ビオラの花言葉を色別に紹介！片思いを応援してくれるの？

ビオラは育てやすい事で知られる、初心者におすすめの花です。パンジーとよく似ていて、花壇や寄せ植えによく見かけるかわいらしい花で、たくさんのカラフルな色があり、品種も豊富です。秋から春まで、長い期間花を咲かせるので、お庭の花として人気です。耐寒性が強く、冬でも日当たりがよければ花を咲かせてくれます。

花の大きさが2から3センチの小輪、3センチから4センチの中輪に大きく分けられるビオラ。花を咲かせる期間が秋から春と長く、花の色が紫、白、青、黄色、ピンクとたくさんの種類が特徴の花です。とても丈夫で育てやすい花で、日当たりと水はけの良い場所だとたくさん花をつけてくれます。

ビオラ、というのはラテン語から由来されます。ラテン語で「スミレ科スミレ属」の花を意味します。またギリシャ語でビオラという言葉は「イオン」と言い、スミレを意味します。その「イオン」という言葉はギリシャ神話から由来します。後程そのギリシャ神話について詳しく解説していきます。

「三色菫」がビオラの和名になります。「サンショクスミレ」と読まれる事が多いのですが、正しくは「サンシキスミレ」です。また、英名は”Garden pansy””Violet tufted pansy””Hearts ease”でパンジーの名前がついています。スペイン語ではスミレと同じ呼び名の「ビオレタ」と呼ばれています。

ビオラの花言葉はたくさんあります。多くは恋愛や片思いをイメージする花言葉と知られているビオラですが、それぞれの花の色や、日本と海外では花言葉が違います。どんな花言葉があるのでしょうか。くわしく見ていきましょう。

まずは花の色別に、花言葉を見ていきましょう。恋にまつわる花言葉が多いビオラ。自分の恋の状況に合わせて、花壇やお庭に植えるのもいいですし、恋する相手や、大事な人に贈る場合に花言葉を参考にしてプレゼントするのもいいですね。

「純粋」「あどけない愛」「律儀」「慎み」が白いビオラの花言葉になります。純白の美しいビオラらしい花言葉です。

華やかな黄色のビオラの花言葉は「田園の喜び」「ささやかな幸せ」です。温かな気持ちになる花言葉ですね。黄色のビオラは大切な人にプレゼントしたい花言葉ですね。

「思慮深さ」「揺るがない魂」「誠実」はギリシャ神話にも登場する、紫のビオラの花言葉です。ギリシャ神話のように純粋な愛を、紫のビオラは花言葉としてもっています。

爽やかな青いビオラの花言葉は「誠実な愛」「純愛」です。定番色の青いビオラは熱い恋の思いが花言葉になっています。青いビオラは大切な人に贈りたいビオラです。

見ているだけで気持ちが明るくなるオレンジのビオラ。「天真爛漫」「純粋」がオレンジのビオラの花言葉です。オレンジのカラーにぴったりの花言葉ですね。

かわいいイメージの強いビオラですが、赤いビオラは少し大人なイメージです。そんな赤いビオラの花言葉は「物思い」「思い出」「思想」です。赤い色にぴったりの情熱的な花言葉になります。

育てる環境や気温によって表情を変えるピンクのビオラ。その花言葉は「私を思って」「信頼」「少女の恋」です。恋のイメージが強いピンクらしい、恋の花言葉ですね。

ギリシャ神話の悲しい恋の物語や、ビオラを理想の女性を表す花としていた西洋のビオラの花言葉をご紹介します。一つ目は「思い出」二つ目は「私のことを想って」三つ目は「陽気」です。日本の花言葉と少し違いますが、大体の意味合いは同じですね。

ギリシャ神話の中で、ビオラは片思いのシンボルとして登場します。

イオという美しい少女に恋をする大神ゼウス。イオのためにスミレの花を咲かせます。しかし、ゼウスの妻、ヘラを恐れ、ゼウスはイオを牛に変えてしまいます。ゼウスはイオのためにすみれをたくさん咲かせ、食べさせていましたが、ヘラにはお見通しでした。怒ったヘラはイオを星にかえてしまいます。ゼウスはイオを想い、イオの瞳の色と同じ色の紫をスミレに色づけました。

