有能な怠け者の定義や特徴とは?無能な怠け者との違いも!
怠け者という言葉を聞くとあまり良いイメージがありませんが、有能な怠け者という言葉を聞いた事がありますか。実はこの有能な怠け者から学べる事柄がたくさんあります。今回の記事では有能な怠け者の定義や特徴、そして無能な怠け者の違いも併せてご紹介します。
目次
「有能な怠け者」はいい意味?それとも悪い意味?
「有能な怠け者」という言葉をご存じですか。実力の高い有能な人でありながら怠ける人と文字通り意味をとらえると、一体どのようなタイプの人なのかわからなくなりますよね。今回は「有能な怠け者」がどのような人なのか、そして有能な人と無能な人の違いをご紹介します。学べる事柄がたくさんあるので、今後の仕事のやり方などの参考にしてください。
そもそも「有能な怠け者」とは?
初めに「有能な怠け者」の由来や定義をご紹介します。有能な怠け者と併せて無能な怠け者の定義も見てみましょう。「有能な怠け者」の言葉がどのような人の事をいうのかわかるようになります。
ドイツの軍人の言葉といわれている
「有能な怠け者は司令官に、有能は働き者は参謀にせよ。無能な怠け者は、連絡将校か下級兵士にすべし。無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ。」
この言葉はもともとドイツの軍人、クルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルトの発言で使われた言葉の一部です。その発言の後にジョークの一種として広まるようになり、「有能な怠け者」という言葉が会社の組織構造を少しからかって使われるようになりました。
有能な怠け者の定義とは?
有能な怠け者は能力があって優秀なので自分で物事の是非を決定できる人ですが、怠け者なので人を用いて任せる人と定義できます。つまり仕事などで人の上に立って指示する事に適した人といえます。
それに対して無能な怠け者は自分で物事の是非の判断をする事ができませんし、怠け者なので自分から動こうともしません。それで人に命令された事をそのまま行う人と定義できます。有能な怠け者と無能な怠け者には大きな違いがあります。
有能な怠け者の特徴は5つ!
有能な怠け者の定義がわかったので、次に有能な怠け者の特徴見てみましょう。代表的な有能な怠け者の特徴を5つご紹介します。
1. 力を発揮すべき瞬間を知っている
有能な怠け者は自分が力を発揮する瞬間を知っています。日頃は力を蓄えているので怠けているように見えますが、実は全体を把握するために作業ではなく環境や状況を見ているという特徴があります。そしていざという時には、周りがびっくりするほどの力を出して作業するので、周りから一目置かれる存在になります。
2. いざという時に頼りになる
いざという時に頼りになる特徴も有能な怠け者にあります。力を発揮する時にはしっかりとした働きをするので、一度でも有能な怠け者が実力を発揮したところを見た人は有能な怠け者の本当の実力がわかっています。その実力を知っている人は、普段からも有能な怠け者を頼りにします。
3. 苦手な事には手を出さない
仕事上苦手な事にも手を出さなければいけない事もありますが、苦手な事に手を出すと効率が落ちやすい事を有能な怠け者は知っています。それで有能な怠け者は自分の得意な事は率先しますが、苦手な事は他人に押し付ける特徴があります。苦手な事に手を出して効率を落とすよりも、周りの人に任せた方が全体的にうまくいく事を知っているからです。
4. 要領よく仕事をこなす
有能な怠け者は要領よく仕事をこなします。同じ作業量でも有能ゆえに仕事能力が高いので、軽く仕事をこなす事が怠け者と勘違いされる事があります。
5. 自分に自信がある
自分に自信があるので怠けている部分が有能な怠け者にあります。実力を出せばなんとかなってきたという考えがあるので、普段は怠ける事ができるのです。有能で能力があるからできる事ですね。
無能な怠け者の特徴とは?
有能な怠け者の次は、無能な怠け者の特徴を3つご紹介します。有能な怠け者と比べて考えると、無能な怠け者の特徴が良くわかりますよ。
結果が出せない
無能な怠け者は能力がないので基本的に実力がありませんし、普段から怠けているのでいざという時でも周囲を助けるような結果が出せません。結果が出せないので仕事を任せてもらえる事もなく、周りから言われる仕事だけをする事になります。
実力がわかっていない
有能な怠け者は実力があるのでのんびり仕事をする事ができますが、無能な怠け者はいつ作業を始めれば間に合い、終える事ができるのか具体的な事がわからず、自分の働きをどんぶり勘定で済ませる特徴があります。そのためのんびりしすぎて期限に間に合わず、周りに迷惑をかける事が多々あります。自分の実力や仕事の方法がわかっていないのです。
やる気がない
無能な怠け者はやる気がありません。能力もなければやる気もないという最悪の働き方をするので、トラブルの原因をつくってしまう事が多いのも特徴です。
有能な怠け者と無能な怠け者との違いは?
