兵庫の方言20選！定番の挨拶から可愛い告白フレーズまで！

兵庫の方言とは、神戸弁のことを言うのだろうか？それとも但馬弁のことを言うのだろうか？と思うくらい多くの方言があります。兵庫県は、北は日本海、南は瀬戸内海と広い面積で都市部も農村部もあり日本列島の縮図と言われています。住んでいる人たちには地域地域で根付いている方言があります。同じ兵庫県内ですが、方言が大きく違っていて複雑です。大阪に近いので関西弁として扱われてしまう方言もありますが、かわいい言い回しや面白い言い回しの兵庫の方言を詳しく見ていきましょう。

神戸弁とは、名の通り兵庫県の県庁所在地神戸市周辺で使われている方言です。神戸弁を利用する人の数が多いので、とてもポピュラーな方言です。語尾を伸ばすかわいい方言が特徴です。

摂津弁は神戸弁と似ているものの、大阪の影響を強く受けています。尼崎市や西宮市、兵庫県でも大阪に近い阪神地域で使われている方言です。

兵庫県の姫路市周辺で使われている方言の播州弁は、関西弁と中国地方の方言が混じっています。イントネーションが怒っている様に聞こえるので、知らない人が聞くと怒られている、怖いというイメージがあります。決して怒っているわけではないのが特徴です。かわいい方言や面白い方言もたくさんあります。

兵庫県北部の但馬地方で話されている方言が但馬弁です。中国地方の鳥取弁などの影響を受けていて、関西弁というよりは、標準語に近いイントネーションです。面白いあいさつの方言があります。

兵庫県の東側にある丹波・篠山地方で話されている方言が丹波弁です。京都府と隣接しているため、京都弁の影響が強く受けていて、温かみのあるイントネーションが特徴の方言です。

兵庫県の淡路島で話されている方言が淡路弁です。和歌山県や徳島県に近いためそちらの方言の影響が強いです。島の南部に住む人は徳島弁も話します。

兵庫の方言の語尾に多いのは「～とぉ」「～とん」と伸ばす感じです。「なにしとぉ？」「なにしとん？」と少し語尾が上がって疑問形になるも特徴です。播州弁では「今何しとぉ？」「仕事しとぉ」といった掛け合いになります。神戸弁では「分けとん？」「宿題しとん？」とかわいい語尾の方言で使います。

摂津弁の否定語方言に「～へん」というのがあります。「出来へん」「開かへん」「～無い」という意味で使われています。関西弁として兵庫だけでなく大阪でも普通に使われている方言です。

「～らん」は淡路弁の否定語として主に使われている方言です。「知らん」知ら無い「やらん」やりたく無いといった「～無い」という意味で兵庫県で広く使われています。

兵庫の方言神戸弁、播州弁、摂津弁、但馬弁、丹波弁、淡路弁６つに共通してる語尾です。東京弁でいう「～じゃん」と同じような意味があります。「入ってるやん」入っているでしょ。「言ってるやん」言っているでしょ。「～でしょ。」という意味で使われている方言です。

兵庫の方言で、「～ちゃうん」は否定でも肯定でも使われている方言の語尾です。「出来とんちゃうん」出来て無いの？「えんちゃうん」良いです。一つの語尾をその場の雰囲気で感じ取るのも兵庫弁の特徴かもしれません。「それ、ちゃうんちゃう」それは違うよ。ちゃうんちゃう同じ単語が続いてとダジャレのような会話なってしまうのも兵庫弁の面白い特徴です。

兵庫県の東部の丹波弁でよく使われているあいさつで「ほな、さいなら」があります。「こんにちは」「さようなら」のあいさつの「さようなら」の意味で使われている方言です。

「ほんなら」も別れのあいさつの「さようなら」の意味の兵庫弁として広く使われている方言です。

但馬弁でよく使われている「ばんなりました」は夜のあいさつ「こんばんは」の意味で使われています。兵庫の但馬弁だけでなく中国地方鳥取弁でもよく使われているあいさつの方言です。子どもが「ばんになりました」に丁寧の「お」をつけて「おばんになりました」「おばさんになりました」の意味としてウケル面白い表現として使っていました。

