【パソコン遠隔操作事件まとめ】犯人・片山祐輔の経歴や現在は?

2012年の夏から世間を騒然とさせたパソコン遠隔操作事件を、皆さんは覚えていますでしょうか?他人のパソコンを無断で遠隔操作して殺害予告などを行った、恐ろしいサイバー犯罪事件です。今回はその事件の詳細や、犯人である片山祐輔氏についてお話していこうと思います。

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目次

  1. 1前代未聞のパソコン遠隔操作事件
  2. 2犯行を否定した片山祐輔
  3. 3犯人:片山祐輔、完全逮捕
  4. 4片山祐輔はどんな人物?
  5. 5事件捜査についての疑惑
  6. 6パソコン遠隔操作事件の終結
  7. 7正しいネットリテラシーを得よう

前代未聞のパソコン遠隔操作事件

2012年の夏頃から発生した「パソコン遠隔操作事件」を皆さんは覚えているでしょうか?立て続けに殺人など犯罪予告がされたり、何人もの容疑者が挙がったりして世間を騒然とさせたのは、記憶に新しいかと思います。

今回はそのパソコン遠隔操作事件と犯人である片山祐輔について、語っていきたいと思います。

言葉巧みに誘導された5人

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まずパソコンの遠隔操作とはどういうことなのか、その点が気になる方が多いでしょう。本来パソコンは、他者の手によって勝手に遠隔操作できるものではありませんからね。

この遠隔操作をできるようにしたのが、トロイプログラムと呼ばれるものになります。これは安全だと思わせてダウンロードをさせ、何かしらのトリガーによって起動しダウンロードしたパソコンに悪さをするというプログラムです。総称としてマルウェアと呼ばれます。

片山祐輔は2ちゃんねる(現5ちゃんねる)やしたらば掲示板などのネット掲示板で、興味を持たせるような文言で気を引いてウェブサイトへ誘導し、トロイプログラムに感染させました。

ただ全てがトロイプログラムというわけではなく、事件ごとにその手法は異なるようです。

1、東京都男性の事件

東京都に住む男子大学生が、最初の犠牲者でした。CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)という、Webアプリの脆弱性をついた方法で起きた事件です。片山祐輔はCSRFを仕込んだウェブサイトを用意して、掲示板に書き込んだ内容が反映されると自動的にその内容が片山祐輔の指定したサイトに送信されるよう、仕組みました。

結果、東京都の男性が入力した殺害予告文は横浜市の公式サイトへと送られることとなります。また横浜市の公式サイトではCSRFの対策が取られていなかった点も、事件発生のきっかけのひとつと言えるでしょう。

2、大阪府男性の事件

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次の犠牲者は大阪府のアニメ演出家の男性です。この男性の遠隔操作からトロイプログラムが使用され始めました。この男性が容疑者として挙げられた理由として、書き込まれたログにIPアドレス(そのパソコンだけが所持するアドレス、住所のようなもの)が残っていたためです。

最初に大阪市の公式ホームページに、無差別殺人予告の書き込みをしてしまうこととなります。さらには首相官邸の公式サイトと日本航空公式サイトにも殺人予告の書き込みが行われました。いずれも秋葉原通り魔事件や地下鉄サリン事件をほうふつとさせるような、過激な内容だったそうです。

3、愛知県男性の事件

愛知県在住の男性は、勤務先のパソコンが遠隔操作を受けて犯罪行為に加担してしまいました。

内容としては、東京ビッグサイトで行われるコミックマーケット(通称コミケ)での殺害予告と、天皇陛下の殺害予告を2ちゃんねるに書き込んだというものです。

ただ、こちらの男性は逮捕自体はされなかったようです。

4、福岡県男性の事件

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福岡県在住の男性が所持するパソコンが遠隔操作のターゲットにされた事件では、お茶の水女子大学附属幼稚園と学習院初等科の始業式での殺害予告や、芸能事務所のジョビィキッズプロダクションへ芦田愛菜さんの殺害予告、部落解放同盟中央本部への襲撃予告のメールがそれぞれの公式サイトに送られました。

お茶の水女子大学附属幼稚園と学習院初等科については、当時悠仁親王や愛子内親王が在籍していらっしゃいましたし、芦田愛菜さんへの殺害予告のニュースは皆さんも記憶に残っている方が多いのではないでしょうか?

