【熊谷連続殺人事件まとめ】6人殺害のペルー人・ナカダとは?事件の詳細

熊谷連続殺人事件についてご存知でしょうか。日本で働くペルー人男性が6人の人間を殺害した事件です。驚くべきことに、犯人の兄はペルー史上最大のシリアルキラーとして有名でした。そんなシリアルキラーの兄を持つ弟が起こした熊谷連続殺人事件の真相に迫ります。

【熊谷連続殺人事件まとめ】6人殺害のペルー人・ナカダとは?事件の詳細のイメージ

目次

  1. 1熊谷連続殺人事件とは?
  2. 2熊谷連続殺人事件の詳細
  3. 3ナカダの家庭は劣悪だった?ペルー人兄は大量殺人犯
  4. 4事件を未然に防げず警察に落ち度はなかったのか?
  5. 5熊谷連続殺人事件の世間の声
  6. 6熊谷連続殺人事件に対する海外の反応
  7. 7殺人は許されることではない

熊谷連続殺人事件とは?

NAVER まとめ

熊谷連続殺人事件は、ペルー人の男性が住居に無断で侵入するところから始まっています。ペルー人の男性は警察署で事情聴取されましたが、突然逃走し、事件が発生しました。

警察の不手際もあったのではと言われています。その熊谷連続殺人事件の全体的なあらすじを見てみましょう。

熊谷連続殺人事件のあらすじ

熊谷連続殺人事件はペルー人の男性が起こした連続殺人事件です。殺人事件を起こす前、ペルー人の男性は民家の敷地へ無断侵入し、一般住民に通報されました。

通報により警察署に連れて行かれたペルー人の男性は、警察官の目を盗んで逃走しています。そのあとに事件が起こり、6人が亡くなりました。

殺人容疑により逮捕されたペルー人の男性は、裁判にかけられますが終始、言動が不安定で一貫しておらず、支離滅裂で、精神異常と責任能力が問題となっています。慎重な審議の末、ペルー人の男性には重い判決が下されることになります。

ペルー人被告ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン

NAVER まとめ

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、熊谷連続殺人事件の被告人で、ペルー人の男性です。

彼の家族はペルーに住んでいますが、ナカダ自身は、両親や姉妹の虐待が酷い家庭環境で育ったようでした。今事件は彼の兄、ペドロの影響が大きいと考えられます。

ナカダは兄が起こした事件の影響で精神を病んだ

NEWSまとめもりー

ナカダの兄のペドロ・パブロ・ナカダ・ルデーニャは、家族からの酷い虐待の影響で精神を病み、ペルー最大と言われる大量殺人を行いました。

熊谷連続殺人事件の被告人であるその弟、ナカダは兄の殺人を目撃したことがあり、精神的なショックを受けたそうです。

ナカダは日本に出稼ぎに来て各地を転々としていた

NEWSまとめもりー

被告人のナカダは派遣会社を通して日本の工場で働いており、全国の会社を転々としていました。しかし兄が起こした事件の影響で精神を病んでしまい「誰かに殺される」などの恐怖心に取り憑かれていたそうです。

事件を起こす2日前も誰かに追われているという旨の理由でナカダは会社を退職しており、事件中はずっと言動の支離滅裂さが目立っています。

ナカダは10人兄弟の末っ子で、05年に来日して関東近郊の工場を転々とし、8月から群馬県伊勢崎市のサラダ製造工場でキャベツを刻む作業をしていた。仕事ぶりは真面目だったという。ところが、今月12日に派遣会社に「退職したい」と電話をしてきて、理由を聞くと「背広を着た人に追いかけられている。もう工場に行けない」と話した。
伊勢崎市は在日ペルー人の5%、2300人が暮らし、ペルー人が多い町だ。工場で一緒に働いていた日本人同僚は、「日本語は片言しか分からなかった。外国人は仕事に入ったら『こんにちは』って話してくるけど、全然しゃべらない。友だちはいなかったようです。食事もいつも一人で食べていました」と話している。

