家庭訪問の目的とマナーについて知ろう!座る場所・話す内容はどうする?
家庭訪問を初めて体験する時には、失礼がないようにと気を遣いますよね。家庭訪問の目的やマナーを知ることで、事前にどのような準備をしておけば良いのかが分かります。今回は、家庭訪問の目的やマナー、話す内容などを詳しく紹介していきます。
目次
そもそも家庭訪問とは?
家庭訪問とは小学校や中学校の担任の先生が生徒の家を直接訪問し、担任と保護者で懇談を行うものです。年に1度行われることが多いようです。学年が始まってすぐの4月や夏休み期間に行われます。家庭訪問にはどのような目的や意味があり、どのようなおもてなしをするべきなのかを見ていきましょう!
家庭訪問の3つの目的
まずは家庭訪問の目的から紹介していきます。家庭訪問には主に3つの目的があるそうです。安全面や親睦を目的に家庭訪問は行われています。1つずつ詳しく見ていきましょう。
①通学路の確認
家庭訪問の最も大切な目的が通学路の確認だそうです。子供がどのような通学路を通って学校に来ているのかを確認することで、危険な場所はないかなどを先生が自分の目で確かめます。また子供に何かあった時などに、スムーズにお家に訪れることができるよう1度お家がある場所を確認するという意味もあります。
②保護者との顔合わせ
家庭訪問の2つ目の目的は保護者との顔合わせです。直接会って会話することで、お互いの距離感を縮めることができます。1度会って話をしておくことで、先生と保護者が質問や相談などをしやすい雰囲気を作っておくんですね。
③家庭の雰囲気を見る
家庭の雰囲気を見るというのも、家庭訪問の密かな目的の1つです。家庭訪問となると掃除をしたり服装を整えたりする人が多いので、本当の姿は見えづらくはなりますが、雰囲気を知ることはできますよね。中には衛生状態が悪い家庭もあるそうです。そのような家庭はネグレクトが起きていないかなど要観察の対象となります。
家庭訪問に家庭の様子をチェックするという意味があるといっても、身構える必要はありません。普通に生活をしていれば、観察対象にはなりませんよ。
家庭訪問のマナー
家庭訪問で先生に失礼があってはいけないと思い、過度に緊張する保護者もいらっしゃいます。家庭訪問では服装や場所、お菓子・お茶などはどうすれば良いのでしょうか。家庭訪問のマナーを項目別に見ていきましょう。
服装
家庭訪問では服装に気を配る必要はありません。先生は仕事なのでスーツで来られるでしょう。しかし、保護者は服装を合わせてスーツにしなくても大丈夫です。近所にお出かけするような服装であれば十分です。華美な服装や露出の高い服装は避ける方が良いでしょう。先生に与える印象を考えて服装は選びましょう。
話をする場所
家庭訪問は家のどの場所で話をするのか気になりますよね。公立学校の場合、玄関先で家庭訪問を行う学校も多いようです。家庭訪問のお知らせのプリントに「玄関で行います」と書かれている場合には、部屋の中に入ることはありません。もし、書かれていないようであれば、話をする場所をあらかじめ決めておくようにしましょう。その場所だけでも軽く掃除をしておくと良いですね。
座る位置
家庭訪問では座る位置は自由ですが先生と話がしやすいのは、正面に座るスタイルになります。子供が同席する場合には、保護者と子供が隣同士に座り、先生と正面になるようにしましょう。どの位置に座っても、先生と顔が合えば大丈夫ですので、それほど気にする必要はありません。
お茶やお菓子について
先生が来てくださるのだからとお茶やお菓子を用意した方がいいと考えている保護者は多いですよね。しかし、お茶やお菓子を出しても断られるようです。学校側がそういう決まりにしています。
・10分しか時間がないため、お茶を出してもらう時間がもったいない
・トイレに行く時間がない
・1つの家庭でお茶やお菓子に口を付けると、全部の家庭のお茶やお菓子に口を付けないと不公平になる
これらが主な理由です。何も出てこなくても先生は何とも思いませんので、気を遣う必要はありません。どうしてもお茶やお菓子を用意したい場合には、持ち帰りができるものを用意する方が無難ですよ。
話す時間
先生は1日に何軒もの家庭訪問を予定しています。そのため1人に割り当てられた時間は10分程度です。10分では、お茶やお菓子を楽しんでいる時間はありませんよね。先生は必要最低限の話をしてサッと席を立つはずです。もし、ゆっくりと話をしたいのであれば、あらかじめ先生にお時間を長めに取ってもらいたいことを伝えておきましょう。先生が時間を割けるように予定を組んでくださるかもしれません。
家庭訪問で話す内容
具体的に家庭訪問ではどのようなことを話すのかも気になりますよね。家庭訪問で話題になりやすいものをまとめてみましたので、参考にしてみてください。
先生からの質問
まずは先生から漠然とした質問があるようです。
・子供の家庭での様子
・子供が好きなこと
・習い事
このような質問が投げかけられます。深い意味はないので、正直に答えてください。先生はここから会話の糸口を見つけて話を膨らませていきます。
新年度からの子供の学校での様子
新年度からの子供の学校での様子ももちろん話題として挙がります。ただし、4月に家庭訪問がある場合には、先生もまだ子供のことが詳しく分からない状態でしょう。そのため、それほど詳しい様子は教えてもらえないいかもしれません。夏休みに家庭訪問がある場合には、1学期間の様子を先生も見ていますので子供の学校での様子を教えてもらえるはずですよ。
先生に伝えておきたいこと
先生に伝えておきたいことはしっかりと伝えましょう。先生に伝えておきたいことを伝え忘れると、せっかく家庭訪問をした意味がなくなってしまいます。新学期が始まる際に、持病やアレルギーのことは伝えてあるとは思いますが、再度直接伝えておくことも大切です。保護者が先生に知っておいてもらいたいことは先生も知りたいことであるはずなので、些細なことでも伝えておいてください。先生に知っておいてもらうと、先生も気を配ってくれるので安心できますよ。
家での子供の様子
先生は家での子供の様子は保護者の口からしか知ることができません。家庭訪問の場で家での様子を伝えるようにしてください。家と学校では子供の様子が違うこともよくあることです。家と学校の様子の違いから、子供の悩みなどが分かることもありますよ。
特に話題がなくても大丈夫!
