マンデラエフェクトとは?マンデラ効果の都市伝説の実例8選も!
マンデラエフェクト(マンデラ効果)という言葉を聞いたことはありますか?日常生活で些細な記憶違いというのは誰もが経験することです。しかし、単なる記憶違いだけでは説明がつかない現象もあります。不思議なマンデラエフェクトについて詳しく解説していきます。
目次
記憶と違う「小さな違い」はマンデラエフェクト?
「マンデラエフェクト」という言葉を聞いたことはありますか?マンデラエフェクトという言葉は知らなくても、日常生活の中でちょっとした記憶違いはあるのではないでしょうか?人の記憶とは曖昧なもので、「あれ?そうだったかな?」と思う程度で、些細な記憶違いは気にしない人も多いでしょう。しかし、あながちその記憶は間違いではないのかもしれません。
世界は不思議なことで満ちています。ここではマンデラエフェクトとはどういうことなのか、詳しく解説していきます。マンデラエフェクトと考えられている、不思議な都市伝説の実例もご紹介しましょう。
マンデラエフェクトとは?
そもそも「マンデラエフェクト」とはどういうことなのでしょうか?「マンデラ」と聞けば、南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏。マンデラエフェクトという名前の由来も含めて、マンデラエフェクトについて詳しく解説していきます。
マンデラ効果とも呼ばれる
マンデラエフェクトとは「マンデラ効果」とも呼ばれている「あるはずのない記憶」のことです。しかもマンデラエフェクトは単なる個人の些細な記憶違いではなく、世界中に事実とは異なる同じ記憶をもつ人々がいるという不思議な現象です。
さらに不思議なことに、その記憶違いはひとつの事柄に対してではなく、数多くの実例があります。これがマンデラエフェクト(マンデラ効果)と呼ばれる現象です。
作家フィオナ・ブルーム氏が名付けた
そもそもマンデラエフェクト(マンデラ効果)という言葉が生まれたのは、超常現象研究家であり作家のフィオナ・ブルーム氏の、ネルソン・マンデラ氏に関するある記憶がきっかけでした。
南アフリカの英雄、ネルソン・マンデラ氏は黒人差別の撤廃を訴え、1964年に国家反逆罪に問われて終身刑の判決を受けました。フィオナ・ブルーム氏はこのマンデラ氏が、1980年代に獄中で死亡したという記憶をもっていました。
しかし、実際は世界中の多くの人々が知るように、ネルソン・マンデラ氏は27年間に渡る長い獄中生活の後、1990年に釈放され、1993年にはノーベル平和賞を受賞し、1994年には南アフリカの大統領に就任しています。実際にマンデラ氏が亡くなったのは2013年12月5日のことです。
最初はブルーム氏もマンデラ氏が獄中死したというのは、自分の些細な記憶違いだと考えていました。一方でブルーム氏はマンデラ氏の死亡について、ほかにも不思議な記憶をもっていました。たとえば以下のような鮮やかな記憶です。
・1980年代、マンデラ氏の葬儀が行われた際、南アフリカの人々が嘆き悲しんでいたという記憶。
・そのときマンデラ氏の夫人が心に残るスピーチを行ったという記憶。
・マンデラ氏の死後、南アフリカの各地で暴動が起こったという記憶。
ブルーム氏は「不思議な記憶違い」と思いつつも、忘れかけていた頃に、マンデラ氏に関して自分と全く同じ記憶をもつ人に出会いました。ブルーム氏もこれには驚き、2010年、この不思議な記憶について自分のブログに書き込みました。するとなんと「自分も同じ記憶をもっている」という人々が多数現われたのです。
不思議なことは続き、2013年、実際にマンデラ氏が亡くなったとき、「マンデラ氏は獄中で亡くなったのでは?」という問い合わせがメディアに相次ぎました。つまり、「マンデラ氏は1980年代に獄中で死亡した」という記憶をもつ人々が、世界中にいたということです。
最初は自分の些細な記憶違いと思っていたことが、実は世界中に同じ記憶をもつ人々がいた。つまり、実際に起きた出来事とは異なる記憶を、大勢の人々が共有しているということ。ブルーム氏はこの不思議な現象を「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」と名付けました。
マンデラエフェクトの実例8選!