5、三重県男性の事件

三重県在住の男性のパソコンからも遠隔操作によって事件が発生しました。いずれも2ちゃんねるへの書き込みとなっています。

伊勢神宮の爆破予告が4回、ドコモショップ秋葉原中央通り店への襲撃予告が4回、任天堂の本社爆破予告が5回の計13回の犯行予告が2ちゃんねるに書き込まれました。

この男性はパソコンに関する知識を持っていて、トロイプログラムに気がついた段階でその機能を停止させ、そこから真犯人である片山祐輔検挙まで繋がったのです。

IPアドレスから誤認逮捕

この事件は全てパソコン上で行われたものになります。現実世界で事件が起きると指紋や足跡などから犯人を割り出していきますが、インターネット上での犯罪はIPアドレスから犯人を絞り込んでいきます。

ただ、パソコン遠隔操作事件では犯人である片山祐輔は自らのパソコンを使用したわけではなく、他人のパソコンから犯行予告を送らせていたため、複数の人が誤認逮捕されることとなりました。

IPアドレスは、IPでネットワーク上の機器を識別するために指定するネットワーク層における識別用の番号である。データリンク層のMACアドレスを物理アドレスということに対応して、論理アドレスとも呼ばれる。

大胆な真犯人の名乗り

日本中を巻き込む大事件と発展したものの、真犯人を逮捕することができずにいた当時、それをあざ笑うかのように真犯人からの犯行声明が事件発生後から終結までの間合計5回、弁護士や報道機関に届いたようです。

その中でも、「猫の首輪に記憶媒体をつけたからそれを探し当ててみろ」という内容があり、当時その猫の捜索映像がニュース番組で流れていたことを、覚えているという方もいるでしょう。

真犯人:片山祐輔、逮捕

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2013年2月10日に、真犯人として片山祐輔が逮捕されることとなります。最初にパソコンの遠隔操作を受けた東京都男性の誤認逮捕が2012年7月2日で、片山祐輔が逮捕される約半年の間に13件もの犯罪予告を行っていました。

なお、誤認逮捕された2名は不起訴処分や起訴の取り下げ、1名は保護観察取り消しの処分となりました。

犯行を否定した片山祐輔

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さて、逮捕された片山祐輔ですが当初は自分の身の潔白を主張して、犯行は行っていないと一貫していました。しかし結果として真犯人である事実に変わりはありません。

それでは、片山祐輔どういう経緯で逮捕まで至り、威力業務妨害罪などで起訴されたのかというのを見ていきましょう。

パソコンの遠隔操作事件で、警視庁などの合同捜査本部は10日、昨年8月にインターネット掲示板に大量殺人予告を書き込んだとして、東京都江東区白河4、IT関連会社社員、片山祐輔容疑者(30)を威力業務妨害容疑で逮捕した。捜査本部によると、片山容疑者は「全く事実ではありません」と容疑を否認しているという。

片山祐輔、逮捕のきっかけ

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最初に知っておきたいところといえば、片山祐輔逮捕に至ったきっかけですよね。それは前述した猫の首輪がキーとなってきます。

江ノ島にいる猫にピンクの首輪をつけたという犯行声明がなされ、その人物が真犯人ではないかと警察は捜索を絞り込みました。そして、監視カメラに写っている映像から片山祐輔が特定され逮捕となりました。

別案件での再逮捕

家宅捜査の結果、コミケ事件についての関与が見られるということで逮捕された片山祐輔ですが、威力業務妨害については証拠が不十分ということで裁判までは進みませんでした。

そのため威力業務妨害での留置期間が切れてしまうまでの間に捜査を進め、処分保留で釈放してハイジャック防止法違反で再逮捕することとなります。

パソコンの遠隔操作事件で、警視庁などの合同捜査本部は3日、大阪府の男性のパソコンを遠隔操作して2件の犯罪予告をしたとして、IT関連会社社員、片山祐輔容疑者(30)=威力業務妨害容疑で逮捕=を偽計業務妨害とハイジャック防止法違反(航空機の運航阻害)の疑いで再逮捕した。

FBI協力の元での捜査

警察は片山祐輔逮捕に至るまでに、遠隔操作に使われたサーバーがあるアメリカまで捜査の手を伸ばしました。そしてFBI(捜査連邦局、テロ・スパイなど国家の安全保障に係る公安事件にも携わる)にも情報提供をしてもらえるよう、協力体制を取りつけることができました。

さらに国内では捜査特別報奨金対象事件として、懸賞金がかけられました。

都道府県警察が捜査中の事件のうち、警察庁が指定した事件について、容疑者の確保に直結する有力な情報を提供した者に民法529条及び532条の規定に従って支払われる(提供者が複数人の場合は均分される)。懸賞金は100万円〜300万円(最高1000万円)。応募期間は原則1年だが、特に必要と認められる事件には延長がなされる。

片山祐輔はプログラミングができない?

