米のカビの見分け方!食べた時の対処法やカビを防止する保管方法も!

米は上手に保管しないとカビが生えてしまうこともあります。米のカビは見た目や臭い、色、味などが変わり、毒性もあるので食べた時の対処法を知っておくことも大切です。そこで、米にカビが生えた時の見分け方や、カビを防止する方法をご紹介します。

米のカビの見分け方!食べた時の対処法やカビを防止する保管方法も!のイメージ

目次

  1. 1米にカビが生えたらどうすればいい?
  2. 2米のカビの見分け方4選!
  3. 3米のカビの色は?緑?黒?
  4. 4カビが生えた米は食べていいの?毒性は?
  5. 5カビが生えた米を食べてしまった時の対処法は?
  6. 6米にカビが生える原因とは?
  7. 7米のカビを防止する保管方法5選!
  8. 8米の保存期間の目安は?
  9. 9米のカビに注意!温度と湿度に気を付けて保管しよう!

米にカビが生えたらどうすればいい?

窓辺に座っている女性

家庭で米を保存する方法はいろいろありますが、黒く変色したりカビが生えたことはありませんか。実は精製したお米はとても劣化しやすいと言われています。お米を精米するためには、玄米から糠や胚芽と呼ばれる部分を取り除き、半透明の胚乳の部分だけにします。玄米は糠や胚芽などに守られていた米も、精米することで胚乳がむき出しの状態になってしまいます。

そのため、空気中の湿度を吸ったり酸化することでカビが生えたり腐敗してしまうこともあります。そこで米を上手に保管するための方法やカビが生えた時の見た目の変化や見分け方、カビが生えることを防止するための方法をまとめてみました。

米のカビの見分け方4選!

臭いで判断する

鼻と口がアップで写っている写真

カビが生えた米の見分け方には臭いがあります。米を保管している容器を開けた途端、カビくさい臭いがしたら間違いありません。また、容器を開けてもあまりわからなかったという方には、洗米後や炊き上がった米の臭いをかいでカビっぽい臭いや酸っぱい臭いがあるか確認してみましょう。

味で判断する

味見をしている女性

カビが生えた米を炊くと臭いがカビっぽいので、味で判断してもわかるかもしれません。炊きあがった米の味は、パサパサして酸っぱかったり味が落ちたと感じるかもしれません。明らかにいつものご飯とは違うという違和感を感じると思いますので、一口食べて何か異変を感じたらすぐにやめておきましょう。

見た目で判断する

米が容器から落ちているところ

カビが生えた米は見た目も明らかに違うので、見分け方を覚えておきましょう。。たとえば、黒っぽかったり、灰色、茶色、緑などに変色していたら間違いなくカビが生えています。また、色は変わらなくても見た目が粉っぽくなっていたらカビが生えている可能性があります。

カビの量が少しだと、見た目には気づかないこともあります。その場合は、水で米を研いでみましょう。もしその米がカビていたら、米を研いだ水が黒やグレーに変色します。そのため、見た目には問題がなくても、米を研いだ水の色もしっかりと見てカビが生えているかどうか確認しましょう。

手触りで判断する

手のひらにのせている写真

カビが生えた米の見分け方は、手で触るとすぐにわかります。それは、水分量が多いため手で触るとしっとりするからです。通常の米はサラサラとした手触りだと思いますが、少しのカビの量でもしっとりとした感覚を感じることができるのでカビが生えているかどうかの見分け方の1つとして覚えておきたいですね。

米のカビの色は?緑?黒?

いろいろな絵具の色

米のカビには、緑や黒、白など見た目ですぐにわかります。緑のカビは青カビである可能性が高いです。土壌や空気中に含まれるため自然に育った野菜や米には発生しやすいかもしれません。

また、黒カビはお風呂など湿度の高い場所で見かけるもので、米の表面だけではなく中まで菌糸が根を下ろしている可能性が高く毒性もあるので食べない方がいいかもしれません。

白いカビは麹菌などの食用として害のない有用なものもありますが、毒性の高いものもたくさんあるので食べない方がいいかもしれません。

カビが生えた米は食べていいの?毒性は?

poisonと書いてある瓶

カビが生えたということは、米に限らず腐敗している状態と言えます。腐敗しているものは体にとって毒があるのでいいことはありません。さらに米に生えるカビの中には「アフラトキシン」や「オクラトキシン」という毒性の高い種類のカビも含まれます。これらのカビの毒は口にすると発がん性があるので、カビが生えた米は食べない方がいいでしょう。

カビが生えた米を食べてしまった時の対処法は?

聴診器

万が一、カビが生えた米を食べてしまった時は、体に異変がないか注視しましょう。カビの量が少量であれば問題がないこともありますが、体への毒性物質の影響は個人差もあるので体調に変化が出ないか確認して医師の診察を受けましょう。

米にカビが生える原因とは?

