グリセリンの多様な使い方9選!特徴・効果・注意点も解説!
保湿効果のあるグリセリンを使って、手作りの化粧水を作る人が急増中です!余ったグリセリンは髪のケアや角質ケア、掃除や染み抜きに活用する使い方もあります。そこで今回は、グリセリンの基本的な使い方と注意点、手作り化粧水の作り方も詳しく解説します。
目次
グリセリンの使い方のおすすめは?
手作りの化粧水を始め、グリセリンの使い方は肌ケアや髪のケア、掃除、洗濯など様々あります。さらに、便秘時の浣腸や手作りのシャボン玉液にも変身させる使い方もあるのです。そんなグリセリンが500mlで1,000円前後で購入できるとあって、今人気上昇中!ドラッグストアで気軽に手に入れることができますよ。
まず「グリセリン」とは何か
グリセリンとは、古くから活用されてきた保湿剤で、別名「グリセロース」と言います。無色無臭で少し粘り気があり、アルコールの一種でありながら甘い味がするのが特徴的。グリセリンはその保湿力を活かし、食品や医薬品、化粧品など様々な使い方で活躍しているのです。
グリセリンの特徴4選!
①水に溶けやすい
グリセリンは水に馴染みやすい性質があるため、水に溶けやすいのが特徴的。吸湿性にも優れていることから、水分を保つ役割を持っています。保湿効果が抜群なので、肌や髪のケアといった使い方をする人も多いのです。
②水と混ざると発熱する
グリセリンは水に混ざると発熱する特徴があります。じんわりと温かさを感じる程度で肌のケアをすることができ、今人気の温感クレンジングもこの性質を利用した使い方をしているのです。
③低温でも固まりにくい
水に溶けやすい性質を持ったグリセリンには、寒さを感じる冬季でも固まりにくい特徴があります。そのため、化粧水や髪のケア用品に混ぜて液体が固まらないように保つ効果があります。
④低刺激
グリセリンが肌に低刺激であることは、一般社団法人日本化学物質安全・情報センターの研究により明らかになっています。安全性が立証されているグリセリンは、化粧品のみならず食品にも扱われているのです。
グリセリンの使い方と効果7選!
①化粧水として
グリセリンの使い方には、手作りの化粧水があります。吸水性に優れたグリセリンは保湿力も高く、作り方も簡単!一般的に保湿力の高い化粧水を購入するとなると高価なものが多いのですが、グリセリンならたっぷり500mlが1,000円前後で手に入れることができるのです。
②髪のケアに
保湿効果に優れたグリセリンは、パサつきが気になる髪のケアの使い方がおすすめです。グリセリンを使った髪のケア剤ですが、精製水500mlに対し、グリセリン小さじ1、クエン酸大さじ3を混ぜ合わせたものを手作りしておきましょう。
使い方は、お風呂でシャンプーをしたあとに、お湯で伸ばしたグリセリン液を髪の毛に塗布するだけ!リンスをするときと同じ要領で丁寧に洗い流せば、健康的な髪の毛を作り出すことができます。
さらに、シャンプー500mlにグリセリンを大さじ1、リンス500mlにグリセリンを大さじ1加える使い方もあります。この一手間で、簡単に保湿力効果の高いシャンプーとリンスを作ることができるのです。
③アロマ入浴剤に
グリセリンはアロマ入浴剤の使い方もあります。グリセリンを使った手作りアロマ入浴剤も作り方は簡単で、グリセリン小さじ1、クエン酸大さじ1、重曹大さじ2、アロマオイル2〜3滴を混ぜ合わせます。使い方は、お湯を張ったお風呂にこのアロマ入浴剤を投入するだけ!
