メンマの原料となる竹の種類とは?割り箸でメンマが作れるって本当?
メンマの原料となる竹についてご紹介します。また、メンマの原料は竹ではなくて割り箸だという話を聞いたことがある人もいると思いますので、本当に割り箸から作られているのかについてもみていきましょう。メンマの栄養素や作り方もご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
目次
メンマってどんな食べ物?
ラーメンの上にのっているメンマですが、メンマの原料や、メンマという名前の由来はご存知ですか?今回はメンマという食べ物についてご紹介していきます。知らない人も多いですが、メンマは竹が原料になっていて、とても栄養価の高い食べ物です。
原料となる竹の種類や、竹がメンマになるまでの工程などをご紹介しますので、覚えておきましょう。また、メンマの作り方や美味しい食べ方についてもご紹介しますので、ラーメンに入れる以外でのメンマの食べ方の参考にしてみてくださいね。
メンマの原料になる竹の種類とは?
メンマの原料になるのはタケノコですが、タケノコとは竹の若芽のことです。竹には色々な種類がありますが、メンマの原料になる竹は「麻竹(まちく)」という大型の種類の竹です。その麻竹の若芽である約2mの大きなタケノコがメンマの原料になっています。
麻竹は主に中国や台湾に生えている竹です。国内でも麻竹が生えているところはありますが、中国に比べると非常に少ないです。そのため現在も、中国や台湾で収穫した竹を乾燥させ、それから日本で味付けしている商品が多いです。日本の竹は麻竹ではなく、真竹という種類の竹や、孟宗竹という種類の竹が多いです。
メンマは基本的には麻竹を使いますが、日本に生えている孟宗竹などの竹を原料にしてメンマを作ることも可能です。日本産の竹を使う場合には、麻竹のように大きい竹を選ぶと良いでしょう。
メンマができるまでの工程を紹介!
まずは、メンマができるまでの工程をご紹介します。原料の麻竹からメンマになるまでには、沢山の工程があります。竹からメンマになるまでには、どのような工程があるのかをみていきましょう。
①麻竹を収穫
まずは、原料になる竹の収穫です。7月から9月頃に約1年かけて成長した1m前後の麻竹を収穫します。通常のタケノコは、約30㎝前後ですので、通常のタケノコと比べると、かなり大きくなってから収穫します。
②輪切りにする
収穫したタケノコは硬い節を取り、輪切りにします。輪切りにした麻竹は、酸味のある香りがします。これは、麻竹に乳酸菌が含まれているからです。
③蒸し煮する
輪切りにした麻竹は蒸し煮にします。約3時間程度蒸し煮にすることで、タケノコが柔らかくなります。
④発酵させる
蒸し煮にしたタケノコは、1ヶ月近く常温において発酵させます。メンマは、実は発酵食品です。乳酸菌が発酵することで、麻竹の繊維まで柔らかくなるといわれています。
⑤天日干しする
発酵させたタケノコは、天日干しにして乾燥させます。メンマには、シャキシャキとした独特の食感がありますが、天日干しで乾燥することでその食感を作っています。
⑥汚れを洗浄しカットする
天日干しが終わったら、表面についている汚れを洗浄し、私たちが普段目にするメンマの大きさにカットしていきます。竹からできているメンマですが、メンマができるまでには、たくさんの工程を経ています。
メンマの名前の由来を解説!
メンマの名前の由来をご紹介していきます。メンマには、由来が2つあるといわれています。1つ目の由来は、メンマが昔は「支那竹(しなちく)」といわれていましたが、「支那」という単語がよくないと、台湾の政府が講義して、名前が変わったという由来です。現在も、メンマのことを支那竹と呼ぶ人もいますよね。台湾の抗議後、麺の上にのせる麻竹という意味から、支那竹ではなくメンマと呼ぶように変わったというのが1つ目の由来です。
2つ目の由来は、中国地方で、麺の上にのせる具のことを「ミェンマール」と呼んでいたことから、メンマと呼ばれるようになったという由来です。ですが当時の中国では、メンマを麺の上にのせて食べる習慣がなかったため、中国の呼び名から来たという由来は、信憑性に欠ける由来だという意見が多いです。
メンマの誕生の歴史!どうやって日本へ伝わった?
