さとり世代の年齢や特徴10選!価値観を理解して上手に育てる方法も!
今話題のさとり世代ですがその意味や年齢・特徴について調べてみました。バブル世代・ゆとり世代はよく聞きますがさとり世代は言葉は知っていてもどんな年代なのかいまいちピンとこないですよね。そんなさとり世代について仕事のやり方や恋愛の様子などについてもまとめました。
目次
『さとり世代』の定義とは?
さとり世代はゆとり世代に育った世代を示しています。とはいえその定義はあいまいで特に決まった定義はありません。ここではさとり世代の意味や語源・年代について解説します。
さとり世代の意味とは
さとり世代の意味はその性格や生活環境を指しています。さとり世代はバブル崩壊後の不況の時代に出生した世代のため、お金を節約して生活をしていました。そのため質素な生活を好みその生活傾向から「悟る」ような感覚が生じているためさとり世代という意味があるのです。また詰め込み授業から一転ゆとりのある教育に学習内容が変更されたこともありゆとり教育の中に含まれているさとり世代という意味もあります。
さとり世代の語源は?
さとり世代の意味は「悟る」からきており語源も「悟る」になります。しかしなぜ「悟り」と表記しないかというと、「さとり世代」という言葉を作ったゆとり世代の年代の若者たちの気持ちに由来しているからです。ゆとり世代の若者が「ゆとり教育を受けたゆとり世代」と呼ばれることを嫌って、さとり世代という言葉を作りました。そのためさとり世代は「悟るように生きる」という意味を持つ年代の若者であり、「ゆとり」と呼ばれることを嫌った若者言葉が語源となっています。
さとり世代の年代・年齢は?
さとり世代の年代や年齢ははっきりと何歳から何歳までと決まっていません。1987年4月2日生まれの年代からゆとり教育が始まり、その頃の年齢の若者がゆとり世代と言われています。2019年現在でおよそ30歳くらいまでの年齢がゆとり世代となり、2002年からはゆとり教育を見直し、次は「思考力」を育てるという教育改革が行われたため、この頃の年代がさとり世代ではないかといわれています。
さとり世代はどんな教育を受けてきた?
さとり世代は悟っているように見られる年代なのですがどんな教育を受けてきたのか気になりますよね。さとり世代が受けてきたと思われる教育の特徴について紹介します。
集団で行動をする機会が多い
さとり世代の年代の若者たちは集団で行動する機会が多いという特徴があります。いわゆる縦割り教育もそれに含まれ、さとり世代よりも上のゆとり世代でも仲間として協力をし、何かをなしとげるという教育をとり入れてきました。そのため授業の中でも何かとグループを作って行うようになります。
IT技術が活用されている
IT技術がどんどんと進化していた時代がさとり世代の年代です。そのためさとり世代の年齢の若者はIT技術が活用された教育を受けネットやプログラミングなどを学びその意味や内容もしっかりと勉強してきました。さとり世代は他のどの年代よりもIT技術をうまく使いこなせるという特徴があります。しかしスマートフォンやタブレットを使うことが多いためパソコンは苦手という人も中にはいます。
効率的な問題解決を好む
さとり世代は効率的に問題を解決するような教育方針だったので、問題が差し迫ったときに効率的に解決することを好む特徴があります。学習には計算機や電子辞書が許可されていたのでものごとを効率的に解決する傾向があり、それは仕事のやり方などにも影響してきています。
さとり世代の特徴10選!
