2021年05月10日公開
2021年05月10日更新
【秋葉原通り魔事件】加藤智大死刑囚の家族。弟は自殺、母親の現在は…
日本中を大きな恐怖に陥れた「秋葉原通り魔事件」。事件後犯人の加藤智大や母親・弟についてなど多くの情報が流れ、家族の未来までも壊してしまう結末になりました。今回はそんな『秋葉原通り魔事件』の全容や加藤智大の生い立ち・母親や弟について紹介していきたいと思います。
目次
- 1日本に衝撃を与えた「秋葉原通り魔事件」とは?弟への影響は?
- 2加藤智大が事件で使った凶器
- 3『秋葉原通り魔事件』の事件の全容
- 4事件を起こすきっかけとなった母親の子育てと掲示板
- 5加藤智大が投稿した掲示板での殺害予告
- 6「秋葉原通り魔事件」の当時のニュース
- 7「秋葉原通り魔事件」の当時のニュース②
- 8秋葉原通り魔殺人事件が起きた時の状況
- 9『秋葉原通り魔殺人事件』の判決
- 10事件後に加藤智大死刑囚が出した著書一覧と母親や弟について
- 11母親の望み通りに生きた加藤智大の経歴と生い立ち
- 12殺人事件を起こした加藤智大の生い立ちと母親
- 13厳しすぎる母親が作り出した加藤智大とその弟
- 14歪んだ性格を作り出した加藤智大の母親とは
- 15母親による異常なしつけを受けた被告人と弟
- 16母親のしつけと加藤智大・弟への影響
- 17加藤智大はどんな両親・弟と過ごし、どんな家庭環境で育ったのか
- 18事件後の母親・父親・弟の現在~父親~
- 19事件後の母親・父親・弟の現在~母親のいま~
- 20母親による同じ教育を受けた弟の現在~弟~
- 21加藤智大の弟と、弟と交際していた彼女
- 22加藤智大が起こした『秋葉原通り魔事件』の社会的な影響
- 23『秋葉原通り魔殺人事件』の社会的な影響③
- 24『秋葉原通り魔殺人事件』の不可解な点①
- 25『秋葉原通り魔事件』の不可解な点②
- 26『秋葉原通り魔殺人事件』の不可解な点③
- 27『秋葉原通り魔殺人事件』の裏で噂される真犯人像
- 28まとめ:加藤智大死刑囚が起こした事件の真相とその後
日本に衝撃を与えた「秋葉原通り魔事件」とは?弟への影響は?
『秋葉原通り魔事件』とは2008年6月8日に秋葉原で起こった無差別殺人事件です。
『秋葉原通り魔事件』が起こった場所は歩行者天国となっていて、当日は日曜日だったこともあり多くの人で賑わっています。人通りが多い昼間の時間帯を狙ったこの殺人事件は、死亡者7人・負傷者10人が出たこの事件は被害者の家族を深い悲しみに陥れました。
またこのニュースは国外でも大きく報じられていて、安全な国のイメージがある日本で起こった秋葉原無差別殺人事件は世界にも衝撃を与えました。
なぜこのような事件を起こしたのか…
事件後ネットでは加藤智大の生い立ち・両親・弟の彼女など様々な情報がいきかい多くの人を苦しめる結果となっています。
加藤智大が事件で使った凶器
『秋葉原通り魔事件』で使用された凶器は2tトラックとダガーナイフです。
車…ニッポンレンタカー所有の2tトラック
ナイフ…12.5㎝のサバイバルナイフ
加藤智大死刑囚は秋葉原無差別殺人事件の当日にレンタルしたトラックに乗ってその後事件現場まで行っています。
『秋葉原通り魔事件』の事件の全容
事件現場:東京都千代田区外神田4丁目の交差点
1.2008年6月8日の午後12時30分頃加藤智大が乗ったトラックが赤信号を無視して歩行者天国に突入し、横断歩道を渡っている5人をはねる。その内3人が死亡。
2.反対車線にいたタクシーに衝突して停車。その後はねられた男性に馬乗りになると動かなくなるまで連続で刺し続ける。
3.私服警官に話しかけるふりをして近づいた加藤智大は、背後から脇腹を刺す
4.「わー」と奇声をあげながら飛行機のように手を広げて蛇行しながら走る
5.周囲に居た人を追いかけながら次々と刺す
6.被害者の救護にあたっていた警察官も次々と刺されて死傷
7.警察官に追われながらもで逃げる途中に居た男性と女性を刺す
8.拳銃を向けられた加藤智大は、現在のクラブセガ秋葉原新館横の路地で身柄を拘束
わずか5分程でこの恐ろしい殺人事件は起こりました。
事件を起こすきっかけとなった母親の子育てと掲示板
加藤智大死刑囚がリアルでもネットでも孤立してしまった事があげられます。
ネット掲示板上でのトラブルが原因で友達だった人と関われなくなってしまった事と、会社を辞めた事で仕事仲間を失った事が彼の孤独をより一層強いものにしました。
