夢占いに信憑性や根拠はあるの?夢占いを上手に活用する方法も!
夢占いをしたことがありますか。夢占いの信憑性とはどのくらいのものでしょうか。信憑性があるない関係なく、繰り返し同じ夢を見たり、印象に強く残る夢を見ると何かの暗示ではないかと気になりますよね。夢占いの信憑性と上手に活用する方法についてご紹介します。
目次
夢占いを信じていますか?
夢は誰でも見るものですが、実際に見た夢を夢占いで占ったことはありますか。夢占いに信憑性や根拠はあるのでしょうか。怖い夢や不吉な夢を見る時、それは何を暗示しているのか、いい夢を見る時、そのままいいことを暗示しているのか等気になるものです。夢占いを信じるも信じないもそれぞれですが、夢占いの信憑性について科学的根拠や心理学の面から考え、活用方法についてもご紹介したいと思います。
夢占いに信憑性がないとされる理由2選!
夢占いで検索すると実にたくさんの結果が表示されます。しかしそんな夢占いも信憑性がないと言われることがあります。夢占いに信憑性がないとされる理由とは何でしょうか。その理由をご紹介します。
夢の内容を正しく伝えられないから
夢占いに信憑性がないとされる理由の一つに、夢の内容を正しく伝えられないということがあります。誰もが夢を見ますが、その夢は人によって違います。占うためにはどんな夢を見たのかを正しく伝えなくてはなりませんが、仮に同じ夢を見た人がいたとしても、その人の捉え方や考え方の癖などによって、伝えられる内容が変わってきます。そこへ占う人の考え方等も混じってしまうため、同じ夢でも結果が同じとは限らないということが、信憑性がないと言われる理由です。
夢の内容を正確に覚えていることはできないから
いくら印象的な夢を見ても、夢の内容を正確に覚えていることはできないというのも、夢占いに信憑性がないと言われる理由です。あなたは昨日見た夢をはじめから最後まで間違いなく思い出すことができますか。なんとなくの印象や、出てきたものの一部を思い出すことはできても、全てを思い出すことは難しいでしょう。無意識で見た夢は、起きた時点から都合のいいように塗り替えられてしまうため、信憑性がないと言われる理由となるのです。
夢占いに信憑性があるとされる理由4選!
夢占いに信憑性がないとされる理由をご紹介しましたが、反対に信憑性があるとされる理由もあります。夢によってはその信憑性はとても気になりますよね。夢占いに信憑性があるとされる理由について4つご紹介します。
夢は無意識下の願望や思考だと考えられているから
夢占いに信憑性があるとされる根拠の一つに、夢は無意識下の願望や思考だという考え方があります。人が見る夢は実はパターンがある程度決まっているという統計があります。意識がある時に経験したことや見聞きしたことについて無意識下で思ってること、感じていることを夢で見るため、夢で見たことが夢占いでは暗示として捉えられたり、夢占いが当たることがあるので信憑性があると言われるのです。
夢は深層心理からの警鐘だと考えられているから
無意識下で見る夢は心理学的には深層心理からの警鐘だと考えられているため、夢占いは信憑性があるとされる場合もあります。意識のある時にはストレスに感じていないことも、実は深層心理では深く傷ついていたり、ストレスを感じていたりすると例えば逃げる夢を見る等して、夢占いでは夢で自身に警鐘を鳴らしているとも考えられるため、夢占いは信憑性があると言われるのです。
夢占いは心理学・精神分析と言われているから
夢占いは昔からヨーロッパでは紀元前1世紀からアルテミドロスという人の夢の著書があったり、東洋でも夢に関する書物が確認されています。日本でも古事記や日本書紀等から、根拠はないものの、夢が吉凶を表しているとするものがありました。しかし精神分析学の創始者とされるジークムント・フロイトが夢分析を始め、夢を学術的研究として取り上げたことから、夢が語るものは心理学・精神分析的に根拠があるとするため、夢占いは信憑性があると言えるのです。
占いは人の思考に影響を与えるから
悪い夢を見れば、何変わることが起こるのではないかと考えたり、いい夢を見ればそうなることを望んだりすることがありませんか。夢占いでなくても占いというものは人の思考に影響を与えるものです。手相占い・相性占い・姓名判断・誕生日占い等々ありますが、占いの結果によって人は少なからず「そうなのかな」「そういう部分があるかな」等考えるでしょう。思考に影響を与えることで、ある意味暗示にかかったように実際に夢占いの通りになることがあるため、信憑性があるとされるのかもしれません。
夢占いは心理学?科学的根拠はあるの?
