『渡し箸』がダメな理由とは?食事のマナーを徹底解説!

渡し箸と聞いて、どのようなお箸の使い方かわかりますか。食事をする時の大事なマナーの1つにお箸の使い方があります。そこで、渡し箸を始めとするいろいろなお箸の使い方や使ってはいけない理由を知ることで、もう一度自分のお箸のマナーを見つめ直してみましょう。

『渡し箸』がダメな理由とは?食事のマナーを徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1渡し箸ってどんな意味があるの?
  2. 2渡し箸がダメな理由とは?
  3. 3食後に渡し箸をするのはいいの?
  4. 4要注意!渡し箸をやってしまうシチュエーションは?
  5. 5渡し箸以外の食事マナーを15コ紹介!
  6. 6海外での箸のマナーを知ろう!
  7. 7食事のマナーを知って食事を楽しもう!

渡し箸ってどんな意味があるの?

渡し箸に使う箸

渡し箸とは、食事中にお皿の上に箸を渡して置くことを意味します。箸置きがないとついつい食事の途中で、お箸をお皿の上に置いて渡し箸をしてしまう、ということもありますよね。

渡し箸がダメな理由とは?

渡し箸をしているシチュエーション

渡し箸は「マナー違反とは知らなかった!」という人も多いかもしれません。実はこの渡し箸には意味があります。それは「もうお腹がいっぱいです。ごちそうさまでした。」という食後=食事が終わりました、という意味です。そのため、食事の途中で渡し箸をすると、お店の人には「もういりません」と思われて片づけられてしまうことも。

食事の際に手を休めたい時、思わず渡し箸をしてしまったということはよくあることかもしれません。でも、食事中に料理の上の空間を妨げてはいけない、という意味もあります。

また、ある地域では渡し箸は「三途の川を連想させるので縁起が悪い」という意味もあるそうです。食後ではなく、まだ食べている途中でお箸を置きたい時は、渡し箸ではなく箸置きに置くことを心掛けましょう。

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食後に渡し箸をするのはいいの?

箸置きがある場合

渡し箸をしないための箸置き

実は、渡し箸が「ごちそうさまでした」の合図なら、食後に渡し箸をしてもいい、ということではありません。食後は、渡し箸をせずに、箸置きに戻したり、箸袋に戻しましょう。食後に箸袋に戻した場合は未使用と見分けられるように、半分だけ箸袋に戻してから残りの半分の箸袋を折り返して使用済みであることがわかるようにしておきましょう。

箸置きがない場合

箸置きがない場合の作り方

箸置きがないお店で食事をする場合もありますよね。そんな時は渡し箸ではなく箸置きを作りましょう。箸袋がある場合は、3つに折ってから縦に半分に折れば、即席の箸置きにもなります。また、箸袋を3つに折ってから結び目を作るように交差して間に通すと女性らしい箸置きができるので、渡し箸をしなくてもお箸を置くことができますね。

要注意!渡し箸をやってしまうシチュエーションは?

食事の最中に箸袋がない、でも一度お箸を置きたいけど渡し箸はマナー違反だし…と迷ってしまうシチュエーションもありますよね。そんな時は、器の端にお箸の先を立てかけるように置くと渡し箸をしなくてもお箸を置くことができます。食後も渡し箸ではなく、きちんと箸置きに置いたり、箸袋に戻すようにしましょう。

ラーメンを食べる時

ラーメンに渡し箸をしているところ

渡し箸をしてしまいがちなシチュエーションの1つにラーメンがあります。熱いラーメンを食べてちょっと休憩。そんな時はお箸をどこに置いていますか?ついつい渡し箸をしてしまいがちですが、食後、食事の終わりという合図に取られてしまいますので気を付けましょう。

居酒屋で食事をする時

渡し箸をしてしまいがちなシチュエーションの居酒屋

居酒屋というシチュエーションでもやはり渡し箸をマナー違反と気づかずにお箸を置いてしまう人も多いかもしれません。おつまみを少しずつ何人かで分け合う、といったシチュエーシになるので、お箸は渡し箸ではなく必ず箸置きまたは器の箸に立てかけるようにして、マナー違反にならないように気を付けましょう。

渡し箸以外の食事マナーを15コ紹介!