彼がここまでネットに執着するのは両親や生い立ちにも原因があります。
またサイトの掲示板上に加藤智大死刑囚のなりすましが出現したことも秋葉原無差別殺人事件を起こした理由でした。
加藤智大が投稿した掲示板での殺害予告
加藤智大被告の携帯
事件当日の朝5:21には「秋葉原で人を殺します 車でつっこんで、車がつかえなくなったらナイフを使います みんなさようなら」という内容を掲示板に投稿しています。
その後も延々と掲示板に一人で呟き続けていますが、ほとんど返信もなかったので利用者はきっと冗談か気を引く為の噓だと思っていたに違いありません。
この掲示板へは秋葉原通り魔事件の約20分前までの様子を細かに投稿されていました。ネット掲示板に12時10分「時間です」の投稿されたその後に犯行が行われています。
「秋葉原通り魔事件」の当時のニュース
事件後中継を交えて15時のニュースで取り上げられました。
このニュースが読まれている段階では死亡が2人と報道されていますが、失血死などが原因で結果的には死亡者7人、負傷者10人の大きな事件になっています。
「秋葉原通り魔事件」の当時のニュース②
加藤智大死刑囚が身柄を拘束されて連行される様子が報じられています。
頭から血を流し手錠をかけられていますね。
パニック状態に陥った秋葉原の交差点は被害者の方と騒ぎを聞きつけた野次馬でごった返しています。
秋葉原通り魔殺人事件が起きた時の状況
逮捕される加藤智大被告
事件直後に携帯電話でその状況を撮影している人が多く居たため生々しい事件現場の様子や確保される瞬間などが広く報道されました。
こんな状況で救護よりも先に撮影している人達が多くいたことに当時はネットでも心配と非難の声が多数上がっています。
『秋葉原通り魔殺人事件』の判決
加藤智大死刑囚は秋葉原通り魔殺人事件のあと東京地検に送検されました。
3か月にも及ぶ精神鑑定が行われましたが、責任能力があるとの結果が出ています。
一審、二審では死刑という判決が出ていますがいずれも上告しています。最高裁になっても死刑判決が覆ることはなく、死刑が確定されました。
死刑囚となった加藤智大ですが、現在もまだ死刑は執行されていません。
事件後に加藤智大死刑囚が出した著書一覧と母親や弟について
加藤智大被告の手記
2012年7月発売:「解」
2013年4月発売:「解+ 秋葉原無差別殺傷事件の意味とそこから見えてくる真の事件対策」
2014年1月発売:「東拘永夜抄」
2014年8月発売:「殺人予防」
母親の望み通りに生きた加藤智大の経歴と生い立ち
加藤 智大死刑囚
生年月日…1982年9月
事件当時…25歳
出身地…青森県五所川原市
出身中学:青森市立佃中学校
出身高校:青森県立青森高等学校
出身大学:中日本自動車短期大学自動車工学科
殺人事件を起こした加藤智大の生い立ちと母親
母親の強い希望もあって青森の有名校に入学した加藤智大死刑囚は入学後に成績が低迷し、望んでいた大学への進学を諦めます。
自動車関係の短大に進学した加藤智大死刑囚は特に資格を取得することなく2003年の3月に卒業。その後仙台の警備会社や自動車メーカーの工場・住宅部品メーカーの工場などに就職しますが、いずれも人間関係に不満を持ち辞めています。辞める時には決まって抗議の意思表示として無断欠席をするというものでした。
この頃から掲示板にハマった加藤智大死刑囚は、ネットでの投稿を繰り返す。
自殺するつもりだった加藤智大は両親や友達に説得された後に両親の提案で青森の実家に帰宅します。2007年には青森にあるトラック運送業の会社で正社員として雇用されます。ネットで知り合った友達に会いに行くために会社へ2週間の長期休暇を申請しますが却下されて以前と同じように無断欠勤による抗議で会社を辞め、ネットで知り合った友達に会いに行きます。
その後も派遣業の仕事をしますが、仕事とプライベートで嫌なことが重なり今回の通り魔事件をネット掲示板上で予告するようになりました。
厳しすぎる母親が作り出した加藤智大とその弟
加藤智大被告とネット社会
幼少期から歪んだ生い立ちとして報道されている加藤智大死刑囚ですが、学生時代には彼女が2人できるなど普通の学生生活を送っています。
両親の厳しいしつけに縛られていた智大死刑囚は反抗期になったことがきっかけとなりキレやすい性格になりました。
