宿題が終わらない時のとっておきの対処法とは?効率的に終わらせよう!
宿題が終わらないと夏休みの終わりに憂鬱になるのは子供も親も体験することではないでしょうか。小学生など低年齢の子供だけで夏休みの学習目標や計画を立てるのが難しいこともあります。宿題が終わらない原因や対処法などを知って、宿題が終わる夏休みを目指してみませんか。
目次
宿題が終わらず困っている子供はいませんか?
夏休みと言えば宿題・自由研究・工作・読書感想文など、子供も親もやらなければならない宿題へのタスク管理が必要になります。宿題が終わらない夏休みは憂鬱ですよね。楽しい夏休みを過ごすためにも、学習目標を立てて計画的に夏休みの宿題や学習を進めていきましょう。宿題の役割や宿題が終わらない原因や宿題が効率よく終わるための対処法など詳しくご紹介します。
そもそも「宿題」の役割とは?
宿題が終わらない夏休み最後の日に思うことは「どうして宿題がこんなにたくさんあるのだろう」という、今更考えてもしょうがないことではないでしょうか。宿題が終わらない夏休み返上のために、まずは、宿題の役割について考えてみましょう。
学習を定着させる
宿題は家に持ち帰って学習する問題です。学校でやったことを、もう一度家でやることには意味があります。繰り返し似た問題や漢字を繰り返し練習することで、学習したことが定着します。分かっていても忘れてしまうということを、繰り返し学習することで防ぐこともできます。その繰り返しする学習を子供に習慣づけることが、宿題の大きな役割です。
机に向かう習慣付け
宿題をする場所としてベストなのは、机やテーブルなど文字を書きやすい場所ですよね。家に帰ってまず遊ぶという習慣を続けていると、机は物置になってしまうでしょう。宿題を机でやることで、学習への習慣を身に付けていきましょう。宿題を毎日繰り返すことで、机を学習できる状態に整頓して学習する場所はここという意識が身に付くことも大切です。机に向かうことイコール勉強する切り替えスイッチになるととても理想的です。
やりぬく力を付ける
分からないことや難しい問題に当たってしまったときに、子供なりに対処法を身に付けていくことも大切です。それが大人になったときに、様々な問題を乗り越えるやりぬく力を育てていくはずです。宿題は学習したことの復習がほとんどですが、忘れてしまったり分からないまま家に帰って来てしまったりすることもあります。分からないことを親や保護者に聞いたり、辞書やネットで調べたり、それでも分からないときはどうするのか、といった思考法や対処法が少しずつ身に付くと良いですね。
宿題が終わらない原因は?
宿題には大人になってからも重要なやりぬく力を身に付ける役割もあると分かりました。勉強ができることが重要ではなく、最後まで期日を守ってやるという目標を子供が持つことが大切ということですね。では次は、宿題が終わらない原因について考えてみましょう。
宿題の管理が上手くできない
宿題が終わらない原因の多くは、管理の問題にあります。プランニングやスケジュール管理ということです。夏休みはスタートしたときから終わりが分かっている期間限定のお休みです。宿題が終わらない原因として、その期間内に何をどれくらいやっていくと宿題が終わるのかという考え方がまだ身についていないことがあります。
小学生でも高学年になれば「先に自由研究をやろう」というような考え方が経験的に持てるでしょう。ですが、小学1年生はまだ幼稚園から1学年上がったくらいですから、発達にも個人差がある頃ではないでしょうか。小学生特に低学年のうちは、夏休みの学習計画や自由研究をする日や工作で何を集めて何を作るかといった具体的なことは、親や保護者の実質的な手助けが必要と言えます。
宿題への拒否反応
宿題が終わらない原因として、宿題をやった後の成功体験が薄すぎて拒否反応がある小学生もいるでしょう。宿題が終わらないまま学校へ行った場合は、再提出しないといけないとか注意をされるといった経験があると、宿題が終わらないまま夏休みが終わると「まずい」という意識はあるでしょう。宿題が終わらないままでは「まずい」という気持ちが先行してしまって、宿題が手につかないということもあるかもしれません。
量や難易度
宿題が終わらない原因の1つに、量が多すぎて時間的に終わるのが難しいということがあります。学校から出された宿題を「選択」ではなく「全部やる」と子供が勘違いをしている場合もあります。期間内に宿題が終わらないほど学校から出されていると感じたら、学校から配布されているプリントや同じ学校やクラスの保護者などに確認してみると安心です。宿題が終わらない子供を持つと親がやきもきしてしまいますが、親しいママ友に事情を話してどんな風に宿題を進めているか相談してみても良いでしょう。
宿題を終わらせるのが早い子と遅い子の違いとは?
