アネモネの花言葉は悲しいの？色別・種類別に解説！

アネモネは地中海近辺のヨーロッパ、寒い地域を原産地とする球根性の多年草です。三つに裂けた葉っぱが特徴で直径4～10ｃｍの花を咲かせます。現在では品種改良によりたくさんの種類があるのが特徴です。

秋に植えると2月頃から咲き始めます。最も見頃になる時期は3～4月となっており5月頃まで花を楽しむことができます。1つの球根からたくさんの花が咲くので冬から春のガーデニングで好まれています。

アネモネの語源はギリシャ語で「風」を意味するanemosからきています。またアネモネの名前の由来になるギリシャ神話もあります。そちらのギリシャ神話も合わせてご紹介いたします。

西風の神「ゼピュロス」には花の神「フローラ」という奥様がいました。奥様には「アネモネ」と呼ばれる美しい娘の召使いがいました。

西風の神ゼピュロスはアネモネのことが気に入り、何かと理由を付けては何度も会いに行きました。花の神フローラはそんな二人を遠ざけようとしましたが残念ながら離すことができませんでした。すると花の神フローラは腹を立て、怒りのあまりアネモネを花園から追い出してしまいました。

しかし、西風の神ゼピュロスは離れてしまってもアネモネを忘れて諦めることができませんでした。どうにかしてアネモネを手元に置いておきたいゼピュロスは彼女を花に変えることで手元に置いておくことに成功したというギリシャ神話です。

現在アネモネは品種改良などが進み日本では約10種類、海外には数100種類が存在します。日本に適した品種に改良された種類があります。モナリザ・ミストラルなど人気の種類や品種をいくつかピックアップして後程花言葉と一緒にご紹介いたします。

かわいい見た目とは裏腹にアネモネの草全体には毒があります。茎を切った際に出る汁が人肌に触れると水疱など炎症が起きてしまいます。可愛いからと言ってアネモネを摘むのはおすすめしません。

悲しいアネモネの花言葉とは全体的にアネモネの花言葉を見ていきましょう。「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」「辛抱」「無邪気」「期待」「可能性」「清純無垢」となります。花言葉だけで見ていくと全体的に失恋した悲しい女性の気持ちを表したような花言葉が並びましたね。

赤いアネモネの花言葉はギリシャ神話から由来されています。由来とされているギリシャ神話をご紹介いたします。

愛の女神「アフロディーテ」は息子の「エロース」と遊んでいました。ところが息子エロースの撃った矢が間違ってアフロディーテの胸に刺さってしまいました。エロースの矢に刺されてしまうと見た人を好きになってしまう矢だったのです。アフロディーテは刺さった傷が治らないうちに美青年アドニスを見てアドニスに恋をしてしまいます。

しかし、アフロディーテにはアレスと呼ばれる神の恋人がいました。アドニスに嫉妬したアレスはいのししに姿を変えてアドニスに襲い掛かました。いのししの牙が突き刺さったアドニスは命を落としてしまいました。

その時に流れた血が近くに咲いていたアネモネの花にしみわたり、アネモネは赤い花を咲かせるようになったと言います。このギリシャ神話が赤いアネモネの由来と言われています。

アネモネの真ん中白い部分はアドニスの死を悲しみ彼の元で泣いたアフロディーテの涙が染めたとも言われています。

アネモネも色の種類が多いのが特徴の植物です。色が違うと花言葉の意味も違ってきますのでそれぞれの色の花言葉の意味を見ていきましょう。

赤いアネモネの花言葉は「君を愛す」です。全体的に悲しい花言葉が多いアネモネですが、情熱の赤と言われる赤は別格な花言葉になります。

紫のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」「信じて従う」「悲しみ」です。全体的に失恋した女性がいつか私に振り向いてくれる。という気持ちを込めたような花言葉ですね。

ピンクのアネモネの花言葉は「待望」「待ち望む」です。悲しい花言葉が並ぶ中、ピンク色の花言葉は強い女性をイメージさせるような花言葉ですね。かわいらしいピンクの花からは想像がつかないですね。

青いアネモネの花言葉は「堅い誓い」です。何か約束を交わした際に青いアネモネを贈るのも粋でおしゃれではないでしょうか。

白のアネモネの花言葉は、「真実」「真心」「期待」「希望」です。純白の白などと呼ばれるよに白には真実・真心という意味が込められています。白いアネモネなどを使ったブーケが花嫁さんから人気が高いのも花言葉の意味を知ると分かりますね。

黄色・オレンジの花言葉は今現在ではないようです。残念ですね。この場合は黄色やオレンジの花言葉はアネモネ全体の花言葉だと思っていただければ大丈夫です。また黄色やオレンジのアネモネ自体が珍しいカラーとなっております。黄色やオレンジは元気をイメージさせるカラーなので新しい元気を連想させるような花言葉が付けばと思います。

アネモネモナリザの花言葉は「大人の恋」です。モナリザはアネモネの中でも人気の高い品種です。花の特徴としては大きく薄い花びらで色の種類がとても多いです。大きく薄い花びらのウエーブは優雅で「大人の恋」という花言葉がぴったりです。