成績優秀で先生からよく褒められるような優等生でしたが、キレると教室の窓を殴って割ったことがあるなど危険な一面も。その性格は社会人になってからも変わらず会社や従業員とトラブルを起こしては無断で辞めています。
キレやすい一方で、孤独を感じやすい性格の加藤智大死刑囚は自殺も何度か考えていてネット掲示板に複数回投稿しています。
歪んだ性格を作り出した加藤智大の母親とは
事件後押し掛けたマスコミに両親が謝罪しています。
ショックのあまり立つことさえままならなくなっているのが加藤智大死刑囚の母親です。
加藤智大の事を調べると多く目に付くのが被告人の生い立ちと母親の異常性です。
専業主婦だった母親はとにかく教育熱心で有名でした。地域の教育アドバイザーをしていた母親は加藤智大死刑囚が小学校の時から熱心に教えていて、愛情とはかけ離れた行為を繰り返していました。
金融機関に勤めていた父親や弟も見て見ぬふりのような状態だったので、母親の行動はエスカレートしていきました。
厳しいしつけによって成績は良かった加藤智大死刑囚ですが、中学時代に彼女が出来ると母親から別れさせられます。そんな異常ともとれる母親の行動は知らず知らずのうちに彼の性格も大きく歪ませる事になりました。
幼少期の生い立ちが原因でこんな事件に発展するような殺人鬼を作ってしまうなんて恐ろしいです。
母親による異常なしつけを受けた被告人と弟
1:小学生の頃かけ算九九が覚えられない加藤智大死刑囚の頭を掴みお風呂に沈める
2:真冬に外に出されて濡れた靴の上で立たされる
3:小学生の時から友達を家に呼ぶことも遊びに行くことも禁止
4:テレビは「ドラえもん」と「まんが日本昔ばなし」のみ視聴可能
5:作文などの提出物は母親による検閲があり、教師ウケするように訂正されていた
6:異性交際は禁止
7:10秒ルール(検閲後10秒以内に質問に答えられない場合ビンタ)
8:食べるのが遅い場合、新聞紙の上に広げてそこで食べさせる
9:作文の字を一文字でも間違えた場合は全て書き直し
母親のしつけと加藤智大・弟への影響
加藤智大死刑囚の母親は自分の価値観が絶対だと考えている性格で、否定されたり口答えすることは許しませんでした。家族の中で誰も母親に意見する人が居なかったので母親が決めている基準を外れると?られて虐待されます。
どちらも厳しく育てられましたが、兄の智大の方が厳しいしつけを受けていたみたいです。
このような生い立ちと母親の虐待は加藤智大死刑囚の性格にも大きく影響していて被告が出した本「解」でも「私のやり方も(母親と)同様です。誰かが私に対して、私の価値観で間違ったことをしてくると、私は怒ります」等と書かれていました。
普通だった両親も完璧を求め過ぎた母親によって崩壊しています。
加藤智大はどんな両親・弟と過ごし、どんな家庭環境で育ったのか
弟が小さい頃は毎年旅行に行ったり遊んだりと、ごく普通の両親と幸せな家庭で暮らしていました。
兄弟が小学校に入り勉強内容が難しくなるにつれて母親の教育に対しての考え方が厳しくなり家族全体が冷え切っていきます。
1人1人の部屋でほとんどの時間を過ごし、食事の時だけ家族が集合するような状態でした。
厳しい母親のしつけによって縛られながらの学生生活でしたが、加藤智大は反抗期とともに我慢の限界に達します。中学2年の時母親に一度だけ手をあげたことがきっかけで、怒りを感じると壁に穴を開けたり暴力的になりました。
弟の方が優秀で母親から期待されていると感じ取ると「俺を見放すのか!弟だけにしたいんだろう」等と詰め寄る場面も。
母親は今までの行き過ぎたしつけを後悔し兄弟に謝罪しましたが、兄の智大は許せていなかったみたいでその後の人生につまずきます。
事件後の母親・父親・弟の現在~父親~
両親と弟は事件が起こった後悲惨な生活を送っていました。
マスコミが家まで取材に行った時の棒読みともとれる父親の謝罪は世間の怒りをより一層大きくさせました。加藤智大死刑囚の父親は虐待されている息子を助けようともしない親で、借金があり息子の奨学金を使いこんだとの噂もあります。
地元の金融機関に勤めていた父親は事件の影響から仕事を退職しました。
誹謗中傷や強迫電話が鳴り続けるので電話を解約し、現在は事件前から住んでいた家でロウソクを灯すだけのひっそりとした生活を送っています。
事件後の母親・父親・弟の現在~母親のいま~
加藤智大死刑囚や家族に大きな影響を与えた母親のしつけと生い立ちは連日マスコミによって報じられて、ネット上でも凄い勢いで広がりました。
マスコミが面白おかしく書く記事は母親を追い込み一時は精神病院に入院するまでに。