メンマが日本に伝わったのは、明治初期だといわれています。明治の初期に、日本に中華料理店ができ、今のラーメンの原型となる食べ物が作られるようになりました。当時は、香港や上海からメンマを輸入していて、当時の日本のラーメンの具は、メンマのみだったといわれています。
日本が開国したことで中国の料理が日本に伝わり、そこからメンマが日本でも食べられるようになったんですね。ですが、当時の中国では、メンマをラーメンの上にのせて食べる文化はなく、日本人がラーメンの上にメンマをのせて食べていることに驚いた人もいたといわれています。
メンマの栄養素や効果とは?
次に、メンマの栄養素や効果についてご紹介します。意外と知られていないですが、竹が原料となるメンマには栄養素が豊富に含まれていて、メンマを食べることで色々な良い効果があります。
便秘解消
メンマには、便秘解消の効果があります。メンマは竹が原料になっていますので、食物繊維が豊富です。さらにメンマに使う麻竹は乳酸菌を含んでいます。あまり知られていないですが、メンマは発酵食品ですので、メンマを食べることで腸が活性する効果や、腸の調子を整えてくれる効果があります。
イライラ防止
メンマには栄養素がたくさん含まれていて、メンマを食べることで、カルシウムを摂取することができます。メンマに含まれるカルシウムには、イライラを防止してくれる効果や、イライラを解消してくれる効果がありますので、積極的に食べたい食べ物ですね。
むくみやデトックス
竹が原料となるメンマには、カリウムという栄養素が含まれています。メンマに含まれるカリウムという栄養素には、デトックス効果があります。カリウムには、身体の中の余分な塩分を排出してくれる効果があり、むくみ解消の効果があるので、むくみに悩んでいる人にもおすすめの食材です。
ダイエットにも!
メンマは竹が原料となっているので、身体の中でメンマが消化されるまでに、たくさんのエネルギーを使うといわれています。そのためメンマを食べることで、ダイエット効果が期待できます。ダイエット効果や栄養価が高いメンマですが、市販のメンマは塩分を多く含んでいるものが多いので、食べ過ぎには注意が必要です。
割り箸でメンマが作れるって本当?
割り箸でメンマが作れるという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。メンマが割り箸からできているというのは、嘘ネタで、実際にはメンマは竹からできています。ですが実際に割り箸でメンマを作る方法も紹介されていますので、みていきましょう。
割り箸メンマの元ネタは?
割り箸でメンマが作れるという元ネタは、実はエイプリールフールにネタとしてネット上に配信された嘘です。ネット上では実際にメンマは割り箸で作れるという書き込みを信じた人も多く、今でもメンマ割り箸から作られると思っている人もいますよね。
割り箸メンマの嘘ネタは中国にまで広がった?
メンマが割り箸から作られているという嘘ネタは、日本だけでなく中国にまで広がりました。中国でも実際に信じる人が多く、ショックを受ける中国人も多くいたといいます。
割り箸メンマのレシピを紹介!
割り箸でメンマが作れるというレシピをご紹介します。
1. 使い込んだ割り箸を用意します。
2. 割り箸を1口大にカットし、お酒に漬け込みます。
3. 一晩漬け込んだら、そこに醤油や砂糖、ごま油やラー油を入れ、煮立たせます。
4. アクを取り除き、味が染みるまで煮詰めて完成です。
割り箸メンマの味は?
割り箸メンマは、実際に食べてみると味自体はメンマの味ですが、そもそも割り箸は煮ても柔らかくならないので、美味しく食べられるものではないでしょう。
自家製メンマの作り方!
