックスしよう!
素敵な花言葉とうれしい効果がたくさんのラベンダー。紫色のイメージが強いラベンダーですので、紫以外の色があるというのも意外でしたね。見頃のころには素敵な香りと花言葉を私たちに届けてくれるラベンダーを、ぜひご家庭でもいろいろな場面に取り入れてみてくださいね。きっと穏やかで素敵な毎日が過ごせるでしょう。