夏の自由研究に消しゴムを手作りしよう!ガムで作れるの!?
皆さんは消しゴムを手作りできるのをご存知ですか?実はガムなど身近な材料から作ることができます。また作り方もとても簡単なので子供の夏の自由研究にもおすすめです。そこで手作り消しゴムの作り方や消しゴムの種類・遊び方などを紹介いたします。
目次
消しゴムって手作りできるの?
消しゴムは鉛筆で書いた字を消すための文房具です。しかし簡単に手作りすることができるので、手作り消しゴムの作り方を紹介いたします。また消しゴムの種類や遊び方など、消しゴムに関する事柄も紹介するので最後までご覧ください。
そもそもどうして消しゴムは字を消せるの?
鉛筆の文字を消すために消しゴムを使いますが、「なぜ消しゴムは鉛筆で書いた字を消すことができるの?」と疑問に思う人もいらっしゃいますよね。そこでまずはじめに消しゴムが字を消せる理由を解説いたします。鉛筆で書かれた黒い字の正体は鉛筆の芯に含まれている黒鉛が細かい粒状になり紙の表面にくっついているものです。この粒状の黒鉛を吸着力がある消しゴムでこすると、黒鉛が消しゴムにくっつき紙から取り除かれます。このようにして消しゴムは鉛筆で書いた字を消すことができるのです。
現在使われている消しゴムの種類とは?
現在主に使われている消しゴムの種類はプラスチック製・ゴム製の2種類です。そこでこの2種類の消しゴムの違いやどちらの消しゴムの方が主流なのか紹介いたします。
プラスチック製・ゴム製の消しゴムの違いは?
プラスチック製・ゴム製の消しゴムには消し方に大きな違いがあります。しかしあまり知られていないのではないでしょうか。プラスチック製の消しゴムは紙の表面についた粒状の黒鉛をからめ取ることで鉛筆の字を消します。そのため紙の繊維の奥まで浸透してしまうボールペンなどの字は、プラスチック製の消しゴムで消すことはできません。
一方ゴム製の消しゴムは紙の表面を少しだけ削ることによって字を消します。そのためプラスチック製では消すことができないボールペンの文字も消すことができます。但しゴム製の消しゴムを使いすぎると紙の表面がザラザラになってしまうので気を付けましょう。
現在はプラスチック製の消しゴムが主流!その理由とは?
今でもゴム製の消しゴムは作られていますが、日頃私たちが使う消しゴムはプラスチック製のものがほとんどです。その理由は使い心地にあり、プラスチック製の消しゴムの方が綺麗に消すことできるのでゴム製の消しゴムはあまり使われなくなりました。そのため現在はプラスチック製の消しゴムが主流になったというわけです。
プラスチック製の消しゴムはどうやって作られるの?
現在は様々な種類のプラスチック製の消しゴムが作られていますが、どうやって工場で作られているのか気になりませんか?それではプラスチック製の消しゴムの作り方を順に紹介するのでご覧ください。
消しゴムの材料は?
消しゴムの材料は熱可塑性プラスチックであるポリ塩化ビニルと可塑剤などです。どちらもあまり聞きなれない名前ですよね。しかしこれらの材料からいつもの消しゴムが作られています。ちなみに消しゴムの材料と水道で使うホースの材料はほぼ同じです。
消しゴムの作り方①材料を混ぜる
材料となるポリ塩化ビニルと可塑剤を必要な分だけ用意します。そして分量通り測ったら2つの材料を機械に投入し、加熱しながら良く混ぜ合わせます。
消しゴムの作り方②結合する
ポリ塩化ビニルと可塑剤を加熱しながら混ぜ合わせていきます。するとプラスチックの原料と可塑剤がくっつき出すので、後は加熱温度・時間を調整すれば消しゴムの生地のできあがりです。
消しゴムの作り方③成型する
できた消しゴムを成型していきますが、成型の方法は「押し出し・圧縮・射出」の3通りの方法があります。それぞれの成型のやり方は以下の通りなのでご覧ください。
- 押し出し:管の中に消しゴムを流して固める方法。
- 圧縮:薄い板状の型に消しゴムを流して上から圧縮して固める方法。
- 射出:既に消しゴムの形になっている型に流して固める方法。
消しゴムの作り方④切る・包装する
成型した消しゴムを機械で切れば消しゴムはほぼ完成です。後は消しゴムを紙ケースに入れて包装すれば商品として店に並べられます。
ゴム製の消しゴムはどうやって作られるの?
現在はプラスチック製の消しゴムが主流ですが、そもそも消しゴムのはじまりはゴム製でした。消しゴムが誕生した当時の作り方はまずはじめにゴムの木から採取した天然のゴムを練り、硫黄や植物油などを混ぜ合わせて寝かします。この作業を繰返し最後に熱を加えながら硫黄を混ぜれば完成で、そこから使いやすい大きさに切っていたそうです。
消しゴムはガムを使って手作りできる!その理由とは?
