脚本家になるには?デビュー方法・必要な能力・仕事内容も紹介!
劇や映画の要である脚本家になるにはどんな方法があるのか知りたいですよね。デビューするための方法や書き方を学ぶためのスクールや通信教育などについて紹介します。また脚本家になるには必要な能力や向いてる人などがあります。気になる年収などもまとめたのでご覧ください。
目次
脚本家ってどうやってなるの?
人を感動させたり楽しませたりする映画やドラマ、アニメやゲームなどを作る業界で幅広く活躍しているのが脚本家という仕事です。この記事では脚本家になるにはどうしたらよいのかなどの方法を紹介します。コンクールやシナリオスクールなどの具体的な方法や、脚本家に向いてる人や年収などもまとめたので参考にしてみてください。
そもそも脚本家とは?
脚本家になるための方法を説明する前に、脚本家とはどんな職業で仕事内容はどういったものになるのかなどを解説します。気になる年収や勤務状況なども詳しく紹介するのでご覧ください。
脚本家の仕事内容
脚本家とはいわゆるシナリオライターで、映画・ドラマ・アニメ・ゲーム・演劇などの脚本を手がけるのが仕事内容です。物語の流れを壊さずに登場人物の細かなセリフや演技の方法などを考えるようになります。1人で考えるのではなく、作品を作るために集結した監督やプロデューサーや原作者など様々な関係者と相談しながら決めるようになります。
脚本家の勤務状況
いざ脚本家として活動をするときにはどのような勤務状況になるのか心配ですよね。脚本家として仕事を始める場合、フリーランスで働いている人もいれば会社に所属している人もいます。仕事に波があるので、副業をしながら脚本家の仕事を請け負うこともあります。
脚本家の年収
脚本家の年収には個人差があり、実績を積み人気のある脚本家はかなり高い年収が見込めますが、駆け出しのうちは単価が安いため年収は少ないのです。そのため名前が売れるまでは副業と兼業しながら働く人が多くなります。
脚本家が活躍する場面5選!
脚本家が活躍できる仕事の種類について解説します。どんな場面で活躍することができるのか、大きく5つ紹介しますので脚本家を目指している方は参考にしてみて下さい。
①ドラマ・映画
脚本家の花形の仕事といえばドラマや映画です。映画は長くて2時間ほどの作品になるので脚本家としての実力が発揮されますし、ドラマは長さによっては物語の展開に凝らなければいけないこともあります。視聴率があがれば脚本家としても有名になれるので年収にも影響があるでしょう。
②アニメ
アニメの場合は話ごとに担当が変わってしまうこともあります。連続アニメは何人かで受け持ち「シリーズ構成」という脚本家の総まとめ役が全話を把握するようになります。「シリーズ構成」が監督やプロデューサーと相談して話の流れを決めるのでそれにそって脚本家が作成するようになるのです。
③舞台・演劇
舞台や演劇の脚本を書く場合はドラマやアニメと全く違う書き方が必要になります。舞台や演劇は観客の目の前で演じられるものであり、役者の演技が全てになるのです。そのため役者の能力や魅力を引き出し、最高の演出ができるように脚本を書かなければいけません。
④ゲーム
ゲームシナリオはドラマと違いセリフが画面上に表示される場合があり、その内容まで考えるのが仕事になります。ぱっと画面に表示されたらすぐに読めるような文章構成力が必要です。また複数人で担当し、シリーズ構成と一緒にそれぞれの話が破綻しないように把握しながら書くようになります。
⑤ラジオドラマ
ラジオドラマは映像ではなく音だけで全てを伝える書き方をしなければいけません。聞き手に音だけで内容を伝えるのはかなりの技術を必要とされるでしょう。登場人物のセリフや効果音などを活用し、自然に聞き手にストーリーを想像させるような流れを書くようになります。
脚本家になるには?①デビュー方法8選!