容疑をかけられた片山祐輔ですが一貫して認めることはせず、セキュリティやマルウェアには関心がないという発言もしていたそうです。

また、プログラミングにおいてC#(マイクロソフトが開発しているプログラミング言語)は使用できないと言いました。事件で使用されたトロイプログラムはC#を使用するものでしたから、これが事実であれば確かに片山祐輔は犯人である線は薄くなるでしょう。

実際、勤務先ではC#を使いこなすことはできておらず、上司やチームリーダーによって修正されていたようです。

修正の対象になったプログラムを作成する時も、片山氏はメンバーの一員だった。ただ、彼が書いたC#のプログラムはバグだらけで使い物にならず、結局チームリーダーのI氏が全部書き直した。

犯人:片山祐輔、完全逮捕

逮捕から捜査の行き詰まりで一度釈放され別件で再逮捕された片山祐輔ですが、結果としては一連の事件の犯人であると認め、刑務所に収監されることとなります。

それではなぜ今まで犯行を認めてこなかった片山祐輔が、全て犯行は自分がしたものであると認めたのでしょうか。その一連の流れを確認していきましょう。

一時保釈の身となる

拘置所に収監されてから約1年後の2014年3月5日に、片山祐輔の母親が保釈保証金1000万円を用意したことから、片山祐輔は保釈の身となります。そして保釈された日に記者会見を行いました。

さらに5月14日にはインターネット放送でも弁護団とともに、「自分は無実である」という主張を行っていました。

片山祐輔の偽装工作

5月16日、片山祐輔の公判が行われました。その最中、真犯人だと名乗る「小保方銃蔵」という人物から、報道機関などへメールが送信されました。そのことから、片山祐輔自身は無実であると主張を強めました。

しかしそのメールは偽装されたものだったのです。保釈中に手に入れたスマートフォンから偽装工作を行い、その機器は荒川河川敷へと埋めて証拠隠滅を図りました。その光景を警視庁の特別捜査員が見ていたことと、埋められたスマートフォンから片山祐輔のDNAが検出されたことから自作自演であるとばれたようです。

「全部事実」と認める

被告男性は当初全面的に否定し、ほかの誤認逮捕と同様に冤罪であると訴えていたが、保釈後に真犯人を名乗るメールを送信したことが判明。その後犯行を全面的に認めていた。

今までずっと無実だと主張を続けていたものの偽装工作がばれた片山祐輔は、5月22日の公判で「全て自分がやったこと」とついに罪を認めました

なお、保釈時に支払われていた保釈保証金1000万円の内、600万円は没取されることが決定しました。

また、インターネット上で起こった他の犯罪事件にも興味があるという方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

ペニオク(ペニーオークション)の仕組みとは?詐欺事件に関わった芸能人一覧 - 事件情報ならShiritaGirl

片山祐輔はどんな人物?

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ここで気になるのが片山祐輔とはどういった人物なのか、というところでしょう。そこで、ここでは片山祐輔の生い立ちや性格などに触れていきたいと思います。

片山祐輔の生い立ち

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片山祐輔は1983年に誕生し、母とIBM社員である父に囲まれて育ちました。都内の小学校卒業後、学習院中等科に入学するも中学時代・高校時代続けていじめにあいます。

高校卒業後は東京電機大学へ入学しますが、友人ができずに中退することになりました。2005年にはIT専門学校へ入学し、大学と専門学校にてプログラミング等を学んでいったのでしょう。

そして2008年にはIT関連会社に就職し、片山祐輔は事件が発覚するまでその会社に勤めていました。

片山祐輔の性格

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性格は穏やかであるものの人見知りをするようで、周りの人たちからは「何を考えているのかわからない」と言われ距離を置かれてしまっていたようです。そのことから、片山祐輔自身は「自分はサイコパス(精神病質、反社会的人格の一種)である」と自虐しています。

また母親に対する接し方が通常よりも密であることから、マザコンではないかという話もあります。母親からは「ゆうちゃん」の愛称で呼ばれているということも加味すると、マザコンである線は濃厚ではないでしょうか。

目撃情報によると、5月3日、群馬県と栃木県を走る「わたらせ渓谷鉄道」のトロッコ列車の車内に、片山被告が、母親らしき女性と乗っていた。片山被告はチューリップハットをかぶり、茶色の薄いサングラス姿。ビールを飲んでリラックスしていた様子で、母親らしき女性とは、とくに会話をしていなかったという。

片山祐輔の趣味は猫カフェ巡り?