アネモネミストラルの花言葉は「気品」です。ミストラルはアネモネの品種の中でも比較的新しい種類となります。ミストラルは大人の手のひらサイズほどのボリューム満点な花が特徴です。この大きな花姿は「気品」という花言葉がぴったりです。

アネモネポルトの花言葉は「一目惚れ」です。ポルトの持つグラデーションの特徴に一目惚れしたことから付いた花言葉なのかな？というほど、グラデーションのカラーが美しい品種です。

アネモネデカンの花言葉は「忘れられない」です。デカンの特徴はポピーに似た大きな花びらです。ポピーのもつ花言葉は「忘却」です。デカンはこちらの花言葉とアネモネの持つ恋心のような花言葉が合わさったような花言葉ですね。

アネモネモナークの花言葉は「思い出にふるえる心」です。モナークは小さく八重咲で菊のような咲き方を特徴としています。葉は小さく繊細で女性の繊細な心を表しているようです。あの日に戻れない繊細な心を表すモナークの「思い出にふるえる心」という花言葉はぴったりです。赤・ピンク・青・白色の花を咲かせます。

アネモネセントブリジットの花言葉は「初恋」です。セントブリジットは細くて数の多い花びらが特徴の品種です。背が高いセントブリジットと鑑賞用にとても人気があります。赤・ピンク・青・白色の花を咲かせます。

アネモネ絢花の花言葉は「少女の頃」です。絢花は小ぶりな花が特徴で次々に咲いていくため、園芸でとても人気のある品種です。一重咲きから八重咲きまである咲き方も絢花の特徴です。

1本～10本の本数の花言葉は「明るい未来へ」です。一緒にこれから明かるい未来を歩んでいこうという思いでパートナーへのプレゼントに送ったり、同僚など退社される方へどうぞなたの未来が明るいものとなりますように。という思いを込めて贈るのはいかがでしょうか？10本までの花束だと小さめなのでかしこまった場合でなくてもプレゼントしやすいのではないでしょうか？

11本～12本の本数の花言葉は「ずっと変わらない想い」です。アネモネの花言葉は悲しい花言葉が多いですが、その想いがたくさん集まればずっと変わらない想いという気持ちになるのではないでしょうか？この本数の「ずっと変わらない想い」という花言葉の想いを乗せて、結婚記念日にパートナーへ。結婚する際に両親から子へ。など大切な気持ちを乗せてプレゼントするのはいかがでしょうか？

21本～50本の本数の花言葉は「永遠に共に」です。白いアネモネの花言葉は「真実」「希望」「期待」です。この想いも共に乗せて花嫁さんの手元を彩るブライダルブーケに白いアネモネは人気があります。

50本～100本の本数の花言葉は「希望」です。悲しい花言葉のアネモネからは想像がつかない花言葉ですよね。50本～100本という本数はボリュームがあるので店舗のディスプレイなどに利用されるのもおすすめですよ。

100本以上の本数の花言葉は「忘れられない記憶」です。忘れたくない、忘れられない記憶というのは誰しもが持っているのではないでしょうか？100本以上の本数は花束にするには多いく難しいかもしれません。なので、忘れられない場所・忘れたくない場所にたくさんのアネモネを植えてみるのはいかがでしょうか？風にそよぐアネモネを見るたびに記憶がよみがえってくるかもしれません。

日本と西洋ではアネモネの花言葉の意味が違ってくるのか気になりますよね。イギリスでは「病気・待望・消えた希望」という花言葉が、フランスでは「清浄無垢・無邪気・辛抱」という花言葉になっています。日本のみならず西洋の花言葉でも悲しい意味の花言葉になります。

アネモネは色の組み合わせによっても花言葉が変わってきます。白色と紫色の組み合わせは「純粋な誓い」という花言葉になります。ウエディングシーンにとってもピッタリな組み合わせですよね。

赤やピンクや黄色など、多色の組み合わせの花言葉は「胸いっぱいの期待」となります。組み合わせる色によって花言葉が変わってきますのであなたの伝えたい気持ちによって色の組み合わせも参考にしてみてくださいね。

アネモネの花言葉は黄色やピンクなど色味や品種によって変わってくるのはもちろん、色の組み合わせや本数など他の花にはない特殊な花言葉があります。みんながみんな花言葉に詳しいという訳ではありませんのでアネモネを贈る際は、メッセージカードにあなたの想いも書いて一緒に送ると誤解もなく気持ちが伝わりやすくなりますよ。ぜひアネモネを贈る際はメッセージカードも活用してみてくださいね。

いかがでしたでしょうか？アネモネの花言葉は理解していただけたでしょうか？アネモネの由来であるギリシャ神話やたくさんの花言葉を知ることによってアネモネの見え方も変わってきたのではないでしょうか？アネモネの由来となったギリシャ神話は悲しい話でしたが、すてきな花言葉がたくさんあり、カラーも赤やピンク・黄色や青など豊富です。そんなネモネを大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか？