バーコード45は日本の国番号!バーコードで原産国が見分けられるの?
日本と海外のバーコードの違いや海外の国番号について紹介していきます。日本の国番号は45ですが、45以外にもありますので、日本の国番号についても見ていきましょう。バーコードで原産国が分かるかについても紹介していきますので、買い物の時の参考にしてみてくださいね。
目次
買い物の時にバーコードを確認していますか?
買い物をする時に、バーコードを確認したことはありますか?バーコードはレジで読み取り、金額を表すものだと思われがちですが、実はバーコードの役割はそれだけではありません。バーコードを見ることで日本の会社か海外の会社か、製造企業はどこなのかを知ることができます。
今回はバーコードについて詳しくご紹介していきますので、バーコードの意味や国番号を知り、買い物の時に役立ててみましょう。
そもそもバーコードとは?
バーコードを知らない人はいないと思いますが、そもそもバーコードとは何かを詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。バーコードは世界共通の商品固有の数字です。バーコードの長さや数字は決まっていて、バーコードを見るだけで、製造された国や企業などがわかります。
普段の買い物で、バーコードを気にして見ている人は少ないのではないでしょうか。バーコードを知ることで詳しい情報を知ることができますので、まずはバーコードについて詳しく見ていきましょう。
商品固有の数字
バーコードとは、商品固有の数字です。バーコードには、商品の値段だけでなく、製造された国や製造された企業などが記されています。また、バーコードのバーには太さの決まりや種類があり、全部で4種類のバーがあります。
バーコードのバーは、2本のバーとスペースを合わせることで0~9までの数字を表す役割をしています。バーコードのバーの太さや長さが規定の範囲外だと、バーコードリーダーで上手く読み取れないことがあります。
世界共通
バーコードは国際基準で作られているので世界共通です。海外に行ったことがある人は分かるかもしれませんが、海外の商品にもバーコードは付いています。以前は、アメリカやカナダでは、違うコードが使われていましたが、2005年に統一されて今では世界共通のものとなっています。
バーコードに埋められているJANコードとは?
バーコードを見てみると、バーの下には数字が書かれていますよね。この数字をJANコードと言います。日本で販売されている全ての物のバーコードには、8桁から13桁のJANコードが付いています。このJANコードは国際基準で作られています。JANコードには、規則が決められていて「商品が製造された国」「商品が製造された企業」「商品アイテムコード」「チェックデジット」の4つを記さなければいけない決まりがあります。
また、本や漫画などの書籍のバーコードは食材や雑貨などのバーコードとは異なります。身近にあるバーコードを比べてみてもらうと分かると思いますが、書籍のバーコードは2段になっています。1段目、2段目とそれぞれに意味があり、1段目は「国際標準図書番号」で、2段目は「図書分類コード」です。図書分類コードとは日本独自のコードです。
標準と短縮がある
JANコードには、標準と短縮があります。標準タイプのJANコードは13桁、短縮タイプのJANコードは8桁です。バーコードをつけるスペースが小さくて、標準のJANコードが入らない場合などに短縮のJANコードが使われています。特に、お菓子や調味料、日用品の小物などはバーコードのスペースが少ないため、短縮JANが使われていることが多いです。また、短縮JANは日本だけのコードで、海外には短縮JANはありません。
JANコードの体系
JANコードは2種類ありますが、最初の2桁が国を表す国番号で、次の7桁がGSI事業者コード(JAN企業コード)になっています。次の3桁が商品を表す商品アイテムコードになっていて、最後の1桁が誤読防止の為のチェックデジットと呼ばれるコードになっています。
また、バーコードの最初と最後には、スタートキャラクタやストップキャラクタと呼ばれる文字が入っていることもあります。この文字が無い場合には、始まりと終わりを示すバーが印字されています。
国番号と原産国は違う
JANコードについているGIS事業者コードは国を表しているものですが、原産国を表しているものではありません。国番号は、商品の供給責任者を表しているものです。商品の供給責任とは、ブランドオーナーや発売元などですね。
例えば日本のオーナーが外国の工場に生産を委託している場合などには、原産国は外国ですが、日本の国番号が記載されます。
海外のバーコードの名称は?
