勉強の効率が上がる時間帯はいつ?教科ごとに集中できる時間が違うの?
効率的に勉強をするためには脳科学的に脳の仕組みを把握し、時間帯ごとに適した学習を進めていくことが重要です。正しい脳内スケジュールを作ることで、ストレスなく学習ができます。時間帯ごとにおすすめな学習方法から具体的にどの教科を勉強すれば良いのかをご紹介しています。
目次
勉強するのに最適な時間帯ってあるの?
どうせ勉強するなら効率的に勉強を進めたいですよね。実は、勉強をする上で脳みそが働きやすい時間帯はあります。朝・昼・夜と3つに一日を分けた時、それぞれ適正な教科や内容があるのです。
脳科学の観点から見る!一日の脳の働きを時間帯別にチェック!
効率的に勉強を進めて行く上で、脳科学的な視点を知っておくことは非常に重要です。どの教科をどの時間帯に勉強すれば良いのかも全く変わってきます。まずは一日の脳の働きをチェックしていきましょう。
朝~午前中
「起床から3時間は勉強のゴールデンタイム」と言われていることもあり、脳みそがテキパキと働いてくれるのが朝から午前中の時間帯です。一日の中でも一番クリエイティビティに長けているため、比較的難易度の高い問題に取り組みましょう。
昼~夕方
昼から夕方の時間帯は、眠気と気力・体力の3つが全てピークになる時間帯です。お昼ご飯を食べた後眠くなってしまい、勉強に集中できないなんて経験一度はあるのではないでしょうか。眠気を除けば、一日の中で一番エネルギーが溜まっているので、勉強が捗ります。
夜~就寝
睡眠前の時間帯は、一日に使った脳みそを脳内で整理する時間帯です。テスト前夜に一夜漬けで勉強するのは、脳科学的にNGなので、夜は勉強した内容を総復習するのに時間を割くと良いでしょう。
勉強の効率が上がる時間帯はいつ?
朝から夜にかけて、それぞれ全く違った脳の働きをするため、結局どの時間帯が効率的に学習できるのか疑問に思いませんか。ここからは、勉強の効率が上がる時間帯に関して詳しくご紹介します。
朝起きてすぐ
朝起きてすぐは、前夜までに行った勉強内容を睡眠を通して整理する時間帯です。例えば、前日の夜に学習した英語の単語や漢字、社会の用語などを復習する時間に当てると効率的な学習ができます。
午前中
午前中は、眠気が残っている場合が多く勉強に乗り気ではないことが多いです。しかし、脳科学的には難しい問題や本に取り組む時間帯として最適とされています。起きてからの3時間はゴールデンタイムなので、勉強が捗るのです。
就寝前
人は睡眠が近づけば近づくほど、脳みその働きが低下していきます。寝ている間に、前日起きた出来事や学習した内容を整理するため、新たに詰め込むのはおすすめできません。勉強の効率性でいうと、一番低い時間帯です。
3つの時間帯別のおすすめ勉強法
脳科学的に、脳みそが効率的に動く時間と動かない時間があります。そのため、時間によって勉強方法を分けていくことが重要です。ここからはもう少し掘り下げて、脳科学に基づいた勉強法をご紹介していきます。
①朝におすすめの勉強法
朝は昨日の軽い復習と新たに何か一つ学習を始めましょう。朝は起床から時間があまり経っていないこともあり、脳みそが勉強したがらないことが多々あります。そんな時に、朝一で難しい問題に取り組むと、モチベーションが下がってしまう恐れがあるのです。整理された脳みそで、昨日やった勉強が脳みそに定着している喜びを感じながら一日の勉強を始めると良いでしょう。
②昼におすすめの勉強法
昼は眠気と戦う時間帯です。しかし、眠気を除けば脳みそが効率的に動き、集中できる時間帯なので、問題演習や難しい問題に取り組みましょう。そして、たくさん脳みそにインプットすることも重要です。夜になるにつれ、脳みそがだんだん働かなくなってきますからね。
③夜におすすめの勉強法
夜は脳内を整理する時間帯です。眠気が強くなる時間帯なので、集中力も自然と低下してしまいます。この時間帯は、一日の学習内容を整理したり、モチベーションがあれば英語の単語や漢字など暗記をするのがおすすめです。
5教科別!勉強に集中できる時間帯を検証!