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成人してからの片山祐輔の趣味として、猫カフェを巡ることだったようです。また猫の写真を撮ることも好きだったようで、江ノ島には何度か通っていたみたいですね。もともと猫が好きだったのか、事件の際にも江ノ島の野良猫に首輪をつけるという行為をしていました。

ただ片山祐輔が通っていた猫カフェにて彼の写真が撮られメディアに挙げられたことから、個人情報が流出したのではというウワサが流れてしまいました。もちろんこれは全てデマで、報道機関の隠し撮りであると店側は主張をしていました。

猫カフェ関係者は困惑した様子でこう話す。
「批判的な電話やメールが何件も来ました。ネット上では、店を批判するような内容の書き込みまで出てきているんです」

前科持ち

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片山祐輔はパソコン遠隔操作事件が初犯ではありません。IT専門学校に通ってた頃にも事件を起こしているのです。女子小学生の殺害予告から立て続けに5件もの犯罪予告を行い、逮捕されています。

その中でも印象的なのは「のまネコ事件」でしょう。エイベックスから出されたキャラクターがアスキーアートで描かれた2ちゃんねるのモナーと酷似しているという意見が殺到したのにも関わらず、商標登録を強行しようとしたエイベックスに抗議の電話が殺到したというような事件です。

その中でも、松浦社長やエイベックス幹部に対しての殺害予告を行ったとして片山祐輔は逮捕されているのです。

捜査関係者は「ついには松浦社長以下、幹部の殺害予告にまで発展して逮捕者が出たが、それが片山容疑者だった。彼は猫に対する執着と、学生時代にいじめを受けていた過去もあり、“強い者が弱い者をいじめる構図”に異常な反応を見せていた。片山容疑者にとっては強者=エイベックス、弱者=2ちゃんねるという構図で、弱者に加勢したつもりなのだろう」と話す。

事件捜査についての疑惑

真犯人である片山祐輔が逮捕され容疑を認めたことで事件は収束しましたが、世間が問題視したのは犯人逮捕が遅くなったことだけではなく、先に誤認逮捕された無実の人たちのことです。

ここでは警察の捜査や容疑者への対応が疑われてしまった要因を、いくつか挙げていきたいと思います。

ネット犯罪への対応力の低さ

誤認逮捕に至った理由のひとつとして、日本警察のサイバー犯罪に対する対応力の低さがあるでしょう。事件発生から対応が後手に回ってしまい、結果誤認逮捕してしまったというところがあります。

これは現在でも問題になっているひとつで、サイバー犯罪の低年齢化が進んでいると言われています。これは子供がインターネットに触れやすい環境になったものの、警察の方では対応がしきれていないという現状が明らかになっているということでしょう。

自分のこと棚に上げるつもりは毛頭ないけど漫画村とかCoinhiveとかで日本のサイバー方面での警察力の低さ見たらある程度ちゃんとやれば国内でのサイバー犯罪のリスクも低いんだなってことで魅力に思った人間が増えそうではある、だからこそフリーブックスみたいなギャングスタがいるんだろうけど
— Cheena (ちーな) (@CheenaBlog) 2018年6月28日

誤認逮捕時、自白強要の疑念

片山祐輔逮捕に至るまで、誤認逮捕された3人のうち2人に対しての自白強要があったのではないかと疑いがもたれています。

東京都の男性については、小学校襲撃予告の書き込みを否認していたのにも関わらず具体的な犯行動機の調書が取られていたことから、自白強要があったのではないかと言われています。

また大阪府の男性は、「犯行を認めれば罪が軽くなる」と警察に言われたと証言していて、利益誘導による冤罪を招くとして問題となりました。

報道機関からも指摘が入る

こういった自白強要の疑いがあるということは、片山祐輔逮捕後に報道機関でも話題となっていました。なにより、片山祐輔が容疑を認めたことも自白強要であったのではないか、という疑いの目も警察に向けられたことでしょう。

