「お初にお目にかかります」の意味や使い方!ビジネスで役立つ挨拶!
目上の人に挨拶する時に「お初にお目にかかります」は正しい敬語でしょうか。ビジネスシーンだけではなく、はじめて会う人への挨拶はとても大切です。そこで改めて「お初にお目にかかります」の意味や使い方、またメールや電話での挨拶の仕方をご紹介します。
目次
「お初にお目にかかります」はビジネスで敬語として使える?
「お初にお目にかかります」という言葉はビジネスシーンでもよく耳にします。この言葉は敬語表現ですが、目上の人に対して間違った使い方をするのは避けたいですね。そこで、「お初にお目にかかります」という言葉の意味や使い方、またビジネスシーンでのメールや電話における使い方をご紹介します。
「お目にかかる」の意味とは?
「お目にかかる」の意味
初めて会った目上の人に対して用いる丁寧なあいさつ表現。「初めてお会いします」または「はじめまして」に相当する。「目に掛かる」が相手の視界に入るという意味で自分を下げる表現。
「お目にかかります」という言葉の「お目にかかる」とは「会う」という意味になり、謙譲表現です。ビジネスシーンなどで、目上の相手に会う時に使う言葉です。この相手の「目」に「御」を添えています。また、「かかる」とは「見られる」という意味になります。漢字で表すと「お目に掛かる」になりますが、一般的に書き言葉ではひらがなで「お目にかかる」と表します。
「お目にかかる」の使い方
- お目にかかれれば幸いです。
この例文では、こちらの会いたいという希望を伝える表現になります。「幸いです」という表現は「そうしてもらえると嬉しいです」という意味があるため、目上の人に対して使うことができます。
また、実際に会った場合は「お目にかかれて光栄です」という表現もできます。「光栄」という言葉は目上の人に対してこちらの嬉しく思う気持ちや、または感謝の気持ちを表す敬語になります。そのため、相手に敬意を表す言葉としては最適です。
- 〇〇様にお目にかかれる日を楽しみにしております。
今ではなく、未来に会うことを楽しみにしている旨を表現した例文です。「会える日を」というよりも、「お目にかかれる日」と表現した方が相手が受ける印象もよくなります。
- それでは明日、〇〇様にお目にかかるのを楽しみにしております。
相手との面談の日時や場所などをメールで連絡する際の最後の言葉として使うこともできます。最後に「よろしくお願い致します」と書くよりも、会えることを楽しみにしているという気持ちがより伝わる文章です。
- 〇〇様にお目にかかりたいのですが
会社の受付などで面会をお願いする場合の例文です。相手との面会の約束がない場合でも、「〇〇様いらっしゃいますか」というよりも「お目にかかりたい」と表現した方がより丁寧な文章になります。
「お目にかかる」の類語3つ
類語①「お会いする」
「会う」の謙譲語は「お目にかかる」ですが、尊敬語は「お会いになる」です。また、「お目にかかる」の主語は自分ですが「お会いになる」の主語は相手になります。どちらの使い方が正しいのかわからなくなった時は、主語によって使い分けるようにしましょう。
類語②「お目見えする」
「お目見えする」という表現は新たに人の前に姿を現すこと、という意味です。元々は、目上の人や有名な人に初めて会う際に使われていました。ところが、現在では新しい商品が一般の人に対して発売されたり公開される場合にも使われるようになりました。
類語③「お顔を拝見する」
「お顔を拝見する」という言葉の「拝見する」は「見る」という言葉の謙譲語です。「お目にかかる」という言葉の方がより近い距離で使う言葉になり、「お顔を拝見する」という言葉は「話すことができなくても(相手の)顔が見られました」という意味になります。現在では、有名人を遠くから見ることができた場合に使うこともあります。
「お目にかかる」の正しい敬語表現とは?
