革手袋の手入れはどうしたらいいの?カビの手入れやおすすめクリームも!
みなさんは革手袋の手入れや保管はどうしていますか?お気に入りの革手袋を長持ちさせるためには、手入れや日々の使い方が重要です。保管時のカビの手入れやおすすめクリームなども紹介しますので正しい知識で大切に長く愛用しましょう。
目次
革手袋の手入れはどうすればいい?手入れ方法を紹介!
靴やスーツであれば定期的に手入れやクリーニングをしていますが、革手袋はどのように手入れすればいいのでしょうか。革手袋は上質の革を使用しているので丁寧に扱うことが大切です。ここでは革手袋の日常的にできる基本の手入れ方法を紹介します。
手入れに必要な道具
- 馬毛ブラシ
- 汚れ落としクリーナー
- 保湿クリーム
- クリーナーやクリーム用の布(1枚)
- 乾拭き用の布(1枚)
革手袋の手入れに必要な道具は、ホームセンターなどの革製品メンテナンス用品売り場で購入できます。ただしメンテナンス用品をお使いの際は製品の説明書を読み、事前に目立たないところで試してから使いましょう。
①ブラシで表面の埃を払う
まずはじめに、馬毛ブラシで革手袋の埃を払います。ブラシを使う際は、指の間や縫い目などの細かい部分まで埃を除去することができるように革手袋は手に装着するといいでしょう。
②クリーナーを使って表面の汚れを拭き取る
オリーブオイルやホホバオイルなどの天然成分を配合した有機成分を含まないクリーナーで表面の汚れを拭き取り、5分ほど経過したら乾拭き用の布で拭き取ります。ただし汚れの付着などがひどい時は、濡れた布で拭いて必ず陰干にしましょう。どうしても落ちにくい場合は皮革用クリーナーを薄めにつけて布で拭き取って下さい。
③クリームを塗りこみ保湿する
仕上げに保湿クリームを少量ずつ取り、円を描くように革手袋全体に馴染むように塗りこみます。5分ほど経過したら、表面に浮いている余分なクリームを乾拭き用の布で拭き取りましょう。
革手袋が水に濡れてしまった時の手入れ方法を紹介!
突然の雨や水に濡れるアクシデントが起こった場合も、手入れ方法を知っていれば慌てないで対処できます。革手袋が水に濡れてしまった時の手入れ方法を紹介します。
①水分をできるだけ拭き取る
革手袋が水に濡れてしまった時はできるだけ早く布で水分を拭き取ります。この時、表面の傷の原因になるので、革手袋を強く絞らないように気をつけましょう。
②クリームを塗り保湿する
革手袋の水分を拭き取ったら乾いた後の乾燥によるひび割れを防ぐため、レザートリートメント剤などのクリームを塗り保湿します。
③陰干しする
革手袋にカビが生えることを防ぐため通気性のいいところで陰干しします。3日~5日かけてゆっくり乾かすのがコツです。熱を与えたり日光に当てて乾かすと、型崩れや乾燥によるひび割れの原因になるので注意しましょう。
革手袋の内側を手入れするにはどうすればいい?
革手袋の内側も、汗などにより汚れや臭いがついてしまうので手入れが必要になります。革手袋の内側はどのような手入れ方法があるのでしょうか。
風通しのいい場所で陰干しする
新しい革手袋で内側があまり汚れてなければ革手袋をひっくり返し、内側を濡れタオルで何度か拭き、風通しのいい場所で陰干しするといいでしょう。その後ブラッシングしておくと、革手袋の内側のカビや嫌な臭いの発生を防ぐことができます。ただし使用頻度が多い場合は、手の皮脂や汗などで内側は汚れやすいので頻繁に陰干しをした方がいいでしょう。
思い切って水洗いする
長く使い続けて革手袋の内側の汚れや臭いが気になってきた場合には、思い切って水洗いする方法もあります。以下の方法で水洗いを試してみてはいかかでしょうか。
- 革専用の洗剤を使用して優しく揉み洗いする
- よくすすいだあと容器に革専用の柔軟剤と水を入れ優しく揉み洗いする
- よくすすいで両手で革手袋を押して挟むようにして水分を取り、形を整えてから陰干しをする
- 生乾きの状態になったら手に装着して軽く揉むようにして形を再度整える
- 完全に乾いたらクリームで保湿する
洗剤液につけたまま長時間放置すると、革の劣化がすすみ素材が弱くなることもあるので注意しましょう。
クリーニングに出す
革手袋の大半はドライクリーニングが可能です。革手袋の状態が良ければ2~3年に1度のクリーニングでいいでしょう。特に、革手袋の内側にはウールなどの天然繊維やアクリルなどの化学繊維など、色々な素材が使用されています。その中でもカシミヤやウールなどのデリケートな素材の場合、水洗いは避けた方がいいでしょう。お店にもよりますが2,000円~3,000円程度でクリーニングができるのでおすすめです。
革手袋のシミやキズの手入れ方法を紹介!