熊谷連続殺人事件の詳細

ペルー人の男・ナカダは事件中、不可解な行動や言動が多く、裁判中でも主な争点となりました。また、精神疾患のような症状も見られ、どこまで犯行を自覚して行っていたのか疑問視されています。

事件前から裁判の判決まで、ナカダがどんな足取りをたどったのか詳細を見てみましょう。

事件前にペルー人・ナカダは民家に無断で侵入

2015年9月13日12時半過ぎ、ペルー人・ナカダが熊谷市内の民家の庭に無断で侵入したことから始まっています。民家の住人に見つかったナカダは「ケイサツ、ケイサツ」と言い、財布を叩きながら「カネ、カネ」と言ったそうです。

住民は警察に連絡し、ペルー人・ナカダは警察と共に交番に移動することになります。話をしてみると、ナカダは日本語の片言とスペイン語しか話せない状態でした。警察は通訳が必要と判断し、交番から警察署にナカダを移動させることとなります。

警察署に移動したナカダは「ペルーに帰りたい」などの話をし始め、警察はナカダに親族へ電話をするように促しました。ナカダは親族と連絡を取って話していましたが、次第に泣きだしたそうです。

住民の通報により警察署に来たナカダは突然逃走

ペルー人・ナカダは事情聴取の途中でトイレや喫煙休憩を求めています。このときは特に犯罪の容疑もなかったため、署員が一人付き添う形で許可されました。ナカダは休憩中も泣き出したり、署員が問いかけても無視するなどしたそうです。

喫煙休憩は警察署の出入り口でとったそうで、付き添いの署員もタバコを吸おうと、ナカダに背を向ける形で火をつけました。警察が一瞬、目を離した隙にナカダは突然、警察署から逃走を図っています。

ナカダは逃走時に所持品をすべて置いていった

逃走時にナカダは、自分の所持品はすべて警察署に残したまま逃走しています。ナカダは警察署前の道路を信号無視で横断し、署員の追跡を振り切って逃げました。

持ち物を置いて逃げるナカダを不審に感じた警察は、ナカダを追うために7人で捜索し、のちに20人態勢となっています。

外国人犯罪の捜査経験が豊富な元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、「埼玉県警の大失態だ。捜査員が付き添ってたばこを吸わせることはあり得るが、その際には細心の注意が必要だ。油断があったとしかいえない」と憤り、こう続けた。「捜査員が現場に赴いて話を聞いてその場で疑いが晴れればわざわざ任意同行させることはない。通訳の手配までしていたということは、その時点で、捜査員が重大犯罪につながる恐れを抱いていたということだ。そんな人物をみすみす取り逃がすことはあり得ない」

ペルー人のナカダ逃走後の目撃証言は多数

ガールズちゃんねる

ペルー人・ナカダが突然警察署から逃走した後、熊谷で多数の目撃証言があります。

ナカダが逃走した日の16時ごろから17時ごろにかけて、敷地にある物置きに外国人が侵入している、「カネ、カネ」と言って金銭を要求した、物置の中で顔色悪く立っていたなどの通報が警察に入ってきています。

13日時点では被害者はだれもいません。ナカダは住民に声をかけられたり、要求を断られた後に逃走することを繰り返していました。

ナカダが残した携帯には知人との通話履歴があった

ペルー人・ナカダの逃走後に、警察はナカダが置いていった携帯の通話履歴を調べると、外国人の知人と連絡を取っていたことが分かっています。知人によれば、ナカダは「殺される」と以前から怯えていたそうです。

ナカダが逃走した状況から、放置するとトラブルが起こると予想し、18時40分ごろから警察犬も捜査に加わりナカダを捜索していましたが、行方はなかなかつかめませんでした。

