カナヘビの飼育方法まとめ!餌はダンゴムシ!? 赤ちゃんの飼い方や冬眠は?
カナヘビを飼いたいなと思っている方は飼育方法やどんな餌がいいのかわからないですよね?ましてや赤ちゃんの飼い方とか冬眠など…。そこで、カナヘビの飼育方法や餌、カナヘビの赤ちゃんの飼い方や冬眠などなどまとめてみたのでご参考にどうぞ!
目次
- 1カナヘビの飼育方法の前に、カナヘビについて知ってますか?
- 2カナヘビの飼い方、飼育方法とは?
- 3カナヘビの水槽のレイアウト
- 4カナヘビの飼い方、飼育方法での注意!
- 5野生のカナヘビの餌
- 6カナヘビのおススメの餌
- 7カナヘビの餌はダンゴムシがいい?
- 8カナヘビは虫以外の餌は食べないのか?
- 9海外のカナヘビと二ホンカナヘビは餌が違う
- 10カナヘビを越冬させる飼い方や飼育方法
- 11カナヘビのこんな飼い方もあります
- 12カナヘビの寿命はどれぐらい?
- 13卵から育てる!カナヘビの赤ちゃんの飼育方法と飼い方
- 14カナヘビの赤ちゃんを無事に孵化させるために
- 15赤ちゃんを無事に孵すための下準備
- 16カナヘビの赤ちゃんの飼い方、飼育方法
- 17カナヘビの赤ちゃんの餌は?
- 18カナヘビの赤ちゃんと親は隔離
- 19責任を持って生き物を飼いましょう!
カナヘビの飼育方法の前に、カナヘビについて知ってますか?
出典: https://flic.kr
みなさんはカナヘビと聞いて何を思い浮かべますか?
私は名前の通り蛇だと思いました。
でも実際はトカゲの仲間らしく、カナヘビ科カナヘビ属という爬虫類の一種なんです。
日本の固有種で、ニホントカゲと並び日本列島本土ではよく見られるトカゲです。
カナヘビと二ホントカゲの違い
カナヘビはニホントカゲと似ているのですが、ちゃんと違いがあります。
全長は16~25cmぐらいで、尾は全体の3/2でニホントカゲと違い長い尾を持っています。
地域によってその体に違いが出るようで、南の方へ行くほど細長くなる傾向があります。なので同じカナヘビでも、北海道のカナヘビは尾の長さは全体の70%に対し、屋久島のカナヘビは74%になるのです。
ニホントカゲの特徴
出典: http://www.hokusetsu-ikimono.com
軽くニホントカゲについて見てみましょう。
ニホントカゲは、、トカゲ科トカゲ属に分類されます。
全長は15~27cmとカナヘビと比べるとニホントカゲの方が若干大きいですね。
ニホントカゲは幼体と成体のオスメスで体の色が違います。
幼体の時は、体に金色の縦線が3~5本あり、尻尾はメタリックブルーです。
それが成体になると、色が褪せていきます。
メスのニホントカゲの場合、5本の線がなくなります。オスのニホントカゲの場合茶褐色まで変化して、カナヘビに似た形になります。
出典: http://www.ne.senshu-u.ac.jp
ニホントカゲの幼体
カナヘビの飼い方、飼育方法とは?
まずは、カナヘビの飼育で必要なものを見ていきましょう。
最初に必要なものは、カナヘビを入れる容器です。
カナヘビ1匹でしたらペットショップなどに売られている、幅30cmほどのプラスチックケースでも大丈夫です。
けれど、複数の飼育や繁殖を考えると、幅45cm~60cmのアクアリウム用の水槽をおすすめします。
カナヘビの水槽のレイアウト
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最終的にはこの画像のような感じにできたらいいですね
ただ、水槽を用意するだけではだめです。
カナヘビが居心地がいいと思える環境づくりが大切です。
環境を作るのももちろん大事ですが、折角なので見栄えのいい感じのレイアウトにしたいですね!環境づくりもできてレイアウトの見栄えもよさそうな小道具のご紹介もしましょう!
水槽の環境づくり
底に土を敷くと草を植えられます。さらにカナヘビの糞が自然に分解されるので汚れが目立ちません。
カナヘビの餌となるコオロギが卵を産んで繁殖もします。
ですが、土を入れすぎると水槽事態が重くなり移動が大変になります。
カナヘビは魚と違い、日光浴が好きなので週に2~3回くらい日光浴をさせてあげましょう。
日光浴するときに持ち運びができるように土は少ない方がいいのですが、コオロギの繁殖を考えると3cmは土があった方がいいですね。
カナヘビが休める場所を作る
出典: https://flic.kr
さて、土を入れただけではダメです。石組みのシェルターを設置しましょう。
カナヘビは室内で飼育している分にはシェルターの下に隠れることはないですが、屋外で充分に日光浴を堪能した後、強い日差しを避けるためシェルターの下に隠れることがあります。
日光浴中に熱射病にならないようにするためにも、熱を通しにくい厚目の石で日陰を作っておきましょう。
石の置き方次第ではカッコいい感じのレイアウトになると思いますよ!
