『かまちょ』の意味や使い方！かまちょな男女の異性からの評価は？

TwitterやLINEなどSNS上でよく見かける『かまちょ』という言葉を、みなさんはご存知ですか？今回は『かまちょ』について、その意味や特徴を解説していきます。 もしかすると、あなたの身近にも1人や2人、いるかもしれませんね。

『かまちょ』という言葉は大まかに3つの意味を持ちます。
【意味①】「かまってちょうだい」の略
【意味②】「かまってちゃん（かまって欲しがる人）」のこと
【意味③】暇（ヒマ）なこと
要するに、「かまってもらいたい（誰かに相手にして欲しい）」といった思いを伝える言葉なのです。

『かまちょ』という言葉が使われるようになったのは、2012年頃からと言われています。その表現の可愛さから女子高生などの世代に流行るや否や、SNS上で拡散されて、現在のような認知を得る「若者言葉（ネットスラング）」の一つになったようです。因みに、『かまちょ』は2012年の女子中高生を対象とした流行語調査において「あげぽよ」などと並び上位に挙がったそう。流行語は死語になるのも早いですが、『かまちょ』は死語に分類されるものの未だに耳にするので、結構長い期間使われ続けていることに少し驚きを感じます。

【死語とは？】
一時期はすごく流行したけど、今では滅多に使う人のいない言葉を「死語」と言い、「死語」の語源はドラマやCMのセリフ・若者言葉・業界用語などがあります。
【今もたまに耳にする死語】
ダベる・おそよう・余裕のよっちゃんなど

『かまちょ』の持つ意味の中に「かまってちゃん」がありますが、一般的には『かまちょ』は自分に使い、「かまってちゃん」は他人を称する時に使うといったように『かまちょ』と「かまってちゃん」を区別した使い方をすることが多いですが、最近では『かまちょ』の類語として「かまってちゃん」を同義の位置づけに置く使い方も増えているようですよ。

ここで『かまちょ』の例文から、使われ方のイメージを感じ取ってみましょう。
【使い方①】明日何してる？かまちょだから会いたいな。→明日何してる？ヒマだから会いたいな。
【使い方②】ドタキャンされたから、かまちょ。→ドタキャンされたから、かまって（相手して）欲しいな。
【使い方③】私ってかまちょだから。→私ってかまってちゃん（寂しがり）だから。
【使い方④】アイツかまちょだよね。→アイツってうざいよね。
【使い方⑤】最近彼女がかまちょで可愛い。→最近彼女がかまってちゃん（甘えんぼ）で可愛い。

『かまちょ』という言葉は、かまって欲しい時や寂しい時などに友達や恋人などに対して使用される言葉です。しかし、基本的にはTwitterやLINEなどのSNS上で使う若者言葉なので、日常の会話で使うことはあまりないそう。ましてや、2012年に流行語に挙がった言葉は、今では死語扱いされる怖れもあり、中々使いにくくもありますね。

LINEやTwitterなどSNS上で見かける「誰かかまちょ～」といった感じの呟きは、「暇だから誰か相手して～」という意味になります。この場合の『かまちょ』はSNSの性質上、恋人や友人などの特定の人だけでなく、全く面識のない不特定多数の中から探す時にも使用されることがあります。また、休み時間などのちょっとした空き時間だけ相手して欲しいといったものから、会って一緒に遊んで欲しいといったものまで、SNS上で使われる『かまちょ』という言葉には広い対象と意味があるんですね。

全く面識のない不特定多数の中から探す例を一つ紹介すると、Twitter上では「ハッシュタグ」と呼ばれる投稿内のタグをよく見かけますが、「#かまちょ」と検索すると「#裏垢女子」や「#メンヘラ」などのハッシュタグと一緒に使われていることが多いです。「ハッシュタグ」は、同じことに興味を持った人たちと繋がれるのが特徴ですが、Twitter上の「#かまちょ」は共に使われがちなハッシュタグを見ても、少し精神的に病んでいる人・ネガティブ思考の人が多い傾向が見受けられます。

全国20〜60代の男女1,361名に実施された「性格について」の調査において、「自分はかまちょだ」と考えている人は23.7%、およそ4人に1人が自分にかまちょの自覚があると回答しており、男性よりも女性の割合が高く、年代別でみると世代が若くなるほど割合が高い結果が出ています。今から挙げる『かまちょ』に見られる行動＆特徴で、あなたに当てはまるものがいくつあるか、あなたのかまちょ度をチェックしてみましょう。

あなた自身やあなたの周りにも、みんなに注目や評価されたがる目立ちたがり屋さんがいませんか？このような人は、あの手この手で人の気を引くことに長けていたり、面白かったりするので、一緒にいて楽しい人でもありますよね。しかし度が過ぎてしまうと、うざいと敬遠されてしまう人でもあります。わざと人と違う行動をとって目立とうとしたり、わがままを言って駄々をこねたりするのも「みんなに注目されたい」かまちょの特徴です。