お気に入りの革手袋を、ついうっかり油断をしてしまいシミやキズを作ってしまうこともあります。シミやキズがついたら以下の方法を試してみましょう。
表革の手入れの仕方
泥や埃の汚れは乾いた布で拭く程度でいいですが、シミなどは濡れた布で拭いて必ず陰干しにします。どうしても解決しない場合は皮革用クリーナーを薄めにつけて布で拭き取ります。シンナーやベンジンの使用は禁物です。
裏革の手入れの仕方
裏革の手入れは固めのナイロンブラシで強めにブラッシングすると、スエードの毛切れとともにシミやキズが目立たなくなります。シミによって毛が倒れ、テカテカ光ってきたりソフトな光沢がない場合は天然ゴム系のブラシで擦るといいでしょう。
革手袋にカビが生えてしまった時の対処法は?
表革はから拭きをし、カビ部分を拭き取ります。裏革(スエード)はブラッシングで落とすのが基本です。縫目などの細かい部分は歯ブラシで除きます。ただし、革の組織の中までカビが侵入して変色してる場合は、跡が残りますのでカビは早期発見することが大切です。
革手袋を長持ちさせるための方法5選!
使い込むほど、馴染んでいく革手袋をできるだけ長持ちさせるにはどうしたらいいのでしょうか。お手入れももちろんのこと、ちょっとした工夫で長く愛用するための方法を紹介します。
同じ手袋を毎日使わない
靴と同じように毎日同じものを使用すると、必要以上の水分が革手袋に蓄積されます。すると革の劣化も早くなるので、最低でも2組用意して、毎日同じ革手袋を使わないようにすることも長持ちさせる秘訣です。
乱暴な扱いはしない
あたり前のことですが指の部分をつまんで手袋を脱ぐ、口の部分を引っ張って手袋をつけるなどダメージを受けやすい扱いはしないように心掛けましょう。特に指の部分はほつれやすいので、どちらも手のひら全体をつかんで着脱するように意識しましょう。
乾燥してきたら保湿する
革手袋を長持ちさせるには、乾燥してきたらひび割れしやすくなるため定期的にクリームなどで保湿することが必要です。ただし、保湿での油分の入れすぎは放湿できなくなりムレにもつながるため、月1回程度で十分です。特に乾燥してる場合はデリケートクリームやレザーローションのような水分の入ったものが向いています。
型崩れしないようにする
脱いだ時は縦に引っ張って形を整えてからしまうと型崩れせず長持ちします。特に手入れした後は、型崩れしやすいので一日置いてから着用しましょう。
なるべく水に濡らさない
革手袋は水に濡らさないことが基本です。水濡れに弱い素材なので水に濡らすと色落ちしたり、硬くなることがあります。
革手袋をしまう時の注意点やおすすめのしまい方を紹介!
オフシーズンになった時、革手袋は保管方法も重要です。注意点や革手袋のしまい方を紹介します。
カビとひび割れに注意する
カビは汚れと湿度によって発生するので、カビ対策として梅雨時期には一度取り出して陰干し、湿気を抜くことが必要です。ひび割れは革の水分や油分が抜けることでの乾燥により発生します。ひび割れは元に戻すことはできませんので、乾燥を防ぐためにもクリームで保湿するなどひと手間かけることでトラブルを未然に防ぐことができます。
革手袋のしまい方
革手袋をしまう時は、ブラッシングをし、クリームで保湿したあと1日程度陰干しします。縫い目には土や埃が入り込みやすいので入念にブラッシングしましょう。革製品が重ならないようにして防湿・防虫剤と一緒に通気性のいい不織布の袋に入れて保管しましょう。保管は高温多湿の場所を避けて保管します。
革手袋の手入れにおすすめのクリームを紹介!
革手袋の手入れで紹介してきましたが、革手袋は保湿が重要です。お気に入りの革手袋を長持ちさせるためのクリームを紹介します。
エム・モゥブレィ
保湿と栄養に特化した、油分を抑えたゼリー状の栄養クリームです。革製品表面の乾燥が気になる時に通常のお手入れに加えて使用して下さい。水分の多いクリームなのでべたつきがありません。
コロニル
革への浸透性が高い天然成分を配合したクリームで、栄養の他に撥水性効果もあるクリームです。
サフィール
表革に美しい光沢・補色・栄養・保湿効果のある厳選した高級蜜ロウで構成されたクリームです。
コロンブス
動物性ミンクオイルが皮革によくなじみ柔らかさと滑らかさを保ちます。
革手袋の手入れの仕方を理解して長持ちさせよう!
冬場に欠かせない革手袋をオフシーズンにひと手間掛け、大切に手入れして次のシーズンも活躍してもらいましょう。