保存場所の湿度と温度が高い

温度計

米を作っている農家の方は、温度は13から15℃、湿度は70%前後で保管しています。つまりこの保管の方法を家庭でも行うことができればカビを防止できます。ところが家庭でこの条件を満たすことはとても難しいことです。特にコンロの周りやキッチン家電の近くは温度が高くなりがちです。特にお湯を沸かすと温度だけではなく湿度も高くなってしまうので、キッチン周りでの米の保管は避けましょう。

米にカビが生える時は、温度が20から25度、湿度は80%以上と言われています。この温度や湿度では、米の呼吸が活発になり胚乳に含まれているデンプンを消費し、米の脂肪分も酸化していきます。さらに、米に含まれる水分量は15から15.5%に調整してありますが、この数値が17%以上になるとカビが生えやすくなります。

夏場は特にカビやすい

砂浜に貝が置いてるところ

6月の梅雨の時期は温度湿度共に上がってきます。さらに夏にかけて気温はさらに上昇して行き、部屋の中は夜でも冷房をかけていないと熱中症になるほど高い温度になります。そのため、梅雨から夏の時期はさらに米がカビやすくなります。

米のカビを防止する保管方法5選!

密閉容器に入れ替えて保管する

ガラスの入れ物

米を買ってきたら袋のまま置いていますか。カビを防止する方法としては、密閉容器に入れ変えるのがおすすめです。米が入っている袋は通気口として小さな穴が開いています。そのため、その穴から水分や湿気が侵入して、米にカビが生えてしまいます。また、米はにおいを吸収しやすい食品のため、袋のまま他の食品と一緒に置いておくとにおいがうつってしまう可能性があります。カビだけではなく、においからも米を守る方法として密閉容器にうつすのは大切ですね。

米は高温多湿の状況でカビが生えやすくなります。そのため、シンクの下などは湿度が高くなりやすいので避けて正しい状態で保管しましょう。また、密閉容器に移し替える時は古い米と混ぜないようにしましょう。さらに、容器は毎回きちんと洗ってしっかりと乾かしてから使いましょう。その理由は、米びつの四つ角に糠や米がたまるとカビだけではなく虫が発生する原因になってしまうからです。

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冷蔵庫の野菜室で保管する

冷蔵庫とキッチン

米をカビないように防止するためには、野菜庫で保管するのもおすすめです。米の保管には低い温度と湿度の管理がとても大切になりますが、この適度な温度と湿度を保つのは家庭の中では野菜庫が最適です。保管する温度を10度下げることで、米の酸化速度を遅らせると常温に比べておいしさは2倍持続するとも言われています。野菜庫で保管する時にはなかなか大きな密閉容器がありません。最近はペットボトルに移し替えて保管する人も多いのですが、その際にはしっかりと乾かしてから使いましょう。

1つ気をつけなければいけないことは、野菜庫で保管をする場合に冷気の吹き出し口に米を置かないようにしましょう。吹き出し口の近くには霜や氷ができやすいため、湿度が上がる可能性があります。そのため、吹き出し口を確認してから配置しましょう。

濡れた手や計量カップを入れない

計量カップ

カビを防止する一番大切なことは水分です。そのため、どんなに密閉容器にいれたり野菜庫に入れて保管しても、密閉容器から米を測る時に塗れた手で測ったり濡れた計量カップで測ってそのままでは意味がありません。お米を測る時や密閉容器に入れ替える時は必ずしっかりと手や調理器具を乾かしてから行いましょう。

米が結露しないようにする

窓についた水滴

野菜庫などの温度が低いところで保管していた米を温度が高いところにうつすと、米が結露してしまってカビが生えてしまいます。冷たい水が入ったコップを常温に置いて置くと、コップの周りに水滴がついてしまいます。それと同じ状況が温度差によって米の周りにも起きてしまうので、米の保管は色々な場所で行うのではなく、温度の低い場所を決めたらそこで保管するようにしましょう。

長期保存しない

ますに入った米

米はついついたくさん必要だからと大きな容量のものを買ってしまいがちですが、多ければ多いほどカビが生えないように気を付けて保管をしなければいけません。特に夏は気温が上がってしまうので、一度にたくさんの精米した米を買うのではなく、少しずつ食べきれる分の米を買うようにしましょう。

米の保存期間の目安は?

米の稲

米の賞味期限は冬で2ヶ月、春と秋で1ヶ月、夏は2週間以内とされています。これらの期間を過ぎると、味が落ちてきたりカビが生えやすくなってしまいます。この期間は常温での保存の目安になりますが、冷蔵庫の野菜庫であればもう少し長く味わうことができます。

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米のカビに注意!温度と湿度に気を付けて保管しよう!

刺身定食

米のカビは季節や保管方法によって見た目や味、臭いなどにすぐに現れてしまいます。その見分け方はとても簡単ですが、口にしてしまうと体に有害な成分のため体調が悪くなるかもしれません。ぜひ、上手な保管方法でカビが生えないような防止策を立てて、最後の一口までおいしいご飯が食べたいですね。

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この記事のライター
hitomix
管理栄養士、ライターとして活動しています。食やライフスタイルなど気になったことを書いていきたいと思います。

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