「消しゴムはガムを使って手作りできる!」など信じられない人もいらっしゃるかもしれません。しかしこれは本当です。実はガムの原料はポリ酢塩ビニルという樹脂で、これはプラスチック消しゴムの材料でもあります。そのため消しゴムはガムを使って手作りできるというわけです。
【消しゴムの作り方①】ガム×洗剤×チョーク
それでは早速ガムを使った消しゴムの作り方を2つ紹介していきます。まずはじめに紹介するのはガム・洗剤・チョークを材料にした作り方です。これはどこにでもある材料で作ることができるので、お子さんのいる人は一緒に作ってみてくださいね。
材料(4~5個分)
- 板ガム:3枚
- 台所用液体洗剤:小さじ半分
- 白いチョーク:1本
消しゴムの作り方
- ポリ袋にいれたチョークを上から叩いて細かく砕きます。この時すり鉢も使うと簡単です。
- 噛み終えたガムと台所用液体洗剤をチョークとは別のポリ袋に入れて、ガムを少しだけ溶かします。
- 溶けたガムに粉々にしたチョークを加えて混ぜます。
- ひとまとまりにしたらポリ袋から出して好きな形にしてくださいね。
- 2~3日、日の当たらない場所に置いておけば完成です。
【消しゴムの作り方②】ガム×ホタテの貝殻
次に紹介するのは材料がガムとホタテの貝殻の2種類だけの作り方です。バーベキューで食べたホタテの貝殻は消しゴムの材料になるので捨てずに取っておきましょう。
材料(3個分)
- 板ガム:3枚
- ホタテの貝殻:3つ
消しゴムの作り方
- ホタテの貝殻を綺麗に洗い、乾かします。
- ホタテの貝殻を粉状にします。貝殻を粉状にするには貝殻を紙やすりでこするか、ポリ袋に入れて上から綿棒で叩いたりしてください。
- 噛み終えたガムと粉状にしたホタテの貝殻をポリ袋の中で混ぜましょう。
- 硬くなってきたら取り出して好きな形にします。日陰で1日置いておけば完成です。
写真付き消しゴムの作り方を紹介!
プリクラの写真を使って写真付き消しゴムを作ることができるのをご存知ですか?作り方も簡単なので自分だけのオリジナル消しゴム作りに挑戦してくださいね。
材料
- プラスチック製の消しゴム
- プリクラの写真
- 重しになるもの
- はさみ
写真付き消しゴムの作り方
- プリクラを貼る消しゴムの面をこすり、消しゴムの面を新しくしておきます。
- プリクラをはさみで丁度良い大きさに切る。
- 写真の面が下になるようにプリクラを消しゴムに貼り付けます。この時プリクラのシールは剥がさずそのままにしておいてくださいね。
- 消しゴムの上に重しを置いていて2~3日放置したら、プリクラをゆっくり剥がしてみてください。プリクラの写真が転写され写真付き消しゴムの完成です。
【番外編①】消しゴムの歴史を知ろう!
当たり前にように使っている消しゴムですがまだ消しゴムがなかった時代、人々はパンを使って字を消していました。食べ物で字を消すなんて今では考えられませが、そんな時代にプリーストリーというイギリス人科学者が天然ゴムが字を消せることを発見しました。その後天然ゴムについて様々な研究がなされ、1772年にはじめて消しゴムが誕生したそうです。当時消しゴムはとても高価な物でしたが、瞬く間にイギリスからヨーロッパへと広がっていったというわけです。
【番外編②】消しゴムを使った遊び方を紹介!
消しゴムは鉛筆の字を消す道具ですが、使い方によっては遊び道具にもなります。そこで消しゴムを使った遊び方を紹介いたしましょう。
消しゴムはんこ
主婦の間でも消しゴムはんこ作りは人気の趣味の1つです。そこで消しゴムはんこの作り方&遊び方を紹介いたします。消しゴムはんこは作るのに少しコツがいるので練習してみてくださいね。
【作り方&遊び方】
- はんこの表面の粉を落とします。
- はんこのデザインになるイラストの上にトレーシングペーパーを重ねて、鉛筆でなぞって写します。
- 鉛筆で描いたトレーシングペーパーの面を消しゴムに当てて、トレーシングペーパーを上からこすります。するとイラストが消しゴムに転写されるので下準備が完了です。
- 後はイラストの部分が浮き出るように彫刻刀で彫っていきます。ちなみに初心者は三角刀を使うと簡単です。
- 完成した消しゴムはんこの遊び方は消しゴムはんこを使ったオリジナルグッズ作りです。ノートや手紙の端にスタンプしたり、専用のインクを使って洋服にスタンプするのもおすすめです。
小学生に大人気!消しピン
小学生に大人気の消しゴムの遊び方は消しピンというもので、消しゴムをおはじきのように使う遊びです。まずはじめに各々の消しゴムを机の上に置き、それから順番に自分の消しゴムを指ではじいて相手の消しゴムを机からはじき出していきます。そして最後まで消しゴムが残っている人が勝ちです。但し消しゴムをどこかに飛ばしてなくさないように注意してくださいね。
消しゴムを手作りしてみよう!自由研究にもおすすめ!
消しゴムはガムが材料になることに驚かれた人は多かったのではないでしょうか。また消しゴムはどうして鉛筆の字を消せるのか?という素朴な疑問も解決しましたね。これで消しゴムの見方も色々と変わってきたのではないでしょうか。もし夏の自由研究がまだ決まっていない人は消しゴムを手作りしてみてくださいね。