家でも学校でも順調に過ごしている子供だと、話題がないということもあるでしょう。家庭訪問では特に話題がなくても大丈夫です。この場合には、先生の方から何かしらの話題を切り出してくれるはずです。何を話そうかと緊張してしまって家庭訪問をストレスに感じないでくださいね。
家庭訪問で聞いておきたい質問5選!
家庭訪問は子供の学校での様子を先生から聞くことができるチャンスです。しっかりと質問をして意味のある家庭訪問にしたいですよね。そこで、家庭訪問で聞いておきたい質問を5つまとめてみました。これらの質問を先生に聞く保護者が多いそうですよ。どれも知りたい質問ばかりです。
①相談や疑問
まずは個別の相談や疑問です。家庭で困っていること、悩んでいること、学校生活で疑問に感じていることなどを質問しましょう。様々な子供を相手にしている先生だからこそのアドバイスがもらえるかもしれません。
②授業態度
子供の授業態度も気になりますよね。授業に集中しているか、手は挙げているかなど、担任の先生だから分かることもたくさんあります。家庭訪問の機会に子供の授業中の様子を質問してみましょう。
③授業の理解度
授業の理解度も先生から直接教えてもらうと、より子供の様子が分かるでしょう。テストだけでは子供の理解度を測るのは難しいこともありますよね。授業についていけていないようであれば、塾を考える必要があるかもしれません。
また、体育や音楽といった副教科の様子を質問してもいいですね。苦手なことや得意なことを知って子供の可能性を広げてあげたいものです。
④授業以外での過ごし方や態度
学校生活は授業だけではありません。休憩時間や給食時間、掃除時間などをどのように過ごしているかも質問してみましょう。授業では活躍できない子供でも、休憩時間や掃除時間などで褒めてもらえることもあるでしょう。
⑤友人関係
学校生活における子供の友人関係も気になるはずです。クラスに仲の良い友人がいると保護者としても安心ですよね。いじめの被害者や加害者になる要因がないかどうかも友人関係を知ることで分かるかもしれません。
家庭訪問をスムーズに行うための3つのポイント
最後に家庭訪問をスムーズに行うためのポイントを3つ紹介しておきます。10分しかない家庭訪問を意味あるものにするためにも事前準備が大切ですよ。
①ある程度掃除をしておく
家庭訪問があるからと言って特別に大掃除をする必要はありませんが、人をもてなすうえで最低限の掃除はしておくと良いでしょう。先生が来てから座る場所を確保していては時間の無駄です。玄関先と先生をお通しする部屋、トイレくらいは軽くでいいので掃除しておきましょう。
②質問がある場合はまとめておく
先ほど聞いておきたい質問を5つ紹介しましたが、実際に先生に聞いておきたい質問はまとめておくと話がスムーズです。メモ書きを作っておくと聞き漏らすことが無いのでおすすめですよ。
③緊張せずにリラックスする
家庭訪問は身構えてしまう保護者もいますが、基本的には緊張せずにリラックスして先生を迎えましょう。先生は敵ではなく味方です。緊張しすぎて聞きたいことが聞けないのでは意味がありませんよね。節度を持って接することは必要ですが、リラックスして家庭訪問に臨んでください。
家庭訪問は緊張しなくても大丈夫!貴重な機会を有意義に使おう!
家庭訪問は担任の先生と個別で話ができる貴重な機会です。普段気になっていることを直接聞いて、子供の様子を共有しておきましょう。家庭訪問だからと特別なおもてなしをする必要はありません。緊張せずリラックスして先生をお迎えしましょう。