山形の方言(山形弁)20選!よく使う挨拶や告白フレーズも!
山形の方言についてご存知ですか?東北の方言なので難しいイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。山形弁の種類やよく使う方言をご紹介いたします。知っておくと役立つ方言から意味を知らないと通じない方言までありますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
山形県の方言「山形弁」を紹介!
山形弁と聞いてどんな方言が思い浮かぶでしょうか?あまり聞きなれない方が多いのではないでしょうか。山形弁とは4つの地域の方言を合わせて山形弁と言います。それぞれの地方によって微妙に方言も異なります。
そんな山形弁ですが知ってみると面白い意味の方言や、可愛い方言がたくさんありますので紹介いたします!
そもそも山形県はどんなところ?
山形県は東北地方にあります。日本海に面しており、出羽三山や、ウィンタースポーツが盛んな蔵王、県内全域を流れる最上川と海、山、川の恵みをたくさん受けた自然豊かなことが特徴です。
東京から山形までは新幹線で3時間ほどで到着し、意外に近くアクセスしやすいのです。さらに日本一の生産量を誇るさくらんぼ、ラ・フランスをはじめ米沢牛、郷土料理の芋煮などグルメも有名な魅力が満載の山形県です。
山形県内4つの地域と方言の特徴を紹介!
東北地方特有の濁点が付く方言が多いのですが、同じ山形県内でも4つの地域によって方言の特徴が異なります。それぞれの特徴を紹介いたします!
①村山弁の特徴
1つ目に紹介する山形弁は、山形県村山市で使用されている「村山弁」です。
山形弁の中で代表的な方言だとも言われており、語尾に「す」や「ず」がつくことが多いのが特徴で東北地方でよく聞く「ズーズー弁」と言う言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
あまりアクセントの上下がなく、一定の音程で淡々と話す印象です。さらに電話や自己紹介の場面では自分の名前の語尾に”~でした”とつけることが村山弁の特徴です。
②新庄弁の特徴
2つ目に紹介する山形弁は山形県新庄市を中心に使われている「新庄弁」です。
村山弁と同じく語尾に「す」や「ず」を使いますが、新庄弁は語尾に「じゅ」や「にゃー」と言った方言を使うのが特徴的です。
特に「にゃー」と言う言葉はとても可愛い方言ですが、新庄市では日常的によく使われている方言です。
③置賜弁の特徴
3つ目に紹介する山形弁は、山形県の置賜地方で使用されている「置賜弁」です。
置賜地方には米沢牛で東北地方でも有名な米沢市があり「米沢弁」とも呼ばれることがあります。
山形弁の中では比較的標準語に近い丁寧なアクセントの方言ではありますが、村山弁、新庄弁と同じく語尾に「す」や「ず」が使われます。
④庄内弁の特徴
4つ目に紹介する山形弁は、日本海沿岸にある庄内地方で使用される「庄内弁」です。
一言で庄内弁と言っても、庄内地方の海沿いや山間部、市街地といった地域により方言が異なってくるため、幅広い言葉が特徴です。
さらに「んだ」など、「ん」から始まる方言や標準語の「す」が「し」と発音され区別が付きにくいことも特徴的です。
山形の方言で「おはよう」の言い方は?
山形弁で「おはよう」は「おはよっす」です。「おはようございます」は「おはよっすございだんだ」です。
面白い響きですが「おはよっすございだんだ」は慣れていないとアクセントや言葉そのものを覚えるのが大変そうです。山形に行ったらまずは気軽に「おはよっす」と言ってみてはいかがでしょうか。
山形の方言で「ありがとう」の言い方は?
山形弁で「ありがとう」は「おしょうしな」といいます。
主に置賜地方で主に使われており、他の地域では「おしょうしな」と言う言葉が通じない場合があります。他の地域では「ありがどさま~」と言うこともあるようなので迷った場合は「ありがどさま~」と言ってみましょう!東北地方の方言特有の濁点が付いていますがなじみやすく、一定のアクセントなので覚えやすいです。
山形の方言で「美味しい」の言い方は?
山形弁で「おいしい」は「うんめ」「んめ」「んまい」「うんまい」などといいます。東北地方ではこの方言を使う地域が多いです。
「ん」が入り、言葉の最初に入るのが特徴的です。「ん」が付くだけでとってもおいしそうな印象ですよね。
「これうんめな」というのは「これおいしいな」と言う意味です。
山形弁の方言「にゃー」の使い方!
「にゃー」と言う可愛い方言があるなんて羨ましいですよね。
言葉自体の意味はありませんが、「そうです」というように語尾に付け、同調する意味を持っています。
新庄市で使われることが多く、「んだにゃー」と日常的に使われている代表的な山形の方言です。
村山弁では「んだずにゃー」と少し変わりますが同じ意味を持ちます。
「それがいいにゃー」は「それがいいですね」と言う意味です。語尾に「にゃー」が付くだけでとても可愛いので使ってみたくなりますね。
山形の方言「んだ」の意味と使い方!
「んだ」と言う方言は山形に行ったことがない方でもテレビなどで耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。標準語で「そう」という意味の方言です。
様々な使い方があり、
- 「んだず」=「そうだってば」
- 「んだっす」=「そうです」
- 「んだべ?」=「そうでしょ?」
- 「んだばー」=「そうだよ」
と言うように「んだ」も日常的によく使われています。「んだ」だけでも会話が成り立ちそうなくらい種類があって面白いです。
山形の方言で告白するなら?かわいいフレーズ4選!
