離婚後の復縁が子供に与える影響6選!子供のための復縁はあり?
離婚してから関係が良好になり復縁したいと思うようになった夫婦もいるのではないでしょうか。ですが、離婚後の復縁は子供に与える影響も大きいです。この記事では、離婚後の復縁が子供に与える影響について詳しく解説していきます。是非参考にしてじっくりと考えてくださいね。
目次
離婚後の復縁は子供への影響が大きい?
離婚はカップル同士が別れるのとは違い、手続きや引っ越しなどかなり労力を使いますよね。子供がいると親権争いなどで裁判をして離婚した夫婦も多いのではないでしょうか。しかし、いざ離婚して別々の生活を送ってみると「やっぱり復縁したい…」と思う人も少なくないようです。
ですが、子供がいる場合の復縁は子供への影響が非常に大きいです。夫婦二人だけの問題ではないので慎重に考えなくてはなりません。今回は、離婚後の復縁が子供にどのような影響を与えるのかを詳しく解説していきます。
【離婚後の復縁が子供に与える影響①】生活環境の変化への戸惑い
離婚して復縁すれば引越しを繰り返すことになります。引っ越しをすれば当然生活環境も変わってきます。また母親に親権がある場合、今までは母親と一緒に暮らすことが日常になっていたのに、復縁することで父親も一緒に暮らすようになります。そんな家庭内の環境の変化にも戸惑いを感じてしまうでしょう。
生活環境の変化は子供の成長に与える影響も非常に大きいです。まだまだ子供は小さいから大丈夫と思っていても、子供は大人が思っているよりも環境の変化に敏感です。突然の環境の変化にお漏らしをしてしまったりすることもあるので、子供のペースで環境に慣れさせていくことが大切です。
子供が転校を拒む場合もある
子供がまだ学生の場合は、引っ越しすることで転校しなくてはならない場合もあります。今の学校で親友と呼べるほど仲の良い友達がいたり、学校に行くのが楽しみになっている場合は子供が転校を嫌がる可能性が高いです。
「引っ越しするんだから仕方ないでしょ」などと親の都合を押し付けてはいけません。子供が納得してくれるまでは引っ越しするのを延期するなど、子供のペースに合わせるようにしましょう。無理に転校させると不登校などの原因にもなりかねないので注意が必要です。
地域が変わる場合は方言に馴染めないことも
地域によって方言の違いがありますよね。独特の方言だと「何を言ってるのかわからない」と思うこともあるでしょう。大人であれば、違う地域だから仕方ないと思えることも、子供にとっては大きなストレスです。周囲の言っていることばが理解できないので、どんどん自分の殻に閉じこもってしまう場合もあります。
また、地域による違いは方言だけではありません。基本的な性格や日常を過ごすスピード感なども違います。田舎から都会に引越しした場合、都会のスピードに慣れるのはとても大変です。特に関西は会話などのスピードも速いです。のんびりと過ごすことに慣れていた子供が、急にスピード感を求められても上手馴染めないのは当然です。復縁する前以上に親が優しくフォローしてあげる必要があります。
【離婚後の復縁が子供に与える影響②】生活基準が上がる
離婚して片親だけの経済力だとどうしても金銭的に苦しくなる可能性が高くなります。特に子供が小さいうちは時短勤務などになってなかなか働く時間が設けられません。しかし、復縁することで経済力が二馬力になるので金銭面で余裕が出てくるでしょう。
また、今までは子供が学校から帰ってきてもまだ親が帰ってきていないということが多くても、復縁することで母親が専業主婦や時短のパート勤務で生活することができて、子供に寂しい思いをさせないというメリットもあります。
ただ、母子手当など今まで片親だったからこそ受けることのできた手当などは、復縁することで受けることができなくなるので注意が必要です。
人生の選択肢を増やしてあげることができる
経済的に豊かになると、今までは子供に買ってあげることのできなかったものや買ってあげることができたり、習い事をさせてあげることができたりすることができます。