現在両親は離婚しているので一緒にいませんが、母親もアパートのカーテンを締め切り廃人同然の生活を送っています。
母親による同じ教育を受けた弟の現在~弟~
加藤智大死刑囚同様に厳しいルールの下で育った弟は事件当初普通に働いていましたが、父親から秋葉原通り魔事件について聞いた弟はすぐに社長へ辞令の連絡をして仕事の引き継ぎをしました。
住んでいたアパートはすぐにマスコミによって見つかり住処を転々とします。
逃げても逃げても1ヶ月足らずでマスコミに見つかってしまうので、犯罪者の家族は幸せになってはいけないんだと諦めます。
事件から1年が過ぎた頃そんな弟にも事件を打ち明けた上で一緒に居てくれる彼女ができました。
幸せな生活を送っていた弟ですが、交際には賛成していた彼女の両親も結婚となると猛反対します。自分の生い立ちと兄を恨んだ弟はマスコミの取材にも答えて現在の悲痛な胸の内を語っています。
当時付き合っていた彼女までも離れてしまったことがきっかけとなり250枚にもなる膨大な手記を残して28歳の若さで自殺してしまいました。
加藤智大の弟と、弟と交際していた彼女
彼女と同棲していたアパートまでも調べて追いかけ続けるマスコミに彼女の精神は参ってしまいます。
様々なストレスが重なった彼女は「あなたが犯人の弟だから…」という言葉を口にするようになりました。その中でも弟が彼女に言われて一番堪えたのは「一家揃って異常なんだよ、あなたの家族は」という言葉だったそうです。
その後彼女とは破局しています。
普通のカップルなら間違いなく上手くいっていたであろう関係なのに、殺人犯の親族というだけで幸せな未来までもが奪われてしまいました。
加藤智大が起こした『秋葉原通り魔事件』の社会的な影響
派遣法の改正です。
加藤智大死刑囚が派遣社員であったことから若い人が事件を起こしてしまうのは将来の絶望的な不安があるためだという意見が広がり、会社だけが得をして社員を使い捨てのように扱う法のシステムはその後改正を余儀なくされます。
『秋葉原通り魔殺人事件』の社会的な影響③
銃刀法改正・秋葉原周辺の職質の強化
加藤智大死刑囚を真似た模倣犯が出る恐れもあるため銃刀法は厳しくなり、警察による職務質問が強化されました。
『秋葉原通り魔殺人事件』の不可解な点①
家族崩壊・過去の生い立ち・母親からの影響など起こるべくして起きた事件とはやされていた秋葉原通り魔事件には多くの不思議な点があります。
まず1つ目は、加藤智大死刑囚の服が全く汚れていないことです。
普通あれだけの殺人事件を起こした場合、返り血を浴びてスーツは真っ赤に染まるはずですが汚れている様子は見受けられません。
それどころか手もほとんど血がついていないのです。
『秋葉原通り魔事件』の不可解な点②
凶器の殺傷能力について。
加藤智大死刑囚が持っていたダガーナイフは12.5㎝でしたが、被害者の中には胸部を貫通する傷を負っている人がいます。短い時間でサッと刺しただけで胸部を貫通するとはとても考えにくいです。
『秋葉原通り魔殺人事件』の不可解な点③
3つ目はマスコミが秋葉原の事件現場に居たことです。
わずか3分~5分の間に行われた犯行だったにもかかわらずある一局の報道機関だけが逮捕の瞬間までをスクープできています。
偶然居たという風になっていますが、事件前から警察によるリークがあったという噂です。
『秋葉原通り魔殺人事件』の裏で噂される真犯人像
秋葉原通り魔事件が起こったその後に真犯人が居るという噂が広がりました。
ネット掲示板などで事件現場に居合わせた人が銃声を聞いた事や、犯人は小太りで団子鼻の男だったと証言しているのです。
多くの人が証言している内容ですが、ニュースに取り上げられることはなく現在でもこの男の正体は分かっていません。
まとめ:加藤智大死刑囚が起こした事件の真相とその後
幼少期の生い立ちと家族である母親からの虐待が影響して起こったとされているこの事件は、国が国民に恐怖を植え付けさせる為起こした事件だったとの噂が後をたちません。
現在は当たり前のように街中にある監視カメラもこの事件がきっかけとなり急激に増えました。
不審な点も多いこの事件は加藤智大死刑囚を利用した国家ぐるみの犯行だという説があります。
その後法改正など大きな変化も実際に起きています。
真犯人とも言われている小太りの男など真相は闇の中ですが、この事件で現在も多くの遺族が苦しみ家族を崩壊させてしまったことに違いはありません。