マンデラエフェクト(マンデラ効果)の実例は世界に多数あります。ここ日本でも、都市伝説とも言える不思議なマンデラエフェクトの実例があります。個人の些細な記憶違いでは片付けられない、多くの人々が共有する記憶です。マンデラエフェクトの実例を具体的に見ていきましょう。
1. ピカチュウのしっぽ
さて、ここで問題です。国民的アニメ、ポケモンに登場するピカチュウのしっぽの先端は何色でしょう?
「黒」と答えたあなたは、マンデラエフェクトを実体験しています。ピカチュウのしっぽは「黄色」です。黒色は使われていません。しかし、多くの人々がピカチュウのしっぽには黒色が使われていると記憶しています。これがマンデラエフェクトと呼ばれるものです。
3月16日(土)、ポケモンセンターキョウトが移転リニューアル! これを記念したグッズが、全国のポケモンセンターに登場! ポケモンたちのお茶会ごっこをモチーフにしたデザインだよ! https://t.co/yMnq0678wh #ポケモン #ポケモンセンター pic.twitter.com/kRPCie5UAc
— ポケモン公式ツイッター (@Pokemon_cojp) February 23, 2019
2. おさるのジョージのしっぽ
マンデラエフェクトとして別の実例を挙げてみましょう。世界中で半世紀にわたり親しまれてきた「おさるのジョージ」。さて、おさるのジョージにはしっぽが「ある」、それとも「ない」?
同じ問いをしたときに、世界中の多数の人々がおさるのジョージにはしっぽが「ある」と答えています。しかし、実際にはおさるのジョージにはしっぽがありません。マンデラエフェクトの実例のひとつです。
相変わらずのかわいさうきね
— おさるのジョージbot (@BotJoji) March 2, 2019
3. 天空の城ラピュタのエンディング
宮崎駿監督作品で有名なジブリのアニメ映画「天空の城ラピュタ」にもマンデラエフェクトの実例は存在します。あなたも「天空の城ラピュタ」を観たことがあるなら思い出してみてください。ラピュタのエンディングは、滅びの呪文で軍の手からラピュタを守り、バズーたちと海賊が別れた後に、空にラピュタの木が浮かんで主題歌が流れるというものです。
しかし、金曜ロードショーで一度だけ放送されたという、ラピュタの特別版のエンディングの記憶をもつ人々が多数いるのです。その記憶とは、バズーがシータの故郷ゴンドアの谷を訪れ、シータがバズーと握手をかわして別れるというものです。
実際にはラピュタにそのような特別版のエンディングなどは存在しません。これもマンデラエフェクトの実例と言えるでしょう。
4. モノポリーおじさんの片眼鏡
マンデラエフェクトの実例の中には、長い時代に渡って人々の記憶を裏切るものもあります。たとえば、20世紀初頭にボードゲームとしてアメリカで誕生したモノポリー。世界中の人々が楽しんできた有名なゲームで、あなたもモノポリーで遊んだことがあるかもしれません。
モノポリーには「モノポリーおじさん」の通称で知られる代表的なキャラクターが登場します。ロゴにも描かれ、2008年以降は3Dになっています。このモノポリーおじさんにもマンデラエフェクトの実例があります。
さて、モノポリーおじさんは片眼鏡をかけているでしょうか?それとも片眼鏡をかけていないでしょうか?片眼鏡というのは、2つのレンズがある通常の眼鏡とは違い、片側の1つだけにレンズがある眼鏡のことです。
答えは、モノポリーおじさんは「片眼鏡はかけていない」です。しかし、世界中の非常に多くの人々がモノポリーおじさんは片眼鏡をかけていると記憶しています。これもマンデラエフェクトです。
5. キットカットのロゴ
あまりにも身近なマンデラエフェクトの実例をご紹介しましょう。キットカットのロゴです。キットカットは日本だけでなく、世界でも様々なバージョンが発売されています。あなたもよく目にする機会があるのではないでしょうか?
