『冷淡』の意味とは?冷淡な人の特徴6選&上手な付き合い方も!
あなたの周りに、冷淡という言葉が当てはまりそうな方がいませんか?また、冷淡という言葉の意味がイマイチわからなくとも、漢字の雰囲気からなんとなくそう思う方がいませんか?今回は、冷淡な人の特徴、上手な付き合い方や、その言葉の意味もご紹介します。
目次
『冷淡』の読み方や意味とは?
「冷淡」は「れいたん」と読みます。「冷淡」を国語辞典で引いてみると、以下のような意味が出てきます。
・物事に熱心でなく、関心や興味を示さないこと
・思いやりがないこと
・同情心がないこと
・親切心がないこと
つまり、冷淡の意味とは、漢字の表すとおり「冷たくて」「淡白」な様子ですね。
もう少し説明すると、物事や他人に対しあえて深く関わらない人の様子、また本来なら人間が持つ同情心や親切心を示さない人の様子を指すようです。
他人に全く関心がないから、自分も全く付き合おうとしない。そんな人を「冷淡な人」と呼ぶのかもしれませんね。
『冷淡』の使い方!例文付きで紹介!
それでは冷淡の意味を知ったところで、冷淡の使い方を、例文付きで見てみましょう。
・並外れて冷淡な男
・彼女は私に冷淡だ
・赤の他人のように冷淡に接する
・別れ際にわざと冷淡な声を出した
使い方を見てみると、冷淡は一言で性格を表すこともあれば、様子を表すこともありますね。どちらにしても、良い意味ではありません。付き合い方が難しいイメージがあります。
『冷淡』の類義語や対義語は?
冷淡の類義語についても調べてみました。類義語とは、似たような意味を持つ言葉のことです。
類義語辞典も様々ありますが、どの類義語辞典にも
・冷血
・薄情
・無関心
・知らん顔
・そっけない
・ドライ
・無愛想
と書いてありました。
確かに、そっけない人に対して「ドライな人」などという使い方をしますね。冷淡とはストレートに言いにくい場合にも使うでしょう。いずれも冷たくて優しくないイメージです。
それでは冷淡の対義語はどうでしょうか?対義語とは、反対の意味を持つ言葉のことです。類義語の逆ですね。
対義語辞典を調べてみると、やはりどの対義語辞典にも
・熱心
・情熱的
・ひたむき
・優しい
・人懐っこい
・愛想のいい
・親身
と書かれていました。
言葉の意味にはなんとなく色が見えますが、こうして文字で見てみても、冷淡の類義語はどれも「青」のイメージで、対義語は「赤」のイメージが浮かびですね。
類義語と対義語を見た方が、冷淡という言葉の意味がより掴めたのではないでしょうか。特に、対義語を見て、冷淡がその反対の意味だと思うと、改めて「冷淡」という言葉の使い方や、持つ本質が見えると思います。
『冷淡』を英語で言うと?
冷淡を英語で言うと、どうなるでしょうか?冷たいという文字からして、クールになると思っていませんか?
しかしそれは誤解です。英語で言う「クール」の使い方は、冷淡と言いたい場合には当てはまりません。
英語のクールの意味は「イケてる」「カッコいい」など、軽い気持ちで言う褒め言葉になります。
それでは「冷淡」を英語で言う場合、どういう単語になるでしょうか。
もちろん、状況次第で使い方が異なりますが、基本的には
・heartless = 心のない、薄情な
・coldhearted = 冷たい心の
・indifference = 無関心、無頓着
・standoffish = よそよそしい、ツンとした
などが当てはまると思います。
日本語以上に英語は意味やニュアンスが難しく、使い方も迷います。
しかし「あなたはひどい人!」と言いたいならば「You are heartless!」でも通じるでしょう。
冷淡な人の特徴6選!