「お目にかかりましょう」
「お目にかかりましょう」という言葉は「お目にかかる」という敬語と、「会いましょう」という丁寧語を組み合わせているため、敬語表現ということができます。ただし、相手によっては「上から目線な言い方でとても失礼な人」と考える場合もあるので気を付けましょう。
「お目にかかりたいと存じます」
目上の人に対してまた会いたいことを伝えたい場合は、「お目にかかる」という言葉はすでに敬語表現なので文末だけ変えてみましょう。たとえば、こちらの「会いたい」という希望を伝えるために「お目にかかりたい」とし、「思います」を「存じます」と丁寧に表現しましょう。「ぜひともお目にかかりたいと存じます」などと伝えるとこちらが会いたいと思っていることを相手に敬語を使って伝えることができます。
相手によって「お目にかかりましょう」という表現を使いにくい場合は、この「お目にかかりたいと存じます」という言葉を使ってみましょう。
「お初にお目にかかります」
初めて会った場合の挨拶は「初めてお目にかかります」と表現します。この表現の仕方は、ビジネスシーンだけではなく相手が目上の人の場合に使うことができます。また、さらに丁寧な挨拶をする場合は「お初にお目にかかります」という表現も可能です。どちらも間違った表現ではないので、相手やシーンによって使い分けましょう。
「お初にお目にかかります」の意味や使い方とは?
「お初にお目にかかります」の意味は「初めてお会いします」「はじめまして」という意味になります。ビジネスシーンの挨拶では、この文章のあとに「〇〇と申します」と会社や名前などの自己紹介が続きます。そのため、「お初にお目にかかります」という文章は「はじめまして」という文章の謙譲表現と覚えておきましょう。
ビジネスメールで「お初にお目にかかります」は使える?
「お初にお目にかかります」は謙譲表現になりますが、ビジネスメールにはあまり向いていません。ビジネスメールでは、「初めまして」というだけでは、砕けすぎています。だからといって、直接会っていないのに「お初にお目にかかります」という表現は不自然になるので気を付けましょう。
ビジネスメールで「はじめまして」の挨拶はどうしたらいい?
「初めてメールを送らせていただきます」
ビジネスメールでは、まだ会ったことのない人に突然メールをすることもあります。その場合は「初めてメールを送らせていただきます」という文章に続けて「〇〇株式会社の〇〇と申します」などの自己紹介文を付け加えましょう。「はじめまして」よりも丁寧な挨拶文を送ることで、印象もよくなります。
「突然のご連絡失礼いたします」
ビジネスメールでは、他にも「突然のご連絡失礼いたします」などの表現もできます。この場合も同様に「株式会社〇〇の〇〇と申します」と自己紹介文を付け加えましょう。はじめてのメールでは、言葉の使い方次第でその人の印象が左右される場合もあります。そのため、相手やメールの内容によって挨拶文を使い分けられるように日頃から言葉の使い方には気をつけましょう。
ビジネス電話で「はじめまして」の挨拶はどうしたらいい?
「はじめてお電話させていただきます」
ビジネスシーンではじめて電話で連絡する相手には、まずこちらの会社名や名前などを話してから「はじめてお電話させていただきます」と挨拶をしましょう。まずはじめに誰からの電話なのか、ということを相手に理解してもらうことが大切です。その後、こちらからはじめて電話をしたという旨がはっきりと伝わるような表現が最適です。
「突然のお電話失礼いたします」
はじめて電話をする場合は、「突然のお電話失礼いたします」という挨拶を使うこともできます。その場合は、会社名や名前はその後に続けましょう。電話で連絡をする場合は丁寧な挨拶も大切ですが、「今5分ほどお時間よろしいでしょうか」「お休み時間に恐れ入りますが」など相手の状況を気遣うことも忘れてはいけません。また、固定電話の場合は電話を切る時も乱暴に受話器を置くことがないように、受話器の置き方にも気を配りましょう。
【番外編】「お初にお目にかかります」の英語表現
「お目にかかる」という言葉は「会う」の敬語表現になるので、英語では"meet"または"see"になります。日本語での敬語表現のように英語で丁寧に話したい場合は"Could you〇〇?"または"Would you〇〇?"などを使いましょう。
さらに、「お初にお目にかかります」の英語表現は以下のようになります。
- Nice to meet you.
- Please to meet you.
- Lovely to meet you.
また、「お目にかかるのを楽しみにしています」の英語表現は今ではなく未来の時点で会うことを表しているので少し変わってきます。
- I'm looking forward to seeing you tomorrow.
「はじめまして」の挨拶は失礼のないようにしよう!
「はじめまして」という挨拶はとても大切です。ビジネスシーンでは言葉の使い方によって、相手との交渉がうまくいかなくなることもあります。実際に会っていたら表情や声のトーンなども印象を左右する要素になりますが、電話やメールの場合は言葉選びがとても大切になります。正しい敬語や丁寧な話し方はある日突然できるものではないので、日頃から心がけておきたいですね。