アロマ香水を手作り!簡単な作り方から本格ブレンドまで一挙紹介!
アロマの使い方が広がるアロマ香水の作り方を一挙紹介です!アロマって他の使い方も試したいとは思っても精油がありすぎて取っつきにくい~と思ってません?アロマ香水を簡単に手作りすれば精油をブレンドする作り方のコツも解っちゃう。楽しくアロマ香水を手作りしましょう!
目次
アロマ香水とは?
アロマテラピーについて、先に簡単なご説明をします。
花やフルーツ、森の香りなど、植物の香りの芳香成分で心と体のケアをするヨーロッパ発祥の自然療法がアロマテラピーです。アロマ(Aroma=芳香)+療法(Therapy=療法)を合わせアロマテラピー(Aromatherapy=芳香療法)と言われるようになったそうです。
アロマテラピーは植物や果実から抽出した精油に含まれる薬効成分を使って、本来、私たちが持っている自然治癒力を高め、心を癒したり、身体のトラブルを緩やかに改善したり、健康や美容に役立てていく自然療法というわけです。今回はその精油を使ったアロマ香水のご紹介をさせていただきます。
アロマ香水を安全に楽しむために
不快感や異変を感じた場合は、使用を中止しましょう。
精油は天然のものから抽出した香りですが、食べ物に好き嫌いがあるように香りにも好き嫌いはあるものです。基本的に好きな香りの精油を選ぶことを一番におすすめします。そして、その時の健康状態や体質、感受性などに注意を払うと良いでしょう。
特にお年寄りや妊婦さん、既往歴のある方は、過敏になっていることも考えられますから、まずは基本の半分以下の量の精油で試してから使用しましょう。
アロマ香水とは
今回、ご紹介するアロマ香水はアロマテラピーに使われている天然の植物から抽出した香り成分の精油(エッセンシャルオイル)を使います。
アロマ香水の香り成分は精油を使用して作るので、市販の合成された香水のように強い香りではなく、穏やかで優しい香りがおすすめです。
アロマ香水は、精油を使うのでアロマテラピーにあるようにオリジナルの香りで日々の健康や美容に役立てられる香水と言えるかもしれません。
精油を扱う際の注意点
・原液は直接皮膚につけないで 精油の原液では刺激が強いため薄めて使用することが大切。誤って精油の原液が直接皮膚につけて流水で洗っても皮膚に異常がみられた場合は、医師の診察を受けてください。
・精油を飲用しないで 子どもが誤飲しないよう子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
・精油を目に入れないで 精油がついた手で目をこすらないように注意しましょう。精油が目に入った場合は大量の水で洗い流します。決して目をこすらず速やかに医師の診察を受けてください。
・火気に注意しましょう。
アロマ香水は、あまり神経質に考える必要はありませんが知識として、あと二つの注意点を紹介します。
1.光毒性に対する注意 日光などの紫外線に反応して皮膚に炎症を起こすものがあります。これを光毒性といって光毒性をもつ可能性のある精油を日中に使用する場合は注意が必要です。【光毒性に注意が必要な精油の例】グレープフルーツ、ベルガモット、レモンなど
2.皮膚刺激に対する注意 皮膚表面から精油成分が浸透すると皮膚組織や末梢血管を直接刺激し、炎症やかゆみなどの反応を起こすものがあります。【皮膚刺激に特に注意が必要な精油の例】イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ、ユーカリなど
精油の禁忌事項にある注意するべき対象者
精油は植物から抽出した天然のものであり、私たちにとって有益な作用がたくさんありますが、精油はその人の体質やその時の状態などにより、合う精油と合わない精油があります。
・アレルギー体質・妊娠中・病中・病後の方・薬を処方されている方で心配な方は当該医療機関に相談することをおすすめします。
手作りアロマ香水のメリット
なぜ、アロマ香水の手作りをおすすめしたいか?アロマ香水のメリットを挙げてみましょう。
今日はお花の香りに包まれたい気分。今日は森林浴のような木の匂いに包まれたい気分。最初はスッキリ、後からゆったりの香りがいい。というように手作りアロマ香水なら、自分好みの香りを手作りする作り方が自由にできます。
また、アロマ香水は自分の作り方ですから濃度が調節できます。好きな香りの精油を状況に合わせて調整して自分好みのアロマ香水にできることも嬉しいメリットですね。
ただし、濃度の濃いものを作るには各精油の限界量や禁忌事項に注意が必要ですので、エタノール10mlに対して精油は20滴までにしてください。
ノートって?
