佐賀の方言(佐賀弁)20選!面白い&かわいい告白フレーズも!
九州の佐賀県で使われている方言がかわいいと言われているのはご存知でしょうか?佐賀の方言はひとつひとつの単語がとてもかわいいんですよ。アクセントや使う場面ひとつで多数の意味を持つ面白い方言もあるんです!ここでは佐賀の方言をご紹介していきます。
目次
佐賀県の方言「佐賀弁」の魅力を紹介!
皆さんは佐賀県の方言【佐賀弁】はご存知でしょうか?佐賀弁でもっとも有名なフレーズと言えば【がばい】ではないでしょうか。「がばい」は「凄く・非常に」という意味を表す方言で例文を挙げてみると【がばい甘かお菓子のあるよ】は【凄く甘いお菓子があるよ】という意味になります。
佐賀の方言の特徴として語尾には「~たい」、「~ばい」が多く使われるという特徴があります。逆接では「~ばってん」、形容詞が「~よか」のようになる力語尾になる特徴もあります。イントネーションは標準語に比較的近いことが多いので聞き取りやすいとは言われていますが、アクセントの特徴に地域差があるため県外の方に伝わりにくいこともあるようです。
そもそも佐賀県はどんなところ?
小さい時から佐賀県の地図を見るたびに
— 326(ミツル)3/17渋谷ロフト9トークイベント (@nakamura326) February 2, 2016
「エルフの横顔みてえだなぁ」と思っていたので
絵に描いてみますた
佐賀県の形が覚えられない方は
エルフの横顔と覚えてもらえたら幸いです pic.twitter.com/1gKg2AEdi2
そもそも佐賀県とはどんな所なのでしょうか。皆さんはご存知ですか?
佐賀県は九州の北西部に位置する県で県庁所在地は佐賀市となっています。九州の佐賀県で有名なものであげられるのが唐津・伊万里の陶磁器や有明海の海苔、邪馬台国の卑弥呼で有名な遺跡のある吉野ケ里遺跡などがあります。人口・面積共に九州7県のうちでは最も小さい県です。
佐賀弁3つの種類と方言の特徴を紹介!
これは⁉︎
— サガテレビ【公式】 (@sagatv_3) March 5, 2019
佐賀県庁の灯りが佐賀県の形に😳 pic.twitter.com/kl25Cxdcgy
佐賀の方言、佐賀弁は大きく分けて【佐賀弁】・【唐津弁】・【田代弁】の3つに分類することが出来ます。それぞれは全て同じ佐賀の方言ですが少しずつ特徴やアクセントが異なります。
ここでは大きく分けた3つの佐賀弁の方言の特徴をご紹介していきたいと思います。
①佐賀弁
佐賀弁は佐賀の東部と西部で微妙に語尾やアクセント、接続語が異なる方言です。
佐賀東部の【好き】は【好いとう】と長音なことが特徴です。逆に佐賀西部では【好いとっ】というような促音(小さい【つ】)が多くなることが特徴です。
②唐津弁
佐賀弁の中でも唐津弁は佐賀県の唐津市や伊万里市、玄海のほうで使われる方言です。他の佐賀弁との代表的な違いとしてあげられるのが【あれ・これ】を唐津弁では【あり・こり】と表現します。因みに他の佐賀弁では【あい・こい】と言います。
③田代弁
佐賀弁のなかでも最も福岡に近い地域である鳥栖市や基山町で使われる佐賀弁を田代弁と言います。福岡に近いことから博多弁交じりの佐賀弁であることが特徴です。このことから博多弁と田代弁はよく似ていると言われています。
このように大きく3つに分けることができる佐賀弁ですが、アクセントだけでなくフレーズ自体違うことも多いため同じ佐賀県内の佐賀弁でも方言の違いで話を理解できなかったり、意味が伝わらないことも多くないようです。
佐賀弁の語尾の特徴「~じゃんね」
佐賀弁は語尾に【~じゃんね】とつける事が特徴的です。他にも【~じゃなか】ということもあります。他の九州弁では福岡弁が【~と】博多弁が【~ばい】鹿児島弁が【~じゃっど】などと言うなか、佐賀弁の【~じゃんね】はアクセントも新鮮で可愛い方言だと言われることも多いようですよ。
佐賀弁の特徴「こがん、そがん、あがん、どがん」の意味は?
