「ご回答ありがとうございます」の敬語は?ビジネスマナーを知ろう!
「ご回答ありがとうございます」という言葉には敬語があるのでしょうか?上司に使う場合や社外で使う場合の「ご回答ありがとうございます」の使い方をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。また、尊敬語や謙譲語についても説明しますので、覚えておきましょう。
目次
『ご回答ありがとうございます』は敬語なの?
社会に出て働くと「ご回答ありがとうございます」と上司や目上の人に伝える機会がありますよね。そんな時に「ご回答ありがとうございます」という文章は敬語なのか、上司や目上の人に使っても良いのか悩む人も多いと思います。「ご回答ありがとうございます」という文章は正式な敬語で、色々な場面で使うことができる言葉です。今回は「ご回答ありがとうございます」という文章について詳しくご紹介していきますので、意味や使い方、例文などをみていきましょう。
『ご回答ありがとうございます』の意味を詳しく紹介!英語表現も!
まずは「ご回答ありがとうございます」という文章の意味や、英語での表現方法をご紹介します。「ご回答ありがとうございます」には、似ている言葉もいくつかありますので、使い方を間違えないように覚えておくと良いですね。
『回答』の意味
まずは「ご回答ありがとうございます」の「回答」の意味についてみていきましょう。回答とは、質問や要求の答えのことです。「アンケートの回答」や「回答メール」などという言葉は、ビジネスの場面以外でもよく使われるので、聞き慣れている人も多いのではないでしょうか。
『ご回答ありがとうございます』の意味
続いて「ご回答ありがとうございます」の意味ですが、ご回答ありがとうございますという言葉には、「回答してくれてありがとうございます」という意味があります。質問に答えてくれたことに感謝を表す時に使うことが多いです。
『ご回答ありがとうございます』の英語表現
次に、ご回答ありがとうございますという文章の英語の表現をご紹介します。ビジネスでも良く使われる文章なので、英語の表現を覚えておくと良いですね。
"Thank you for the information."
直訳:情報をありがとうございます。
(問い合わせに対して回答してもらった時などに使う表現)
"Thank you for your courteous reply."
直訳:あなたからの回答にお礼をいいます。
(丁寧な回答をしてもらった時に使う表現)
どちらも日本語の意味としては「ご回答ありがとうございます」という意味で使われる英語ですが、その場面によって使い分けをすると良いでしょう。他にも英語の表現方法はありますが、ご回答ありがとうございますの基本的な英語の表現方法が上の2つになります。
『ご回答ありがとうございます』の意味に似ている言葉
ご回答ありがとうございますには、似ている表現の言葉もいくつかあります。
・ご返答いただきありがとうございます
・ご対応ありがとうございます
・ご返信ありがとうございます
それぞれ言葉のニュアンスがとても似ていますが、使う場面が少し違います。「ご返答ありがとうございます」は、何かを依頼して、返答が来た時に使います。「ご対応ありがとうございます」は、ビジネスの場面では、予期せぬ出来事が起こってしまった時や、予定通り物事を進めることができた時に使います。
「ご返信ありがとうございます」は、ビジネスの場面では、メールのやり取りに使われることが多いです。自分がメールを受け取った時によく使う表現です。
『ご回答ありがとうございます』は省略された敬語なの?
「ご回答ありがとうございます」という言葉は、省略された敬語です。省略しない使い方が以下の2つになります。
・ご回答くださいましてありがとうございます
・ご回答いただきましてありがとうございます
省略しない言葉を使うことで、かしこまった印象の文章になりますね。省略しないで使う方が良いという決まりはありませんので、その場面によって省略するかしないかを決めると良いでしょう。
『ご回答ありがとうございます』の省略なしの敬語表現を徹底解説!
次に、先程ご紹介した省略しない表現の「ご回答くださいましてありがとうございます」と「ご回答いただきましてありがとうございます」の敬語の表現について詳しくご紹介していきます。
『ご回答くださいましてありがとうございます』の解説
「ご回答くださいましてありがとうございます」という文章は、尊敬語を使って、ご回答ありがとうございますという意味を表現した文章です。元の意味は、回答してくれてありがとうという意味ですので、回答に尊敬語の「ご」を付け、してくれるにも尊敬語の「〜くださる」を付け、さらに丁寧語の「ます」を付けたものが「ご回答くださいましてありがとうございます」になります。
『ご回答いただきましてありがとうございます』の解説
次に「ご回答いただきましてありがとうございます」という文章ですが、先程の「ご回答くださいましてありがとうございます」とは違い、謙譲語を使った文章になります。「回答」には謙譲語の「ご」を付け、「〜してもらう」という言葉には謙譲語の「〜いただく」を使った文章です。謙譲語を使うことで、かなりかしこまって聞こえますね。
『ご回答いただき』と『ご回答くださいまして』の違い
「ご回答いただき」と「ご回答くださいまして」は何が違うの?と思う人もいると思いますが、それぞれ敬語の意味が違います。「いただき」は謙譲語で、自分をへりくだって相手を敬う時に使う敬語です。「くださいまして」の場合は、相手を敬う敬語です。それぞれ敬語の意味は違いますが、丁寧さはどちらも同じです。
一般的に使われるのは『ご回答いただきありがとうございます』
省略しない文章で一般的に使われるのが「ご回答いただきありがとうございます」という文章です。ですが「ご回答くださいましてありがとうございます」も間違いではないので、ビジネスの場面ではどちらを使っても大丈夫でしょう。
【補足】謙譲語にも『お・ご+名詞』を使う場面がある!