ノートとは、香りは時間の経過とともに変化する性質があり、これを香りの「匂い立ち」といいます。この「匂いたち」の事をノートといい、香料が継続する時間を大きく三段階に分けて三種類のノートをそれぞれの呼び名で表しています。
ノートとは
ここでのノートとは、精油の香りが持続する時間のことを指します。先の説明にあるように匂い立ちは大きく三段階に分けられ、これを三種類のノート「トップノート」「ミドルノート」「ベースノート」と呼んでいます。
三種類のノート(トップノート・ミドルノート・ベースノート)の精油をブレンドすることで、香りに深みが出て、香りを長く楽しめます。好きな香りの精油を三種類ブレンドしてオリジナルアロマ香水を手作りしましょう。
初めに香り立つトップノート
トップノートとは、匂い立ちが一番早く、匂いをかいだ時の最初の香りになります。持続時間は、30分前後が多く、長いもので2時間くらい持続する香りです。
主に柑橘系・ハーブ系・樹木系の精油が使われています。
トップノートの精油におすすめ
柑橘系では、オレンジ・グレープフルーツ・レモン・ベルガモットなど。
ハーブ系では、タイム・タラゴン・ローズマリー・ペパーミント・など。
樹木系では、ティートゥリー・ユーカリなど。
こう見ると、トップノートはすっきりした清涼感のある香りが特徴のようです。リフレッシュ作用を持つ精油が多いようですね。
次に現れるミドルノート
ミドルノートとは、トップノートの次に現れてくる香りで、柔らかい印象のフローラル系の香りが多く使われます。
ミドルノートの精油におすすめ
フローラル系では、ラベンダー・ゼラニウム・ジャスミンなど。
柑橘系では、レモンバーム
ハーブ系では、クラリセージ・フェンネルなど
樹木系では、ひのき・ローズウッドなど。
こう見ると、ラベンダーを代表として挙げられるように鎮静作用や心と身体をリラックスさせる系の精油が多いようですね。
最後に現れるベースノート
ベースノートとは、トップノート、ミドルノートの香りが去り最後に匂い立つ香りです。数時間後まで香りが漂うので香りの深みが出てきます。主に樹木や樹脂、根から抽出された精油が多く使われています。
ベースノートの精油におすすめ
ハーブ系では、アンゼリカ。
フローラル系では、ジャーマンカモミール、ローズなど。
樹木系では、ベンゾイン・ミルラ・フランキンセンスなど。
こう見ると、アンゼリカが大天使(アークエンジェル)とヨーロッパで呼ばれるように鎮静、鎮痛、不眠症やヒステリーなどに良い効果が期待できる精油が多いようですね。
アロマ香水の作り方の基本
アロマ香水の作り方の基本とは、自分に合った自分の好みの香りを主体に考え自分のオリジナル香水を作る作り方です。大好きな香りの精油一つだけをエタノールと合わせて楽しむ方もいますし、二種類だけ合わせる方、やっぱり三種類の方もいます。どれも立派なオリジナルアロマ香水です。ノートのご説明でもわかるように、加える精油をブレンドすることでオリジナルの香水が簡単に作れます。それぞれの精油の特徴を吟味して、自分だけのオリジナルアロマ香水を作りましょう。
用意する材料
用意する材料は
・無水エタノール(薬局で購入できます。)
・精製水もしくは、フローラルウォーター(薬局、ドラックストアで購入できます。)
・お好みの精油
・香水を入れる容器
※その他、シリンダーを用意すると便利です。
おすすめの容器
・濃度が高い香水には香水ボトルや小瓶がおすすめです。
・濃度が薄い香水はスプレーボトルがおすすめです。
・香油を作る時はロールオンタイプがおすすめです。
また、大人気のアロマペンダントもいろいろと使い勝手が良いのでおすすめです。
(アロマを染み込ませたコットンなどを入れられるのがアロマペンダントです)
アロマペンダントは多種多様のものがあります。こちらでは、職人さんが手掛けた男女兼用のものをご紹介します。敏感肌だったり、お肌に直接振りかけるのが心配な方もストラップにもできるので、いつでも自分の作り方で仕上げたオリジナルアロマ香水が簡単に楽しめますね。
基本となるアロマ香水の作り方