①箸渡し

5人でお寿司をお箸で持っているシチュエーション

別名を「合わせ箸」や「拾い箸」ととも言います。箸から箸へと食べ物を渡すことを箸渡しといい、渡し箸と似た言葉ですが、別の意味でのマナ―違反になります。また、渡し箸とは使い方が違うので気を付けましょう。箸渡しがダメな理由は、火葬した遺骨を箸から箸へ渡して骨壺におさめるため、食事でも同じ所作を行うことが縁起が悪い、行儀が悪いと言われていしまいます。お箸で受け取るのではなく、お皿に置いてもらって橋渡しを避けましょう。

②舐り箸

舐り箸は食事中に、口の中にお箸を入れて舐めることをいいます。舐り箸がマナー違反の理由は、見た目からして相手を不快な気持ちをさせてしまいますよね。食事中に何度も舐り箸をされてしまうと、一緒に食事をしていても、食欲がなくなってしまいます。舐り箸は癖になりやすいので、日頃から気を付けましょう。

③刺し箸

刺し箸というのも、海外の人がお箸を使うとついついしてしまいがちです。里芋や豆類など丸くてつるつると滑りやすい食材を食べるというシチュエーションではよく見られるお箸の使い方です。お箸で食材を挟んで持つよりも、突き刺して食べるのが簡単だからと食べてしまうことを刺し箸と言います。

つるつる滑るからとお箸を突き刺しても、豆がお皿の外に飛んで出てしまうのは行儀のいい所作ではありませんよね。また、料理を作る時のように火の通りを確認しているように見えるので、料理を作ってくれた方に失礼だから、という意味もあるそうです。

④立て箸

立て箸のシチュエーション

立て箸とは、ご飯にお箸を突き刺すことです。お箸のマナーの中でも有名なものの1つなので、あまりされている方はいないかもしれません。立て箸がマナー違反となる理由は、葬儀で亡くなった方にご飯を召しあがってください、とお箸をご飯に突き刺してお供えするため、食事中に立て箸をするということは亡くなるということを連想させてしまいます。相手にとても失礼な行為になりますので気を付けましょう。

⑤涙箸

涙箸の意味は、お箸から汁気が滴りながら取り皿や口元に運ぶことです。涙箸がマナー違反となる理由は見た目そのものです。お箸からポタポタと垂れながら食べていると、相手に不快な思いをさせてしまいます。取り皿を近くに持って行くようにして、涙箸にならないようにしましょう。

⑥叩き箸

叩き箸の意味はお皿やお茶碗などをお箸でカンカン、と叩いて音を出すことです。まだお箸の使い方がわかっていない子どもに多くみられますが、もちろんマナー違反になります。食器を叩いて音を鳴らしてお店の人を呼んだり、楽器のように使うことは周りの人に不快な思いをさせてしまうので気を付けましょう。

⑦迷い箸

迷い箸をしているシチュエーション

ついついしてしまいがちなお箸の使い方の1つに迷い箸がます。どのお料理もおいしそうで、ついついどれを食べようかなとお皿の上で迷ってしまう、というシチュエーションはよくありますよね。お皿の上でお箸をふらふらと動かして迷うことを迷い箸と言います。見た目ももちろんですが、お箸についた食べ物がお皿に落ちたら一緒に食べている方は気分のいいものではありませんよね。

⑧寄せ箸

お箸とお皿が置いてある

寄せ箸とは、お箸をお皿に引っかけて自分の方に引き寄せることを意味します。お皿を引きずるという行為も周りの人を不快な気持ちにさせますが、引きずる時にお皿の中身がこぼれてしまうこともあります。お皿はお箸ではなく、手で持つようにしましょう。

⑨指し箸

指し箸とは、お箸で人や物を指さすことを言います。お箸でさされた相手は不快に思うことは当たり前ですよね。実はお箸のマナーの中でも指し箸は嫌がられる使い方の1つです。気軽に相手を指している人は良く見かけますが、相手の気持ちになって指し箸をしないように気を付けましょう。

