2019年07月16日公開
2019年07月16日更新
ドン・キホーテで薬は売ってるの?取り扱う薬の種類や販売時間も!
商品の品揃えが豊富で値段も安い「ドン・キホーテ」を活用している方は多いでしょう。実は、ドン・キホーテでも薬局と同じように「薬」が買えることをご存知でしたか?今回はドン・キホーテで購入できる薬について、その種類や買える店舗等について取り上げていきます。
目次
何でも揃うドン・キホーテ!
ネットショッピングが大衆の買い物方法として浸透するなかで、独自の商品展開やサービスで勝負する実店舗があります。その一つが「ドン・キホーテ」であり、幅広い種類の品揃えや商品の安さで多くの人に受け入れられている人気ブランドです。すでに知名度も利用度も高いドン・キホーテですが、実はドン・キホーテでは医薬品も買えるということをご存知でしたでしょうか。今回は、ドン・キホーテで売っている医薬品の種類や、医薬品の買い方について紹介します。
ドン・キホーテなら薬も買えるの?
医薬品は病院でもらったり薬剤師から処方されるもの、と思い込んでいる方も少なくありません。しかし最近では特定の種類に限って、様々な店舗で深夜など営業時間に関係なく様々な種類の医薬品が購入できるようになりました。そしてドン・キホーテも、様々な種類の医薬品が購入できる貴重な店舗の一つです。では、ドン・キホーテにおけるどのような店舗で医薬品が購入できるのでしょうか。
薬を売ってる店舗もある
普段ドン・キホーテへ行くことはあってもそのコーナーには行かない、という方は知らないかもしれませんが、ドン・キホーテでも薬(医薬品)を購入することができます。ドン・キホーテでは、2003年から様々な店舗で医薬品が購入できるようになりました。法改正が行われたことをきっかけに、24時間で深夜でも、現在は様々な店舗で医薬品が購入できます。では、実際にどのドン・キホーテ店舗において医薬品が購入できるのでしょうか。
取り扱い店舗の確認方法
どこのドン・キホーテの店舗で医薬品が購入できるのかは、ドン・キホーテの公式サイトより確認できます。2019年6月現在は127店舗において医薬品が購入できるようですので、行ける範囲にあるドン・キホーテの店舗において、医薬品が購入できるかどうか確認してみましょう。
取り扱う薬の種類が決まる2つの有資格者
よく誤解を生む点として、薬を販売しており24時間営業している店舗であれば、「どのような薬であっても深夜に薬を購入できる」というイメージを持っている方がおられます。確かに深夜でも購入できますが、実は販売できるかどうかは「薬を販売できる有資格者がいるかどうか」という点に左右されます。
さらに、いわゆる「薬局」ではない実店舗で医薬品が購入できるようになった現在ですが、実はどの店舗でも同じ医薬品が購入できるわけではありません。店舗にいる有資格者によって、取り扱う医薬品が決まっています。ではそれは、どのように決まっているのでしょうか。
①薬剤師
資格にも様々な種類が必要となりますが、いわゆる「薬剤師」という職種は国家資格であり、国家資格試験に合格した資格保有者のみ特定の薬の調剤・販売を行うことができます。薬を販売できるのは調剤薬局だけではなく、薬の販売コーナーがある店舗でも販売することができます。
薬剤師が実際に販売している、薬コーナーがある店舗は少なくありません。薬剤師は単に薬を販売するだけではなく、利用者に提供する薬にどのような効果、また副作用があるかどうかを説明することができます。これも薬剤師が直接販売を行っている店舗特有の利点と言えます。実際に薬剤師が販売している店舗であるかどうかが知りたい場合は、直接電話で問い合わせてみると良いでしょう。
②登録販売者
近年需要が高まっている「登録販売者」は薬剤師と混同してしまうこともありますが、「登録販売者」資格は国家資格ではない一般の資格です。登録販売者は薬剤師と同じく医薬品の販売ができるのが特徴ですが、扱える医薬品が「第2類医薬品」以下に限定(第1類医薬品は販売不可)されている、という点で薬剤師と違いがあります。
ドン・キホーテで取り扱う薬の種類①医薬部外品
医薬品は現在、非常に多くの店舗で購入できるようになりました。ドン・キホーテでも買えるということですが、実際にどのような薬が買えるのか気になっている方もおられるでしょう。実は単に「医薬品」と言っても、いくつかの種類に分類されており、営業時間や販売者資格の有無に関係なく、いつでも販売・購入できるのが「医薬部外品」に分類される商品です。
取り扱い可能な有資格者