中でも江川紹子というジャーナリストは、片山祐輔の初逮捕からずっと彼の冤罪を主張していました。片山祐輔から「真犯人として」誹謗中傷のメールが届いたこともあったようですが、それでも彼を信じて無実を証明しようとしていました。

結果として片山祐輔は有罪判決を下されましたが、警察の横暴を許すことができないという正義感もあったのでしょう。

江川氏は「私に対しての謝罪は佐藤さんの気持ちもミックスされての表現で、彼自身がどう思っているのかは分かりません。なのでペンディングにしようかと。だって、私に対して悪いと思う必要はないから。メールのタイトルについては、失礼ですよ(笑い)。そこは謝ってもらわないと」としばらくは保留にするという。

パソコン遠隔操作事件の終結

真犯人である片山祐輔が逮捕され、ようやく犯行を認めたことでこの事件は終わりを迎えることになります。ここに至るまで、実に約2年半の年月が流れました。

保釈から保釈取り消し、再逮捕

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犯行を認めたため検察は5月19日に片山祐輔の保釈取り消しを請求し、20日に東京裁判所が認めました。そして再逮捕ということで東京留置所へ収監されたのです。

弁護団の解任

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片山祐輔は19日に自身の弁護士及び弁護団へ、全ての犯人が自分であると告白して謝罪し、弁護団を解任すると伝えました。

後日この弁護団の解任は撤回されるのですが、判決を覆すことはできなかったようです。

犯行動機は義憤からくるもの

犯行動機として、「巨大な権力に対する怒りがあった」「義憤に駆られた」と語る一方で、仕事のストレスからくるものでもあったと発言しています。仕事でいくつも嫌な思いをし、そのストレス発散に犯行を行ったというものです。

これまでの生い立ちでいじめにあったり、友人ができなかったりと社会に対して不満を抱いていてもおかしくはありませんから、妥当な犯行動機でしょう。

実際に出所後はIT関連会社への就職も果たしたが、仕事で嫌な思いをしたことについて問われると「いくつもある」と述べて、「事件を起こしたのは、ストレス解消の手段の一つだったかもしれない」と犯行の動機についても自ら分析した。

片山祐輔への求刑・判決

検察側は11月21日の公判で、「卑劣で悪質かつ重大な犯罪」として懲役10年を求刑しました。そして2015年2月4日、ハイジャック防止法違反を含め威力業務妨害など合計10件の犯行を認定し、懲役8年の実刑を下しました。

担当弁護士であった佐藤弁護士は、最悪の結果は免れたが期待は裏切られたとして減刑のために働きかけようとしましたが、片山祐輔が控訴することなく懲役8年を受け入れたことから、そのまま刑に服すことになります。

男性「反省の有無は自分の問題としても、やってしまったことの責任はきっちり取っていただきたい。私の気持ちとしては、一生入っていてほしいが、それは難しそうなので、最大30年くらいは入っていて反省してほしい。複数の人の人生を変えているので、それぐらい当然だと思います」

片山祐輔の現在

今現在、片山祐輔の話題は表に上がってきていません。判決が下されたのが2015年の2月ですから、最長でも出所してくるのは2023年になります。ただ、佐藤弁護士によれば模範囚であれば6年弱で仮出所できるようになるとのことです。つまり、2021年頃に出所してくる可能性もあるということですね。

また、刑務所ですごす片山祐輔に対して「刑務所には悪巧みをする人がいる」という話もしてあり、そういった話に乗らないよう、ハニートラップに引っかからないよう気をつけるように伝えたそうです。

佐藤弁護士は「刑期の3分の1を過ぎたら仮出所できるようになります。ただ、相場では5分の4は過ごすもの。模範囚だった場合ですけどね」と説明する。算入される未決勾留350日を引くと、6年弱で出られる計算になる。

正しいネットリテラシーを得よう

この事件以降、ネット掲示板に掲載されるURLやダウンロードが必要なものについて、絶対にクリックしないよう注意した方がいいという情報が増えました。誰がどこから自分を狙っているのかわからない状態で、安易に触れてはいけないということは、現実世界と変わりませんね。

しかし恐ろしいのはネット掲示板だけではありません。最近のはやりであるアプリゲームにも、充分注意していきましょう。

そんなアプリゲームの事件について知っておきたいという方は、こちらの記事もチェックしてみてはいかがでしょうか?

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