さとり世代の年齢の若者たちの性格は他の年代とは異なる特徴があります。そのため仕事や恋愛でもどう接したらいいか分からない場合があるのです。ここではそんなさとり世代の性格について、その特徴を詳しく解説していきます。
冷静でマイペースを貫く
冷静でマイペースな性格の特徴はさとり世代の年代によくみられます。常に冷静沈着でマイペースなので熱血で何か問題に直面したときに動揺するイメージがほとんどありません。さとり世代の年齢の若者であれば問題が起きてもマイペースに捉え動揺せずに冷静に対応することができます。
現実的な考え方である
現実的な考え方といえば聞こえはよいですが、冒険をせず保守的で安定を好む傾向にあるのがさとり世代の特徴です。そのため恋愛や結婚でも高望みをせず堅実な考え方ですし、仕事でも保守的にこなすので大きな失敗や挫折を味わわずに済みます。しかし逆に失敗の経験がないため仕事で大きな失敗をし挫折をしたときに、ひどく落込み立ち直るのに時間を要することもさとり世代の特徴です。
空気を読むのがうまい
空気を読むのがうまい若者が多いのもこの年代の特徴です。さとり世代の年齢の若者は教育の影響でグループで行動することが多く空気を読まなければいけないことが多くなります。そのため空気を読むのがうまくなり周囲の人間とトラブルを起すことが少なくなるのです。
忍耐力がない
さとり世代は現実的に無難に生きている年代なので忍耐力があまりありません。そのため仕事で上司に注意されたりミスを指摘されたりし続けると我慢ができずに仕事を辞めてしまうこともあります。精神力がかなり弱いので嫌なことを我慢できずに仕事も長続きしなくなるのです。そのためニートやフリーターも多いという特徴がある年代になります。
物欲がない
物欲があまりなくこだわりもあまりないため何かを強く欲しがったり求めたりすることがありません。そのためさとり世代の若者はハングリー精神に欠けてやる気がないようにも周囲からは見えてしまいます。あらゆることに欲求があまりなく、何に対してもマイペースで仕事や恋愛に対する覇気がないという特徴があります。
人付き合いが苦手
さとり世代の年代は自分のペースでものごとを進めたい人が多く、人付き合いが苦手であまり深く入り込むことを好みません。そのため浅く狭い人間関係を作り深く長く付き合いをする人間関係を築くことができないのです。飲み会などにも参加したがらない傾向にあるため友達や仲間などを作ることも苦手という特徴があります。
恋愛にあまり興味がない
物欲もなく人付き合いが苦手という特徴があるため恋愛にも意欲があまりありません。恋愛に興味があまりないため結婚しなくてもいいとすら考えている人がいる場合もあります。恋愛も心を成長させる大切な経験の一つです。その経験に対してあまり興味がないため人間としてもいまいち磨かれずに社会に出る可能性も高くなります。
インドア派が多い
さとり世代の年齢の若者はインドア派が圧倒的に多く、人と関わらずに閉じこもる人が多いという特徴があります。バブル崩壊という年代でもあるためお金を使わずに節約をして家の中にいたいという気持ちが強いのでしょう。何に対しても執着がないため家にいても家事もせずにだらだらゲームをして時間を無駄にして過ごす傾向があります。
家族との関係を大事にする
家族と非常に仲良しで大切にしているさとり世代はとても多く、親や兄弟・姉妹などだけでなく祖父や祖母とも仲が良いのです。家族との絆がとても深いためなんでも家族に話をしているという特徴があります。それはとてもよいのですがそのためになかなか家から独り立ちすることができずにいつまでも親離れができないという傾向もあるのです。
SNSやネットのチェックは基本
SNSやネットで育ったような世代であるので常にチェックは欠かせません。人との直接の関わりは好みませんがツイッターやインスタグラムなどのSNSを駆使して知り合いや仕事関係の人間について調べるのを好むのです。SNSの使い方や意味もしっかり理解しているので調べ尽くすのを得意としています。そのため外に出かけて人とつながるのではなく、SNS上でのつながりを求めている特徴があります。
さとり世代とゆとり世代の違いや共通点は?
さとり世代とゆとり世代の年代では何が違うのかその違いを具体的にいくつかの項目に分けて説明します。また共通点もあるのでそれぞれの世代について知りたい方は参考にしてみてください。
仕事に対する姿勢
ゆとり世代とさとり世代は仕事に対する姿勢が違います。ゆとり教育により甘やかされて育ってきたという意味のゆとり世代は、仕事に対してもマイペースで指示を仰がない・聞かないイメージが強いです。仕事の現場では自分で判断できず指示を待ってしまうという特徴がゆとり世代の年代です。しかしさとり世代は意欲や物欲はあまりないですが効率的に仕事をこなし現実的に考えることができるため自分の判断でも仕事をこなすことができます。
恋愛傾向
恋愛においてゆとり世代もさとり世代もあまり興味がないという点は共通しています。しかしゆとり世代よりもさとり世代の方が恋愛に対しては深刻で、まったく恋愛に興味がない・しない絶食系と呼ばれる年齢の若者が多い世代になるのです。そのためゆとり世代は恋愛にまだ積極的で出会いを求める人もいますが、さとり世代はほとんど恋愛をしないという違いがあります。少子化がさらに深刻化するのではと社会的にも注目されています。
金銭感覚
ゆとり世代もさとり世代も金銭感覚は現実的で、財布の紐がかたくめったにお金を使わないという点が共通しています。違いとしてゆとり世代は好きなことや好きなものなどにはお金をかけるのを好みますが、さとり世代はすきなことや趣味に関してもお金をかけたがりません。リーズナブルに堅実的に楽しみたい人が多いのがさとり世代の特徴です。
個性に対する感じ方
個性に対する感じ方がゆとり世代とさとり世代では大きく違ってきます。ゆとり世代は個性を尊重するという教育を受けてきました。そのため自分の個性を表現して相手にも尊重してもらいたいという欲が強くなる傾向があります。一方でさとり世代は個性を重要視する教育ではありませんでした。そのためゆとり世代よりは個性を表現したいという欲があまりありません。
うたれ強さ
ゆとり世代もさとり世代も挫折や失敗を味わった経験があまりないという共通点があります。しかしさとり世代はゆとり世代よりもうたれ強いという違いがあるのです。それは保守的で現実的な考え方をするさとり世代ですが、それは失敗や挫折の意味を知っていて回避しているのでゆとり世代よりうたれ強くなります。
ゆとり世代との共通点は?