子供に色々な経験をさせてあげることができると、子供の心も豊かになります。金銭的に苦しいからと言って必ずしも子供がグレてしまうというわけではありませんが「みんなは習い事してるのになんでうちはダメなの?」と、周囲と自分を比べてしまう子供も少なくありません。
子供自体が「よそはよそ、うちはうち」という考えであれば問題ありませんが、なかなかそういった考えができない子供はストレスに感じてしまっている場合もあるでしょう。金銭的余裕ができ、子供に習い事をさせてあげられることで、子供自身の経験に繋がり子供の人生の選択肢を増やしてあげることができます。
金銭トラブルで離婚した場合は要注意
離婚した原因が借金やギャンブルなどであれば復縁しても金銭的余裕は生まれません。逆に手当てなどが受けられなくなり復縁前よりも貧しくなってしまうこともあるでしょう。ギャンブル依存症などはなかなか治るものではありません。
「もう辞めたから」と言われても安易に信じないようにしましょう。いくら変わったように見えても実際生活をしてみなければ、本当の姿はわかりません。復縁することで借金を肩代わりさせられる場合もあるので注意が必要です。
【離婚後の復縁が子供に与える影響③】両親がいることが素直に嬉しい
どんな理由で離婚したにしても子供にとっては父親も母親も一人ずつしかいません。夫婦仲が悪くても子供は「お父さんもお母さんも大好き」という場合も多いです。母親に親権があり、離婚してからは面会の時しか会えなかった父親とも復縁することでまた一緒に暮らすことができます。家に帰れば両親がいることが素直に嬉しいという場合も多いでしょう。
実際子供に「また一緒に暮らしたい」と言われて夫婦仲を取り戻し、復縁した夫婦もいます。ただ、子供に言われたからという理由だけで復縁するのは良くないので、夫婦仲をきちんと取り戻してから復縁するようにしましょう。
離婚の理由によっては悪影響な場合も
例えば離婚の理由がDVやモラハラなどの場合は、復縁することで子供にまで害が及ぶ可能性が高くなります。DVなどは父親から暴力を受けていた母親を助けようとして子供が巻き込まれる場合も多いです。母親を助けたことにより暴力の対象が子供に変わり、過酷な虐待を受けてしまう可能性も高くなるので注意が必要です。
DVなどの肉体的暴力やモラハラなどの精神的暴力行為をする人は、そんなに変わるものではありません。一時期は優しくして以前とは変わったように見えても、また何かをきっかけに暴力行為をする可能性は非常に高いです。離婚した理由によっては復縁することで子供の命に係わる場合もあるので、復縁しないほうが良いでしょう。
小さい頃に離婚した場合は親の顔を覚えていない場合もある
子供がまだ赤ちゃんの頃に離婚した場合などは、子供はほとんど親の顔を覚えていません。それどころか片親で過ごすことが当たり前と思っているでしょう。復縁して一緒に暮らしても「自分の親」という感覚に慣れるまではかなりの時間がかかります。
離婚から復縁までの期間が長ければ長いほど、子供は親としてではなく他人として見ている可能性が高いです。「親なんだから」と無理になつかせようとするのではなく、子供のペースに合わせてじっくりと距離を縮めていくことが大切です。
【離婚後の復縁が子供に与える影響④】両親に気を遣ってしまう
子供は親の変化に敏感です。離婚に対して何も言っていなかったり、いつも笑ってニコニコしていても本当は寂しかったり何かを言いたかったりする場合もあります。本当は復縁をあまり良く思っていなくても「復縁することで親が幸せになれるなら」と自分の気持ちを隠している場合もあります。
また、復縁することで「また離婚されたら嫌だ」と思い無理に良い子を演じたりする場合もあります。親の顔色をうかがって成長していくと、大人になった時にも周囲の顔色ばかりを気にしてしまうのです。子供の気持ちを聞くためにも十分な時間を設けてじっくりと本音を聞き出していきましょう。
逆に子供の顔色をうかがい過ぎるのはNG
子供の気持ちを聞き出そうとして、やたらと子供の顔色をうかがって過ごすのも良くありません。子供は親が自分にきを使っていることを感じ取り、自分と親との間に距離を感じてしまいます。子供が自然と本音を打ち明けてくれるまでは無理に聞き出そうとせず日常を過ごしていきましょう。