⑩ちぎり箸

一口では食べられない、ちょっと大きなお肉やお魚が目の前に、というシチュエーションはよくありますよね。ちぎり箸とは2本のお箸を1本ずつ片手に持って、ナイフとフォークのように食材をちぎることを言います。一口の大きさに分けようという気持ちはわかりますが、お箸の使い方としてはマナー違反になります。

⑪噛み箸

噛み箸とは、言葉の通りにお箸を噛みながら食事をすることです。子どもによく見られますが、クセにならないうちにやめるように声をかけましょう。お箸を噛むことは、箸先をだめにしてしまうことにもなります。ものを大切に使うことも一緒に子どもに教えたいですね。

⑫探り箸

探り箸のシチュエーション

探り箸は迷い箸にも似ていますが、探り箸はお皿の中で「どれにしようかな」と迷って料理をかき混ぜることです。大人数でシェアする料理ならもちろんみんなを不快にしますが、自分だけの料理だとしても見ている人はあまりいい気持ちにはなりません。好きな具材を探してしてしまいがちですが、気を付けましょう。

⑬もぎ箸

もぎ箸は舐り箸と似ています。舐り箸がお箸を口の中に入れて舐めるという意味になり、もぎ箸はお箸についてしまったご飯や料理を口の中で取る(食べる)という意味になります。舐り箸と同じく一緒に食事をしている人を不快な気持ちにさせてしまうので、気を付けましょう。

⑭振り箸

振り箸とは、お箸の先についてしまった料理をお箸を振って落とすことです。他の料理に入ったり、周りの人に飛んでしまうので振り箸にも気を付けましょう。

⑮直箸

直箸で食べ物を取っているシチュエーション

大人数でおしゃべりしながらの食事も楽しいひと時ですよね。でも、人数が多いと料理をシェアするというシチュエーションがよくあります。そんな時、取り分けるために自分のお箸を使っていませんか?自分のお箸を使って食事を取り分けることを直箸といい、これはマナー違反です。その理由は、お箸は直接口の中に入れるので、口の中の細菌が直箸を使うことで料理についてしまいます。取り分ける際には取り箸を使うようにしましょう。

海外での箸のマナーを知ろう!

海外ではお箸、スプーン、フォーク、手など食事をする際に何を使うかは文化と同じように多種多様です。そこで、海外では同じお箸を使う国はあるのでしょうか。また、海外でのお箸のマナーに違いはあるのでしょうか。

中国での箸のマナー

中国でのお箸のマナー

日本以外にも海外にはお箸を使う国がいくつかあります。日本のお箸の文化は中国から伝わったものと言われていますが、日本と中国ではお箸のマナーが全く違います。たとえば、日本ではマナー違反と言われる直箸ですが、中国ではおいしい料理を相手のために私のお箸で取り分けてあげる、といったおもてなしの行為になります。同じお箸でも海外に目を向けるとそのマナーは国によっても違うので、心得ておきましょう。

韓国での箸のマナー

韓国でのお箸のマナー

海外の中でもお箸を使う国としてすぐ思いつく韓国ですが、日本とは違ってシルバーの金属のお箸が使われています。お箸を使う時はおかずを食べる時で、ご飯やスープはスプーンを使うのがマナーとされています。また、食事中のおかずの上にお箸やスプーンを置くことはマナー違反となり、机の上に直に置くことがマナーとされています。

食事のマナーを知って食事を楽しもう!

お箸を使って麺を食べているところ

食事の仕方やお箸の使い方は、一緒に食事をしている相手を不快にすることもあります。ついつい、といつもの癖が出てしまうこともあります。1人で食事をする時も家族で食事をする時もお箸の使い方を意識することでそのマナーをいつの間にか身に着けることができます。

楽しく、おいしい食事の時間にできるように日頃からお箸の使い方を意識したいですね。

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この記事のライター
hitomix
管理栄養士、ライターとして活動しています。食やライフスタイルなど気になったことを書いていきたいと思います。

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