九州の佐賀弁でよく使われる【こがん、あがん、そがん、どがん】とはどのように使ってどういう意味があるのでしょうか?例文を挙げてご紹介していきます。
先ずは【こがん】は【こんな】という意味があり、例文として挙げると「こがん所に財布の落ちとる」は「こんな所に財布が落ちている」という意味です。この【こがん】は先に挙げたように地域によっては【こげん】と表現する地域もあります。
次に【そがん】は【そんなに】という意味があり、例文としてあげると「そがん言わんでもよかろーもん」は「そんなに言わなくても良いでしょう」という意味になります。こちらも【そげん】と表現する地域があるので注意してくださいね。
【あがん】はどうでしょうか。例文「あがんところに風船のあっ」は「あんなところに風船がある」という意味で「あげんところに」も同等の意味になります。
【どがん】は例文「どがんすっぎよかと?」は「どうすればいいの?」という意味になり、こちらも「どげんすっぎ」と同等の意味になります。
このように【こがん・あがん・そがん・どがん】は【こんな・あんな・そんな・どんな】という意味をそれぞれ表しています。
佐賀でよく使う方言11選!意味と例文も!
九州の佐賀でよく使う方言を例文を挙げながら選りすぐりの11選をご紹介していきます。きっと読み終わるころには佐賀弁マスター間違いなしです。
①がばい
九州佐賀の方言で最も有名であろう【がばい】が一躍有名になったのは九州佐賀県出身の「島田洋七」さんが執筆した「佐賀のがばいばあちゃん」がきっかけではないでしょうか。この【がばい】とは【とても・非常に・すごく】という意味をもつ方言です。
例文をあげてみると【がばい凄か雨の降りよるよ】は【とても凄い雨が降っているよ】という意味になります。
②えすか
九州の佐賀弁で使われる【えすか】は【こわい】という意味を表します。
例えば【あすこん家の犬はえすかもんね】は【あそこの家の犬は怖い】という意味になり。「怖い・恐い」どちらも【えすか】で表現できます。
③そいぎ
九州の佐賀の方言で【そいぎ】とは【それでは・それじゃあ・またね】の意味があり、前後の文脈によって意味する内容が違ってくる面白い方言です。
例文を挙げると「そいぎ飯でも食いにいくか」は「それじゃあ、ご飯でも食べに行こうか」を意味します。しかし帰り際などに「そいぎんたね」は「またね」という意味になり、同じ言葉の方言でも違う意味を持つことになります。面白いですよね。
④ばってん
九州の佐賀の方言で【ばってん】という言葉があります。これは【だけど・けど】という意味を持つ方言で語尾に【~くさ】と付けることが多いです。
例文を挙げると「冬は寒かばってん鍋ば食べるぎ暑うなっくさ」は「冬は寒いけど鍋を食べると暑くなるよ」という意味になります。
⑤いっちょん
九州の佐賀の方言で【いっちょん】は【全然・全く・少しも】という意味があります。促音を伸ばすことで意味を強調させることができます。実は佐賀県民の方はこの方言をよく使います。「あんたはいっちょん分かっとらんね」は「あなたは全然分かっていないね」という意味です。
⑥せからしか
九州佐賀の方言で【せからしか】は【鬱陶しい・うるさい】現代用語の【うざい】に近い意味を持つ方言です。他にも【面倒・しつこい】などの意味ももっており「この仕事せからしか」は「この仕事は面倒だ」という意味になります。
⑦ちゃーがつか
佐賀の方言で【ちゃーがつか】は【恥ずかしい】という意味を持つ方言です。「そがん色の鞄はちゃーがつかけん嫌」は「そんな色の鞄は恥ずかしいから嫌」という意味になります。
この方言を使う女性が「そがん風に見つめられるとちゃーがつかけんやめて」と言ったら「そんな風にみつめられると恥ずかしいからやめて」という意味の方言になります。女性が恥ずかしそうに佐賀の方言でこのように話しかけるとちょっとときめいてしまいそうですね。
⑧ちかっと
佐賀の方言で【ちかっと】は【少し】という意味を持つ方言です。使い方としては「そのお菓子ばちかっとくれんね?」は「そのお菓子を少しくれない?」という意味になります。
⑨ふとか
佐賀の方言で【ふとか】は【大きい】という意味を持つ方言です。老若男女問わずよく使われる方言の一つで「ここん野菜はふとかつばっかいね」は「ここの野菜は大きいのばかりね」という意味になります。
この【ふとか】は太さが太い場合も背が高い場合も共通して【ふとか】と佐賀の方言では表現します。面白いですよね。逆に小さいもの・細いもの表す場合は【こまか】という方言になります。
⑩だいでん
佐賀の方言で【だいでん】は【みんな・誰も】という意味を持つ方言で「だいでんこいば持っとらす」は「みんなこれを持ってる」という意味になります。
意中の異性に「だいでん良かわけやない。あなたが良かと。」(誰でも良いわけじゃない。あなたが良いの)なーんて告白されたらキュンとしちゃいますね。
⑪ふうけもん
佐賀の方言で【ふうけもん】は【馬鹿者】という意味を持つ方言です。しかし、悪意のある方言ではなく冗談めかした場合や愛情がこもっている場合に使うフレーズの方言になります。
「このふうけもんが」は「この馬鹿者が」という意味にはなりますが、真に受けて傷ついたりしないようにしてくださいね。決して傷つけるようなニュアンスで使う佐賀のほうげんではありません。
佐賀の響きが面白い方言5選!