ゆとり世代とさとり世代の共通点として人や恋愛に興味がなく物欲も少なめで挫折や失敗が少ないということがあげられます。ゆとり世代はまだある程度欲が残っていますがそれでも少なく、さとり世代はその欲がほとんど消えかけています。またどちらも失敗を恐れチャレンジすることがあまりないため挫折や失敗の経験がとても少ないという共通点があります。
さとり世代の子供への上手な接し方とは?
さとり世代はゆとり世代の派生であるという意味を持ち幅広い年齢の人々が含まれています。そのため自分の子供がこの世代に当てはまる場合もあります。そんなときに自分が親となったらどんな接し方をすればよいのか悩んでしまいますよね。そんなお悩みにお答えする子供との上手な接し方を具体的に解説していきますので参考にしてみてください。
子供のペースを大切にする
さとり世代の子供たちは周りの状況をうかがいながら空気を読んで育ってきている傾向があります。しかし完全週5日制の学校教育のため自分の時間を自由に使える年代でもあるのです。自分の時間を自分のペースで使うことに慣れているため親が思うやり方よりも要領が悪く見えてしまうこともあります。しかし自分のペースで進めることを好み、望んでいるためそのペースを崩すことなく見守ってあげましょう。
いいところを褒めて伸ばす
自己肯定感が低くなりがちなさとり世代の子供たちはいいところを褒めて伸ばしてあげることが大切になります。さとり世代の子供は本当はこうしたいという気持ちや欲求をおさえつけ、前に出ることを自分で控えてしまう特徴があります。消極的な姿は親から見ると心配になりますがそこには子供なりの考えやペースがあるのです。そのため親はいいところを褒めて「自分はこれをしてもいい」という自己肯定感を高めて自信をつけさせてあげましょう。
色々な人と接する機会を増やす
ハングリー精神がなかったり物欲がなかったりするさとり世代は、何か心を満たすものや出来事が必要になります。その手段としておすすめなのが社会貢献活動への参加です。地域と関わりをもち、様々な年齢の人たちと触れ合うことで「自分が必要とされている」「いいことをしている」と心が満たされるのです。色々な人たちと接する機会を子供に設けることで、精神的な豊かさを育ててあげましょう。
職場でさとり世代を上手に育てる3つの方法
さとり世代の年齢の幅は割と広くすでに成人している年代もいます。そのため職場にさとり世代の新人や若手社員が入ってくると先輩たちは付き合い方が分からずに悩んでいる人もいるかもしれません。さとり世代の新人社員が職場にいる人はこれから紹介する3つの方法を参考に接してみてください。
一人で黙々とできる仕事を任せる
マイペースで冷静沈着な性格のさとり世代なので一人で黙々とできる仕事を任すと淡々と進めていけます。さとり世代はクリエイティブな仕事が苦手なので自分から前へ出て何かを作り出すことはあまりうまくできません。そのため一人で黙々とこなす仕事やマニュアルがしっかりとある機械的な仕事が適しています。さとり世代の能力を引き出すことができ効率的に仕事が終わるので社員としても社会人としてもさとり世代を上手に育てることができます。
さとり世代のペースを守れるように配慮する
マイペースなさとり世代はこちらから声をかけないと動くことができません。先輩の所作や仕事ぶりを見て覚えるという行動ができないのでじっくりと向き合ってじっくりと地道に根気よく教えてあげましょう。自分のペースを崩されてしまうと全てを投げ出してしまいたくなったりパニックになってしまうこともあります。そのためさとり世代のペースを守れるように配慮してあげることも大切です。しかし覚えて慣れればペースを守って効率的に仕事ができるので、ある程度できるようになったら任せることができます。
褒めて伸ばす姿勢を忘れない
子供のときもそうですが褒めて伸びるタイプなのがさとり世代です。褒めることで自己肯定感が高まり仕事においても効率アップします。強く怒られる経験があまりないさとり世代はあまり強く注意されると萎縮してしまいます。せっかくうまく育ててきても途中で挫折してしまっては意味がありません。そのため注意するときは最初に褒めてから本題に入り最後にまた褒めるなど、とにかくたくさん褒めましょう。さとり世代は素直な一面もあるので、優しくアドバイスをして褒めれば素直に受け入れてくれます。
さとり世代の職場での評価は?