夢占いの信憑性についてご紹介してきましたが、信憑性があるかどうかということ以前に、そもそも心理学なのか、はたまた科学的根拠はあるのか考えてみましょう。
夢占いの開祖・フロイトとは
フロイト(ジークムント・フロイト)は有名なので、名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。フロイトはオーストリアの精神医学者であり、精神分析学者でもあります。もともとは自然科学者として、両生類や魚類の脊髄神経細胞について研究していましたが、人間の行動と脳の活動や心的な活動についても関心を寄せ、終生、脳と心的活動との関連を科学的に解明することを研究し続けました。自由連想法や無意識研究等を行って、精神分析学の創始者とも言われています。
フロイトが直接夢占いを作り上げたというよりは、今ある夢占いの根拠となっているものが、フロイトが記した「夢判断」という著書であると言えるでしょう。昔から夢にまつわる考察は行われてきていましたが、フロイトが心理学的に研究し、夢の構造について語っています。
フロイトの夢診断に科学的根拠がない理由
フロイトは脳科学に関心を寄せていましたが、当時の水準ではまだまだ解明に時間がかかるものでした。脳科学という言葉も近年になってよく聞かれるようになりましたが、実際に脳科学も心理学も1990年代に入ってやっと劇的な進化を見せ、fMRIという装置によって科学的に脳内活動を視覚的に確認できるようになりました。ですからそれまでの研究は科学的な証明はないと言っていいくらいで、当然ながら1900年に発表されたフロイトの夢診断にも科学的根拠はないと言えるため、信憑性も低いと言えるのかもしれません。
夢診断が信用できない理由
フロイトの夢診断は、被験者が伝えた夢に出てきた行動と、実際にあり得る行動とを結び付けて、フロイト自身が解釈して「そうに違いない」という思い込みから診断しており、被験者にもそう思い込ませるというものだったようです。そこには客観的なデータも、科学的根拠もないため、夢診断・夢占いに信憑性がないという理由もわかりますね。
夢占いは当たる?占いが当たる理由2選!
夢占いの信憑性や根拠についてご紹介していますが、そもそも占いが当たるとされる理由は何でしょうか。夢占いだけではなく、その他の占いについても当たる理由というものがありますので、2つご紹介します。
夢占いは当たる?確証バイアスとは
夢占いにしてもその他の占いにしても、占いが当たると感じた時に、冷静になってよくよく考えてみると、いい内容やどうとでも取れるような内容について、自分の都合のいいように解釈してしまっていることはありませんか。人は自分にとっていいことを選ぶようにできているので、自然と夢占いでも他の占いでも当たると感じるようです。
占い師は占いをしていない?バーナム効果とは
バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような曖昧な内容について、自分に当てはまると感じてしまうことです。夢占いもその他の占いも、どちらともとれるような曖昧な表現であったり、前向きな内容でしかも個別に向けられると信じやすくなる傾向があるようです。さらに「よく当たる」と言われている占い師であればなおさら当たると信じてしまいますよね。よく当たるとされている占い師も、実は占いをしているのではなく、巧みに確証バイアスとバーナム効果を利用しているだけなのかもしれませんよ。
夢占いで予知や暗示とされる夢の本当の理由5選!