バーコードは世界共通ですが、JANコードという呼び名は日本だけです。JANとは、Japanese Article Numberの略で、日本の商品番号の事を意味します。同じバーコードでも名前だけが違うと言う事ですね。
日本以外の各国の名称はこちらになります。
・EAN=European Article Number(ヨーロッパ)
・KAN=Korea Article Number(韓国)
基本的には、日本や韓国以外ではEANコードと呼ばれています。
バーコードの日本の国番号は45と49の2つ!
次に、日本のバーコードの国番号について見ていきましょう。バーコードの国番号は、国際EAN協会から割り当てられたものです。日本のバーコードには、国番号が2つあり、その数字は45と49です。実際にスーパーで日本の商品のバーコードを見てみても、45と記載されているものと49と記載されているものがあります。なぜ国番号が2つあるのかを詳しく見ていきましょう。
バーコード45と49の違い
バーコードの日本の国番号は45と49です。日本の会社の商品のバーコードを見てみると、49という数字が入っていることが分かるでしょう。では45という数字は何なのでしょうか?実は45という国番号は、1992年に国際EAN協会から新たに付与された国番号です。
どちらも日本の国番号を意味していますが、49の国番号の場合には5桁の企業者コードと決められており、企業者コードがそれよりも多くなった場合に45の国番号が使われます。日本は企業が多いので、5桁の企業者コードでは足りない場合もあるのです。
バーコードの国番号を紹介!アメリカや中国は?
次に、世界中のバーコードの国番号をご紹介していきます。日本は45と49ですが、他の国の国番号はどんな数字なのでしょうか。国番号を知っておくと、バーコードを見るのが楽しくなりますよ。
アメリカ
アメリカの国番号は0から始まる数字です。01、02、03……などですね。実はバーコードというのはアメリカで作られた物です。そのためアメリカの国番号は0から始まると言われています。アメリカの国番号を詳しく見ていくと、000~019、030~039、060~139となっています。
中国
中国の国番号は、69です。69という番号がバーコードについていたら、中国の自社ブランドという意味になります。日本のブランドが、中国で製造されている場合には日本の国番号が記載されますので、覚えておきましょう。
韓国
韓国の国番号は88です。韓国の食材を好んで食べている人も多いと思いますが、例えばスーパーで売っているキムチなどを見てみると、韓国の会社が元になっている商品は意外と少ないです。直輸入品の場合には、国番号が88になっていますので、確認してみてくださいね。
フランス
フランスの国番号は300~379ですヨーロッパで使われているEANコードは3桁が基本です。フランスもEANコードを使用していますので、国版号が3桁になっています。
イギリス
イギリスの国番号は500~509です。日本と違い、ヨーロッパの国番号は3桁です。イギリスはヨーロッパの中でも国番号が少ない国だと言われています。
国番号のないバーコードもあるの?
バーコードは世界共通で、バーコードの最初には国番号が記されているのが基本ですが、実は国番号のないバーコードもあります。「インストアバーコード」と呼ばれる小売業者が自由に設定できるバーコードには、国番号は記載されていません。インストアバーコードとは、店側が商品管理をする際に使われるバーコードです。クーポンなどにも使われていますよ。
バーコードを見れば販売する国が分かる!
バーコードは、日本でも海外でも共通だという事が分かりましたね。バーコード1つ1つに国番号という番号が振り分けられていて、国番号を見ることで販売元の国を知ることができます。日本の国番号は45と49の2つですが、海外には様々な国番号が存在します。海外の国番号を知っていると、買い物の時に役立ちますよ。バーコードの意味を理解し、買い物に役立てましょう。