静岡の方言29選!面白いものや可愛いものなど一覧で紹介!
静岡には面白いものから可愛いものまで様々な方言があります。そんな静岡の方言について、あまり知られていない静岡弁と浜松弁の違いや方言の告白フレーズについてなど一覧でご紹介していきます。静岡県民の人が見れば、「標準語じゃなかったのか」と思うものもあるでしょう。
目次
静岡の方言はどんなイメージ?
静岡県にはその昔江戸の職人が多く移住した歴史があるため、標準語に近い方言をしています。そのためあまり静岡弁などの方言のイメージはありませんが、標準語に近いと言いつつも面白い方言や可愛い方言など静岡には様々な方言があるので一覧にしてご紹介していきます。
静岡の方言の種類と特徴2選!
①静岡弁の特徴
大井川を挟んで東側にある静岡県中部地方では、江戸弁の基礎になったとされる駿河弁が今の静岡弁だと言われています。静岡弁では「~ら」を使い肯定にも否定にも使う方言があります。「そうら?(そうでしょ?)」といった使い方でよく使うのですが、浜松弁ではこのような使い方はしないので静岡弁と浜松弁の違いだと言えます。
②浜松弁の特徴
大井川を挟んで西側にある静岡県西部地方は、遠州国と呼ばれていたこともあり浜松弁より「遠州弁」と地元では言います。浜松弁の語尾の特徴には、「~だら」「~だに」というよく使う方言があり「だら」単体だけでも「でしょ?」といった意味で使われます。
【静岡の方言一覧①】特徴的な語尾5選!
①~だら
「~だら」は静岡では本当によく使う方言です。「でしょ?」「だよね」と標準語だと言いますが、それを静岡の方言では「~だら」の1つの語尾だけで質問や肯定・否定の意味があります。
②~ら
静岡の方言である「~ら」は、「~だら」と同じようによく使う語尾です。確認や推定する時に使われる方言で、標準語で「カラオケ行くでしょ?」と質問する時に静岡の方言では「カラオケ行くら?」となります。
③~さ
静岡でよく使う方言に、「~さ」「~さぁ」と語尾に「さ」とつけるものがあります。「ライブに行ったさぁ」といった、聞いて欲しいことを話す時や、驚かせるような話をする時に使われる方言です。
④~だか?
静岡の方言で疑問に思った時に使う語尾に「~だか?」があります。質問したい時に標準語では「これでいいのかな?」などと言いますが、静岡の方言だと「これでいいだか?」となります。この方言は若者よりも、年配の人がよく使います。
⑤~だよ
標準語では「だよ」とは確認をする時に使われますが、静岡の方言だと「~するんだよ」という意味で使われます。この語尾の使い方は、「~だよ」の前に来る言葉は「遊びに行く(んだよ)」といった動詞の終止形になります。
【静岡の方言一覧②】可愛い方言11選!