だんだんと脳みその働きと、学習内容のイメージが付いてきたところで、さらに掘り下げていきます。いざ勉強するとなると、具体的に5教科から時間ごとの割り振りがあるとやりやすいですよね。効率的に学習できて、集中できるスケジュール作りに役立つ時間帯をご紹介します。
国語
国語は昼から夜にかけて勉強しましょう。文章を読み、脳に一度セーブし、問題に回答する長文読解や、論述などは脳みそを柔軟に使うことが重要になってきます。頭を柔らかくして、ゆったりと昼ごろ勉強すると効率的です。
数学
数学は朝のゴールデンタイムに勉強すると効率的です。どんなに考えても解が浮かばなかった難しい問題でも、この時間帯なら解答できるなんてことが起こりうるのです。脳みそが活発に働くため、昼前に数学を勉強しましょう。
理科
理科というと抽象的ですが、生物の場合は寝る前、その他なら起床後3時間がおすすめです。寝る前は暗記科目に向いており、生物のような暗記がベースとなる教科は効率的に勉強できます。また、計算問題の多い物理は数学同様、朝一番脳が活発に働く時間帯に勉強すると効率的です。
社会
社会科目も暗記科目に当たるため、寝る前の時間帯に集中して勉強できます。しかし、難問では記述問題が出題されるため、脳みそを柔軟に使うのであれば昼から夜にかけてがおすすめです。
英語
英語は単語の暗記なら寝る前、英語で書く作文やスピーキングなど問題を解く場合は昼から夜にかけてがおすすめです。睡眠を通して、記憶した英語の単語をゆっくりと脳に定着させます。また、母国語でない英語という言語を能動的に使うのであれば、フレキシブルな脳みその働きが求められるため、夜までにやりましょう。
時間がない人必見!短時間でも効率良く勉強する2つの方法!
教科ごとにおすすめの時間帯をご紹介してきましたが、誰もが一日中たっぷりと勉強に時間を割けるわけではありません。時間帯の問題で、適正の教科が学習できずモチベーションが下がってしまう可能性もあります。そんなあなたのために、短時間でできる効率的な勉強法をご紹介します。
①朝活
起床から3時間は脳のゴールデンタイムで集中できる時間帯であると説明しました。結論から言うと、ゴールデンタイムの勉強が一番脳の働きが良いため、時間帯としては朝がベストタイムなのです。起床から最大3時間確保できれば、効率的に勉強ができます。
②スキマ時間の活用
学校の休み時間や部活までの空き時間、実はスキマ時間は勉強を効率的に行うための鍵です。この時間帯は、主に復習にあてると効果的です。例えば、英語の単語を朝覚えて、スキマ時間に復習する。人は回数をこなすことで物事を脳に定着させるため、スキマ時間に復習する習慣をつければ、効率的に学習ができます。
勉強の効率を上げるためのポイント
効率的に脳が働く時間帯の仕組みやスケジュールを把握できたところで、さらに勉強効率をあげられるポイントをご紹介していきます。要領よく学習ができるがゆえに陥る落とし穴もあるので、重要な点と一緒に解説します。
睡眠は大切!
勉強中にどうしても眠くなってしまったらいっそのこと昼寝をしてしまいましょう。人の脳みそは、10分から15分程度昼寝をとると、起床時により活性化すると言われています。30分以上寝てしまうと、身体が本格的に睡眠に入るため、夜寝られなくなってしまうため注意が必要です。
適度な運動を取り入れよう!
時間帯問わず、勉強の合間に適度な運動を取り入れると血行が良くなり、脳が活発に動きます。人は一日20分程度のランニングをすることで健康を保てると言われているのです。運動にはリフレッシュ効果もあり、行き詰まった時は思い切って汗を流すと良いでしょう。
勉強の時間帯についてよくわかる!おすすめの本3選!
こちらの記事を通して、勉強の捗る時間帯を平たく学べたと思います。朝から夜にかけてどのようにスケジュールを組めば良いのか、どのくらい睡眠を取れば定着するかなど、掘り下げればもっと掘り下げられます。もっと詳しく時間帯に付いて知りたい人のためにおすすめな本をご紹介します。
①受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法
脳科学の視点から、受験生向けに作られた勉強法がまとまっています。新潮社から出版されている、大人気の著書です。本書では、睡眠をとることの重要性や教科ごとの詳しい適正時間帯が解説されています。勉強に行き詰まっている受験生におすすめです。
②学校では教えてくれない大切なこと 8時間の使い方
時間帯に関して詳しくご紹介している本です。小学生を中心に母親目線でどのように勉強させると良いのかを詳しくご紹介しています。また、朝起きて学校に行くまでの時間帯や学校での授業まで、クラブ活動や帰宅してから習い事の時間帯まで具体的な時間帯スケジュールが把握できる良書です。
③最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法
早稲田大学卒のメンタリストDaiGoさんが脳科学を元に詳しい学習の時間帯や、効率的な勉強法を解説している本です。文字が大きくて本を読むのが苦手な人でもさっと読めます。抽象的な脳科学の目線から具体的な時間帯までを解説しているのでわかりやすい本です。
脳の働きを見極めて短時間でも効率良く勉強しよう!
短時間でも効率的に勉強すれば、良い成績は取れます。脳科学を元に時間帯を考案し、それに沿ってしっかりと取り組めば確実に成績は上がって行くでしょう。朝は応用に向いている時間帯、昼は脳がしっかりと働く時間帯、夜は復習に向いている時間帯です。こちらの記事を参考に、効率的な学習を目指しましょう。