「お・ご+名詞」といえば尊敬語というイメージが強いと思いますが、実は謙譲語にも「お・ご+名詞」という使い方をする場合もあります。謙譲語の「お・ご+名詞」は「ご連絡」や「ご報告」「ご挨拶」など、ビジネスの場面でも多く使われていますよ。
『ご回答ありがとうございます』の使い方を例文とともに紹介!
次に「ご回答ありがとうございます」の使い方や例文をご紹介していきます。社会に出ると色々な場面で使うことがあると思いますので、使い方を覚えておくと便利ですよ。
基本的な使い方
「ご回答ありがとうございます」は、回答してもらったことに対して感謝の気持ちを伝える時に使います。ビジネスの場面で使うことが多いです。
【例文】
・ご多忙中にも関わらず、ご回答をいただきありがとうございます。
社内メールでの使い方
「ご回答ありがとうございます」は、上司などへの社内メールでも使うことが多い文章ですよね。例文を参考に、印象の良いメールを作成してみましょう。
【例文】
お疲れ様です。ご回答いただきありがとうございます。いただいた結果をもとに、改めてご報告いたします。
社内メールの場合は、内容を入れることでわかりやすいメールになります。
社外メールでの使い方
「ご回答ありがとうございます」を社外メールで使う場面には、丁寧な敬語を使うことを心がけましょう。
【例文】
ご回答いただき誠にありがとうございます。改めて感謝申し上げます。
ご回答ありがとうございますの後に、ひとこと加えるだけで印象が変わりますので、参考にしてみてくださいね。
就職活動メールでの使い方
就職活動で使う場合には、「~していただき」をつけてメールを送りましょう。担当者の人に好印象を与えられるメールを心がけると良いですよ。
【例文】
ご多忙の中、○○についてご回答いただき誠にありがとうございます。
アンケートでの使い方
アンケートで使う場合には、相手の立場に関係なく使うことが多いですよね。なので基本の文章を心がけましょう。また、丁寧過ぎないように、短い文章で使う方が良いでしょう。
【例文】
この度はアンケートへのご回答ありがとうございます。
上司への使い方
上司や目上の人に使う場合には、丁寧な言葉で伝えた方が良いでしょう。上司との関係上、堅苦しいと感じた場合には、基本の「ご回答ありがとうございます」でも良いでしょう。
【例文】
ご回答くださいましてありがとうございます。
『ご回答ありがとうございます』と他の言葉を組み合わせた使い方は?
次に「ご回答ありがとうございます」と他の言葉を組み合わせる場合の使い方についてご紹介していきます。ご回答ありがとうございますは、他の言葉と組み合わせて使うことで、より丁寧な文章になりますので、参考にしてみてくださいね。
『早い』という言葉を組み合わせた使い方
質問してから、回答までの時間が早い場合には「ご回答ありがとうございます」と「早い」という言葉を組み合わせましょう。
・早い回答を賜り誠にありがとうございます
・お忙しい中、早い回答をありがとうございます
「早い」という言葉を使う場合には、早く回答してもらえたお礼を伝えたい場合に使いましょう。
『早速』という言葉を組み合わせた使い方
「ご回答ありがとうございます」と「早速」という言葉を組み合わせる場合は、素早く対応してくれたことに感謝する時に使います。
・早速ご回答をいただき、ありがとうございます
・早速ご回答を賜り誠にありがとうございます
「早速」という言葉を使う場合も「早い」と同じように、早く回答してもらえたお礼を伝える時に使います。
『ご回答』は依頼する時にも使われる!正しい使い方と間違った使い方を紹介!
「ご回答」は、返信の時だけでなく、自分から依頼をする時にも使う言葉です。依頼をする時の正しい使い方や間違った使い方をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
正しい使い方・例文
自分から依頼するときに「ご回答」を使う場合は、表現に気をつけることが大切です。一般的には「ご回答の程」という言葉で使うことが多いです。
【例文】
・ご回答の程、よろしくお願い致します
・ご回答の程、何卒よろしくお願い致します
依頼する時に使う「ご回答」には、後ろにくる文章が大切になります。間違った使い方をしてしまうと恥ずかしいので、間違った使い方も知っておきましょう。
間違った使い方・例文
自分から依頼する時には「ご回答」の後に「申し上げます」を付けると間違った使い方になってしまいます。
【例文】
・ご回答申し上げます
正しい文章は「ご回答お願い申し上げます」となりますので注意しましょう。
ご回答ありがとうございますは正しい敬語!ビジネスマナーを身に着けよう!
「ご回答ありがとうございます」は正しい敬語です。ビジネスでもよく使われる言葉ですし、上司へのメールや就活、アンケートなどにも使われる言葉ですよね。「ご回答ありがとうございます」の使い方を覚えておくことで、色々な場面で役立ちますので、覚えておきましょう。