医薬部外品が、コンビニ等でも販売されているのを購入したことがある方は多いでしょう。そこからも分かる通り、医薬部外品は他の医薬品と異なり、販売するのに資格は必要ありません。ですから、ドン・キホーテにおいてもそれらを販売する際に、薬剤師の説明が必要であったり、登録販売者が直接販売する必要が無いのです。
医薬部外品の商品例
医薬部外品には、以下のような商品が含まれています。
- ルル滋養内服液ゴールド:倦怠感などを感じた時に使う栄養ドリンク。ビタミン類が多く含まれている。
- ソルマックS胃腸液:胃腸の不快感や吐き気などを緩和する栄養ドリンク。
- エピオス錠:胃もたれやお腹のハリ等の不快感を解消してくれる錠剤。
ドン・キホーテで取り扱う薬の種類②第1類医薬品
ここからが、いわゆる「医薬品」の分類となり、指定の店舗のみで購入できるものです。まず「第1類医薬品」は、効果が医薬部外品よりもはるかに高い効果が期待できるものであり、服用する人によっては副作用(健康被害)を及ぼす可能性のある医薬品を指しています。
取り扱い可能な有資格者
第1類医薬品は、取り扱える資格者に制限があります。調剤・販売できるのは薬剤師の資格を持つ人だけであり、登録販売者は販売することはできません。第1類の医薬品は確かに店舗で販売できる薬ですが、人によっては副作用が発生する場合があるため、第1類医薬品や要指導医薬品効能は効果や副作用の説明を行うことのできる薬剤師の有資格者が販売する必要があります。
第1類医薬品の商品例
完全な「医薬品」である第1類医薬品には、以下のような商品が含まれています。
- ガスター10:胃痛、胃もたれ、胸やけなどに高い効果がある錠剤。粉末タイプもある。
- ロキソニンS・ロキソニンSプラス:頭痛や神経痛、関節痛など様々な痛みを和らげてくれる医薬品。
- リアップX5プラス:ミノキシジルなど高い育毛効果が期待できる成分を含んだ育毛剤。
- ニコチネルパッチ20:禁煙時のイライラや注意散漫を緩和する禁煙補助薬。
「第1類」に分類される医薬品は病院で処方されるか薬局でしか購入できない、と思っている方は意外におられます。もし知らない人がいたら、薬剤師のいる店舗であれば第1類医薬品も買うことができる、ということを教えてあげましょう。ただし、第1類医薬品よりもさらに上位の医薬品である「医療用医薬品」は対面販売のみとなるので、ドラッグストア等では購入できません。
ドン・キホーテで取り扱う薬の種類③第2類医薬品
次は、「第2類医薬品」です。第2類医薬品は第1類医薬品よりはリスクの低い医薬品ですが、第3類の医薬品よりはリスクが高い医薬品を指します。第2類医薬品を服用することによって、まれに副作用が発生する可能性があります。この第2類医薬品もドン・キホーテで取り扱っておりますが、資格者や商品の種類にどのような制限があるのでしょうか。
取り扱い可能な有資格者
第2類医薬品は、薬剤師だけでなく「登録販売者」でも販売することができる種類の医薬品です。ドン・キホーテでは、第2類医薬品は薬剤師及び登録販売者がいる時間帯において第2類医薬品を購入することができます。
第2類医薬品の商品例
第2類医薬品にはどのような商品が含まれるのでしょうか。以下のような医薬品が含まれています。
- エスタック鼻炎ソフトニスキャップ:アレルギーによる鼻水、鼻づまり等の症状を緩和するカプセル。
- エスエスブロン液L:せきを抑えたり痰の排出を促すシロップ剤。
- ガストール錠:胃痛や胸焼けに効果があり、整腸作用のある錠剤。
- ベアベリックス:排尿時の不快感、残尿感を緩和する粉末薬。
ドン・キホーテで取り扱う薬の種類④第3類医薬品
次は、医薬品の中では最もリスクの低い商品に分類できる、「第3類医薬品」です。リスク度合いは、服用によって副作用が発生することはほとんどありませんが、服用する人の体質(またはその他の要因)によってはまれに体調不良等の症状を引き起こす可能性がある医薬品を指しています。では第3類医薬品は、どのような資格者制限と、商品の種類があるのでしょうか。
取り扱い可能な有資格者
すでに紹介したように、薬を販売できる資格には「薬剤師」と「登録販売者」という2つの分類がありますが、第3類医薬品も第2類医薬品と同様、薬剤師に加えて「登録販売者」資格を持つ人も販売することのできる医薬品です。同様にドン・キホーテでも第3類医薬品を取り扱っていますから、薬剤師及び登録販売者がいる時間帯に購入することができます。
第3類医薬品の商品例
登録販売者がいる店舗で販売できる「第3類医薬品」には、どのような種類の商品があるのでしょうか。