カナヘビはよく水を飲みます
カナヘビは思っている以上によく水を飲みます。なので水を絶やさないようにしましょう。
小鳥やハムスター用の水入れでもいいのですが、餌用にいるコオロギは滑ってしまい水が飲めないだけではなく、飛び跳ねて謝って水入れに入れば登れずにそのまま溺れ死んでしまいます。
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スドー・レプティボウル
少々値段は張りますが、この水入れを使うのをおすすめします。
生まれたばかりのコオロギでも登ることができますし、水入れだけではなく餌用のコオロギたちの餌入れにもなりますよ。
ただのプラスチックの容器よりこういうものの方が水槽のレイアウトがいい感じになりますね。
カナヘビは木登りも好き
カナヘビは木登りをするのも好きなので、木の枝などを組み合わせたりすると木に登って運動したり、木の上で寝そべって気持ちよさそうに日光浴をしている姿を観察できるかもしれません。
レイアウトとしても十分見栄えしますので是非置いてみてください!
カナヘビの飼い方、飼育方法での注意!
さて、ここまでカナヘビが住みやすい環境づくり、水槽のレイアウトを見てきましたが注意していただきたいのはカナヘビの脱走です。
カナヘビは段差10cmくらいならジャンプしますので、木の先端からジャンプして逃げられないように注意しましょう!水槽にふたをするのが手っ取り早いですね。
金網のふたを使う場合、カナヘビがふたの裏側にぶら下がっている事があるのでふたにカナヘビがついていないことを確認してから開けましょう!
出典: http://hiraike505.at.webry.info
水槽のレイアウトはこんな感じで大丈夫でしょう。
さらに、市販されているスクリーンを水槽の裏側に貼ると見栄えもしますのでぜひ試してみてください。
野生のカナヘビの餌
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もし、ペットショップで買うより自分で捕まえて飼いたいという場合は虫がたくさんいる場所を探してみるといいですよ。
カナヘビはその辺にいるのでもちろん野生のカナヘビもいます。
前述した餌、コオロギも食べますが、食べない個体もいます。
野生のカナヘビが餌とするのは主に虫、しかも生きた虫です。
カナヘビのおススメの餌
カナヘビを飼育する上で絶対に必要となる餌。
生きた虫じゃないと食いつかないので前述したコオロギのように一緒の水槽に入れておくのがいいでしょう。
ですが、コオロギを食べない個体もいるのでおススメの餌を見てみましょう。
カナヘビの餌はダンゴムシがいい?
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カナヘビは色んな虫を食べますが、ダンゴムシは食べません。
どこにでもいるダンゴムシなら捕まえやすくていいかと思っているかもしれませんが、食べないんです。
正確に言うと成虫のダンゴムシは食べないです。成虫のダンゴムシは硬すぎるようなので…。
小さい子供のダンゴムシなら柔らかいので食べるようです。
コオロギの代わりにダンゴムシを一緒の水槽で飼っていればダンゴムシは繁殖してくれるかもしれませんよ。
カナヘビは虫以外の餌は食べないのか?
さて、虫が苦手な人は虫以外の餌は食べないかな?と考えていませんでしょうか?
結論か言いますと、カナヘビは虫以外の野菜などは食べないです。慣れれば生のささみやお刺身を食べるようですがカナヘビの体に悪いので虫以外は与えない方がいいでしょう。
海外のカナヘビと二ホンカナヘビは餌が違う
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たまに虫以外の野菜などを食べるカナヘビをネットで見かけると思います。
ならカナヘビに虫以外に野菜とかをあげてもいいんじゃないのか?と思われるでしょうが、そのカナヘビは海外の大型のカナヘビです。
日本の固有種「二ホンカナヘビ」は小さいので野菜などは食べないのです。
自分より小さい虫を好みますので虫以外の野菜などを無理に与えないでください。
ちなみに、海外のカナヘビは大型なので虫以外に野菜はもちろんバナナを食べる個体もいるようです。
こうしてみるとカナヘビって虫以外の野菜などは食べないで、逆に虫以外の野菜とかを与えると体に悪いんですね…。
折角飼っているのですから寿命をまっとうさせたいものですね。
カナヘビを越冬させる飼い方や飼育方法
カナヘビは爬虫類なので、もちろん冬眠します。
勝手に冬眠してくれるだろう、なんて思っていません?