①うちっち
「うちっち」は一人称である自分や、自分の家を指す時に使う方言で静岡県中部~東部で使われています。まるでたまごっちのキャラクターのような方言で可愛いですよね。男の子の場合、「俺っち」と言う場合もあります。
②しょろしょろ
静岡の可愛い方言に、「しょろしょろ」という怒っている時に使う方言があります。「ぐずぐず、のろのろ」といった意味があるため、「のろのろしてないで早くしろ」と怒る場面で「なにしょろしょろしてんだよ」と使います。
③とぶ
「とぶ」と聞くと「飛ぶ」と考えてしまいますが、静岡の方言では「走る」という意味で使います。「何キロ走ったの?」と聞く時などに「何キロとんだん?」と言うので、空を飛んでいる姿が思い浮かぶような可愛い方言です。
④おそんがい
「とぶ」と一緒に使う静岡の方言に、「おそんがい」という方言があります。「おそんがい」は「怖い」という意味で使われる静岡の方言なので、「夜道はおそんがいからとんできた」は「夜道は怖いから走って帰ってきた」という意味です。
⑤がとー・がとーもない
「がとー」と聞くと洋菓子のケーキのようで可愛いですが、これは静岡の方言で「たくさん・大変」という意味があります。「がとーにあるでたくさん食いな」と言われたら「たくさんあるからたくさん食べてね」と言われているのです。
⑥ぞんぐりする
語呂が可愛い「ぞんぐりする」という静岡の方言がありますが、「ぞっとする」と怖い思いをした時に使う方言です。「その話はぞんぐりする」は静岡の方言で「その話はぞっとする」と怖がっている時に使います。
⑦ちんぶりかえる
まるで子供がすねているような可愛い方言である「ちんぶりかえる」は、「ふてくされる」という意味で使われる静岡の方言です。「ちんぶりかえるわ」は「ムカつく」と言いたい時に使うのですが、ストレートに「ムカつく」などと言うより可愛い表現ですね。
⑧~したっけ
静岡の方言である「~したっけ」は、質問や確認の時使うのではなく「~したんだ」と過去のことを思い出す時に使う方言です。「昨日遊び行ったっけ」は標準語にすると「昨日遊びに行ったんだ」となります。
⑨たこる
「たこる」とは「さぼる」という意味の静岡の方言で、「仕事たこってどこ行ってただ(仕事さぼってどこ行ってたんだ)」などと使います。さぼると言われると罪悪感を感じますが、「たこって」は言葉の響きが可愛いので怒られても和んでしまいそうですね。
⑩かう
静岡県の中でも愛知県に近い浜松でよく使う方言に、「かう」という方言があります。この方言は「買う」や「飼う」といった意味ではなく、鍵をかける時に使い「ちゃんと鍵かった?(ちゃんと鍵かけた?)」と使う方言です。
⑪せにゃ
浜松弁で使う方言でもある「せにゃ」は猫の鳴き声のような語尾なので、なんだか可愛い方言ですね。「~しないと」や「~しなければ」という言葉が短縮された言葉で、「~せにゃー」と語尾を伸ばして使うところも可愛いです。
【静岡の方言一覧③】面白い方言13選!
①しょんない
静岡の面白い方言に、「しょんない」という方言があります。「仕方がない」という意味で使われ、静岡で放送されているピエール瀧さんが出演している番組名も「しょんないTV」と言います。
②けっこい
「けっこい」はなんだかニュアンスが面白い方言ですが、「綺麗だね」という褒め言葉としての意味があります。「あんたけっこいね」と言われたら「綺麗だね」と褒められているのですが、なんだか面白い言い方ですよね。
③くすがる
静岡の面白い方言の中に「くすがる」という方言がありますが、くすぐったいという意味ではなく「刺さる」という意味です。静岡弁としてよく使われる方言ですが、他県民の人が聞くと思わず首をかしげてしまう面白い方言です。
④かじる
「かじる」という言葉は静岡の方言だと、「ひっかく」という意味があります。「腕をかじって血が出た」は「腕をひっかいたら血が出た」という意味なので、知らずに聞くと勘違いしてしまう面白い方言です。
⑤すかす
静岡の面白い方言に「すかす」という方言があり、「開けておく」という意味があります。東京などで「すかす」と言うと「物をどけておく」ことを指しますが、静岡の方言では「窓や鍵を開けておく」ような意味で使われます。
⑥うっちゃる
「うっちゃる」は静岡の方言で「捨てる・放り投げる」という意味があります。「いらんもんうっちゃる」と言いますが、これはいらない物を売るということではなく「いらない物を捨てる」という意味になります。