次に、自家製メンマの作り方をご紹介します。自分で作ることで、市販のものよりも美味しいメンマができますので、試してみてくださいね。
生のタケノコから自家製メンマを作る方法
まずは、生のタケノコからメンマを作る方法をご紹介します。生のタケノコから作ることで、歯ごたえの良いメンマになりますので、試してみてくださいね。
【材料】 生のタケノコ 1本 唐辛子 2本 鶏がらスープ 200cc 酒 大さじ2 醤油 大さじ3 ごま油 少々 【作り方】 1. 皮をむいたタケノコを15分ほど下ゆでします。 2. 鍋に入れたまま冷まし、好きな大きさにカットします。 3. タケノコと鶏がらスープと唐辛子を入れ、煮立たせます。 4. 煮立ったら、醤油と酒を入れ、蓋をして中火で煮ます。 5. 約10分煮たら、火を止めて冷まします。 6. 冷めたら火にかけ、ごま油を入れ、少し炒めて完成です。 |
乾燥メンマから自家製メンマを作る方法
次に、乾燥メンマから自家製メンマを作る方法をご紹介します。乾燥メンマを使うときには、まずは乾燥メンマを戻す必要があります。
【戻し方】 1. 乾燥メンマをたっぷりの水につけ、3時間ほど弱火で煮ます。 2. 水を取り替え、さらに4時間弱火で煮ます。 3. 水を取り替え、火にかけ沸騰したら火を止めます。 4. そのまま、一晩おいておきます。 5. 水を切り、戻し作業が完了です。 【材料】 メンマ 500g 鶏がらスープ 500g 醤油 大さじ4 砂糖 大さじ4 日本酒 大さじ3 みりん 大さじ2 サラダ油 少々 唐辛子 少々 【作り方】 1. メンマとスープを鍋に入れ、火にかけます。 2. 水分が半分になったら調味料を全て入れます。 3. 水分がとぶまで煮詰めて完成です。 |
乾燥メンマは、戻すとかなり増えますので、戻しすぎには気をつけましょう。また、乾燥メンマではなく、塩メンマを使って自家製メンマを作る方法もあります。塩メンマを使う作り方では、塩出しをして、塩出し後に味付けをします。塩メンマを使う場合には、塩出し方法を参考にしてみてくださいね。
【塩出し方法】 1. 塩メンマの塩を洗い流し、鍋に入れます。 2. かぶるくらいの水を入れ、弱火で1時間煮ます。 3. 蓋をして5時間程度おいておきます。 4. この作業を2回ほど繰り返します。(食べてみて塩が抜けていれば大丈夫です) |
塩だし後の味付け方法は、乾燥メンマと同じで大丈夫ですので、乾燥メンマの作り方を参考にしてみましょう。
【簡単】水煮のタケノコから自家製メンマを作る方法
次に、タケノコの水煮から自家製メンマを作る方法をご紹介します。水煮から作る方法は、とても簡単なので、手軽にメンマを作ることができますよ。
【材料】 タケノコ水煮 150g 鶏がらスープ 200ml 酒 大さじ1 醤油 大さじ1 ごま油 少々 みりん 少々 【作り方】 1. タケノコの水煮をスライスします。 2. ごま油でタケノコを炒めます。 3. 鶏がらスープ、酒、醤油を加えて中火で煮詰めます。 4. 汁がなくなるまで煮詰めたら、みりんとごま油を少々入れ、水分をとばせば完成です。 |
市販のメンマの美味しい食べ方
次に、市販のメンマの美味しい食べ方をご紹介します。ラーメンに入れる以外にも、美味しい食べ方がありますので参考にしてみてくださいね。
野菜炒めやチャーハンに入れる
はじめにおすすめしたい食べ方は、メンマを刻んで野菜炒めやチャーハンに入れる食べ方です。メンマ独特の食感がアクセントになり、一味違った野菜炒めやチャーハンになります。また、栄養も摂れるので良いですね。
サラダに入れる
メンマをサラダに入れる食べ方もおすすめの食べ方です。サラダチキンやキュウリとメンマの相性は抜群ですので、サラダチキンやキュウリとメンマをあえて、和風のサラダとして食べるのがおすすめです。
ブラックペッパーをかけてお酒のおつまみに
メンマにブラックペッパーをかけて食べる食べ方もおすすめです。メンマにブラックペッパーをかけるだけで、簡単におつまみが作れます。メンマとブラックペッパーは相性抜群なので、ブラックペッパーをかける食べ方を試してみてくださいね。また、細く切ったネギを入れても美味しいですよ。
割り箸でメンマが作れるは嘘!自家製メンマを作ってみては?
メンマの原料や名前の由来、メンマができる工程や作り方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?メンマの原料が竹だということを知らない人も多いと思います。原料が竹であるメンマには栄養素が多く含まれていますので、メンマの美味しい食べ方を参考に、日頃からメンマを食べて栄養を摂ることを心がけてみてはいかがでしょうか。
自家製メンマの作り方もいくつかご紹介しましたので、作り方を参考に、自分でメンマを作ってみるのもおすすめです。また、メンマの原料が割り箸だというのは嘘です。メンマは竹からできている食べ物ですので、覚えておいてくださいね。