ここでは脚本家になるにはどんな方法があるのかを解説します。大きく8つのデビュー方法があり、コンクールや自主製作にシナリオスクールなどおすすめの方法を紹介するので参考にしてみてください。
①公募・コンクール
脚本家になるには公募しているコンクールや脚本賞などに応募する方法がお手軽ですし、多くの人がチャレンジしています。コンクールなどでは審査員が映画やドラマに携わっている人がほとんどなので、実力をしっかりと見てもらうことができるでしょう。受賞すれば脚本家デビューの近道にもなります。
②映像関係の仕事に就く
映画の制作会社やアニメの制作会社など映像を作る関係の仕事に就くのもおすすめです。映像関係の仕事に携わることで多くの知識を学ぶことができます。様々な人脈を作ることもできるのでフリーランスとして働くようになったときに有利になります。
③舞台関係の仕事をする
舞台関係の仕事も脚本家としての実力を養うにはおすすめです。劇団の規模によってはすでに大御所の脚本家や劇作家がいるため、すぐにデビューすることはできない可能性もあります。しかし弟子入りすることもできますし、認められて徐々に脚本家へ転身することもできるでしょう。
④自主制作
脚本家としての自分の実力を早く形にしたいと考えた場合は、自主制作作品を作るのも1つの方法です。資金が限られた中で制作するのは大変ですが工夫して作り上げるのもよい経験になり、自分の世界を広げることができます。自主制作映画のコンクールなどもあるので、関係者の目にとまればデビューも近くなるでしょう。
⑤芸人からの転身
お笑い芸人として活躍している中で脚本家へ転身する人も多くいます。お笑いのネタづくりは起承転結が必要となり、短時間で完結させなければいけません。脚本家の書き方とは異なりますが、基本のリズムは物語を作るときと似ているのでしょう。
⑥小説家
今活躍している脚本家の中には小説家として活動している人もいます。小説家や作家は物語を作ることや登場人物を動かすことに長けており、文章として読み手にイメージを伝えるので書き方も脚本と似ています。そのため脚本家から小説家や作家になる人もいるほどです。
⑦弟子入りする
脚本家になるには有名な脚本家の家に住み込んだり、通ったりして弟子入りする方法もあります。師匠の手伝いとして映像業界に出入りすることで人脈が育ちますし、師匠の脚本を清書するなどの仕事をもらう場合があります。プロの書き方を見て覚えることができるでしょう。
⑧シナリオスクールに通う
シナリオスクールなども一般的にはよい方法でしょう。シナリオスクールでは脚本の書き方の基本を1から学ぶことができます。スクール内でのコンクールなどもあるので発表すれば、全体の中で自分がどれほどの才能かを測ることもできます。
脚本家になるには?②必要な4つの能力!
脚本家になるには4つの能力が必要になります。生来持っている才能ではなく、努力したり磨くことで身につく能力です。参考にしていただきこれから脚本家になりたい方は力をつけてみましょう。
①物語の構成能力
脚本家は作家の書いた原作を構成し直して、役者が演じられるようにセリフや演技までを考える仕事です。売れっ子の脚本家はオリジナルの作品を書くこともありますが、ほとんどの場合はキャラクターや流れが決まった中で書くことが多くなります。作家の書いた物語を崩さないように面白く構成する力が必要になるのです。
②日常会話の研究
脚本家は脚本を書くときに自然な会話ができるように、日常的に周囲の会話を耳に止めて研究するようにしなければいけません。今からでもできる研究なので、脚本家を目指す方は自然なセリフを書けるように周りの会話を耳にとめるようにしましょう。
③脚本の書式の理解
脚本の書き方にはルールがあり、そのルールは映画・舞台・アニメ・ゲームと携わる仕事によっても変わります。そのため脚本の書き方を仕事によって理解し、合わせなければいけません。
④登場人物の把握
作家の作り出した登場人物を話の流れに合わせて脚本家が動かすようになります。そのため物語の登場人物の特徴を把握しなければいけません。原作では話さないようなセリフやリアクションをさせては違和感があり、視聴者や聞き手が離れてしまいます。登場人物の特徴をつかみ、そのキャラクターだからこそ発するセリフを考えましょう。
脚本家になるには?③5つの勉強方法!