⑦バカ
「バカ」と言われると怒られているように聞こえますが、静岡の方言では「すごい」という意味で物事を誇張するのに使います。「これバカいいら」は「これすごくいいね」という意味なので、初めて聞く人にはよく分からないフレーズです。
⑧ど
「バカ」と同じように物事を誇張する時に使う方言で「ど」という方言があります。浜松などの西部地方や愛知県でもよく使う方言で、「どいかんら(すごくよくない)」など子供がよく使います。
⑨えらい
浜松弁としてよく使う方言に、「えらい」という体調が優れない時に使う方言があります。褒める時に使う標準語の「偉い」とは違うので、浜松弁と標準語の違いでもありますね。
⑩ゆるせい
面白い静岡の方言の中に、「のんびりできる」という意味の「ゆるせい」という静岡弁があります。言葉の雰囲気もどことなくゆっくりしているので、この静岡弁は意味が想像しやすいですね。
⑪ちょびちょび
静岡の方言で「落ち着きがない」という意味で使われる「ちょびちょび」という方言があります。標準語だと「少しずつ」といった意味で使われますが、静岡弁ではまったく違った意味になるので面白いですね。
⑫いただきました
「ごちそうさま」の代わりに静岡の方言では「いただきました」と言います。食前に言う「いただきます」とセットで考えると違和感がないので、なんだか面白い方言ですね。
⑬がんこ
標準語では「がんこ」とは頑なな人を指す言葉ですが、静岡の方言では「ものすごく・たくさん」という量が多いことを指すという特徴があります。「浜松がんこ祭り」というイベントの名前などで使われます。
【静岡の方言一覧④】可愛い告白フレーズ5選!
①好きだけんさー
静岡の方言で言う告白には、素直で打算のない素直な気持ちを述べた「好きだけんさー」があります。飾りっけのない告白なので、素直に好意を伝えていることが分かり告白が成功する可能性が高そうですね。
②つきあわまい?
標準語で「付き合わない?」と告白されると、なんだか上から目線のように感じてしまいます。しかし静岡の方言である「つきあわまい?」だと、高飛車感がなく可愛い印象が強いですね。
③うちっちのこと好きじゃないだか?
静岡の方言ではある意味王道の告白だと言えます。「私(俺)のこと好きじゃないの?」という意味なので、答えが「YES・NO」の2択のため告白の後曖昧にされることがありません。
④うちっち好きだもんで
「うちっち」と言うだけでも可愛いですが、照れを感じさせる「好きだもんで」と合わせたらかなりの萌えフレーズになります。告白する時にこの言葉だけでなく、上目遣いもプラスしたら即答でOKされそうですね。
⑤うちっち、好きになったでしょんないら
静岡の方言である「だで」「しょんない」「ら」の3つを組み合わせた特徴的な告白フレーズです。少し恥じらいがあるような姿が目に浮かび、とても可愛い告白フレーズですね。
【静岡の方言一覧⑤】静岡県民がよく使う方言TOP5!
【第五位】~だって
人によっては「だら」以上に静岡弁っぽさを感じる言い回しですが、動詞に「だ」や「だって」をつける方言があります。標準語では「するんだって」と言いますが、静岡では「するだって」となります。
【第四位】~じゃん
静岡県だけでなく、関東~中部地方で使われる方言で静岡県内を歩くといたるところから「~じゃん」と聞こえてきます。関西弁で「~やん」と言うのと同じように「~じゃん」を使います。
【第三位】~さー
静岡弁ではよく語尾に「さー」を付けます。「○○行ったさー」「だもんでさー」など、様々な場面で使うこと言葉なのですが他県民が聞くとかなり特徴的に感じますね。
【第二位】だもんで
「だもんで」はとても一般的に使う方言なので、標準語だと思って使っている人も多いです。静岡県民の中でも、中年以上の年代の男性が「だもんで」を多用しているイメージがあります。
【第一位】ら・だら
静岡の方言の定番である「ら・だら」は、最もよく使う方言です。身に染み付いているので、他県に引越したとしても無意識のうちに語尾に「ら・だら」を付けてしまいます。
静岡に行ったら耳を澄ませて方言を聞いてみよう
静岡の特徴的な方言について、可愛いものや面白いものを一覧にして紹介しましたがとてもたくさんの方言がありましたね。静岡に行く際には、周囲の人の声に耳を傾けることで他県にはない特徴的な方言に気付くことができるでしょう。