ロマ人の特徴とは？日本人との違いや差別される理由も解説！

ロマ人という民族を知っていますか？ロマ人とは、移住型民族でいろいろな国を移動しながら生活してきた民族です。占いや見世物を中心に生計を立ててきて、どこかに定住することなく暮らしてきたので、部外者として差別されてきたこともあります。今現在もロマ人を差別している国もあり、苦しい生活を送っているロマ人もいます。今回は、そんなロマ人についてご紹介していきますので、ロマ人とはどんな民族なのかを見ていきましょう。

今回は、ロマ人についてご紹介していきますが、まずはロマ人の特徴について見ていきましょう。現在のロマ人の居住地や、外見的な特徴についてもご紹介していきますのでご覧下さい。

ロマ人というのは「移住系民族」です。インドのアーリア人系で、中東欧に移住する民族です。ロマ人は、ロマニー語と呼ばれる言葉を話し、いろいろな経路を作りヨーロッパへと移動してきました。

国籍については、正確に決められていないので、未だにわからないですが、一部ではルーマニアなどがルーツではないかと言われているようです。

ロマ人は、多くの差別を受けてきた民族です。偏見や迫害など、小民族であるがゆえに今までいろいろな差別を受けてきました。また、今でも差別や迫害を受けているロマ人も多くいます。

ロマ人は移動を繰り返して生活してきたので、現在の居住地もバラバラです。ロマ人が多く住んでいるのがエジプトで、現在約170万人、次に多いのがトルコやアメリカ、ブラジルとなっています。

次に、ロマ人の外見の特徴をご紹介していきます。ロマ人の外見は肌が黒く、顔立ちがはっきりしているのが特徴です。目は大きく二重で、目の色は茶色や黒です。日本人からすると、インド人のような外見のイメージの顔ですね。

次に、ロマ人と日本人の違いをご紹介していきます。まずは、外見的な違いですが、ロマ人は肌が黒く、堀が深い顔をしていますので、見た目だけをみると日本人と全く似ていないと言えるでしょう。

内面的な部分では、ロマ人は家族を大切にし、献身的に家族のサポートをするという面では日本人と似ています。ですがロマ人はとても明るく音楽や踊りが大好きです。楽天的でポジティブな人が多いと言われていていますので、その部分では日本人と少し違いを感じるかもしれませんね。

次に、ロマ人の生活についてご紹介していきます。ロマ人は移住民族ですよね。ロマ人の言語や、ロマ人の仕事など、ロマ人はどのような生活をしてきたのか見ていきましょう。

ロマ人は移住民ですので、生活を維持するのが大変です。そのため、占いや見世物などで生計を立てていたロマ人も多いです。また、鍛冶や金属加工などで生計を立てているロマ人もいます。

また、貧しいロマ人の中には窃盗や密売、詐欺で生計を立てているロマ人もいました。移動しながら生活してきたので、定職に就くことがなく、生活が厳しかったと思われます。

ロマ人は、ロマニー語という言葉を話します。ロマニー語とは、ロマ人だけが話す言語です。ロマ人には国の言葉がないため、同じロマ人でも住んでいる地域によって微妙に言語が違うのが特徴です。ロマ人はいろいろな地域を移住してきたため、住む土地によって言語が変わってしまったのかもしれませんね。

次に、各国に影響を与えたロマ人の音楽についてご紹介していきます。ロマ人の中には、移住しながら生計を立てていくために、見世物を仕事にしていた人が多いです。

中でも、音楽を見世物として稼いでいたロマ人も多く、移住していく中でロマ人は各国の音楽に大きな影響を与えてきたと言われています。有名な曲も実はロマ人の影響で出来た曲かもしれませんね。

ロマ人は演奏やダンスなどを行いながら移住していたため、ロマ人の音楽は現地の人々に沢山の影響を与えました。また、移住しながら現地の音楽を取り入れてきた為、ロマ人の音楽はどんどん発展していきました。今では有名な音楽も、実はロマ人の音楽が大きく影響しています。