男性は同日午後3時ごろに帰宅し、同4時ごろに庭の物置に荷物を置きに行った。同4時40分ごろ、男性が再び物置の扉を開けると、中にさっきはいなかった浅黒い肌の外国人風の男が立っていた。男性は「驚きのあまり声が出せなかった」という。
 男は物置にあった座布団を自分の足元に置き、両手を合わせて男性を見ていた。表情は「少しおびえているよう」に見え、男性が外へ出るように促すと、おとなしく従った。長袖Tシャツにジーパン姿で、「手ぶらに見えた。刃物のようなものは確認できなかった」という。
 男は無表情のまま言葉を発した。「今振り返ると『カナガワ』と言っていたんじゃないかと思う」。事情を聴こうとすると男は急に走り出し、物置の脇を通り過ぎ、柵を乗り越え、住宅街へと走り去った。男性はすぐに110番通報し、14日には被害届を出した。
 男性は「見晴町での(夫婦2人殺害の)事件が起きたとき、物置のこととは全然結びつけて考えていなかった。もしあのとき、男が刃物を持っていたら、自分たちが刺されていたかもしれない」と青ざめた。

ペルー人・ナカダは逃走中に小学生含む6人を殺害

Twitter

ペルー人・ナカダが警察から逃走した翌日、14日に熊谷で連続殺人事件が起きました。

行方をくらませたナカダは、熊谷市見晴町の住宅で夫婦を殺害しました。被害者の妻の知人の証言によると、散歩に誘うメールを送った17時の時点では了承の返信があったそうです。事件が発覚したのは妻の知人がメールの後、家に行った18時5分ごろのことでした。

16日にナカダはさらに3人の住民を殺害

東京新聞

14日の2日後、16日に熊谷市石原で、ナカダは独身女性を殺害しました。そしてさらに違う家で、母親と小学生児童2人を殺害しています。

事件の捜査によると、被害者の大人は複数の切り傷、児童は一突きによる失血死が原因で死亡しているとのことです。また、遺体の隠蔽や殺人現場での飲食のほか冷暖房の機器を使った痕跡なども見つかっており、ナカダは事件現場で寝泊まりしていた様です。

最大の謎は動機だ。被害に遭った3軒全てで、金品を奪われた形跡は確認されていない。その代わり、家族以外の何者かが飲食をした形跡が残されている。ナカダ容疑者は食事にありつくために3軒を渡り歩き、遭遇した家人を殺害した可能性がある。

ペルー人被告のナカダは自殺未遂を図るが逮捕

Twitter

ペルー人・ナカダは3番目の母子被害者の殺人をした後、再び2番めの独身女性・被害者の家に忍び込んでいます。

警察も3番目の母子殺害事件の後、聞き取り調査のために、2番めの独身女性宅に行きました。そのとき、部屋の明かりがついているのに、何も応答がないことを警察は不審に思い、家の周辺をのぞくとナカダが室内にいると判明します。

ナカダは警察の説得に応じず自殺を図る

警察はペルー人・ナカダに家から出てくるように説得したそうです。しかし、ナカダは包丁を持って自分の両腕を複数回切り、窓から身を投げて投身自殺を図りました。

ペルー人・ナカダは頭を強く打ち、骨折して意識を失った状態で警察に確保され病院へ搬送されています。それからナカダは数日後に意識が回復し、熊谷で起きた3つの殺人事件の被疑者として逮捕されました。

病院で治療中のナカダは奇声をあげるなど奇行

9月24日に入院し、病院で意識が回復したナカダは、「仕事をしていて気がついたら病院にいた」と言ったそうです。事件の記憶はなかったのでしょうか。

入院中のナカダは空腹になると奇声を発するなどしていたため、看護婦から気味悪がられ、急かされる形で10月8日に退院しています。しかし、ナカダの弁護人に顔のしびれや左目が見えない症状を訴え、再び病院へ行くと、目の奥の骨折で髄液が漏れていることが分かりました。

髄膜炎に進行させないために、ナカダの頭部を手術した結果、痛みがなくなったのか入院中のような奇行はなくなったそうです。しかし、回復後も犯行を否認する姿勢は変わらなかったようでした。

「『怖いから早く退院させてほしい』という深谷の病院の看護師たちからの声がかなりあったことも少なからず影響しているようだ。6人殺害犯が院内にいることが嫌だったのだろう」。捜査員はそう振り返る。

