『オナシャス』の意味や使い方を徹底解説!元ネタはネットスラング?
SNSやテレビのキャラクターの発言で「よろしくオナシャス!」など見聞きすることが良くありますが、そもそも「オナシャス」とはどのような経緯で使われるようになったのか知っていますか?一緒に由来となった「元ネタ」を辿ってみましょう。
目次
『オナシャス』の意味とは?
今では、気軽な使い方をされる「オナシャス」ですが、オナシャスはもともとネット上で、ネットスラングとして使用されていました。「オナシャス」の意味や、そもそもネットスラングとはどのようなものなのかについて、まずは確認していきましょう。
『オナシャス』の意味
「オナシャス」とは、嘆願の意味を持つネットスラングのひとつです。オナシャスは、「お願いします」の意味を持っています。
ネットスラングとは?
「ネットスラング」とは、特定の仲間内や特定の集団内でのみ通じる言葉として使用されている、インターネット上で発生した言葉や俗語・隠語・略語などのことを言います。ネットスラングは種類が豊富で、「オナシャス」だけでなく、いつも当たり前のような使い方をしている「リア充」や「ググる」などもそのひとつなのです。
『オナシャス』の語源や由来
「オナシャス」をその場のノリや勢いで使っている人も多いようです。「オナシャス」のそもそもの語源や由来について知らずに使用するのと、知って使用するのとでは、「オナシャス」の使い方や使う相手に注意する人も増えそうです。
『オナシャス』の元ネタは?
「オナシャス」の元ネタは、アダルトビデオ内の男性のセリフです。アダルトビデオ内で、男性の運転する車が黒塗りの高級車に衝突し、黒塗りの高級車に乗っていた極道の男性に免許証を奪われてしまうシーンがあります。その切羽詰まった雰囲気の中での必死のセリフ「免許証を返してください、お願いします」の「お願いします」のところが、ちゃんと聞き取れずに「オナシャス」に聞こえたことが元ネタのようです。
『オナシャス』の成り立ちを解説!
「オネシャス」はそもそも「お願いします」と言う言葉からはじまり、「おねがいしゃす」→「おねいしゃす」→「オネシャス」→「オナシャス」と流れました。変化の途中で「おねがいします」の「ね」が「な」に変わってしまったのも、元ネタがセリフの聞き間違いであることからとされており、そうして、最終的には「オナシャス」という成り立ちになったようです。
『オナシャス』の使い方を例文を使って3つ紹介!
単独で使うことや他の言葉と合わせて使うことが出来る「オネシャス」の使い方について、例文と共にいくつか紹介させていただきます。
オナシャスセンセンシャル
「オナシャスセンセンシャル」とは、「お願いします、すみませんでした」の2つの意味を持つネットスラングなので、お願い事と謝罪を同時にする時に使用します。「オナシャスセンセンシャル」を使った例文をみてみましょう。
「オナシャスセンセンシャル」
次のように、友達から頼まれていた旅行の予約をするのを忘れてしまっていて、予約を頼んだ友達と会話することになったときに、このような例文のように使うことが出来ます。
友達:「例の旅行の予約取れた?」
自分:「あ……忘れてた!」
友達:「もう!丁度、別の予約を入れようと思っていたから、ついでに取っておくよ。」
自分:「オナシャスセンセンシャル」
オナシャスオネシャス
「オナシャス」と「オネシャス」はどちらも、「お願いします」の意味を持つネットスラングなので、相手に対してお願いごとをしたいときに使います。お願いごとの後ろにオナシャスやオネシャスをつける例文を、わけて紹介いたします。
「オナシャス」
例えば、内容の理解できない文章などの解説を誰かにお願いしたいときに使うことが出来ます。
「誰か解説オナシャス!」
「オネシャス」
遊ぶ日や食事の予定などを決めようとしているときに、できれば来月にして欲しいとお願いするときに、下記の例文のように使うことが出来ます。
「できれば来月でオネシャス」
オナシャスのお礼にアリシャス
「アリシャス」とは、「ありがとうございます」を簡略化した言葉に「オナシャス」を掛け合わせる事で生れた言葉とされており、「ありがとう!」とフレンドリーな感じの意味合いを持ちます。「オナシャス」ときたら、「アリシャス」が定番の受け答えのようですね。「アリシャス」を使った例文をみてみましょう。
「アリシャス」
例えば食事に行ったときに、あなたの苦手なオニオンがサラダに入っていたので、相手に食べて欲しいとお願いをして相手からOKを貰えたときに「アリシャス」を使うことが出来ます。
自分:「オニオン苦手。食べてオナシャス」
相手:「いいよ。オニオン好きだから!」
自分:「アリシャス!」
『オナシャス』と『オネシャス』の違いとは?