ここまではよく使う山形弁を紹介いたしましたが、ここからは可愛い告白のフレーズを紹介します!可愛い方言で告白されたら思わずオッケーしたくなってしまいますね。山形弁ならではのフレーズなのでぜひ覚えてみてはいかがでしょうか?
①「おめぇの事がずっと好きだったんだず」
村山地方の告白フレーズで、「あなたの事がずっと好きでした」と言う意味です。東北地方らしい告白フレーズで、なんだか純粋な田舎の子の告白のようで真剣さが伝わりキュンとしてしまいますね。伝える時のアクセントは村山地方なので一定のアクセントで淡々と言ってみてください。
②「おめぇの事、ずっと好きだったんだにゃー」
新庄地方の告白フレーズで、「あなたの事、ずっと好きだったんだ」と言う意味です。「にゃー」と語尾に付くだけで可愛らしさがぐっと増します。とびっきり可愛らしく言いたいですね。
③「おめぇの事が好きなんだのー」
庄内地方の告白フレーズで、「あなたの事が好きなんだよね」と言う意味です。ストレートな感じがとても素敵です。ストレートに思いを伝えるには「おめぇの事好きなんだのー」と言ってみてください。
④「おめぇが好きなんだごで」
置賜地方の告白フレーズです。「あなたが好きなんです」と言う意味です。一瞬「ごで?」と思うかもしれませんが真剣さの伝わる可愛らしい言葉です。
「んだごで」は置賜地方で、「そうです」など肯定の意味を持っています。
山形県の面白い方言11選!この意味分かる?
続いては、知らないとなんと言っているかわからない面白い方言を11個紹介します。山形県では当たり前のように使われている言葉なので覚えておけば役に立ちます。
①もっけ
「もっけ」は「もっけだの」などと使われ、「もうしわけない」や「ありがたい」と言う意味です。
庄内地区特有の方言で、幅広い意味での感謝の気持ちを伝えるとっても素敵な方言です。ぜひ覚えておきたい山形弁のひとつです。
②めんごい
「めんごい」は「可愛い」言う意味です。日常で可愛いと発する事が多いように、意味を知らなくても山形県以外の方でも聞いたことがある方が多いほどよく使用される方言です。
北海道の言葉では?と思われた方もいると思いますが北海道では「めんこい」といい、濁点が付かないのが違いで、どちらも意味は一緒です。「めんごい」と言っている人は山形の人「めんこい」と言っている人は北海道の人と見分けても面白いですね。
③なげる
山形県以外の方は思わず物を投げてしまいたくなる方が多いと思いますが、「なげる」は「捨てる」と言う意味です。よく使う言葉なので覚えておいてください。
「ゴミなげといて」と言われて本当にな投げてはいけません。びっくりされてしまうかもしれませんので山形に行って「なげる」と言われたらちゃんとゴミ箱に捨てましょう!
④かます
「噛む」と言う言葉と勘違いしやすいですが、「かます」は「かき混ぜる」という意味の方言です。
料理をする時や、コーヒーを飲む時などに「よくかませて下さい」使うことが多いです。
⑤うるかす
「うるかす」は浸す・浸けておくという意味です。あまり聞く機会はないかもしれませんが、覚えておくと会話がスムーズに進みます。
⑥あべ
「あべ」は「行く」「行こう」と言う意味で使われます。
「一緒に行こう」などの意味でも使われますので、よく耳にする方言です。突然「あべ!」と言われてせっかく誘ってくれて人を困らせないためにも覚えておくといいです。
⑦こわい
何が怖いの?と聞いてしまいそうですが「こわい」は「疲れた」と言う意味です。
体力的に疲れているときも使うのですが、風邪などで体調がすぐれない時も「こわい」を使います。会話の流れによって意味合いが少し変わってきます。
⑧かせる
「かせる」は「食べさせる」と言う意味です。例えば「子供にご飯をかせる」といった使い方をします。
⑨じょさねー
「じょさね」は「問題ない」「簡単」と言う意味です。
「そんなのじょさね」とは「そんなの簡単」と言う意味ですし、「じょさねじょさね」と言われれば「心配ないよ」と言う意味なので安心できる言葉でもあるのです。
あまり聴きなれない言葉でアクセントが難しい言葉ではありますが、よく使われる言葉なので覚えやすいです。
⑩いがった
「いがった」は「よかった」という意味です。
アクセントは難しいですが、比較的意味も伝わりやすく覚えやすい言葉です。
「いがったいがった」と言われたら「よかったよかった」と相手も安心している様子なので温かい言葉です。
⑪やばち
若者言葉のような方言ですが、水などがかかった時に使う言葉です。車が横を通った時に水溜りの水がかかったり、泥水がはねたりなど濡れて気持ちが悪かったり濡れて汚かったりする時に使います。
この状態を「やばち」の一言で表現できるなんて面白いですし便利ですね。
水がかかった瞬間に「やばち!」や「服やばちぐなった」などと使います。
面白くて癒される!山形の方言を話してみよう!
いかがでしたか?山形県の方以外は聞きなれない言葉ばかりですが、旅行に行く事があればその土地の方言を使ってみても面白いですし、周りに山形県出身の方がいれば教えてもらいながら仲を深められそうですね。
同じ言葉でも標準語の意味と違ったり勘違いすることもあるかもしれませんが、山形弁には温かく面白い言葉がたくさんありますのでぜひ覚えてみてください。