このキットカットのロゴに関するマンデラエフェクトとは、世界中の人々の間で、ロゴのデザインが2種類の記憶に分かれているというものです。Kit Katというロゴと、Kit-Katというロゴです。
キットカットの正しいロゴは、真ん中にハイフンがないKit Katです。もしあなたがKit-Katというハイフンが入っているロゴを記憶しているなら、それはマンデラエフェクトです。そのような記憶を持つ人は世界中にたくさんいるのです。
6. ファンタのゴールデンアップル味
些細な記憶違いだけとは思えないような論争を巻き起こしたマンデラエフェクトもあります。あなたはファンタの「ゴールデンアップル味」を飲んだことはありますか?ご存知のとおり、清涼飲料水のファンタには多数のフレーバーが存在します。登場しても販売中止となったフレーバーもあります。
このファンタの「ゴールデンアップル味」について、1990年代半ばから2000年頃にかけて、ネットで論争が繰り広げられましたファンタの「ゴールデンアップル味を飲んだことがある」という人と、「そんなものは存在しない」という人に意見がわかれたのです。
/#菅田将暉 さんが夏にやりたいことは
— ファンタ (@Fanta_Japan) March 21, 2019
「海行ってヨットでかき氷」だったね!
\
2018年 #ファンタ ぼくらのやりたい100のコトボトルのCMはこちら♪#おつかれ菅田さん
この論争があった1990年代半ばから2000年頃、コカ・コーラ社のサイトには「ゴールデンアップル味」なるものは記載がありませんでした。普通に考えれば「飲んだことがある」という人の些細な記憶違いということで決着がつくはずです。しかし、この論争はなかなか終息しませんでした。「飲んだことがある」という人があまりにも多かったからです。
実際のところ、ファンタの「ゴールデンアップル味」はコカ・コーラ社から2002年に発売されています。つまり、「ゴールデンアップル味」を飲んだことがある人は、実際に販売が開始される10年ほど前からいたということなのです。
7. 日本の都道府県の数
日本の都道府県の数はいくつかご存知ですか?普通なら47都道府県と答えるはずです。しかし、この当然と考えられている記憶にもマンデラエフェクトの実例が存在します。日本には48の都道府県があるという人たちがいるのです。
その48番目の都道府県とは「京都の上」にあり、「岡崎県」というのだそうです。そう記憶してる人の中には、アイドルグループのAKB48がデビューしたとき、日本の都道府県と同じ数だと思ったというのです。単なる些細な記憶違いでしょうか?それとも?
8. 世界の地理
地理に関してのマンデラエフェクトは、日本の都道府県だけにとどまりません。世界地図においても異なる記憶をもつ人々が多数いるのです。以下がマンデラエフェクトの具体的な実例です。
・オーストラリア大陸の位置。記憶よりもインドネシアの近くになっている。
・ニュージーランドの位置。記憶ではもっとオーストラリア大陸の近くにあった。
・イタリアのシチリア島の位置。記憶ではイタリア半島からもう少し離れていた。
・北方領土。記憶では4つの単体の島だったが、歯舞が群島になっている。
マンデラエフェクトはパラレルワールドと関連している?
マンデラエフェクト(マンデラ効果)の実例をいくつかご紹介してきました。マンデラエフェクトとはいっても、単なる個人の些細な記憶違いと思った人もいるかもしれません。または、同じ記憶違いをしている人たちが何人か集まって騒いでいるだけと感じたでしょうか?地理に関しての記憶違いは、ただの教養不足と思われることもあるでしょう。
しかし、マンデラエフェクトと呼ばれる現象は、本当にすべて些細な記憶違いなのでしょうか?先ほどお話した程度の事例がマンデラエフェクトの本質ではありません。実は、些細な記憶違いと思われる現象の向こう側に、ある種の不思議な仮説が根強く語られているのです。マンデラエフェクトと「パラレルワールド」との関連性です。詳しく見ていきましょう。
パラレルワールドとは?