様々な特徴があるさとり世代ですが職場ではどんな評価になるのか気になりますよね。職場でのさとり世代の評価についていくつか紹介します。まださとり世代と関わりのない人で知りたい方は参考にしてくださいね。
真面目に仕事をこなす
マイペースで冷静で現実的な考え方をし、効率的に仕事をこなすさとり世代の評価は割と高くなります。任された仕事は真面目にしっかりやり遂げ途中で投げ出さないので、周りからは頼りにされやすく重要な仕事を任されることもあるのです。そのため積極的ではなくマイペースで前へは出ないけれど、真面目でしっかり者という評価になります。
IT関係に強い
子供の頃からスマートフォンやパソコンに囲まれて育ったさとり世代はIT関係に強く、使いこなしているのでIT関係で頼りにされやすくなります。最先端のIT機器を使いこなし活躍することができるため職場での評価も高くなります。人と関わることを苦手としているさとり世代ですが褒められると伸びるので、頼りにされればIT機器が苦手な人にも丁寧に使い方を教えることができます。仕事場ではIT機器担当として頼りにされることが多くなるでしょう。
昇進に消極的な傾向がある
さとり世代は昇進やお給料アップにあまり興味がありません。物欲がなく、何かを強く求めるということがあまりないのです。また前へ自分から出ることを苦手ともしているので、昇進などリーダーシップをとらなければならないポジションには消極的になります。
【番外編】さとり世代・ゆとり世代以外にどんな世代があるの?
ここまでさとり世代やゆとり世代について触れてきましたが、実は他にも色々な世代があります。しらけ世代やバブル世代・つくし世代など年代や世代を表す言葉はたくさんあるのでここでは各世代の意味や年齢の幅や違いなどについて紹介します。
しらけ世代
しらけ世代とは1950年から1960年代前半に生まれた人たちのことを指します。約200万人ほどの人が該当しますが、しらけ世代は団塊世代と呼ばれる人たちの子供の世代になるのです。団塊世代とは戦後復興を担い数々の苦難を乗り越えてきた世代のため政治や仕事を重要視し社会についてその情勢を常にチェックしている特徴があります。
しかし、しらけ世代はそんな団塊世代の親たちよりもそういったことに興味を持たないため「しらけている」という意味からしらけ世代と呼ばれました。さとり世代とも意味が似ていますがさとり世代よりも上へ行こうという意識や物欲が強い世代です。
バブル世代
バブルとは1987年頃から始まったバブル景気の時代を指します。日本の経済が実力を越えて泡のようにふくらんだ状態のことを意味しており、この時代に育った若者は仕事にも困らず好景気の恩恵を受けた世代です。そのため中小企業に就職しても高水準の生活を送ることができていました。しかしバブルが一気に崩壊しリストラされてしまう人もいましたしバブルのときの浪費癖が抜けずに破滅してしまった人も出てきて金銭感覚の上下が激しい年代ともいえます。さとり世代とは対照的な世代で波乱の多い世代になります。
つくし世代
つくし世代はゆとり世代やさとり世代とほぼ同じ年代になります。つくしは植物のつくしではなく「尽くす」という意味からきています。空気を読み波風を立てず人に尽くす姿勢が強いためつくし世代という名前になりました。つくし世代はさとり世代と特徴がほとんど同じですが、さとり世代よりは競争心が薄くなります。みんな仲間で1つの目標に向かって努力しようという意識が強い傾向があります。
さとり世代の特徴を理解して上手に付き合おう!
いいところもたくさんあるさとり世代なので特徴をしっかりと理解して受けとめてあげれば、上手に付き合うことができます。ゆとり世代もさとり世代も悪いところばかり注目されてしまい悪い印象もあります。しかし素直でマイペースで真面目なさとり世代をよく知れば、接し方も変わるはずです。ぜひ今回の内容を参考にして上手に接してみてくださいね。