自己顕示欲とは、自分自身を他人にアピールしたい欲求のことを意味します。これは、ネガティブ思考の人に多く見られ、不安だからこそ誰かと繋がっていたいと思う一種の「自己防衛」で、人に評価してもらいたい気持ちが行動に表れています。自己中だったり、自慢が多かったり、SNSでのリア充アピールが顕著だったりするのは「自己顕示欲が強い」かまちょの特徴です。

いつも誰かに甘えたいと思っている「寂しがり屋」なかまちょ。特に用もないのに、頻繁に電話をかけてしまったりしていませんか？とにかく、一人は不安、一人は苦手と思っていることが多く、自分に自信が持てない人に多いようです。異性に限らず同性でも自分と合う人を見つけては、その人と関わることで寂しさが紛れるので、より一層その人に依存していく特徴があります。

自分の意見をきちんと主張できるということは素晴らしいことですが、ズバッと自分の意見を言える人は「近寄りがたい」と思われてしまいがちです。自分の意見を主張して、誰かとトラブルになるのはキツイと思っている人にとって、「自分の意見を言わないようで言う」かまちょは、そんな風に見えない分、余計に何だか追い詰められているような迫力があり、怖いと感じてしまうそう。あなたは「どう思っているの?」などしつこく詰め寄ったりしていませんか？「自分の意見を言わないようで言う」かまちょは、もっと自分を見て欲しいという「自分アピール」が強い特徴があります。

「大胆な行動ができる」かまちょは、何事も自分中心でなければ我慢できない特徴があります。約束事を自分の都合を曲げてまで守ることはしない、状況が悪くなると途端に感情的になったり不機嫌になったりするような人で、突拍子もない行動をとったりします。時間にルーズで平気で遅刻したり、LINEやメールで自分のことは棚に上げて、相手の返信が遅いと拗ねたりしていませんか？

男性からはうざいと思われがちな『かまちょ』な女性。熱くなればなるほど、度を超してしまうのでしょうか。間違ったアピールはマイナスイメージです。

異性の男性からだけでなく、同性の女性からの評価も低めのぶりっ子。ぶりっ子とは、女性が異性の前でわざとらしく可愛らしさなど女らしさのアピールをしている様子を否定的に表す言葉で、今となっては死語の一つですね。多くは男性絡みのことで同性である女性の反感を買いやすいぶりっ子ですが、飲み会や合コンの席などで、1人の男性だけに対してベタベタしたり甘えた態度を取るような行動から、場の雰囲気を壊すことも多く、同性の女性だけではなく、異性の男性からも煙たがられたりうざいと思われてしまうのが特徴です。突っ走りすぎは考え物ですね。

かまちょな女性は恋愛体質の人が多いと言われています。最初のうちは甘えてきたり、少し嫉妬深かったりするもかわいいと思っていたけれど、彼女の激しい喜怒哀楽っぷりに徐々に付き合いきれなくなってきたなんて話もよく耳にします。連絡を急かしたり、異性と同性の人にも嫉妬したり、束縛がきつかったりするうざいイメージから「彼女にすると面倒そう」と思われがちで、異性の男性からの評価は低いようです。感情的になって相手を振り回すのはご法度です。

男性にもいろんなタイプの『かまちょ』が存在します。勘違いなうざい『かまちょ』から、仲良くしたくなる『かまちょ』まで、『かまちょ』のタイプによって評価も様々な例を紹介します。

ナルシストとは、自己評価が高く、自分の容姿に自信やこだわりを持った人のことを言いますが、『かまちょ』率も高いですよね。SNSに自撮りをたくさんアップしていたり、「俺ゎ」「～だょ。」「いいょ。」など小文字を多用していたり、自慢話などの自分語りが多かったりする男性は要注意です。自分のことを魅力的だと思い込んでいるナルシストな男性は異性と少し関わっただけで、相手が自分に気があるのだと勘違いしてしまいがちな自分本位のところがあります。後々トラブルにならない為にも、「ナルシストっぽい」うざいかまちょには、曖昧な態度をとらないようにしましょう。

「女子力男子」という言葉があるほど、手料理をSNSにアップしたり、オシャレな写真や動画をアップしたりする「女性っぽくみえる」かまちょは、ナルシストっぽいかまちょとは逆に、異性である女性からの評価が高いです。趣味など話が合うことが多い分、友達になりやすく、女性にモテる傾向があります。周囲と上手にコミュニケーションをとることが出来るのも特徴の一つで、女性同士の遊びにも違和感なく入っていくことが出来ます。楽しみが共有できる、人気のスイーツ店にも一緒に並んでくれそうな男性って貴重ですよね！

『かまちょ』について由来から特徴まで紹介してきましたが、『かまちょ』は人一倍の寂しがり屋な人の自分アピールの方法のように感じました。人からはうざい印象を持たれがちですが、ちょっと行き過ぎたアピールを除けば、理解することも出来そうですよね。『かまちょ』と嫌煙するのではなく、その人の良いところを探してみると、結構気の合う人だったりするのかもしれませんね。