菓子パンを冷凍保存する方法!賞味期限や美味しい解凍方法も!
菓子パンの中には、冷凍保存することで本来の賞味期限を延ばすことができるものがあります。この記事では、菓子パンの冷凍保存のやり方や注意点、菓子パンや惣菜パンの種類による向き不向き、解凍したパンを美味しくするコツなども紹介していきます。
目次
菓子パンは冷凍保存で賞味期限を延ばせる?
美味しい菓子パンをついつい買い過ぎてしまったり、もらい過ぎてしまった時、困るのが賞味期限です。場合によっては、賞味期限が重なってしまって食べきれないこともあります。せっかくの美味しい菓子パンを、そのまま捨ててしまうのはもったいないです。
実は、菓子パンは冷凍保存することで、本来の賞味期限を延ばすことができます。この記事では、菓子パンの冷凍保存のやり方から注意点について紹介していきます。
菓子パンを冷凍しても味は落ちない?
菓子パンを冷凍する際に、一番気になるのは味の変化です。長期間保存できたとしても、味が落ちてしまっては台無しです。やはり美味しく食べたいものです。
基本的に菓子パンは正しい保存のやり方であれば、冷凍したからといって、急激に味が落ちるということはありません。しかし、長い期間冷凍しっぱなしにしているとニオイがついてしまうことがあります。
どのタイミングで冷凍保存する?
菓子パンは、だいたい翌日くらいまでであれば、常温保存できます。しかし、その期間を過ぎてしまうと、味が落ちてしまったり、品質が悪くなってしまいます。買った日の翌日までに食べきれるのであれば、冷凍保存の必要はありませんが、残ってしまうなら冷凍保存がオススメです。
冷凍した菓子パンの賞味期限はどのくらい?
冷凍した菓子パンは、本来の賞味期限よりも長い間品質を保つことができます。その期間は約1ヶ月です。1ヶ月を超えてしまうとパンの水分まで飛んでしまうため、味が落ちてしまいます。菓子パンを冷凍した場合、だいたい1ヶ月を目安に食べきりましょう。
冷凍すると美味しくなる菓子パンとは?
菓子パンの種類によっては、冷凍することで美味しくなるパンもあります。ここからは、冷凍すると美味しくなる菓子パンの種類についての紹介です。
チョコレート系のパン
チョコレートを使用した菓子パンは、冷凍することで美味しくなるパンです。チョコが入っているタイプや、生地に練り込んであるタイプの菓子パン、どちらも冷凍に適しています。
夏場のチョコレート系のパンは温度でチョコが溶けてしまったりしますが、冷凍することで溶けるのを防ぎ、美味しく食べることができます。
クリームパン
クリームパンも、冷凍に適しています。冷凍することで、中に入っているクリームが凍り、食感が変わります。とろりとしたクリームの舌触りも美味しいのですが、冷凍するとアイスのようになったクリームも楽しめるようになります。
チーズ蒸しパン
ふわふわ食感が美味しいチーズ蒸しパンは、一見冷凍には向かなそうですが、実は冷凍すると美味しくなります。冷凍することでチーズケーキのような食感となり、濃厚でキメ細かい味になります。
しかし、冷凍しすぎるのには不向きです。2~3時間ほど冷凍すると食べごろになります。解凍する必要もないので、優雅にナイフとフォークを使っても良し、そのままかぶりついても良しなチーズケーキアイスが楽しめます。
アップルパイ
出来立てのアップルパイは非常に美味しいのですが、実は冷凍にも向いています。リンゴの部分は凍ってアイスのような食感になり、パイ生地はさっくりしています。冷凍することで、新たな舌触りを得ることができます。
また、冷凍したアップルパイも解凍不要で食べることができます。夏場などにぴったりな「パイ生地のアイス」として楽しめます。
冷凍保存に不向きな菓子パンとは?
冷凍保存に向いている菓子パンもあれば、不向きな菓子パンの種類もあります。クロワッサンなどが該当します。ここからは、冷凍に不向きな菓子パンの紹介です。
クロワッサンなどの油分の多い菓子パン
クロワッサンのサクサクした食感は、冷凍すれば美味しそうですが、実はクロワッサンは冷凍には不向きなパンです。冷凍に不向きな理由は「油分」にあります。
クロワッサンはバターをパン生地に練り込んで作っているため、油分の多いパンです。この油が酸化してしまうと、油の味が変わってしまい、風味も損なわれてしまいます。
手作りクリームパン
クリームパンでも、手作りのクリームパンは冷凍保存に不向きなパンです。手作りのクリームには保存料などの添加物が入っていないため、そもそも賞味期限が長くない食品です。短期間であれば問題はないのですが、長い期間の保存には不向きです。
菓子パンの冷凍保存のやり方3ステップ!
菓子パンを冷凍する時、やり方を間違えてしまうと、上手に冷凍できない場合があります。ここからは、上手に冷凍保存するやり方についてです。
①菓子パンを袋から取り出す
まず、菓子パンを袋から取り出しましょう。袋には商品名や賞味期限などが書いてあって便利なのですが、冷凍保存するには向いていません。そのためにも、購入したままで冷凍庫に入れないように、面倒でも一度袋から出します。
②ラップに包む
袋から取り出した菓子パンをラップに包みます。この時に一番気を付けてほしいのが「しっかりと密封する」ということです。しっかりと密封することで水分が飛んでいくのを防ぎ、解凍した時に美味しく食べることができます。
パンをつぶさないように注意しながら、ラップの中の空気を抜きます。そしてラップの中に空気が入り込まないように、ちゃんと密封します。フランスパンなどは長くて冷凍庫に入らないので、スライスして1枚ずつラップしましょう。
③食品保存用ジッパー袋に入れる
冷凍庫に入れる前に、食品保存用のジッパー袋にラップした菓子パンを入れます。冷凍庫には様々な食品が入っています。それらの食品のニオイ移りを防ぐので、解凍した時に美味しく食べることができます。同じ種類のパンであれば、1つの保存袋にまとめても構いません。
菓子パンを冷凍保存する際の3つの注意点!