宿題が早く終わる子供の特徴に、集中力が高く少しの空き時間を見つけて宿題に取り組むという特徴があります。嫌々宿題をやるのではなく「この10分で宿題を終わらせて、次のことをやろう」という、自分にとってより良い選択を適時できて目標を理解しているという印象です。宿題が終わらない子供はこの逆で「今日の宿題イヤだな、それよりゲームやった方が楽しいな」という方向へ思考が流れてしまう特徴があります。宿題を終わらせることに対するモチベーションが低いことが原因の1つでしょう。
宿題を終わらせるための対処法を学年別に紹介!
宿題が終わらない原因が色々と分かってきました。宿題を早くやってしまう子供の考え方と、宿題が終わらない子供の考え方が違うこともありますし、処理能力が違うということもあります。では、宿題が終わらないときに実際にどんな対処法があるのか学年別にご紹介していきましょう。
小学生の宿題は親が手伝ってあげる
宿題が終わらない小学生への対処法は、親や保護者の手伝いです。嫌がる子供や見せたがらない子供もいるでしょう。根気強く「ここ上手にできたね」「すごい半分できている」など、まずは褒めるところを探してみてください。宿題をやる気が上がったところで、1つ宿題が終わるたびに「がんばったね。次はこれやろうね」など言葉がけも大切です。親の根気が試される場面でもありますが、宿題が終わらない子供を宿題が終わる子供へ変化させるための対処法として、心を穏やかにしてゆっくりと付き合う気持ちで取り組みましょう。
中学生はすき間時間に宿題を済ませる
宿題が終わらない中学生への対処法は、隙間時間の活用を促すことです。小学生より学校で過ごす時間が長くなる中学生は、部活や習い事や塾などもありまとまった時間を取ることが難しいこともあります。宿題が終わらない中学生は忙しいという原因もあるということです。宿題全部が一度に終わるような時間を取る努力をすると宿題が終わらないこともあるでしょう。電車の乗車時間に問題を先に読んで解き方を考える、5分時間があったら宿題1問解く、英語の単語カードを持ち歩く、休み時間で少しずつやるなど、個人や生活に合った隙間時間で宿題が終わる対処法を考えてみましょう。
高校生は心理作戦で宿題に取り組む
宿題が終わらない高校生への対処法は、心理作戦です。高校生の授業は、小学生や中学生のスピードより早く、分からないことが分からないままに終わってしまうこともあります。宿題が終わらない原因の1つに、分からない問題につまずいてダラダラしてしまうということもあります。
問題の難易度が上がっている高校生の宿題では、まずは参考書を見ても良いテスト形式で進めてみましょう。分からない問題を飛ばして、制限時間内に宿題が終わるようにするということです。机にただ向かっている時間を引き延ばすような学習方法はやめて「○時までに終わらせて出かける」「○時からは他の勉強をする」というイメージです。週や月単位で目標を立てて、それを目指すためのスケジューリングをする習慣につなげていけると理想的です。
夏休みの宿題を効率よく終わらせる方法も知りたい!