冒頭でマンデラエフェクト(マンデラ効果)とは、「あるはずのない不思議な記憶」というお話をしました。この不思議な記憶は、「パラレルワールドにいたときの記憶」とも言われているのです。
私たちが今過ごしている現実世界とは別に、もうひとつの似て非なる世界が存在する。つまり、並行して存在する別の時空、これが「パラレルワールド」と呼ばれるものです。理論物理学者の間でもパラレルワールドの存在の可能性は語られています。
マンデラエフェクトとパラレルワールドとの関連性とは、私たちはパラレルワールドとの間を何度も行き来しているというものです。そのたびに記憶が書き換えられているというのです。
マンデラエフェクトとは私たちがパラレルワールドとの間を行き来するうちに、記憶の一部が残っているために起こる現象ととらえる人たちもいます。つまり、マンデラエフェクトの名付け親である作家のフィオナ・ブルーム氏は、マンデラ氏が獄中死したパラレルワールドにいた可能性があるということです。
タイムトラベラーと自称した人物がいた!
ジョン・タイターという名前を聞いたことはありますか?ジョン・タイターとは自称タイムトラベラーとして、2000年10月に突如としてインターネット上に書き込みを始めた人物です。
ジョン・タイターと名乗る男は、タイムトラベルをして2036年から来たとチャットで語りました。一度1975年に行ってから1998年に向かい、そしてコンピューターの2000年問題を解決した後、ネットに書き込みを始めたのだそうです。ジョン・タイターはタイムトラベルに関する情報や、未来に関する予言をしたのちに、2001年3月に「任務完了」と言い残してネット上から消えました。
ちょっとした笑い話に聞こえるかもしれません。ただ、ここから先が重要なのです。
ジョン・タイターは自分が未来から来た証しとして、ネット上のフォーラムのメンバーにある提案をしました。その提案とは、1998年か2036年に、メンバーから預かった文章を本人にメールするというものです。
そのフォーラムのメンバー、Florida_Jimというハンドルネームの人は、1998年にメールを受け取ることを選びました。自分の写真や1998年から2001年までに起こる出来事、ロトや株に関する情報を書いてジョン・タイターに預けました。ジョン・タイターは「メールはこの世界には届かないかもしれないが、なんらかの変化は起こるはず」と伝えています。
ジョン・タイターが消えてから数週間後、Florida_Jimは奇妙なデジャヴを何度も体験することになります。現実世界に「些細な記憶違い」が生まれていることに気付いたのです。
・バーガーキングのロゴが変わった。
・いつも通っている道に見たこともない店がある。
・テレビ番組の最終回が記憶と違う終わり方をしていた。
Florida_Jimの周りでもマンデラエフェクトが起こるようになったのです。
マンデラエフェクトはただの勘違い?
一方、マンデラエフェクトはやはりただの勘違いとする説も有力です。マンデラエフェクトには「ミーム」という人間の記憶のメカニズムが関連しているという説です。
ミームとは簡単に言うと「文化を形成するDNAのような情報」のことです。たとえば、習慣や技能や物語など、人から人へとコピーされる様々な情報を意味します。実際には起きていないことのミームが事実として受け入れられる、人から人へとコピーされる。これがマンデラエフェクトの実体であるという説です。
つまり、都市伝説としての実例が広がるメカニズムには、人間の記憶のあやふやさが関係しているということです。記憶の曖昧さに群集心理が加わると、たとえウソであっても、一定数の人々がそれを唱えると事実として伝わっていくという現象も否めないのです。
あなたもマンデラエフェクトを体験しているかも知れない!
マンデラエフェクト(マンデラ効果)について、様々な角度からお話してきました。あなたはどう感じましたか?
些細な記憶違いは日常生活で皆がよく経験することです。マンデラ効果などと名付けずとも、人間の脳のメカニズムということで、話を終わらせることもできます。
一方、パラレルワールドから持ち込まれた記憶が、現実と噛み合わなくなっているというのがマンデラエフェクトです。マンデラエフェクトとはマンデラ氏が獄中で亡くなったという記憶が世界中の人々の間で共有されたことから、明るみになった現象です。もし単なる記憶違いなら、なぜ全く同じ記憶が多数の人と一致するのでしょうか?
日常生活で「あれ?そうだったかな?」と思うようなことがあったら、いろいろな人に記憶を確認してみるのも面白いかもしれません。マンデラエフェクトをあなたも体験してみませんか?