ここからは冷淡な人の特徴を6つご紹介します。職場などでは、どうしても冷淡な人と接したり、イヤでも冷淡な人と付き合わなければならないシーンもあるでしょう。そんな時、あらかじめ冷淡な人の特徴や行動の意味を知っておくことで、あなたがグッと楽になれるかもしれません。
興味のない情報は無視する
冷淡な人は自分の興味のない情報にはとことん関心を示しません。もちろん誰しも、興味のない情報をもらっても困るでしょう。しかし冷淡な人はその困っている態度を露骨に表します。これが冷淡な人の最大の特徴ではないでしょうか。
他人にどう思われても、自分の興味のあることにだけ興味・関心を示します。なので、あなたが冷淡な人から無視されても、決してあなた自身を否定されているとは思わずにいてください。
自分の損得だけを考えて行動する
冷淡な人は他人への関心がないので、自分の損得だけを考えて行動することもよくあります。自分がやりたければやる、やりたくなければやらない。プラスになりそうなことだけやる、プラスにならないことはやらない。それで他人からの評価が落ちても気にしません。これも大きな特徴です。
責任を他人に転嫁する
何かトラブルが起きた時、真っ先に「自分が悪い」とは思わないタイプの冷淡な人もいます。責任を取りたくなくて、逃げようとする人もいるかもしれません。
責任を取るということは自分にとって得にならないので、他人に押し付けたり、うまく他人に責任が行くように物事を運んで逃れたりします。結果、周囲から無責任だと思われるパターンもあります。
困っている人を助けない
冷淡な人は興味のないことに関心を示さず、自分の損得でしか動かない人も多いので、目の前で困っている人がいたとしても「自分には関係ない」と思うと助けません。
少し手を貸すくらいならしてもいいだろうという場面でも、素通りすることもあります。前述の通り、やりたくないことは、とことんやらないのです。
心を開かない・本心を言わない
冷淡な人は他人に簡単に心を開きません。興味のない他人に自分の心を開いても意味がないと考えています。同じように、興味のない他人に自分の本心を伝えても意味がない・何にもならないとも考えています。結果的に、冷淡な人の本音を誰も知らないということになり、ますます孤立していても気にしません。
逆に言うと、もし周囲から冷淡だと言われている人に心を開かれたら、あなたはその相手から信頼られていることになるでしょう。
人の心に寄り添わない・共感しない
冷淡な人は同情心や親切心がほとんどないので、人が困っていても自分の得にならなければ助けませんし、人がつらい時も興味のない場合は寄り添ってくれません。
冷淡の対義語に「親身」という言葉がありましたね。冷淡は、親身の反対なので、冷淡な人は全く親身になってくれないということです。
他人を信用しない
冷淡な人は他人を簡単に信用しません。これも大きな特徴です。
他人を信用するということは、心を許し、また相手の心も受け入れるということです。冷淡な人は簡単に心を許しませんし、受け入れません。それで孤立していても気にしないのです。
冷淡な人と上手に付き合う4つのポイントとは
ここからは、冷淡な人と上手に付き合うポイントを4つご紹介します。冷淡な人と付き合っているとストレスが溜まりやすかったり、落ち込んだりすることも多いと思いますが、そうならないためには上手な付き合い方をマスターしなければなりません。
割り切って考える
どんなに冷たい態度を取られても「そういう人」と割り切って、むしろ今回はどんな態度を取ってくるかと楽しめるようになれれば、上手に付き合えていることになります。いちいちイライラするのももったいないです。たとえ楽しめなくても、そういう人だからと右から左へ流しながら付き合いましょう。
期待しない
最初から「冷淡な人だから」と何も期待せずにいれば、普通の人だったら言ってくれること、やってくれることをしてくれなくても、何とも思わないですよね。そうして期待しないことも上手な付き合い方です。
自分を責めない
冷淡な人にお礼を言われなくても、悩みを聞いてくれなくても、責任をなすりつけられても、自分を責めてはいけません。冷淡ではない普通の人なら、お礼くらい言いますし、悩みくらい聞きますし、責任もなすりつけません。
あなたのせいではないのです。ただ相手が変わった人なのです。
距離をとる
それでもあなたが上手く付き合えないようなら、いっそ距離を取ってしまいましょう。一人の人間にイライラしてストレスを溜める人生は効率が悪いと言えます。職場でどうしても合わない冷淡な人がいたら、なるべく距離を置いて接しない・話さないようにしたり、最悪の場合は転職してしまえばいいのです。
あなたが苦しむくらいなら、あなたの人生の中から冷淡な人を排除する方がまだいいと思います。
冷淡な人には振り回されず上手く付き合おう!
以上、冷淡の意味や使い方、類義語、特徴、付き合い方についてまとめてみました。冷淡な人は自身の冷たさを自覚していない場合も多く、悪気もない場合が多いです。なので、冷淡な人には振り回されずに、上手に付き合いましょう。
しかし、どんな冷淡な人でもたまには笑顔や思いやりを見せることもあると思います。その時は、あなたも普通に接してあげてくださいね。