ロマ人の音楽の影響を受けた代表的な音楽には、ヨーロッパの「ハンガリー舞曲」やトルコの「ベリーダンス」、スペインの「フラメンコ」やオペラの「カルメン」などがあります。どれも有名な音楽ばかりですよね。ロマ人は移住していく中で、その土地の音楽に大きな影響を与えてきたんですね。

次に、ロマ人の民族衣装についてご紹介していきます。民族には、その民族の衣装があることが多いですよね。ロマ人にも民族衣装があると言われていますので、ロマ人の民族衣装を見ていきましょう。

ロマ人の女性の民族衣装は、花柄などのカラフルな布を使った明るい民族衣装が多いです。基本的にロングのスカートで、踊るとひらひらするようなデザインの物が多いです。

ロマ人の男性の民族衣装は、シャツにズボンというような普通の格好をしていることが多いです。女性の民族衣装とは違い、落ち着いた民族衣装の男性が多いですよ。

次に、ロマ人の文化や風習についてご紹介していきます。ロマ人には、独特の風習がありますので見ていきましょう。日本では考えられない風習も存在していますよ。

ロマ人は移住しながら暮らしてきた民族ですので、その地域の文化の影響を受けているロマ人も多くいます。ロマ人は元々ヒンディー教であったと言われていますが、移住して、移住先の文化を取り入れてきた結果、現在はキリスト教のロマ人やイスラム教のロマ人もいます。移住先での文化に大きく影響された結果であると言えますね。

ロマ人には独特の風習があります。結婚をする上で、ロマ人は処女であることが一番大切とされています。そのため、女の子は12歳前後で結婚させられることが多く、親が結婚相手を探し、娘を無理やり誘拐させるといった方法が取られているようです。

また、結婚後は父親が絶対的な権力を持ちます。ロマ人には、一夫多妻制をとっている夫婦も多くいます。日本では考えられないような結婚観ですね。

次に、ロマ人が差別や迫害を受ける理由についてみていきましょう。ロマ人への差別は今現在も続いていることも多く、差別や迫害で苦しんでいるロマ人も多くいます。

ロマ人が差別や迫害を受けてきた理由の1つに、ロマ人が移住型民族であったことが原因であると言えます。定住すること無く、いろいろな土地を巡っていたので、その土地の人々からは、常に部外者として見られていたようです。そのため、周りに馴染めずに差別を受けていたロマ人が多いのでしょう。

ロマ人が差別や迫害を受けてきた理由に「紛争」や「病気」が関係していると言われています。昔は、宗教の違いなどでよく紛争が起こっていました。実際にロマ人がその土地の宗教や文化に馴染めなかったこともありますが、紛争や病気が蔓延すると、ロマ人が移住してきたからだと思われるようになり、ロマ人は周りから差別を受けていたようです。

ロマ人は移住型民族なので、占いや見世物などで生計を立てていました。その土地によっては文化の違いからロマ人の仕事が受け入れられない地域もあり、ロマ人は生活面で苦労したようですね。そこで貧しいロマ人が、窃盗や物乞いなどを行ったことにより、地元の住民からの差別や迫害が起きるようになったと言われています。

現在でもロマ人を差別している国もあります。定住したり、定職についても、ロマ人というだけで差別されてしまったり、未だに窃盗をしていると思われ、避けられてしまったりもするようです。

ロマ人についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ロマ人は移動しながら暮らしてきた民族で、とっても明るい民族だということが分かりましたね。外見は日本人とは異なりますが、内面では似ている部分も持ち合わせています。

また、ロマ人は移動しながら生計を立てています。占いや見世物で正解を立てているロマ人が多く、ロマ人は世界の有名な音楽にも携わっています。
また、ロマ人は周りから差別を受けてきた事もある民族です。実際に、今現在も差別を受けているロマ人もいて、ロマ人が生活しやすい環境が整っていないことも現実です。ロマ人の歴史を知ることで、人種差別についても考えさせられますね。