怠け者のグループには有能と無能の2種類があります。ここでは有能な怠け者と無能な怠け者の違いをご紹介します。
無能な怠け者はルーチンワークを好む
有能な怠け者は優先順位を付けて、働く方法を考えながら働きます。何が重要なのかわかっているので効率を考えながら仕事をこなしていく事ができます。反対に無能な怠け者はルーチンワークである日常的で型が決められている仕事を好みます。ルーチンワークの仕事は、失敗する確率が少ない事に加えて一生懸命やっているように周りに見せる事ができるからです。
自分が無能である事に気付いていない
無能な怠け者は自分が無能である事に気付いていません。自分は有能と思っているので、必要以上の働きをしようと頑張り、結果が出ない事が多々あります。
有能な怠け者かを見極める診断方法を4つ紹介!
有能な怠け者と無能な怠け者には大きな違いがありますが、普段は同じ怠け者に見える事がありますね。本当に頼れる有能な怠け者は誰なのか知るために、有能な怠け者を見極める事ができる診断方法を4つご紹介します。併せて自分が有能な怠け者かどうか診断してみるのもいいですよ。診断に当てはまるものが多いほど、その人は有能な怠け者といえます。
1. 優先順位をうまく付けられるか
有能な怠け者はどの仕事をいつ始めればよいのか正確に判断できます。物事の優先順位をうまく付けて、複数の事を同時に行う事ができる人は有能な怠け者と診断されます。
2. 時間の使い方がうまいか
時間の使い方がうまい人は有能な怠け者と診断できます。作業方法や作業を始めるタイミングなどを冷静に判断できるので、のんびりしているようで実は効率良い働き方を知っています。短時間の間で効率よく仕事を終える事ができるので、周りからは怠け者として映るのでしょう。
3. きちんと原因を知って反省できるか
失敗した時に失敗の原因を探り、それを反省する事ができるので、二度と同じ失敗をしないように改善できる人も有能な怠け者と診断されます。失敗を冷静に反省し分析する事で、有能な怠け者は失敗を次の機会に活かす事ができるのです。
4. 気持ちの切り替えができるか
有能な怠け者は気持ちの切り替えが上手にできます。問題が起きて他の人があたふたしている間に解決方法を頭で組み立て、起きてしまった事は仕方がないと判断し問題解決にあたります。またプライベートと仕事の気持ちの切り替えも上手です。リフレッシュする時には仕事を考えずに思いっきり楽しめる人なので、リフレッシュ後は仕事に集中できます。そのような気持ちの切り替えが上手にできる人は有能な怠け者と診断できます。
【番外編】有能な怠け者以外にこんな人も!
有能な怠け者以外にも会社の組織にいる別の特徴を持つ人がいますよね。ここでは「有能は働き者」と「無能な働き者」についてご紹介します。この2種類のタイプの人も全然違った特徴の人を表していますよ。
有能な働き者
有能な働き者は文字だけで見ると優秀で何でもこなす人を表しているように思えます。実際の優秀な働き者とは、自分で物事の是非の判断をする事ができ、働き者なので人に任せずに自分で何もかもやってしまう人と定義できます。つまり、自分で何でも請け負ってやってしまうタイプの人です。そのような人は、上に立って指示を与えるタイプではなく、上に立つ人を補佐する立場が最適な人です。
無能な働き者
無能な働き者というタイプの人もいます。自分で判断する事ができない無能でありながら、働き者なので自分勝手に働き、結局は周りの人に迷惑をかける人を指しています。また無能な働き者は上の指示通りにも動ける人ではありません。指示があっても能力がないので自分の理解で動いてしまうのです。この無能な働き者は一番困った結果を招く人といえます。
有能な怠け者の仕事のやり方は参考になる!
有能な怠け者を理解すればするほど、憧れる存在になりますよね。有能な怠け者の仕事のやり方を参考に、自分の仕事の仕方やあり方を見直してみるのはいかがでしょうか。もっと上手に仕事をやりこなせるようになりますよ。