菓子パンを冷凍する時に、注意しなければならないポイントが3つあります。この3つの注意点を押さえることで、きちんと冷凍することができます。
菓子パンを購入時のままの袋で冷凍しない
菓子パンを冷凍する時は、購入した時のままの袋で冷凍してはいけません。袋によっては空気は入っているなど、しっかり密封されていない場合があります。密封されていない菓子パンの場合は、きちんとラップで1個ずつ包みましょう。
種類が違うパンを同じ保存袋に入れない
菓子パンを冷凍保存する際には、違う種類のパンを同じ保存袋に入れてはいけません。パンの種類が違うので、同じ袋に入れてしまうとニオイ移りしてしまいます。
また、クロワッサンなどの油分の多いパンと他のパンを一緒にしてしまうと、油を吸収してしまいます。吸収された油も酸化してしまうので、味が落ちてしまいます。それぞれ種類ごと違う保存袋に入れて冷凍すれば、菓子パンを解凍した時に美味しく食べられます。
菓子パンが潰れないように冷凍庫に入れる
菓子パンは柔らかいので、冷凍庫に入れる時にも注意が必要です。凍っていない菓子パンの上に冷凍食品などを載せてしまうとパンが潰れ、解凍した時にパンのふわふわした食感が失われてしまいます。
冷凍する時にパン同士を上下に重ねたりしても、少しずつ潰れてしまう場合もあります。しっかり冷凍されるまでは上に物を重ねないようにしましょう。また、しっかり凍っても潰れてしまわないように取り扱いに気を付けなくてはいけません。
冷凍した菓子パンの美味しい解凍方法は?
冷凍した菓子パンを食べる時は、解凍しなければいけません。ここからは、美味しく菓子パンを食べるための解凍のやり方についての紹介です。
自然解凍する
冷凍した菓子パンを食べる時には、解凍しなければいけません。解凍する際には、そのまま冷凍庫から出すのではなく、食べる日の前日の夜に冷蔵庫に移して、ゆっくりと自然解凍します。そうすると、翌日には解凍されているので、食べることができます。
レンジ&トースターで解凍する
もし、前日に冷蔵庫に移し忘れた、という場合には、電子レンジとトースターを使って温め直すこともできます。ですが、電子レンジで温めすぎると水分が飛んでしまい、美味しくなくなってしまいます。20~30秒程度温めたら、トースターに移して温めると、さらに美味しくなります。
クロワッサンなどの油分の多いパンは、レンジを使った場合に油が滲み出てくるので、クッキングシートを敷くと油を吸収してくれますが、どうしても風味は落ちてしまいます。
パンの表面に砂糖がコーティングされているパンは、トースターにそのまま入れると焦げてしまいます。メロンパンなどを入れる時は、ホイルを被せると焦げずに温められます。
また、解凍した菓子パンを美味しく食べるコツとして、自然解凍したパンに霧吹きで水を吹きかけてからトースターに入れると、まるで焼きたてのような美味しさになります。
食パンならそのまま、菓子パンなどはホイルに包んでトースターに入れることで、外はパリッとして中はふんわりしたパンになります。
菓子パンは冷蔵庫で保存できないの?
「同じ冷やすなら冷蔵庫でも保存していいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、冷蔵庫はパンの保存には向いていません。その理由は冷蔵庫の温度にありました。
冷蔵庫の温度は、パンに含まれる「でんぷん」が悪くなりやすい温度になっています。また凍らせるほどの低温でもないので、水分もどんどん抜けていってしまいます。パサパサになったり硬くなったりして、味や舌触りが悪くなってしまいます。
【番外編】総菜パンは冷凍保存できる?
菓子パンだけでなく、総菜パンも冷凍保存することができます。デニッシュやソーセージ、揚げ物が挟んであるパンなどは、冷凍に適しています。
総菜パンでも、冷凍に不向きなパンもあります。例えば、マヨネーズを使ったパンは、冷凍することで風味がかなり落ちてしまいます。
水分の多い食材を使ったパンも冷凍には不向きです。例えば、トマトが使われているパンなどは、解凍した時に水分が出てしまい、味が損なわれてしまいます。
また、じゃがいもを使っているパンも冷凍には不向きです。マッシュポテトのようになっているじゃがいもであれば冷凍できますが、じゃがいもの形があるものは冷凍に向いていません。
形のあるじゃがいもを冷凍するとパサパサになってしまい、味も触感も悪くなってしまいます。総菜パンを冷凍する時には、食材の形にも注意しましょう。
菓子パンを冷凍して上手に保存しよう!
あんぱんにメロンパン、クロワッサンにクリームパンなど、美味しい菓子パンはたくさんあります。正しいやり方で冷凍保存すると、賞味期限を延ばすことができます。
買い過ぎたりもらい過ぎたりした余った菓子パンを長く楽しむために、冷凍保存をフル活用してみましょう。