脚本家になるには5つの勉強方法があります。必要な能力を念頭において勉強方法を習得することで脚本家への近道になるでしょう。ご覧いただき参考にしてみてください。
①好きな作品のシーンを書き出す
好きなドラマやアニメの作品を見たときに必ず気に入ったシーンがありますよね。そのシーンの役者やキャラクターの演じ方やセリフの内容などを細かく書き出してみましょう。シーンごとに次へつなげていく伏線などもあり、先輩の脚本のやり方が勉強になります。
②起承転結を理解する
起承転結は小説家や作家、漫画家など物語を構成することを仕事にしている人の基本中の基本です。脚本家も起承転結のバランスを大切にするとよい作品を書くことができるでしょう。物語の流れを保ちつつ間延びしないように構成しなければならないので、起承転結を理解し習得しましょう。
③シナリオの解説書を読む
シナリオの解説書など丁寧に脚本の書き方が書かれていた本が書店で販売されています。既存の作品の読み解き方など脚本家を目指す方にぴったりの細かな脚本技術が書かれているので疑問や不安を解決してくれるでしょう。
④登場人物をとことん掘り下げる
面白い脚本というのは視聴者や観客が感情移入でき楽しめる作品です。そんな物語を構成するためには登場人物のことをよく知らなければいけません。とことん掘り下げて登場人物の全てを知ることで面白い脚本を書くことができるのです。そのため登場人物の生い立ちや履歴書など様々な設定を理解しましょう。
⑤短い脚本を書いてみる
何よりも実際に脚本を書くことで、疑問や苦手にしていることをはっきりさせることができます。頭の中で考えているよりはパソコンや原稿用紙に実際に書いてみましょう。長編で書くと最後まで書くのに時間がかかるので、短編の脚本を試しに書いてみるのがおすすめです。
脚本家に向いてる人の3つの特徴!
脚本家になるには脚本家に向いてる人の特徴を知るのも大切です。脚本家に向いてる人の特徴について大きく3つ解説しますので、参考にしてみてください。
①好奇心旺盛
好奇心旺盛な性格は脚本家に向いてる人といえるでしょう。好奇心が旺盛だと日頃からいろいろなことに興味を持ち、追究するようになります。様々な経験を豊富にすることで脚本を書くときに反映させることができるのです。
②多趣味
多趣味で様々なことに興味を持つ人は、様々なことを追究することに長けているので脚本家に向いてる人といえます。脚本家に向いてる人の特徴としてリサーチや勉強が苦でない性格ということがあげられます。
③コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力の高さは人脈を多く作るためにも必要となり、脚本家に向いてる人といえるでしょう。脚本家になると多くの人と関わり、コミュニケーションをとって作品を作り上げるようになります。そのため脚本家に向いてる人の特徴は臆せず誰とでも関わることができ、新たな人との出会いも楽しめることになります。
脚本家を目指す人のためのスクールや講座5選!
脚本家になるにはシナリオスクールに入るのもよい方法なのですが、おすすめの通信講座やスクールについて5つ紹介します。これから脚本家の勉強をしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
①アミューズメントメディア総合学院
アミューズメントメディア総合学院は様々な分野のクリエイターを育てる学科を設置しているスクールです。脚本家になるためにおすすめの学科は小説・シナリオ学科です。作家や脚本家を目指している生徒が集うこの学科では様々な知識や技術を修得できます。
②シナリオ・センター
シナリオ・センターはシナリオスクールとして設立された日本でも随一の脚本家を養成するスクールです。シナリオ・センターでは各種通信講座を用意しており、それぞれの希望の通信講座を選択することができます。8週間のスピード通信講座や、じっくりシナリオ作家として養成する通信講座もあります。
③代々木アニメーション学院
代々木アニメーション学院は全国各地に学校を設置しています。脚本家だけでなく作家や漫画家、アニメーターや声優などを目指す生徒が通っています。また家にいながらできる通信講座もあるので、働きながら学ぶことも可能です。
④東放学園映画専門学校
東放学園映画専門学校は映画制作やアニメ制作・小説家などを目指す人たちが通う映画専門スクールです。映画を作るために必要な知識や現場で即戦力となる技術などを学ぶことができます。実習も豊富に行っているため、1から映画を作るためのノウハウを学べます。
⑤舞台芸術学院
舞台芸術学院は舞台芸術に特化した舞台全ての専門的なノウハウを学ぶことができる学校です。70年の歴史を誇り、舞台に関わる仕事を夢見る若者を育てています。年に複数回作品を発表したり、演劇コンクールに参加することができるので自分の実力を試すことができるでしょう。
脚本家へのデビュー方法はさまざま!チャンスを掴んで夢を叶えよう!
脚本家になるにはデビュー方法が豊富にあるので、自分の生活スタイルにあった方法を見つけましょう。勉強方法も通信講座や独学で学ぶなど選択肢は幅広くあります。記事を参考にしていただきチャレンジしてみてください。