鳥取の方言18選！面白い・可愛い表現や告白フレーズも紹介！

鳥取の方言、知っていますか？鳥取の人たちは日常的にどのような言葉を頻繁に使っているのでしょうか？鳥取自体、行ったことがない人も多いでしょう。近くの地域に住んでいても、方言の特徴まではなかなか知る機会がないかもしれません。

実は、鳥取県の方言には面白いものや、可愛いものがたくさんあります。この記事では鳥取の方言について詳しく解説していきます。同じ鳥取県でも地域によって方言が多少異なるため、ここでは特に県庁所在地である東部地方の「鳥取弁」についてお話しましょう。

そもそも鳥取とはどのようなところなのでしょうか？イメージとして「鳥取砂丘」があるかもしれません。でも、鳥取は砂丘だけでなく、美しい海や山など豊かな自然に恵まれています。松葉ガニや鳥取和牛、二十世紀梨などのおいしい食材の宝庫でもあります。

鳥取県は中国地方の日本海側に位置し、西部にある島根県と並んで山陰地方といわれています。鳥取県は全国でもっとも人口が少なく、面積も全国で7番目に小さい県です。市の数も4つしかなく、東から順に県庁所在地の鳥取市、倉吉市、米子市、境港市になります。

人の少なさが逆に鳥取の魅力といえるかもしれません。青く澄みわたる日本海や、緑豊かな山々に囲まれた鳥取県。この地方で人々が日常でどのような言葉を使っているのか、詳しくご紹介しましょう！

まず、鳥取の方言の特徴についてお話しします。鳥取のイントネーションは全般的に東京式アクセントともいわれます。ただ、鳥取弁で特徴的なのは、イントネーションの上り目が後ろにあり、高く発音される音節が一拍のみになります。たとえば、「とっとり」のイントネーションは「り」が上がります。同じ中国地方でも広島県などのイントネーションは「とっとり」の2つめの「と」にアクセントがつきます。

ただ、単語ではなく文章になると、鳥取弁のイントネーションは語尾が下がり、間延びする感じになります。のんびりとした柔らかいイントネーションといえます。鳥取の方言はこの語尾にも特徴があるので、次で詳しく解説します。

鳥取の方言は語尾が特徴的です。たとえば、「〇〇だが～」は「だよね」の意味、「〇〇だけ～」は「〇〇だから」、「〇〇だで～」は「〇〇だよ」となります。このように語尾に特徴的な言葉をつけて伸ばすことで、穏やかな口調になります。

鳥取の方言の特徴として、否定語ははっきり言うというのもあります。「いけない」「ダメ」という意味で、「いけん」という言葉が日常的に使われます。また、「好きではない」という意味の言葉に「すかん」というのもあります。いずれも「ん」と言い切る形になるため、他県の人には強めの口調に聞こえるかもしれません。

鳥取の方言の中でも、特に面白いものを挙げてご紹介しましょう。

鳥取の面白い方言で「ほおたかばち」というのは「ビンタ」の意味です。他県の人には理解しづらい方言といえるでしょう。

「はまをかく」も面白い方言のひとつですが、「目立つことをする」という意味です。

「ちぃとわてちぃとわて」といのも鳥取の面白い方言で、「ちょっとずつちょっとずつ」という意味になります。鳥取でも頻繁には使われなくなった方言ですが、文字であらわすより会話の中にはさまれると独特の可愛い感じになります。

鳥取の面白い方言に「さいっとする」というのもあります。「すっきりとする」という意味ですが、「さいっと」という爽快感のある言葉になります。

「きっちゃんきっちゃんする」というのも面白い鳥取の方言で、身だしなみなどを「きちんと正す」という意味です。

他県の人にはわかりづらい「かいさまりぃ」は、鳥取では「逆さになっている」様子を表現する方言です。「かいさま」とだけ使う場合もあり、「服がかいさまだよ」というと、「服が裏返しだよ」を意味します。

「おおじょこく」も面白い表現ですが、鳥取では「慌てる」という方言です。「際になっておおじょこいたわ」というと、「間際になって慌てた」という意味です。

鳥取の独特な面白い方言に「いけりゃーせんがないや」というのもあります。「ダメじゃないですか」という意味です。鳥取でもお年寄りが使う方言となり、日常ではあまり頻繁に聞くことがなくなった言葉です。