たったこれだけで保湿効果や老廃物の排出効果、血行促進効果のある炭酸風呂が完成するのです。その日の気分によってアロマオイルを替えると、お風呂の時間をより一層楽しむことができますよ。
④柔軟剤に
高い保湿効果が特徴的なグリセリンは、柔軟剤の使い方もおすすめです。服の繊維に入り込んでいくため、洗濯後はしっとり、乾燥後はふんわりとした仕上がりになります。グリセリンを柔軟剤にする使い方は、洗濯機内の柔軟剤ポケットに大さじ1入れるだけ。簡単なのも嬉しいですね。
⑤ハンドクリームに
肌が乾燥しやすい冬や、水仕事の多い主婦にハンドクリームは必須アイテム!そんなハンドクリームもグリセリンで作ることができます。保湿力が高いグリセリンを使った化粧水は、あかぎれにも対応してくれます。
使い方は、お風呂に入った後に精製水で5〜10%に薄めたグリセリンを手に塗り込むだけ。ワセリンと併用した使い方ですが、ワセリンには水をはじく特徴があるため、グリセリン→ワセリンの順番で塗布するようにしましょう。
⑥角質ケアに
グリセリンは角質ケアの使い方もおすすめです。作り方も簡単で、保湿力のあるグリセリンと、皮膚の表面を柔らかくしてくれる水酸化カリウムを混ぜ合わせるだけ。使い方は、お風呂に入った後にこのグリセリンカリ液を肌に塗布するだけ。古い角質を取り除いて肌に潤いを与える効果が期待できます。
⑦便秘時の浣腸に
肌や髪の毛など、全身のケアに使えるグリセリンですが、大腸を刺激して排便促進の効果もあるので、浣腸としての使い方もおすすめです。便秘や溜まったガスでお腹が苦しいときには、グリセリンの使用がオススメです。
浣腸をするときに効果のある使い方は、グリセリン浣腸を人肌より少し熱めにに温めておくこと。さらにノズルを濡らしておくと、肛門や腸壁を傷つける心配もありません。浣腸液を注入後、3〜5分程度我慢するとより一層効果的な使い方になります。
⑧掃除や染み抜きに
グリセリンは掃除や染み抜きの使い方としてもおすすめです。掃除や染み抜きに使う洗剤の作り方は、人肌程度のお湯250ccに重曹大さじ2.5を溶かし、グリセリン250ccと液体洗剤大さじ2を加えて混ぜ合わせるだけと簡単にできます。
このグリセリン洗剤は口紅の汚れや食べこぼしの汚れに効果が期待できるとのことで、衣服だけでなくソファーやカーペーットについたシミにも活用することができます。グリセリン洗剤の使い方は、歯ブラシにつけてトントンするだけです。
⑨手作りシャボン玉にも!
グリセリンはシャボン玉としての使い方もできます。近頃は100均でもシャボン玉液を購入することができますが、小さな子供が吹くとうまく膨らまなかったり、すぐに割れてしまったりといったことも。そんなときは、グリセリンを使ってシャボン玉液を作りましょう!
グリセリンを使ったシャボン玉液の作り方は、水240ccに対して洗濯のり60cc、食器用洗剤30cc、グリセリン大さじ1を混ぜ合わせるだけ!この使い方で大きなシャボン玉を作ることもできます。
グリセリンの植物別おすすめの使い方
植物性グリセリン
植物性グリセリンとは、その名の通り植物から抽出したグリセリンです。石油から合成したグリセリンではないので、ココナッツオイルやパーム油から抽出するのが一般的な植物性グリセリンです。合成グリセリンに比べると純度は低いのですが、天然素材ということからオーガニック商品に使われることがあります。
こうした特徴を持つ植物性グリセリンの使い方は、手作りの化粧水やアロマ入浴剤、髪のケアといった身体のケアとして使用するのがおすすめです。作り方や使い方さえ慣れてしまえば、安価で高性能な肌ケア剤を常用することができますよ。
合成グリセリン
合成グリセリンとは、石油を原料に造られる製法のことで、純度が高いことから医薬品として使われることが多くあります。石油由来と聞くとあまり印象はよくありませんが、植物由来の植物性グリセリンに比べると合成グリセリンは品質を劣化させることがありません。加工しやすいのも合成グリセリンの特徴と言えます。
肌への負担は植物性も合成も変わりないと言われており、グリセリンに至っては「植物性だから安全」という概念はないとも言われています。医薬品として幅広く使われている合成グリセリンを選ぶか、オーガニックにこだわって植物性グリセリンを選ぶか、どちらが正しいとは一概に言えないのです。
グリセリン原液
ドラッグストアで手軽に購入できるグリセリンの原液は保湿力が抜群なので、ハンドケアやかかとのケアなど身体に塗布するのがおすすめです。使い方は、カサつきの気になるところにほんの1滴を伸ばすだけ。即効性もあると好評価を得ています。
ただし、あまりにも多いグリセリンを塗布しすぎてしまうと肌が乾燥する恐れがあるので、使い方としては「微量」を塗布すること。不安な方はパッチテストを行い、アロマ入浴剤としてお風呂で使ってから試すのも良いかもしれません。
グリセリンを使う際の注意点5つ!