裁判の争点はペルー人被告のナカダの責任能力の有無

ペルー人被告ナカダは事件前や逮捕後の言動から、精神疾患の疑いが見られたため、留置所で精神鑑定を受けています。

留置期間中に精神鑑定が行われた結果、ナカダには精神疾患はなく責任能力もあるとみなされました。そのあと地検は強盗殺人などの罪でナカダを起訴しています。このときナカダの弁護人は精神疾患を理由に無罪を主張しています。

起訴後の精神鑑定でナカダには精神疾患があると一転

起訴後、ナカダは再び別の医師のもとで精神鑑定されました。今度は「ナカダには裁判にかけられてる自覚がなく、弁護士がいることも認知できていない」とされ、ないはずの精神疾患があり、責任能力に疑いがあると判断されています。

第10回の公判では起訴後に担当した精神科医が証言台に立ちました。証言では、統合失調症による妄想と思い込みで行動しており、どこまで犯罪の自覚があったのか、慎重な判断が必要だろうという旨の発言をしています。

被告人は、「その文化は私にはどうでもいい」、「私は耳が聞こえないし、目はひとつしかない。歯がない」、「人肉を食べさせられた」、「猫が自分に言った」、「天使が落ちてきたから、耳鳴りがした」など、質問とはまったく関係ない、意味不明な発言を繰り返したり、起訴内容についての質問には、沈黙していたりと、会話がかみ合わない場面が見られた。

ペルー人被告ナカダは死刑判決が言い渡された

サイキュレ

事件前からナカダは、言動などから精神障害のような症状が一貫してあり、本人に責任能力があったのか、という点を重視して慎重に裁判が行われています。

裁判中も終始、不安定で曖昧な言動を見せ、責任能力が疑われたペルー人被告ナカダでしたが、最終の判断では死刑が言い渡されました。裁判長はこれまでの裁判の過程から、ナカダには責任能力は完全にあったとみなしています。

ナカダは死刑判決にしばらく反応が取れなかった

最終的に13回の公判で、犯行の形跡から察するに、ナカダは犯罪だと自覚しながらやっていた、という旨の判断を裁判長は下しています。

ナカダはうつむきながら静かに死刑判決を聞いていました。そして判決を受けたあと、ナカダはしばらく証言台から動かず、3回ほど裁判長に促され、ようやく席に戻ったそうです。

「自然と涙が込み上げてくる感じがした」。事件で妻の加藤美和子さん(41)と長女美咲さん(10)、次女春花さん(7)=年齢はいずれも当時=を奪われた男性(45)が閉廷後、報道陣の取材に応じ、死刑判決に対する胸の内を明かした。
 「極刑にしてもらいたい」。裁判が始まる前から、そう言い続けていた。その願いが届いた判決。「無事死刑判決が出たことに、ほっとしています。帰ったら妻や娘に報告したい」。会見の第一声は、安堵の言葉から始まった。

ナカダの家庭は劣悪だった?ペルー人兄は大量殺人犯

事件が明らかになるにつれて、ナカダとその家族や兄弟の異常性も世間に暴露されています。特にナカダの兄であるペドロの正体を知った世間はその内容に震撼しました。

一般的な視点から見て異常ともいえるペルー人・ナカダの家庭に迫ってみましょう。

ナカダの兄はペルーで25人殺害したシリアルキラー

NAVER まとめ

ナカダの兄はペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャといい、ペルーで25人も殺害している殺人犯です。ペルー史上最大の殺人事件として知られており、殺人数の多さから「死の使徒」の異名をつけられています。

10人兄弟の3人目に生まれたペドロでしたが、家庭環境が最悪で父や姉妹から虐待を受けながら育っています。父親はDV気質で、姉妹からは女装と散歩を無理やり強制されるという屈辱を受けていたそうです。

ナカダの兄ペドロのトラウマは飼い犬だった

特に、兄ペドロの最大のトラウマともいえる出来事は兄弟で飼っていた犬でした。ペドロ本人によれば「ペドロが飼い犬を殺した」という言いがかりをつけられ、罰として性的虐待を受けたそうです。