野生のカナヘビは自分で冬眠する場所を選びますが、飼っているカナヘビはそれができませんので私たちがカナヘビの冬眠の準備をしなければなりません。
カナヘビの冬眠の準備
カナヘビを冬眠させる場合、短期間で冬眠の準備をしましょう。
必要なものは、冬眠用の水槽です。
10月ごろ、カナヘビの水槽をなるべく日の当たる暖かい場所や暖かい南側の部屋に移動させ、そこでたっぷり栄養を蓄えさせるために餌を与えましょう。
冬眠させるところは日の当たらないなるべく寒い場所がいいでしょう。越冬させる場所の気温が15度を超えないようになったら冬眠用の水槽にカナヘビを移しましょう。
カナヘビの冬眠用水槽
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冬眠用水槽を作るうえで必要なもの
・プラスチック製の飼育ケース(大きいサイズ)
・黒土またはミズゴケと、腐葉土
・板(小さいサイズ)
・カナヘビの飲み水入れ
黒土またはミズゴケを飼育ケースの底に3cmぐらい入れます。
叩くと水がにじみ出るほど湿らせます。
この上に腐葉土を10cmほどふわっと入れてください。
腐葉土の真ん中を少しくぼませたら、その上に板を乗せましょう。
そうすれば板の下にカナヘビが入り、そこから土にもぐります。
もぐらない個体もいると思います。
その時は、眠ったあとに板に腐葉土をかけましょう。
水入れには新鮮な水を入れましょう。
カナヘビのこんな飼い方もあります
ペットショップじゃなくてその辺で拾ったカナヘビなら秋ごろに元いた場所に逃がすと言う手もあります。
冬眠、ではなく越冬させる手もありますが越冬させるにはお金も手間暇もかかります。
ヒーターを用意したりバスキングライトというものも必要です。
ですが、冬眠より越冬させた方が死ぬリスクは低くなるので、どちらがいいかはあなた次第です。
カナヘビの寿命はどれぐらい?
一度生き物を飼ったのなら、最後まで面倒を見るのが私たち飼い主の責任です。
ですが、カナヘビの寿命は人間の寿命と比べればはるかに短いです。
なので、最後まで責任もって飼いましょう。
冬眠させるより逃がすのも手だと前述していますが、ちゃんと冬眠の準備ができなければ逃がした方がカナヘビは寿命をまっとうするでしょう。
そんなカナヘビの寿命って知っていますか?
約7年ほどの寿命みたいです。
短くて4~5年の寿命の個体もいれば、9年の寿命の個体もいるようです。
卵から育てる!カナヘビの赤ちゃんの飼育方法と飼い方
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さて、カナヘビを多数飼っているところでは卵が見られるのではないでしょうか?
順調にいけば産卵して40日ぐらいして孵化が始まるようです。
でも、色々と注意しなければならないことがありますのそれを見ていきましょう。
カナヘビの赤ちゃんを無事に孵化させるために
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餌用のコオロギと一緒に飼っている場合、コオロギはカナヘビの卵を食べる場合があります。
なので、早めの回収を。
いつ産卵するの?と思われる方がいると思うので簡単に説明させていただきます。
交尾を終えたメスは赤ちゃんのために餌をたくさん食べ、お腹がパンパンにはち切れんばかりに膨れます。さらに産卵の一日前ぐらいには活発に動き回るので、産卵はもうすぐです。さらに、水槽の隅の方を掘りだしたら産卵は間近と思っていいでしょう。
産卵する様子を直接見たり、お腹が縮んだのを見たらすぐに水槽を覗いた方がいいでしょう。
卵の取り出し方
餌用のコオロギに食べられないように卵の回収は絶対ですが、その卵を回収する方法をまとめました。
1)卵の上下がわかるように印をつける
上下逆さまになると折角の赤ちゃんが死んでしまうので上の方に印をつけましょう。
2)取り出すときは指じゃなくてスプーンで
カナヘビの卵はやわらかいのでスプーンですくうようにして回収しましょう。
赤ちゃんを無事に孵すための下準備
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カナヘビの卵は周りから水を吸収しながら成長します。
200ccほどの容器(プリンカップなど)で卵を管理するのがいいと思います。
一般的には水分を含ませたミズゴケの上に卵を乗せますが、ミズゴケは水分量によって形が変わるため卵が不安定になってしまいます。
別の方法としては、黒土を使うといいでしょう。カナヘビも土の上に産卵するのでより自然に近い形で育成できるでしょう。
カナヘビの赤ちゃんの飼い方、飼育方法
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カナヘビの赤ちゃんは孵ってすぐ餌を探します。
噛む力が弱いので一口で食べられる餌を与えましょう。
また、この時期はよく食べるので餌を切らさないように注意しましょう。
カナヘビの赤ちゃんの餌は?
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小さい虫を捕まえるのが困難な場合は、ペットショップで買いましょう。
さて、生まれたばかりのカナヘビの赤ちゃんの餌は米粒の半分くらいの大きさの虫がメインです。
かと言ってアリや固い殻を持つ虫は食べないので、カマキリ、バッタ、コオロギ、クモなどの赤ちゃんを与えましょう。
カナヘビの赤ちゃんと親は隔離
出典: http://kanahebi.blog.jp
栄養状態がよければカナヘビは共食いはしません。
逆に言えば栄養状態が悪かったり空腹だと赤ちゃんを親が食べることがあります。
水槽内に餌が常にある状態ではない、時間によって餌を与えている場合、カナヘビの赤ちゃんがある程度大きくなる1カ月ほどは親と隔離した方がいいでしょう。
責任を持って生き物を飼いましょう!
いかがでしたか?
カナヘビは小さな生き物です。それ故に寿命もあまり長いとは言えませんが、責任を持って飼ってください。
ですが、繁殖して増えてしまい飼いきれない場合は逃がすことも考えてくださいね。