「あっつぁん」というのも鳥取の方言で、「おじさん」を意味します。これを使うのはほぼ男性になりますが、面白い響きのためか、鳥取では若い世代でも頻繁に使う方言のひとつです。

鳥取の面白い方言に「あちゃまけほんにけぇ」というのもあります。「ああ、やっちゃったよもう」というような、自分や人がなにか失敗をしたときの苛立ちを表現するときに使われます。「けぇ」のイントネーションを高くして、語尾を長く伸ばすほど、呆れた気持ちや残念感が強くなります。

鳥取の方言には可愛い言葉もたくさんあります。独特ののんびりとしたイントネーションも合わせると、とても可愛いフレーズになったりもします。鳥取の可愛い方言をご紹介しましょう。

鳥取で「あっとろし」というのは「恐ろしい」という意味の方言になります。たとえば、「あっとろしぃーもんがおる」というと、「恐ろしい人がいる」という表現になります。

「ほんまにまけぇー」も可愛い方言のひとつで、「本当にもう」という意味です。若い世代では日常で頻繁に使われることはなくなりましたが、独特の方言といえるでしょう。

「ばんなりました」も日常では頻繁に聞かれることがなくなった方言のひとつです。「こんばんは」という意味で、「ばんなりました～」と語尾を伸ばすことで、のんびりとした可愛い方言になります。

鳥取の方言に「はよ」というのもあります。「はやく」という意味ですが、「はよはよ」と繰り返すことで、さらに可愛い表現になります。

「だがん」は語尾につけることで、とても可愛いフレーズにもなる鳥取の方言です。「～でしょ」というような同意を求めたり、強調するときに使われます。「だがん？」だけで「だよね？」、「そげだがん」で「そのとおり」。ほかにも「こーやってすーだがん」というと、「こうやってするんだよ」という意味になります。

好きな人に告白するフレーズも、鳥取の方言で表現するとかなり可愛くなります。可愛い告白フレーズの文例を挙げてご紹介しましょう。

ストレートな告白フレーズになりますが、「好きだよ」を鳥取の方言でいうと「好きだに」というのがあります。鳥取特有の語尾が可愛い表現になります。「好きだに」というのは告白時に限らず、日常でも好きなものを指すときに頻繁に使われる方言です。「カニが好きだに～」というふうに使います。

「好きだけ 付き合ってくれんだーか」という告白フレーズもあります。「好きなんだけど付き合ってもらえませんか」といった意味になります。やはり語尾が可愛いフレーズです。

標準語で「愛してる」というのは照れくさくていいづらいかもしれませんが、「愛しとるけ」と方言になれば、告白もさりげなく行けそうです。語尾につける「け」は「～から」というような意味になり、日常の会話でも頻繁に使われる方言です。たとえば、「行ってくるから」という意味で「行ってくるけ」といいます。

鳥取出身の有名人にはだれがいるのでしょうか？なかなか有名人が方言を話しているところを見る機会はないかもしれません。鳥取出身の有名人を具体的に3人ご紹介しましょう。

鳥取出身の有名人に、お笑い芸人のイモトアヤコさんがいます。方言を使って一人コントをするのを観たことがある人もいるかもしれません。芸人として登場するときに着用しているセーラー服は、母校の鳥取県立米子西高等学校の制服を模したデザインになっています。

女優の瀧本美織さんも鳥取の出身者です。小さい頃から芸能界入りを目指していた瀧本さんは、小学生の頃からたびたび上京して芸能活動を始めていました。そのためか、標準語に違和感がない鳥取出身者といえるでしょう。

演歌歌手の川中美幸さんも鳥取の出身です。ただ、幼少の頃に大阪に引っ越したため、あまり鳥取出身というイメージはないかもしれません。鳥取で生まれたときには実家が食料品店を経営していて、お店の常連さんが姓名判断の先生に頼んで名前をつけてもらったそうです。

鳥取の可愛い方言、面白い方言などを紹介してきました。語尾にも特徴がある鳥取の方言、いかがでしたか？

他県の人でも、方言を使えば地元の人との距離をグッと縮められます。鳥取は人口が少ないため、他の都道府県で鳥取出身者にめぐり会えたら、ラッキーな四葉のクローバーを見つけたような確率ともいえます。ぜひ鳥取の方言で話しかけてみてください。方言を聞いたとたん、鳥取の出身者ならきっと顔をほころばせてくれるでしょう。