2006年12月28日に逮捕され、35年の禁固刑を受けています。動機の供述では「世界を浄化するために、神の命令で麻薬中毒者、売春婦、同性愛者らを殺した」と述べています。

警察「あなたは、地球を浄化するために神から遣わされた使徒であると主張しているようだが、これほどの罪を犯したことに対する後悔はないのか?」
ナカダ「どうして申し訳ないなどと思わなければいけないのか。あいつらは存在してはいけない人間だったのだ」
警察「では、機会があれば殺人を繰り返すのか?」
ナカダ「私は薬物中毒者や同性愛者、泥棒たちを消し去り、街を浄化する任務を負っている。まだ仕事を完遂してはいない」
警察「家族のことを考えたことはないのか? 自分の妻や子どもたちのことなど」
ナカダ「妻のマリアのことは愛している。3人の息子たちも」

ペルーに住む姉は19年前に刃物で自殺している

ペルーに住まう姉は熊谷連続殺人事件が起きる以前、19年前にすでに自殺しています。姉も日本に行きたいと考えていたそうですが、何らかの事情で行けなくなり、ひどくショックを受けたそうです。

そのショックの影響で、手首を刃物で切り、自殺したと言われています。自殺するとき、手首から出た血を使い、鏡に「こんな世界は嫌だ。神様、許して下さい」と書いて亡くなったそうです。

被害者宅の血文字は姉の自殺を真似たものか

熊谷連続殺人事件で死んだ、被害者夫婦の住宅の壁にも血文字が残されており、姉の血文字を真似た犯行ではないかという考え方もされています。

これについてナカダの義兄は「姉は日本に働きにいきたがっていたが、(行けなくなって)精神的にひどく落ち込んでしまった。姉は血で何かを書いて(自殺した)、まさに同じことをしたのだ」とコメントしています。

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ - 事件情報ならShiritaGirl

事件を未然に防げず警察に落ち度はなかったのか?

NAVER まとめ

事件中、十分に周知活動をしなかったのでは、という警察の不手際を問題視する声は多いです。また、警察の態度もあまり誠意のある様には見えず、余計に世間や遺族の不信感が募ったことと思います。

熊谷の連続殺人事件の中、本当に警察に落ち度はなかったのか、詳細に迫ってみましょう。

ペルー人・ナカダの逃走時に警察はすぐ追わなかった

ペルー人・ナカダが事件前に警察署から逃走し、赤信号の道路を全力で横断している最中、ちゃんと埼玉県警の署員が追いかければ、事件は防げたのではないかと言われています。

おどろくことに、ペルー人・ナカダが逃げている間、署員は特に追わなかったそうです。理由は「犯罪の疑いがなかったから」としています。

世間では警察による不手際の多さが疑われた

確かに逃亡時点では困りごとがある外国人にも見えます。しかし、自分の荷物を全て捨ててまで逃亡している点から、不審に感じるべきだったのでは、と警察の不手際を指摘する声は多いです。

殺人事件が熊谷で発生したときも、ペルー人・ナカダの犯行と結び付け、地域周辺に不審者の存在を周知すべきだったのでは、という警察の失態として捉える人もいます。

埼玉県警は一貫して不備はなかったという主張をしていますが、世間的には脇が甘いという見方が多いです。

「外国人に事情を聴くときは逃走の可能性を視野に入れておくのが鉄則。不法滞在などの問題を抱えていた場合、強制送還を恐れて必死で逃げる。私が任意で話を聴いていた外国人は、交通量の多い国道1号を全力疾走で横切って逃げた。彼らは命がけなんです」
 小川氏は、14日の事件後の対応も疑問視する。
「県警はこの男性が犯人だとにらんでいたはずだ。近隣住民に『不審な外国人が出没しているから注意してください』と広報したり、機動隊を投入して警戒を強めたりするべきだった」

遺族男性が警察の怠慢の被害で民事訴訟を起こす

県警が不審者情報を周辺住民に提供しなかったため、被害を防ぐことができず妻と小学生の娘2人が犠牲になったとして、遺族の男性(45)が14日に県を相手取り、約6400万円の損害賠償を求める訴訟を起こすことが13日、分かった。男性は「警察に落ち度があったと認め、謝罪してほしい」と話している。