①グリセリンの濃度に気をつける
グリセリンの使い方には濃度に気をつける注意点があります。グリセリンの安全性は確証されていますが、濃度の高いグリセリン液を肌に直接塗布する使い方だと、保湿どころか肌が乾燥する原因にもなります。
グリセリンの使い方としては、濃度が10%を超えないように作ること。また、濃度の濃いグリセリン液を塗布する使い方は、1滴程度の微量に抑えることが重要です。
②火の近くで使わない
グリセリンの使い方ですが、火の近くで扱わないよう注意しましょう。グリセリンは可燃性の液体であることが証明されているため、火の近くでの保管や使用は絶対にやめましょう。引火の危険性は灯油等に比べると低いのですが、万が一火災に発展してしまうと消化が困難になる可能性もあります。
③使う前にパッチテストを行う
グリセリンを使う際の注意点として、パッチテストを行うということがあります。いくら安全性が確証されていても、肌に合う合わないはあるので、使用前には必ずパッチテストをして自身でも安全性を確かめてください。
グリセリンのパッチテストの方法は、お風呂の後にグリセリンで手作りした化粧水を腕に塗布し、1日様子を見ます。何もなければ顔にも塗布して様子を見ましょう。万が一肌が赤らんだりかゆみが発生したりしたときはすぐに水で洗い流してください。
④肌に直接塗らない
グリセリンは吸湿効果があるため、使い方を間違えると乾燥してしまう注意点があります。肌トラブルを起こさないためにも、直接肌に塗布するのではなく、まずは精製水で何倍にも希釈することが重要です。
ただし、グリセリンの原液を肌に直接塗布している人もいます。こうした使い方をする場合は、微量を薄く伸ばすようにしましょう。また、パッチテストを必ず行ってから塗布してください。
⑤容器は衛生的に
グリセリン液を入れる容器は煮沸消毒等し、液を作る前に手洗いもしっかりと行って衛生面を保ち、使い方には十分注意しましょう。また、グリセリンには高い吸湿効果があるので、容器の閉め忘れには注意してください。空気中の水蒸気に吸着して濃度が低下する注意点があります。
グリセリンで手作り化粧水の作り方
準備するもの
グリセリンの使い方でおすすめの化粧水を作りましょう!手作り化粧水に必要な道具は、化粧水を入れる容器と計量スプーンです。化粧水の材料には、グリセリン小さじ1、ヒアルロン酸小さじ1、精製水45ccが必要です。
作り方の手順
グリセリンを使った化粧水の作り方ですが、容器に材料を入れて蓋を閉め、上下に振て混ぜ合わせるだけで完成します。この手作り化粧水の使い方は、お風呂に入った後、顔を洗った後に肌に塗布するだけです。
グリセリン化粧水の使い方ですが、濃度は5〜10%未満にすること、衛生面に気をつけること、パッチテストを行うこと、この3つの使い方さえ守れば、安全にグリセリン化粧水を塗布するができますよ。
グリセリンで自家製ケア剤を作ってみよう!
グリセリンは特徴や使い方、注意点さえ掴んでおけば、簡単に自家製のケア剤を手作りすることができます。家庭に常備しておくだけで、化粧水はもちろん、髪のケアや柔軟剤、染み抜き等様々な使い方に活用できるのも嬉しいポイント。ドラッグストアで手軽に購入できるので、皆さんも是非グリセリンを試してみてはいかがでしょうか。