クロス箸とは?原因や直し方を解説!お箸を正しく持とう!
日本人としてきれいな箸の持ち方をして食事をしたいですよね。でも、クロス箸など箸の持ち方が上手に出来ずに悩んでいる人を時々見かけます。そこで、クロス箸になってしまう原因やクロス箸の直し方をまとめてみました。ぜひすぐに実践してきれいな箸の持ち方を心がけましょう。
目次
お箸の持ち方がクロス箸で困っていませんか?
2013年に年にユネスコ世界無形文化遺産に登録された和食には、世界から注目が集まっています。日本人であれば、お箸の正しい持ち方を知って和食のおいしさを受け継いでいきたいですね。気になるお箸の持ち方にはいくつかありますが、その中でもクロス箸になってしまう人が多いようです。そこで、クロス箸になってしまう原因やクロス箸になってしまうお箸の持ち方を直す方法や練習についてまとめてみました。
クロス箸はどんな持ち方なの?
人差し指と中指の力の入れ方が違う
クロス箸の人のお箸の持ち方は、食べ物を掴もうとすると箸先がねじれてしまいます。ところが、クロス箸は一見悪い原因が見当たらないほど正しいように見えます。でも、中指と人差し指を細かく動かすことができないところにクロス箸の原因があります。中指と人差し指に力が入ってしまってお箸を上下に動かすためにお箸を握る、伸ばすといった動かす練習が必要になります。
食べる時に手首を捻りがち
クロス箸の人は箸先が捻れてしまうので、その捻れたお箸を口元に持って行く際に覚悟を合わせようとして手首を捻ってしまうことがあります。また、手首を返すように捻ったり、肘を張ってお箸を動かすので一緒に食事をしている人に迷惑がかかることもあります。
クロス箸になってしまう原因とは?
正確な指の位置がわからない
クロス箸になってしまう人は、正確な指の位置がわからないことが原因の1つです。子供の頃、お箸を練習し始めた時に正確な指の位置を覚えないまま使い慣れることでクロス箸などの間違った癖がついたお箸の持ち方になってしまいます。クロス箸だけに限りませんが、まずは性格な指の位置を覚え直す練習から始めましょう。
指の力加減がわからない
クロス箸のもう1つの原因は、強く握りしめてしまうなどの力加減が上手くできないことです。お箸を持つ指の中には添えるだけの指もありあす。そこに余計な力が入っていることで箸を持つ全体のバランスが悪くなります。それぞれの指は添えるだけ、支えるだけなどの役目があります。そのことを意識して力が入り過ぎないように動かす練習をしましょう。
クロス箸に対する周りの印象3つ!
箸の動きがおかしいので気になる
クロス箸で食事をしていると、周りから箸の動きがおかしいので気になるという印象を持たれることがあります。クロス箸のようにお箸を動かす方法がおかしいと手首を捻ったり肘を張ったりと動きもおかしくなります。向かい合って食事をしているとクロス箸の人をつい見てしまう、視界に入ると不快に感じるという人もいます。
食べ方がきれいに見えない
2つ目のクロス箸をしている人の印象は、食べ方がきれいにみえないというものです。クロス箸の人は、食べる時の姿勢がよくありません。食べ物を口に運ぶ際に手首を捻ったり顔を傾けたりするので、背筋を伸ばした状態ではむしろ食べることができません。
またクロス箸の人は食べ物を1度でつかむことができないので、さらにつかんだとしてもしっかりと箸で挟むことができないので、ポロポロとこぼしたり落としてしまいがちです。どんなに性格がよくてきれいな、素敵な人でもクロス箸で食べ方がきれいではない人とまた食事したい、とは思いませんよね。
食事に行くのが恥ずかしい
クロス箸をしている人とは一緒に食事に行くのが恥ずかしいという意見もあります。自分がどんなにきれいな箸の持ち方をしていても、一緒に食事をしている中にクロス箸の人がいることで、お店の人やほかのお客さんから同じように思われてしまうことが恥ずかしいと感じる原因のようです。クロス箸になることで、自分だけではなく一緒に食事をしている人達まで悪く言われてしまうのは嫌ですよね。
正しい箸の持ち方を確認しよう!
1. 鉛筆を持つように上の箸を持つ
正しい箸の使い方はとても合理的に考えられています。もし、練習をしていて手首が痛くなったり、疲れてしまう時は指や手のどこかに無駄な力が入っていると考えられます。まずはリラックスして、クロス箸を直すために上の箸の持ち方から練習しましょう。上の箸の持ち方は鉛筆と同じです。親指、中指、人差し指だけで支えます。上手に持つポイントは中指です。中指の爪の生え際が箸の下にくるように持ちましょう。
2. 親指の付け根から下の箸を挿す
次に上の箸を持ったまま下の箸を親指の付け根に差して、上下2本の箸を持ちます。この時のポイントは箸先がしっかりと合わさっていることです。また、一時的ではなくずっと箸先を合わせたまま持っていられることも大切なポイントになります。子供の頃から癖ができてしまってクロス箸になっている人は、箸先を動かして正しく持っていると錯覚してしまうそうです。
3. 中指が箸の間にくるようにする
クロス箸にならないための正しい持ち方は、中指がポイントになります。中指の位置は常に上下の箸の間にあるように意識しましょう。中指が上下の箸の間にくるためには、下の箸を動かないようにする必要があります。たとえば、薬指や小指に力が入ってしまうと下の箸が動いてしまします。これではクロス箸になってしまい、正しい持ち方ではありません。正しい箸の使い方は上の箸だけを動かすことで、食べ物を掴むことができます。そのことを意識しましょう。
クロス箸を直すトレーニング方法は?5ステップで紹介!