材料
・無水エタノール10ml
・精油20滴
作り方
・無水エタノール10mlを容器にいれます。
・精油20滴を入れてよく混ぜます。一晩寝かせて完成。あっけないほど簡単にできる作り方ですね。
精油を3種類ブレンドする作り方の基本的な目安は
・トップノート15%
・ミドルノート70%
・ラストノート15%
トップノート3滴・ミドルノート14滴・ラストノート3滴で20滴となりますね。
ようするに、エタノール10mlに対して全ての精油が20滴となるよう考える作り方と覚えると簡単です。混ぜる順番はラスト→ミドル→トップノートと入れてください。
再度になりますが、もっと濃度の濃いものを作るには各精油の限界量や禁忌事項に注意が必要になりますので、エタノール10mlに対して精油は20滴までにしてください。
遮光瓶は15mlのものをご紹介します。10mlに精油をブラスする基本のアロマ香水の作り方には、とても便利で簡単にオリジナルアロマ香水が手作りでき、保管もそのままできるので便利で簡単です。
基本となる香油の作り方
材料
・ホホバオイル10ml
・精油
作り方
・ホホバオイル10mlを容器にいれます。
・精油20滴を入れてよく混ぜます。(20滴以下なら5滴でも10滴でもお好みでOK)
香油はロールオンタイプの容器を使うと簡単に首や手首につけられるのでおすすめです。ホホバオイルだけでも保湿効果があるので、広範囲につけたい時は精油の量を少なくしてください。
ロールオンタイプの容器は100均やドラックストアで購入できます。
基本となる練香の作り方
練香(ねりこう)とは、思わず茶道に使うものだと思った方もいらっしゃると思いますが、ここでは練り香水の用途として練香と言わせていただきました。香水は吹き付けますが、ここでご紹介する練香は軟膏を塗るように髪・首、手首、足などに使う作り方です。香水より香りが拡散しないので、目立たない香り、さりげない香りとしてオリジナルの香りを楽しむのにおすすめです。
材料
・ホホバオイル: 15ml
・精油:15滴
・蜜蝋: 5g
・保存用容器
・小さめのボールを用意します。
作り方
1.ホホバオイル15mlと蜜蝋15gをボールに入れて湯煎にかけて溶かし混ぜます。
2.蜜蝋が完全に溶けたら容器に移し、精油15滴を入れてかき混ぜます。
リップケースなどに入れておくと携帯も楽で何時でも簡単に使えて便利ですね。
基本となるオーデコロンの作り方
香水は、どの香水もアルコールと香料が含まれている事から、アルコリック・パヒューマリーと呼ばれています。香水のオードトワレと香水のオーデコロンの違いは香料の濃度の違いです。香水のオードトワレより、香水のオーデコロンの方が香料の濃度が低い作り方になります。
材料
・無水エタノール12ml
・精油6滴
・精製水または、フローラルウォーター3ml
作り方
・無水エタノール12mlを容器に入れます。
・精油6滴を入れます。
・最後に精製水かフローラルウォーター3mlを入れてよく混ぜます。これも簡単ですね。
オーデコロンには、スプレータイプの容器がおすすめです。
アトマイザーは100均でも購入できますし、雑貨屋さんなどにあるおしゃれなアトマイザーも楽しいですね。
三種類の精油で簡単アロマ香水のレシピ
シトラス系・フローラル系・ウッディ系の簡単なレシピをご紹介します。それぞれのレシピの中にお好みの精油の香りがありましたら、無水エタノール10mlに対して20滴を超えない滴数の微調整も可能です。より自分に合った好みの香水のオリジナルレシピにして楽しんでみてください。
シトラス系のおすすめ簡単ブレンド
シトラス系の香水とは誰にでも好まれる香りです。香水の香りとしてはあまり長く続かない作り方なのでリフレッシュ感覚で使うのがおすすめです。この中で特にお好みの香りがあれば、微調整してオリジナルブレンドの香水にしてみてください。
フレッシュ感漂うブレンドとして
・レモン8滴
・グレープフルーツ7滴
・スペアミント5滴
フローラル系のおすすめ簡単ブレンド