ビオラの花言葉が恋にまつわるのは、このギリシャ神話によるものです。

ビオラはパンジーよりも小さな花びらを持っています。その小さく可憐な姿から、少女を想像させる花となっています。ビオラのつぼみは下向きにつくので、その姿はうつむく少女に似ています。ビオラが片思いを応援する花言葉が多いのは、少女の恋を応援する意味から由来されています。

「物思い」「少女の恋」「私の胸はあなたのことでいっぱいです」「私を想ってください」「私を忘れないで」これらのビオラの花言葉は、恋の片思いの花言葉です。ビオラを眺めながらこの花言葉を並べると、恋する人を思い浮かべる少女の姿が思い浮かびますね。

先ほどもご紹介したように、ギリシャ神話から恋を応援する花言葉が生まれました。「揺るがない魂」「少女の恋」などは、ギリシャ神話のせつない伝説から由来します。

フランス語でビオラは「物思う」「考える」という意味があります。諸説ありますが、つぼみの時に下を向く姿がじっと何かを考える姿に見える事から由来されていると言われています。また、ビオラの花びらが考え込んでいる人の顔にも見えるので、その意味がついたと言われています。

ビオラは毎年たくさんの品種が新たに作られ、数え切れないほどの多くの種類があります。そんなたくさんの品種の中から、人気のビオラを5つ紹介します。花壇やお庭に植える際に参考にしてくださいね。

甘い香りが特徴のスイートローズは、美しい赤紫色の花びらが特徴です。遅咲きの品種で、暖かい季節には白い花が咲きます。スイートローズは育てる環境で花の色、コントラスト、グラデーションが変わる育てるには面白い品種です。

名前の由来の通り、黒い色の花を咲かせるのがブラックオパールという品種です。可愛らしい品種が多い中、シックな花を咲かせるビオラです。花壇の中でアクセントになり、とても人気の品種となっています。

澄んだ美しい青い花を咲かせるのがヘブンリーブルーです。育てやすく丈夫な品種で、寒さにとても強いのが特徴です。初心者には特におすすめのビオラです。

開花時期が早く、春まで咲くので開花期間の長いのが特徴のフローレ・イエロー。ビオラの中では大きな花びらを持ち、黄色と紫の花を咲かせる、面白い品種です。大きな花びらは一際存在感を放ちます。

一つの花の中に、白、黄色、水色の入った複色のビオラ、そら色小町。珍しい品種で花もちが良いので、人気の高い品種です。復色のビオラはそれだけで周りを明るくしてくれます。

パンジーとビオラはとても良く似ています。どちらもスミレ科スミレ属の一年草「サンシキスミレ」を品種改良した花です。植物学的にパンジーとビオラの明確な違いはありません。パンジーとビオラの見分ける方法は花の大きさになります。パンジーは花の大きさが5センチ以上の大きく華やかなものです。一方、ビオラは4センチ以下の可愛らしい小ぶりのものです。

最近では食用のお花「エディブルフラワー」が日本でも浸透してきました。観賞用の花としてではなく、安心して食べられるお花として料理に添えられものです。日本では昔から菊やシソの花が好まれていました。近年、エディブルフラワーの研究が進み、品種やカラーが増えてきて、バランスのいい栄養素も含まれる花が出てきています。

ヨーロッパでは日常的にエディブルフラワーを料理に取り入れていて、ハーブもその一種になります。野菜や果物と同じように食生活に取り入れられており、食卓を鮮やかにしてくれるのが特徴です。

ビオラもエディブルフラワーの定番です。花の色が豊富で、黄色、紫、白、青なそ、取り入れるとカラフルな華やかな料理になると人気です。香りがいいのが特徴ですが、味はほのかに感じる程度でサラダや他の料理の味の邪魔をしません。

ビオラについてご紹介しました。たくさんの花言葉がありましたね。黄色、紫、赤、白、青とたくさんの色を持つビオラ。色によっても花言葉が違い、神話から由来されるようにビオラが片思いの恋を表する花だとわかりましたね。パンジーとよく似たビオラですが、その花言葉を理解し、大切な人に贈る花として活用してくださいね。