- ハイチオールC:ホワイティア、プラス、クリア等の種類がある、肌を整える効果がある医薬品。
- ザ・ガードコア整腸錠:その名の通り整腸作用を期待できる錠剤。腸内環境を整える。
- エアーサロンパスEX:筋肉痛や筋肉疲労に効果のある、スプレー式の鎮痛消炎剤。
ドン・キホーテの薬の販売時間
深夜に体調が悪くなり、コンビニで薬を買ったという経験をしたことがある方はおられることでしょう。緊急を要する場合でない限り夜中であっても薬を買いに行きすぐに飲んで、朝まで寝て様子を見る方もおられます。コンビニ等で購入できる医薬部外品は、薬局やドラッグストアの営業時間外、深夜でも同様に購入できることが多いですが、ドン・キホーテでは薬の販売時間はどのようになっているのでしょうか。
原則として薬剤師がいる時間
どのような薬を取り扱っている店舗でもそうですが、基本的にドン・キホーテで医薬品を購入できるのは、薬剤師または登録販売者がいる時間のみとなっています。一般的には10時~18時の間で購入できる場合が多いですが、販売できる資格者がいる時間帯(薬の販売時間)は店舗によって異なる場合があります。販売するのに資格が必要ない医薬部外品であれば、24時間営業している店舗なら深夜にも購入できます。
販売時間は店舗によって異なる
ドン・キホーテは、深夜も含め24時間営業している店舗が100店舗以上ありますが、だからと言って24時間医薬品を購入できるわけではなく、基本的に深夜に買えるのは「医薬部外品」となります。第1類~第3類医薬品は有資格者がいる時間帯でしか販売できませんが、有資格者がいる時間帯(=医薬品の販売時間)が店舗によって異なるため、朝早くや夜遅くなどに店舗に行く場合は、事前に薬品コーナーの営業時間を確認しておきましょう。この点で、店舗の営業時間には必ずしも依存しているわけではない、という点には注意が必要です。
ドンキ以外の深夜でも薬を買えるショップ3選!
ここまでは、ドン・キホーテで購入することができる医薬品の種類や、販売時間の違い等について取り上げてきました。近くにドン・キホーテの店舗があるという方は良いですが、自宅近郊には深夜まで営業しているドン・キホーテがない、という方もおられるでしょう。そこで、これからドン・キホーテ以外の、本来であれば営業時間外である深夜でも医薬品を購入することができる店舗について紹介していきます。ぜひご覧ください。
①ウエルシア
最初に紹介するのは、通販サイトでも商品を展開している「ウエルシア」というドラッグストアです。店舗は全国各地に1940店舗ありますが、そのうち120店舗以上が24時間営業を行っており、深夜でも買い物ができます。スーパーセンターにおいて、24時間営業のお店はそこまで珍しくはありませんが、ドラッグストアにおいて24時間営業している店舗は貴重です。ただし、他店舗と同様に調剤受付の時間は店舗によって異なるため、事前に近隣の店舗に確認しておきましょう。
②マツモトキヨシ
ユニークなCMでおなじみの「マツモトキヨシ」は、千葉県、東京都、神奈川に多くの店舗があるドラッグストアであり、全国では722の店舗があります。医薬品・医薬部外品の他にも化粧品や日用品、食品などを取り扱っており、マツモトキヨシオリジナルブランドの商品も展開しています。こちらも全ての店舗ではありませんが24時間営業しており深夜に買い物ができる店舗があります。近隣にマツモトキヨシの店舗がある場合は、24時間営業を行っており深夜にも買えるかどうか公式サイトから確認してみましょう。
③コンビニ
最後に紹介するのは、少しざっくりした括りとなりますが「各種コンビニエンスストア」です。今までも、深夜にコンビニに薬を買いに走った、という方がおられることでしょう。実は、多くのコンビニで医薬品を扱ってはいますが、全てのコンビニで扱っているわけではありません。
医薬品を販売しているコンビニは、以下のとおりです。
- ローソンの一部店舗
- ファミリーマートの一部店舗
急に薬が必要な時はドン・キホーテが便利!
今回は、「薬はドン・キホーテでも買える」ということをテーマに様々な点を取り上げてきました。今までドン・キホーテで医薬部外品を購入できることを知らなかったという方は、利用してみたくなったのではないでしょうか。
ドン・キホーテ利用者は、医薬部外品であれば夜中を含めいつでも購入できますし、第1~3類に分類される医薬品も、薬剤師及び登録販売者がいる時間帯であれば、薬局へ行かなくても薬を購入することができるので、とても便利です。まだ利用したことがないという方は、ぜひドン・キホーテで薬を購入してみてはいかがでしょうか。