妻と小学生児童2人を失った被害者の遺族の男性は、警察に対して民事訴訟を起こしています。訴訟の趣旨は「事件発生中に警察は危険を周知しなかったため、被害を防ぐ行動が満足にとれず、妻と子供が殺害されてしまった」というものです。

裁判では、警察は1番目の事件が起きたとき、容疑者はペルー人・ナカダだとほぼ断定してその後も捜査を行っていました。つまり警察は危険性があることを認識していた、ということになります。

警察が危険を周知を怠ったのは違法だと裁判では判断

警察は1番目に夫婦の殺人事件が起きた時点で、事件が発生していること、逃走中の外国人がいて住宅に侵入する恐れがあることを周知するべきだった、と裁判中で考えられました。

最終的に、周知活動をしていないのは警察権の不行使で違法である、という結論に至っています。もし警察が適切に周知活動をしていれば、事件は未然に防げた可能性は高いと裁判で判断されました。

被害者は警察から誠意を感じず態度に疑問視

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小学生児童2人と一緒に殺害された女性は、エンディングノートを生前に書いていましたが、事件中は警察が証拠品として押収しました。

事件後に遺族の男性は、妻である女性の葬儀のために「エンディングノートを見せてほしい」と警察に頼んでいます。しかし、警察は証拠品という理由で断り、見せることさえしなかったそうです。

被害者遺族に対する警察の態度に疑念

男性は、妻が残したエンディングノートに沿った葬儀を満足に行えず、非常に後悔されています。

また遺族の男性の元に、警察が事件の経緯を説明しに来ていますが、言い訳のようにしか聞こえなかったと言っています。

そのときに、警察は被害者である妻の仏壇の真横に座っているにもかかわらず、焼香の1つもあげないので「人としてどうなのか」と問いかけたところ、警察は「上の者に言っておきます」とだけ返したそうです。

事件後に残された被害者の傷は大きい

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妻と子に先立たれた遺族の男性は、事件当時から時間が止まったままだと語っています。妻子と暮らすはずだった自宅は事件現場となり、ローンを組んで購入したばかりだったそうです。

事件後に遺族の男性は売却することを考えていたそうですが、時間がたつにつれて後悔するかもしれないという念が強くなったと言っています。

また遺族の祖父母や兄にも影響は大きくあり、事件当時にマスコミが殺到し、取材を受けている内に体調を悪くして入院するなど、静かな追悼とは程遠い生活を強いられていた様です。

 加藤さんはナカダに極刑を望むとしながらも、
「死刑判決を下してもらうことだけが全てではありません。そうではなく、私は真実が知りたいんです。検察官が証拠を揃えて求刑する、それを受けて裁判官が判決を下すというのは、私などからすると、彼らが普段通りの仕事をこなしているようにしか思えません。でも、私にとって妻子は何ものにも代えられない、本当に大切な存在でした。ですから、事件の真相を明らかにして、なぜ私の妻や子供たちが命を落とさなければならなかったのか、その理由をきちんと知りたい。そうでなければ裁判を開いたところで、死刑判決が下されたところで何の意味もないと思っています。たとえ、どんなにひどい話であっても真実を知りたい。もちろん、犯人のことは今でもこの手でぶん殴ってやりたいですよ。でも、それ以上に真実をありのまま話してほしい。私も被害者参加制度を使って直接、彼に語りかけたいと考えています」

熊谷連続殺人事件の世間の声

Wikipedia

熊谷連続殺人事件を知った世間の声をまとめています。

犯人のペルー人に対する怒りはもちろん、警察の怠慢を指摘する厳しい意見も数多くありました。

熊谷連続殺人事件の原因は警察の失態だと言う声も

熊谷で起きた凄惨な事件は、警察が適切な周知活動を取らなかったために、被害が大きくなったという見方をする人は多いです。

周知以前に警察が不審な外国人の男を、警察署の玄関で自由に喫煙させていたことを疑問視している人もいます。

警察の動きの鈍さも批判の対象

ペルー人・ナカダが逃げたのに、事件性の薄さから警察が迅速に追わなかった点も批判に挙がっていました。

事件中に見られる多くの警察の不手際や失態から、不信感を覚えている人は多いです。ペルー人・ナカダの残忍な殺人と同じぐらい、警察も世間のバッシングを浴びています。

裁判でも警察が周知を怠ったことは違法とされているので、警察に落ち度がなかったとは言えないでしょう。事件の反省から埼玉県警は、注意喚起や迅速に対応するための設備を整えるなどの対策を公表しています。