夢にストーリーがある理由
夢はだいたい断片的なものをいくつも見るものです。ですからストーリーがあるように感じるものもあれば、断片的なものもあるのです。ストーリーがあるように感じた夢は、実は断片的な夢を無意識的につなげてしまっているだけなのかもしれません。
リアルな夢を見る理由
夢は実際に見聞きしたことや、経験したことを元にして成り立っているので、夢がリアルに感じるのも当然のことです。夢で見たのが知らない場所であったとしても、それは実際に行っていなくてもテレビや写真で見ていたりするのです。また時間の流れも夢と現実で同じスピードであるということも、夢をリアルに感じる理由と言えそうです。
不安な夢を見る理由
不安な夢はよく見ると思います。試験前や大事なプレゼンの前等に、忘れるとか失敗するとか言った夢を見たことはありませんか。そういった不安な夢は、現実の不安や脅威に対してのシミュレーションであるという理論があるようです。そしてそういった夢は夢占いではたいていポジティブな内容に解釈されていることが多いようですよ。
同じ夢を繰り返し見る理由
同じ夢を繰り返し見ると何かを暗示しているのではないかと気になりますよね。心理学的には何度も同じ夢を見ることで、癒しの効果を得ているのであって、それが何かを暗示しているとは言い難いようです。特に以前体験した辛いことや怖い思いをしたことなどを夢で繰り返し見るようであれば、夢で繰り返し体験することで、心の傷が少しずつ癒されていくと言われています。
知らない光景を夢に見る理由
夢では知らない光景を見る場合もあります。朝起きて「あれはどこだったんだろう」と思うこともあるのではないでしょうか。夢に出てくる知らない光景は、実は自分が忘れているだけで、実際には目にしたことがある光景である場合が多いようです。それはその場所に行ったことがなくても、テレビで見たり、雑誌で見たりということも含まれます。
そもそも夢ってどうして見るの?夢を見る理由2選!
記憶を整理するため
夢を見るのは心理学的には記憶を整理するためだと言われています。人は睡眠中に、見聞きしたことや経験したことの情報を、たくさんの記憶の引き出しから出してきて整理しているのです。その作業を断片的に夢で見ていると心理学的には考えられているようです。
不安や危険な状況をシミュレーションするため
不安な夢や危険な状況に追い込まれるような夢を見る場合、心理学的にはそういった脅威に対するシミュレーションをしていると考えられています。例えば、高齢だったり病気の親がいる場合、夢の中で親が亡くなるというのをシミュレーションすることで、実際に亡くなった時のショックを和らげようとしているとも考えられるのです。
夢占いを活用する方法4選!占い以外で楽しむ方法は?
コミュニケーションツールとして楽しむ
夢は誰でも見るので、コミュニケーションツールとして夢占いを楽しむという方法があります。会話のネタがなくても、例えば自分は最近こんな夢を見た、気になって夢占いを見たらこんな結果だったと話を切り出すことで、思わぬ盛り上がりを見せることもあるでしょう。
不安やストレスを解消するきっかけにする
自分が持っている不安やストレスは、自覚しているものと自覚できていないものがあるため、夢占いをすることによって、自覚できていない不安やストレスを知ることができます。また自分のストレスの度合いを知ることで、精神的に追い詰められることを防ぐことができるでしょう。
夢占いに背中を押してもらう
好きな人に告白したり、何か大切な決断をする時だが迷いがあるといった時、誰かに相談するというのもいいですが、その日見た夢を夢占いの結果によっては、背中を押してもらうことも可能です。しかし夢占いの結果がいいとも限らないので、その場合には結果の受け取り方にも工夫が必要かもしれませんね。
いい夢を見たら当たるかもと楽しむ
時には続きが見たいと思えるほどいい夢を見ることがありますよね。そんないい夢を見たら、信憑性のあるなし関係なく、「その暗示は当たるかもしれない」と楽しむことが大切です。またあまりいい印象でない夢であっても、夢占いの結果としてはとてもいい暗示の夢だったりすることもあるので、そういった活用方法もあるでしょう。
夢占いはエンタメツールとして楽しもう!
夢占いの信憑性や根拠等についてご紹介してきましたがいかがでしたか。夢占いはあくまでも占いですので、神経質に結果にこだわるよりも、それぞれの夢ではこんな占いの結果があるんだ、と関心を寄せる程度にしておく方がよさそうです。また何かの行動を起こすきっかけ・会話のきっかけに使う等、夢占いはあくまでもエンタメツールとして楽しむことが大切です。どんな結果もポジティブに捉え、夢占いの結果にとらわれずぎることなく楽しみましょう。