夏休みの宿題を効率よく終わらせるためには、毎日どれくらい終わらせると宿題が夏休み期間で終わるかというスケジュールを立てることが大切です。小学生の間なら夏休みの初めに楽しいイベントや遊びの予定と合わせて宿題の計画を立てましょう。こちらでは、効率よく計画を立てるための4つのポイント・方法をご紹介します。
設定目標を高くし過ぎない
夏休みの宿題の予定・計画を立てるときに、無理にたくさんの宿題を1日に詰め込み過ぎないように注意しましょう。目標設定が高すぎると、子供のやる気をダウンさせてしまう原因になることもあります。工作や自由研究など、親や保護者の手伝いが必須の宿題を土・日や親の休日に当てて、1人でもできるプリントや問題を解く学習をその他の日に分散させるなどしましょう。
立てた計画をきっちり守ることも大切ですが、余裕を持ったスケジュールを組んで、「明日お友だちと遊ぶことになったから明日の宿題を今日やっておこう」とか「帰宅が遅くなったから日記は明日書こう」など、対応できるような計画を立てましょう。
苦手科目や自由研究を後回しにしない
つい後回しにしてしまいがちな自由研究や工作といった用意も時間も必要な宿題ですが、先にやっておくと良いでしょう。慣れない作業が必要な宿題や苦手な宿題を後回しにすることで、心理的にも「宿題が終わらない」感覚が上がります。まだ夏休みのお休み感覚に浸りきっていない夏休みはじめに終わらせるのがベターです。
自由研究や工作のアイデア収集に図書館で本を借りるという方法があります。夏休み終盤になると自由研究や工作などの本が貸し出し中になっていることも予想されます。夏休みの宿題は資料収集や工作材料の準備などと合わせて前倒しの意識で進めましょう。苦手なことや準備が必要な宿題を先に終わらせることで、宿題が終わらない感覚をぐっと下げることができますよ。
時間配分に気を付ける
ダラダラと机に向かう時間を引き延ばすだけでは宿題の本来の意味が無くなってしまいます。宿題へのモチベーションを上げてやり遂げる気持ちを持つためにも、時間配分には気をつけましょう。
集中力は15分間隔で波があると言われています。子供の集中力は小学生低学年では15分ということもあり得るということです。小学生の学校の授業が45分ほどなので、長くても45分で休憩を取ると良いでしょう。無理に宿題を終わらせるよりも「休憩の後に残りをやる」「午後に終わらせる」という目標を設定して、それを「クリアできた」という達成感を繰り返し持つという経験を積み上げていけると良いですね。
モチベーションを上げる目標を設定する
目標が高すぎると子供のやる気がダウンします。やる気を引き出すには、「できる」目標とそれを達成「できた」感覚を繰り返し体験させていくことが大切です。「できた」は宿題をやり遂げるモチベーションを上げる大切な要素と言えます。はじめは小さな目標や簡単な目標を持って、宿題が終わらないことよりも終わることの方がずっと良いというイメージを子供が持つことができる環境を作っていきましょう。
最終手段!宿題が終わらない時の対処法を3つ紹介!
宿題が終わらない夏休み最終週に、闇雲に子供を叱っては無意味です。宿題へのモチベーションを下げる原因になるでしょう。こちらでは、宿題が終わらない時の最終手段として3つの対処法をご紹介します。
1. 周りの誰かに頼る
夏休みの宿題が終わらない子供に、宿題を数日で終わらせるように言い聞かせるだけでは宿題は進みません。最終手段として、親しい友達に協力してもらう、祖父母など親族に工作を手伝ってもらう、ワークショップで済ませるなどという方法があります。悩みすぎてしまう前に周囲へ助けを求める行動は大切です。1人で悩んだり落ち込んだりする前に、宿題が終わらないという現実を認識して周囲へ頼ってみましょう。誰かの力を借りた宿題は、夏休みが終わった後で自分で問題を解く時間を作るようにしましょう。
2. 学校を1日休む
学校を1日休むという対処法があります。あくまで最終手段ですから、ベストではありません。ただし、宿題が終わらないことを苦にして登校できないほどならば、あと1日を使って「やり遂げる」という時間にしましょう。この対処法は、夏休みや冬休みなど長期休みに限ります。毎日の宿題ができないからと学校を休んでいては学校へ行く日が少なくなるだけです。家でできない宿題は、学校の休み時間や放課後を有意義に使って宿題を学校でやって帰る習慣を付けるようにしましょう。
3. 代行サービスを利用する
宿題代行サービスという業務があります。こちらは最終手段の対処法です。宿題は子供がやり遂げることで意味があるものなので、代行サービスで宿題を終わらせたならば、子供が自分で解く時間を後でしっかりと取るようにしましょう。夏休みの宿題を手伝う塾や家庭教師などのサービスもあります。宿題が終わらない最終手段の代行の前に、塾や家庭教師などのサービスを検討してみましょう。
子供に合った対処法で宿題を終わらせる力を付けよう!
夏休みの宿題は、子供も親も「できる」目標を設定しましょう。計画を立てるなら夏休みの初日や初めの週が理想です。苦手な宿題や慣れない作業が必要な宿題は先に済ませてしまいましょう。最終手段としてご紹介した宿題が終わらない時の対処法は、最終手段です。宿題は社会へ出た後で仕事をやりぬく力にも繋がる社会生活の基礎として、自分で済ませて提出できるように前向きな目標を設定して取り組んでいきましょう。