この事件は警察が住民に注意喚起していたら防げたかもしれない事件です。
そもそも犯人に逃げられるとか考えられない。
完全に警察の失態。
確かこの事件に関して被害者遺族の方が民事訴訟を起こしています。
警察の失態どころの話ではないです。
裁判所には原告の訴えを認めてほしいです。
そして警察は被害者遺族の方かだに謝罪をしてほしいです。

熊谷連続殺人事件の被害にあった人を悔やむ声

熊谷連続殺人事件では6人の被害者が死んでおり、中には小学生児童が含まれています。罪のない人々が無残に殺され、悔やむ気持ちを隠せない人も多くいました。

そしてやはり、事件の原因の多くを警察の失態とみている人は多く、防げた可能性があった分、余計に無念さを感じることだと思います。

特に将来に満ちた子供が2人も殺されていることから、悔やみや無念に思う声は多いです。

熊谷ペルー人6人連続殺人事件。6人を殺しておきながら裁判でも、動機について、「猫に言われた」などとほざく。どう思われますか?

日系人になりすますペルー人は多いという指摘も

日本と違い、ペルーでは戸籍制度の運用が緩く、賄賂を渡せば改ざんできるそうです。

兄弟はもともとペルー人であり、真正の日系人ではありません。そのため、ペルー人・ナカダやその兄のペドロも、役所に800ソーレス(日本円で約3万円)支払い不正に日系の名前を取得しています。

日系の名前に変えた理由は、日本へ渡航する際、日系ペルー人だとビザを取得しやすく、優遇されやすいとペルーでは考えられているそうです。兄のペドロも凶悪犯罪を犯す前から日本に行くことを考えていたといわれています。

熊谷連続殺人事件で在日ペルー人の影響に懸念の声も

熊谷の今事件では、日本人だけではなく、ペルーでも知らされています。熊谷での事件は、健全に暮らす在日ペルー人、ペルー在住・日本人にも大きな衝撃を与えていた様です。

事件の前と後では、日本人とペルー人の間での付き合いに、若干の悪い影響があることは否定できないでしょう。ですが、犯人がたまたまペルー人だっただけで、全てのペルー人が犯罪者だとと言う見方は間違いですし、危険な考え方です。

外国人が起こした犯罪を知って、同じ国籍の人を偏見で見てしまいがちなのは、人間なので仕方がない面もあります。しかし、どんな国籍でも悪い人も良い人もいますから、自分の目でちゃんと見極めることが大切でしょう。

熊谷は治安が悪いのではという声も

熊谷市はインパクトのある殺人事件が多く、その印象から治安が悪いのではないかという声がありました。

熊谷で起きた事件といえば、今回のペルー人・ナカダによる熊谷連続殺人事件のほか、熊谷放火殺人事件や熊谷一家7人殺害事件、熊谷強盗殺人事件、熊谷養鶏場宿舎放火殺人事件などがあります。

羅列してみると、熊谷は治安が悪い印象を受けますが、話題性の高い殺人事件が多い分、記憶に残りやすいともいえるでしょう。また、熊谷市が特別に治安が悪いわけではなく、熊谷よりも治安が悪い地域はほかにもあります。

熊谷市って治安は良いと思いますか?
埼玉での事件って大体南部の方が多いんですが、熊谷では昔全国ニュースになった凶悪事件があったというのをWikipediaで見たり、掲示板に「熊谷のヤ○ザ事情」なんてスレがあるのを見かけたので、気になってます。
chakuwikiでは「民度が低い」とまで書かれてますし。