女性なら誰もが大好きなフローラルの香り。女性らしく女子力をあげるアロマ香水としておすすめの一つです。この中で特にお好みの香りがあれば、微調整してオリジナルブレンドの香水にしてみてください。
スイートでセクシーな香り漂うブレンドとして
・ジャスミン5滴
・ベルガモット8滴
・ラベンダー7滴
ウッディー系のおすすめ簡単ブレンド
男女兼用にできるウッディ系のおすすめブレンドです。心穏やかに長くゆったり続く香りの作り方です。お好みの香りがあれば、微調整してオリジナルブレンドの香水にしてみてください。
ゆったりリラックスできるブレンドとして
・シダーウッド10滴
・ヒノキ7滴
・クローブ3滴
オリジナルブレンドのアロマ香水の作り方
作り方の基本は変わりませんが、例えば大好きな香りのペースノートを多めに作り、後からミドル、トップノートの精油量を変えて試したいとか、少し本格的にはまった時に追加で用意する道具があると良いでしょう。
追加で用意する道具
・ビーカー(あると便利です)
・ムエット(ティッシュペーパーでも代用できます)
・遮光瓶(精油が傷みにくくなります)
・スパチュラ(混ぜる時におすすめ)
・シリンダーまたは、スポイト
全ての道具は煮沸消毒して使うたびに精製水で洗い流せれば不純物については完璧と言えるでしょう。
1、ブレンドする精油を決める
まずは、ブレンドしたい精油を決めましょう。それぞれの精油には瓶の箱の中に精油の特徴や効果効能など書かれたものが入っていたり、購入先で一覧表などつけてくれたりもします。効果効能を参考にして吟味すると良い作り方になるでしょう。
ここで、瓶に鼻を近づけて香りを嗅ぐのはNGです。漂う匂いがわかりません。そこでムエット(ティッシュペーパーでも代用できます)に一滴たらしてムエットをあおいで漂う香りを確認することをおすすめします。
2、遮光ビンにエタノールを計っていれる。
用意した遮光瓶に、無水エタノールを計っていれます。
・消毒用エタノールと無水エタノールの違いはアルコールの濃度で蒸発する時間は消毒用エタノールが遅いです。アロマ香水には無水エタノールを使用しましょう。
遮光瓶は10mlのものも多くありますが、できれば10mlより容量が大きい容器だと、そのまま材料をいれられるのでおすすめです。
また、ビーカーがあればビーカーに計りいれ、アロマ香水を仕上げてから、お好みの遮光瓶に入れるのも本格的でおすすめです。また、栄養ドリンクなど茶色の遮光性の瓶を煮沸消毒してから代用する方もいるようです。
3、選んだ精油を順番に遮光瓶に入れて一晩寝かせる
選んだ精油の順番は、
1.ベースノート
2.ミドルノート
3.トップノートの順に入れましょう。
エタノールと精油をなじませるため、一晩寝かせます。大き目の容器で作った時には寝かせた後に、小さい容器に移しましょう。
手作り香水の保管方法
手作り香水の保管方法について少し詳しくご説明します。また天然の精油の保管方法も同じところもありますので、精油の保管方法も一緒にご紹介します。
遮光瓶を使っている意味もあるので、直射日光の当たらない場所は基本として覚えておくといいでしょう。
保管場所はどこがいいの?
・精油を使っているので、直射日光を避けて冷暗所で保管するのが基本です。精油も同じです。
・冷蔵庫で保管する場合は密閉袋にいれて野菜室で保管するのがおすすめです。野菜室は扉の開け閉めも少なく、野菜の鮮度を保つため冷蔵室より温度が少し高めです。また、蓋の閉め方が緩く中身が漏れた時の為にも密閉袋にいれて保管しましょう。
保存期間はどのくらい?
保存期間は、2~3週間で使いきるのがおすすめです。
すぐに蒸発してしまう無水エタノールを材料にしていますから、どうしても使用するたびに少なからず蒸発してしまいます。同時に精油の香り成分もとんでしまいますから、保存期間として2~3週間をめどに考えると良いでしょう。
手作り香水で自然な香りを楽しもう!
いかがでしたか?きっと思っていたよりあっさり簡単にアロマ香水が出来ちゃうことがご理解いただけたと思います。あなただけのオリジナル手作りアロマ香水で自然な香りを楽しめますように!