ここまではよく使われる佐賀の方言をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?佐賀弁はかわいいアクセントの方言が多く、他県でも【佐賀弁はかわいい】という声が多数あがっているんですよ。
さて、ここからはユニークで面白い佐賀の方言をご紹介していきます。アクセントが重要になる方言も出てくるので使う際は注意してくださいね。
①やーらしかー
佐賀の方言で【やーらしかー】は【かわいい】という意味を持つ方言です。「あの子はやーらしかねー」は「あの子はかわいいね」という意味になります。たまに誤解されて「いやらしい」という意味にとらえられることがありますが、【かわいい】を表す方言ですので注意してくださいね。
彼から佐賀の方言で「お前やーらしかね」(お前かわいいね)なんて言われてみたいですね。
②ききき
佐賀の方言で【ききき】はアクセントと使う場面によって内容が変わってくる面白い方言です。語尾は短めに発音すると伝わりやすくなります。例えば「このCD自分できききっ?」は「このCD自分で聞ける?」という意味になり【聞ける?】という方言になります。他には「この家まできききっ?」は「この家まで来れる?」という意味の方言になります。
この方言は【来れる・着れる・聞ける】などの多数の意味を持つ面白い方言で、使用する場面とアクセントで意味を理解するようにしましょう。
③すーすーすっ
佐賀の方言で【すーすーすっ】は【寒い・涼しい】などを表す方言です。「夕方になるとすーすーすっねー」は「夕方になると寒いね」という意味になります。標準語で「すーすーするね」と同じ意味になります。こちらの方言も【きききっ】と同じで語尾のアクセントは短めにするのがポイントです。語尾を短くすることにより佐賀弁らしさが出て伝わりやすくなりますよ。
④カンカン
佐賀の方言で【カンカン】は【缶・空き缶】をあらわす方言です。佐賀弁を知らない人は擬音?と思われる方も多い面白い方言です。「このカンカン捨てとって」は「この空き缶捨てておいて」という意味になります。
⑤髪を「けずる」
佐賀の方言で髪を【けずる】は髪を【とく】という意味を持つ方言です。「削る」という意味と誤ってとらえてしまいそうなので気を付けてくださいね。
佐賀弁で告白!グッとくるフレーズ4選!
かわいい佐賀弁で告白する場合の異性がグッとくるフレーズをご紹介します。ここぞというときに使ってみてはいかがでしょうか。
①「あたいと付き合ってくんしゃい!」
告白の時に使える佐賀弁のかわいいフレーズは【あたいと付き合ってくんしゃい!】。意味は「私と付き合ってください」というストレートな意味を持つ佐賀弁です。
②「うち、ずっとあんたのことばすいとっとよ」
【うち、ずっとあんたのことばすいとっとよ】は「私、ずっとあなたのことが好きなんです」という意味で女性から男性へ告白するときに照れながら言うと効果てき面なフレーズです。
③「うちのこと、すいとうとやろ?」
【うちのこと、すいとうとやろ?】は【私のこと好きでしょう?】という意味になります。このフレーズは仲のいい男友達に自分から告白するというよりも疑問形で気持ちの確認をする場合などに使うと良いでしょう。佐賀弁で「すいとうとやろ?」なんて言われたら、きっと心惹かれること間違いなしです。
④「あんたんことば、好いてしもうた」
【あんたんことば、好いてしもうた】は【あなたのことを好きになってしまった】という意味の方言です。こちらの言葉も告白で使うというよりも、意中の相手にストレートに気持ちを伝えて進展しない恋愛を進めるために使うと良いフレーズです。
佐賀弁を話す映画や芸能人といえば?
佐賀県出身の芸能人は【はなわさん・江頭2:50さん・松雪泰子さん】などが挙げられますがテレビで佐賀弁を話している場面はあまりみられません。江頭2:50さんのセリフにある「がっぺむかつく」の【がっぺ】は【がばい】と同じ意味を表す方言なんですよ。
佐賀弁が登場する映画は先でご紹介した「佐賀のがばいばあちゃん」が最も有名で映画の中で使われている佐賀弁もスムーズなので是非観てみてほしい一本です。
佐賀の方言は響きが面白い!
佐賀の方言をご紹介してきましたがいかがでしょうか?佐賀弁は他県でも「可愛い響きの方言だ」と言われることも多いんです。しかし、語尾の端切れが良く「喧嘩腰なのかな?」と誤解されることもしばしばあるようです。しかし単語のひとつひとつはかわいくて面白い響きをもつ方言ですので、うまく使って意中の相手を振り向かせることもできるかもしれませんよ。是非試してみてくださいね。