熊谷連続殺人事件に対する海外の反応

熊谷連続殺人事件を知った海外の人たちの反応をまとめています。

被害者を悔やむ声や、警察の判断の甘さを指摘する声がありました。また、国籍を報道する意味を疑問視する意見もあります。

海外でも殺人事件の被害者の無念を嘆く声

海外圏でも熊谷連続殺人事件はニュースとなりました。特に親子が殺害されたことを悲しむ声は多いです。

また、凶悪な殺人を起こした犯人のペルー人・ナカダが逮捕されてよかったという、事件が収拾したことに安堵する人もいます。

しかし、海外でも日本国内と同じように、警察の不手際を指摘する声もあり、外国人に対する扱いが甘い、という厳しい意見もありました。ほかには警察の未然に防ごうという意思がない、後手後手の対応もあまり良い印象を持たなかった様です。

・Dukeleto
ああ、なんてことだ。可哀そうな人たち……こんな短期間に殺されてしまった!
完全に無意味な殺害で打ちひしがれるすべての親類と家族に対して胸が張り裂けそうだ。
二人の幼い娘と母親の殺人事件は特に悲しい。
彼らの魂が永遠に平和の中で休めるように願うよ
ただ一部の狂ったサイコ野郎が、いつ家の中に入るかなんて決して分からないことを事件は示しているよ!

・jonnydesu
再び誰もが警官を非難しようとしているが、この男はそんなの関係なく殺すつもりだったんだろう。
男が意味不明な言葉をつぶやくと、彼は母国のペルーに帰りたいと言っていた。
警察は犯罪を立証できなかったから、長く彼を署に留めておくことができなかったんだろう。
彼は男の脅威を考慮していなかったため、このように見張りのないエリアで喫煙させている
悲しく悲劇的なことだが、このことが警察である彼の唯一の欠点だと言える。
警官としてはあるまじきことだ

日本は本当に安全な国だけど悲しい事に最近の警察は小さな犯罪はたいしてしらべてくれないみたいだ 殺人にまでなってはじめてちゃんと調べ始める 生命が失われるのを防ぐためにもこれは改善の余地があると思う 日本人も日本に住む外国人も世間の安全は警察にかかってるわけだから

国籍を強調して報道する意味を疑問視する声も

日本に住んでいるのはほとんど日本人ですから、外国人の犯罪だと国籍もセットで報道されることが多いのではないでしょうか。

海外の人の感覚からすると、国籍はデリケートな問題で、扱いを間違えると差別や争いを助長すると考えられています。今回の熊谷で起こった事件も、あくまでもたまたま外国から来た個人が犯罪を犯したのであり、国籍まで報じる意味はないのでは、という感覚がある様です。

日本と違い、海外は多様性が重んじられる文化が根付いています。そのせいか、ニュースのたびに国籍をしつこく報じることに悪い印象を受けたり、疑問を持っている人がいました。

犯罪の容疑者の国籍を大げさに強調する意味が分からないな。
彼がどこから来たって、それが何の違いがあるんだ?
すでにほとんどの日本人は外国人のこの手の誤った報道のせいでより多くの犯罪を信じて、それが唯一の固定観念や差別を助長するのに役立っているのではないか

殺人は許されることではない

以上が熊谷連続殺人事件の全貌のまとめでした。ペルー人・ナカダは、客観的に見ても悲惨な家庭で育っており、境遇には同情できる点もあるでしょう。しかしそれでも、熊谷で暮らしていた6人の人間を殺害したことは決して許されることではありません

また、警察の不手際などで被害が拡大してしまったことも悔やまれることではあります。この事件を教訓にするならば、警察だけに自分たちの安全の保証を押しつけるのではなく、自分で自分の身を守れるように、普段から考えておくことも大切ではないでしょうか。

日本国内で発生した凄惨な事件はほかにもまだあります。事件を風化させないこと、教訓のためにも一度見てみてはいかがでしょうか。

【富岡八幡宮】宮司殺害事件の詳細まとめ|ドロ沼富岡家のその後は? - 事件情報ならShiritaGirl

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