特に思春期の子供は親の言葉や表情一つ一つにとても敏感です。親との距離を感じることで「自分を信用していない」と感じ、反抗期が激しくなったり、自分の本音を一切言わなくなったりして復縁以前の問題になるので注意が必要です。
【離婚後の復縁が子供に与える影響⑤】友人関係の変化
復縁して引越しをすれば子供が転校しなければならない場合もありますよね。新しい学校に行けば自然と付き合う友達も変わります。また、離婚して復縁することは家庭内にも大きな変化をもたらします。家庭内の変化は子供への影響も大きく、性格的な部分にも変化が出てくるでしょう。
以前は一緒に勉強するような友達と関わっていても、転校して付き合う友達が変わり、非行に走る場合もあります。友人関係の変化は子供の将来にも大きく影響してくるので注意が必要です。そのためには家庭内でしっかりと親子の絆を強くしておく必要があります。
苗字が頻繁に変わることでいじめの対象になることも
母親に親権があった場合、離婚して苗字が母親の旧姓に戻る子供も少なくありませんよね。復縁することでまた苗字が変われば、周囲からも不思議に思われることが多いでしょう。苗字がコロコロと変わることで、いじめの対象になる場合もあります。
特に人見知りの強く引っ込み思案な性格の子供はいじめの対象になりやすいです。子供の環境も考えて苗字はそのままにしておくなど、復縁するにあたって家族で前もって話し合っておく必要があります。
【離婚後の復縁が子供に与える影響⑥】離婚に対しての意識が軽くなる
子供は親の背中を見て育ちます。離婚と復縁を繰り返していると「離婚しても簡単にやり直せる」と思ってしまう子供も少なくありません。子供が将来結婚したときに夫婦間で上手くいかないことがあればすぐに離婚してしまう可能性も高くなります。
離婚の重大さを子供に理解してもらうためにも、復縁の時は子供とも十分話し合うようにしましょう。離婚した理由、復縁したい理由などを素直に子供に打ち明ける必要があります。また、それに対して子供がどう思っているのかをしっかりと話し合ったうえで復縁するようにしましょう。
「まだ小さいからよくわかってない」ということはありません。小さい子供であっても家庭内の変化は感じ取ります。子供が大人になった時「そういえばあの時離婚してたけど復縁したのかな」と一人で理解してしまうと、離婚に対しての意識が軽くなる可能性が高くなるので注意しましょう。
復縁後の生活を充実させることが大事
一度離婚して復縁した夫婦がまた離婚する可能性は、残念ながら低くありません。その状況を子供は傍でずっと見ています。何度も離婚を繰り返していると、子供は「それが普通」と思ってしまいます。また、復縁したのに結局喧嘩ばかりしていては復縁した意味がありません。
子供に「復縁しない方が良かった」と思われてしまうと、子供は将来結婚することに抵抗を感じてしまう場合もあるでしょう。復縁して離婚前や離婚していた時よりももっと幸せな生活を送ることで子供は家族でいることの有難みを感じるはずです。それは子供の将来にも大きく影響してきます。なので、復縁後は今まで以上に家族間の絆を深めていきましょう。
子供のためだけに復縁ってあり?
経済的な理由や、子供に復縁を望まれて復縁する夫婦も少なくありません。しかし、子供のために復縁した夫婦が上手くいく可能性はとても低いです。
離婚は精神的にも肉体的にも労力を使います。その労力を使ってでも離婚をしたわけです。夫婦間の問題を解決することができなければ、いくら子供のために復縁したとしてもまた離婚することになるでしょう。
子供に復縁を望まれるのであれば、子供に離婚した理由をしっかりと理解してもらう必要があります。子供は大人が思っている以上にとても賢いです。しっかりと話し合うことで離婚した理由や復縁できない理由も理解してくれるでしょう。
離婚後の復縁は子供の気持ちを一番に考えよう!
様々な理由で離婚してしまった夫婦。それでも何かをきっかけに復縁したいと思うこともあるでしょう。しかし、離婚してから復縁することは子供に与える影響も大きいです。それは子供の将来にも大きく影響してきます。親の都合を優先するのではなく、子供のペースに合わせて子供に十分理解してもらえるようになってから復縁するようにしましょう。