神戸弁や摂津弁で使われている「せやな」は肯定だけでなく、微妙な言い回しにも使います。「せやな」は肯定的、「せやなぁ」と少し伸ばして言うと悩んでいる感じにとられるのが特徴の方言です。兵庫弁にはニュアンスで意味が変わってくる方言がよくあります。

播州弁として有名な「なんどいや」は、けして怒っているのではありません。「なんですか」という意味で使われている方言です。兵庫県民でない人が聞くと漫才のような面白い表現です。

「ダボ！」とは「アホ」「バカ」などと同じ意味合いの方言です。「どあほ」が語源になっています。頭にくるほど怒っているときについ出てしまう神戸弁です。

淡路弁で「きばって」とは、「頑張って」という意味です。「今日はきばってきいや」今日は頑張ってねのという激励の時に使う兵庫の方言です。

「あんじょうしとこ」は但馬弁、丹波弁で、きちんと、具合よくの意味で使われています。「あんじょう片づけてや」きちんと片づけてねという意味です。同じような意味で、播州弁に「がいよう」という方言があります。「がいようしたりよ」とよく言います。ちゃんとしたりよの意味の方言です。同じ兵庫弁の中でも違う方言があるのです。

「だしけぇ」は但馬弁で、だからの意味の方言です。「今日は雨だしけぇ、バスで行く」今日は雨だからバスで行くという意味で使われている兵庫の方言です。

「めぐ（めげる）」は但馬弁、播磨弁、淡路弁で、壊れるの意味の方言です。「茶碗をめぐ」とよく兵庫弁では使います。

丹波弁で使われている「えらい」は偉い人ではなく、しんどい、すごくといった意味の方言です。「今日の仕事はえらいわ」と兵庫弁では使われています。

偉そうで、怖いイントネーションの兵庫弁ですが、「好きってわかっとお？」っと語尾を少し伸ばして女子から言われたら、男性もドキとしてしまうかわいい言葉です。

神戸弁でつかう「ばり」には、とても、めっちゃといった意味合いがある方言です。「ばり愛してる」というのは、愛してるの最上級の表現です。鈍感な男性でも気が付かないはずない強烈な告白です。かわいい「ばり愛してる」で告白してみてください。

「そんあもんあっかえ」は兵庫弁の中でも押しが強いと言われる播州弁のひとつです。「そんあもんあっかえ」とは、そんなことダメだよ……という意味なんです。怖そうに言えばそれだけですが、かわいい女子が「そんあもんあっかえ」と使えばそのギャップに男性もドキッとすこと間違いなしの言葉です。

「べっちょない」も押しの強い播州弁のひとつです。意味は、大丈夫！心配ないよ！問題ない！です。困っている男性がいたら、「べっちょない？」と尋ねてみましょう。意中の男性の気を引くことができるかもしれないかわいい兵庫の言葉です。

神戸弁で一番何？面白いと思うのは「海側」「山側」という言い回しです。神戸市は海と山がとても近く、方角の南を意味するのが「海側」方角の北を意味するのが「山側」です。百貨店でも南側を「海側」と表記してあります。同じ関西弁でも大阪や京都には無い表現です。待ち合わせで「神戸駅の海側で待っとんで」と使います。現在の街並みでは実際外に出ても、海や山はあまり見えないんですが、みんなが使っている不思議な言葉です。

兵庫の方言はいかがでしたでしょうか、観光でちょっと兵庫県に来たけれど、なんだか怖い言葉が飛び交ってるよ。私、怒られてるの？なんて思わないでくださいね。誰も親しみのある兵庫の方言を使っているだけなのです。かわいい語尾「とお」「とん」や面白い「ちゃうんちゃう」などの方言などを真似して使ってみてください。兵庫県では、若い人や都市部の人は兵庫弁といった独特の方言を使う人が減っているように思います。どの地域でも同じかもしれませんが、これからは、選りすぐりの方言だけが残っていくのでしょう。