Step1. 上の箸1本だけで数字の1を大きく描く
クロス箸にならないためには、持ち方ではなく動かす方法を覚えておくことも大切です。まずは、上の箸1本だけを持って大きくゆっくりと数字の1を書くように動かしてみましょう。中指を持ち上げると箸先は上がります。人差し指を下げると箸先は下がるといった動かし方です。この時親指は支えるだけなので余計な力が入らないように気を付けましょう。さらに、薬指と小指は使わないので余計な力を入れずに動かさないように意識しましょう。
Step2. 下の箸を合わせて基本姿勢を保つ
次に下の箸も持って箸の正しい持ち方をしてみましょう。大切なことを箸先を合わせた基本となる正しい箸の持ち方をキープできるように持つことです。また、箸先を合わせると箸を持っている頭の部分はが3cmほど開いているとバランスがいい持ち方になります。さらに、箸を持つ位置は箸全体の3分の2辺りと覚えておきましょう。
Step3. 上の箸だけ動かす
クロス箸にならないための正しい箸の持ち方ができたら、次はStep1では上の箸だけで練習しましたが、下の箸も持った状態で同じように数字の1を大きくゆっくりと書いてみましょう。クロス箸だけではありませんが、子供の頃から持ち方に癖があると箸先をそろえたまま動かす練習は難しいかもしれません。まずは箸先を意識しないで、大きくゆっくりと動かすことだけに意識を向けてみましょう。
Step4. 箸先がつくように意識しながら動かす
クロス箸にならないように正しい箸の持ち方や動かし方を練習していると少しずつその動きにも慣れてきます。そこで、次は箸先がぴったりとくっつくことを意識して上下に動かしてみてください。1本だけで練習した時と同じようにゆっくりと大きく動かして箸を戻した時の箸先がぴったりとくっついたら上手になっている証拠です。
この大きくゆっくり動かすことがクロス箸を直すためのコツとも言えます。その理由は、小刻みになら簡単に動かしたり箸先を合わせることができますが、力が入りすぎていたり指の位置が間違っていると大きくゆっくり動かすことはできません。クロス箸を直すための練習の時はそのことを意識してみましょう。
Step5. 軽い物から箸でつまみ上げてみる
2本の箸で上手に動かすことができるようになったら、軽いものから箸でつまむ練習をしてみましょう。まずは小豆や大豆、枝豆などの軽い豆類がおすすめです。簡単にできるようになったら、次は少し重いものに挑戦してみましょう。たとえば、こんにゃくや水にぬらしたスポンジで練習してみましょう。さらに上手になったら里芋などのぬるっとした丸いものにも挑戦してみたいですね。つまむ練習のポイントは手首で持ち上げようとするのではなく、箸先を意識して持ち上げることです。
クロス箸を直すためにはお箸選びも大切!
自分の手に合ったサイズを選ぶ
クロス箸を直すためには自分の手に合ったサイズの箸を選ぶことも大切です。実は箸にはサイズがあることを知っていましたか。女性の標準サイズは21.5cm、男性は23.5cmと言われています。
箸の素材に気を付ける
クロス箸を直す練習をする人には漆塗りが施されているような箸は滑りやすいのであまりおすすめできません。逆にざらざらとした素材や箸先に滑り止めがついているタイプの方が始めは練習しやるいかもしれません。また、自然素材の箸もおすすめです。毎日、毎食口にするものなので、食材にこだわるのと同じく箸にもこだわりを持ちたいですね。
矯正用の箸もある
文章で説明を読んでもクロス箸を直すための正しい持ち方がわからないという方には矯正箸もおすすめです。子供の頃使った記憶があるという人もいるかもしれませんが、この矯正箸を使えばストレスを感じることなく食事をすることができます。
クロス箸を直す大切なポイントは継続すること!
クロス箸を直すための大切なことは、毎日毎食この練習をすることです。その時に心がけたいのはとにかく力を抜くことです。指や手首などを軽くマッサージしたり、伸ばしたりしてから練習をするだけでふとした瞬間に正しく持った方が楽に感じるようになります。毎日、毎食を負担に感じるかもしれませんが食事の度に練習ができる、箸のために時間を割かなくていいと考えれば逆に簡単ですよね。
さらに、一度正しい箸の持ち方を覚えたらクロス箸を始めとした他の箸の持ち方ができなくなります。そのため、少しでも早い方がその後の箸の持ち方を悩むことなく楽しく食事をすることができます。
クロス箸は頑張れば直せる!
クロス箸はよくないと思っていてもどうせ直らないと諦めてる人はいませんか。クロス箸はコツを覚えて少し意識するだけで直すことができます。ぜひ明日から試してみてください。