例文のところでも少し触れておりますが、どちらも「お願いします」の意味を持つ「オナシャス」と「オネシャス」。この2つの言葉の違いは一体どこにあるのでしょうか。答えは、単純に「元ネタ」があるかないかということのようです。実際に、オネシャスを調べてみても、元ネタらしいものが見つかりませんでした。
『オナシャス』を使うときの注意点2つ!
「オナシャス」とくれば「アリシャス」と言ったように、オナシャスは「軽い意味で用いるスラング」だと言えますので、使う前に注意しておきしましょう。
相手を選んで使う
「オナシャス」の元ネタを知っている人にとっては、「オナシャスを使う人=あのアダルトビデオを知っている人」と思われ、良くないイメージを抱く人もいるようですので、使用する相手を選んで使うように注意しましょう。
目上の人に使わない
親しい間柄だからこそ使える「オナシャス」という言葉でもあるため、目上の人に使うと、相手を同等に見ているという印象を与えます。また、なめているととられてしまう危険性もありますので注意が必要です。目上の人に対しては、使わない方がよさそうです。
『オナシャス』を使うキャラクターを紹介!
ふなっしー
千葉県船橋市在住の梨の妖精「ふなっしー」。「梨汁ブシャー」で有名な彼も「オナシャス」をよく使っています。ふなっしーは、普段から自身の名前でもある「梨」をかけた言葉を巧みに操っています。「オナシャス」もそのひとつとして使用しているのかもしれませんね。
おそ松さんの十四松
赤塚不二夫先生の描く漫画「おそ松さん」に登場する五男の「十四松」もアニメの第5話の電話のシーンで、「オナシャス」を使っています。「もう1回おねがいします」と言うところを「もう1回オナシャス」と言うセリフで表現しています。
『オナシャス』の類語
オナシャスの類語に「おながいします」という言葉があるのは、ご存知でしょうか。こちらも「お願いします」を意味するネットスラングであり、ネットへの書き込みミスが元ネタとなっています。「AAをお願いします」と掲載したかったところを、単純な入力ミスで「AAをおながいします」と掲載してしまい、その表現が面白いからとネット上で使用されるようになったのがはじまりです。
『オナシャス』以外のネットスラングを4つ紹介!
「オナシャス」以外にもネットスラングはたくさん流通しているので、普段何気なく使っている言葉が実は「ネットスラング」だったのだと知って驚くこともあるかもしれません。それだけ、ネットスラングは私達の日常生活に当たり前のように浸透していることを実感します。良く見聞きするネットスラングを紹介いたします。
サーセン
「サーセン」は、「すみません」の謝罪の意味を持つネットスラングです。「すみません」を早口で言うと「サーセン」に聞こえることから使用されるようになりました。
アザス
「アザス」は、「ありがとうございます」の感謝の意味を持つネットスラングです。元ネタはアンタッチャブルの「あざーっす」という言葉で、その言葉が簡略化され「アザス」となり使用されるようになったようです。
あとーんす
「あとーんす」は、「ありがとうございます」という意味を持つネットスラングです。「ありがとうございます」を軽い口調で早口で言う事で「あとーんす」と聞こえることから使用されるようになりました。
たびたいことがあるんだ
「たびたいことがあるんだ」は、「頼みたいことがあるんだ」というお願いごとがあるときに使うネットスラングです。元ネタは聞き間違えからとされており、アニメ「チャージマン研!」のあまり活舌の良くない登場人物のセリフ「頼みたいことがあるんだ」が「たびたいことがあるんだ」と聞こえたことからのようです。
『オナシャス』を使うときは注意が必要!
普段何気なく使用したり、見聞きしている「オナシャス」という言葉の元ネタを知ってビックリしてした人もいるのではないでしょうか。自分が発信している言葉の意味や由来に注意を向けて、調べてみるのも大切な事なのだと言えそうです。「オナシャス」もそうですが、ネットスラングは使う人はもちろんですが、受け取る人によっても言葉のニュアンスが変わるほか、由来によっても相手へ与える印象が違ってきますので、使用するときは注意が必要なようです。