『キザ』の意味や語源って知ってる?紳士との違いも解説!
キザな男と耳にすることはありますが、キザってどういう意味なのか詳しく言える人は少ないのでは?キザの意味や語源、キザな男と紳士な男の違い、キザな男は女性に下心がある?ナルシスト?キザな男はモテるの?など、キザについての疑問を一気に解決します!
目次
そもそもキザってどういう意味?
キザ(気障)の意味
キザは漢字で「気障」と書きます。この文字の通り、キザという言葉は「心配(気に障る)」という意味でも使われることがあるようですが、一般的にはそのセリフや行動、態度や服装などが気取っていて不快感を与える、嫌味ったらしいという意味で使われます。
また、「キザなやつ」などのように、気取って不快感を与える人のことをあざわらう意味の言葉としても使われます。
主にキザという言葉は男性に対して使われ、女性にはあまり使用することがありません。
キザの語源
キザという言葉の語源は、なんと江戸の遊郭にあり、近世後半から一気に広まったようです。キザの語源は遊郭の女郎が男性客に使っていたものとされています。
女郎が男性客に使っていたという語源の流れにより、現代でも主に男性に対して使われるようになったのですね。男性客の服装や言動が気に障ることがあったのでしょう。現代のようにキザな男性に対して陰口を言うように、語源となった遊郭でも嫌な客のことを指す隠語として使われていたのかもしれません。
キザという現在はカタカナで表記されることが多いこの言葉の語源が、江戸時代という昔だったなんてビックリですね。キザな男性に対して昔から女性は厳しかったのかもしれません。
キザと紳士の違いとは?わかりやすい見分け方4選!
①紳士は気遣い、キザはかっこつけ
キザと紳士の違い1つ目は、紳士はキザと違い気遣いで対応してくれているということです。
紳士は相手を思いやる気持ちがあり、どうしたら相手が心地よくなるか、という考えのもとに行動し、セリフも自然と出てきます。しかしキザな男は自分をかっこよく見せたいという思いが中心。どうしたら自分が良く見える?をメーンで相手の気持ちは二の次です。
そのため、キザな男になんだかちょっとズレた言動をされてムカッとしたり、歯の浮くような心がこもっていないセリフを言われてこちらが痒くなってしまったり、ということが起こるのです。自分中心なのか相手中心なのか、気持ちがこもっているのかどうかは大きな違いですね。
②紳士は下心がない、キザはモテるため
キザと紳士の違い2つ目は、紳士には下心がなくキザは自分がモテるためにやっているということです。
紳士の見せる優しさは相手を思いやる心からきています。よってそこに下心はありません。寒い時に男性が上着を貸してくれるその時は「寒そうだな」という気づきと素直な想いから上着を貸してくれる行動につながるのでしょう。
しかしただキザな男は、自分がモテることを一番に考えています。どうしたらモテるのか、モテるためにはどのように行動するのが良いのか、が中心で下心が満載です。先ほどの女性に上着を貸してくれるというシチュエーションでキザな男の場合は、「スマートに女性に上着を貸せる俺ってかっこよくない?」というモテるための気持ち、「これで女の子も俺の優しさに惚れるはず」という下心があります。
一度その状況になっただけでは、女性はその男性を「キザだ」とは思わないかもしれません。しかしモテるためという下心がある雰囲気を女性は敏感に感じ取るもの。そのセリフや行動から、「これはモテるため、下心があるためで、私のことを本当に心配してくれているわけではない」と気づくでしょう。これは紳士とキザな男の大きな違いですね。
③紳士は相手を思いやる、キザはナルシスト
キザと紳士の違い3つ目は、紳士が相手を思いやるのに対し、キザはナルシストだということです。
ナルシストとは、自分を愛し、陶酔している人のこと。ナルシストは「ナルシシスト」とも表記されます。ナルシストの語源はギリシャ神話の水面に映った自分の姿に恋をして水死してしまった「ナルキッソス」と言われています。
先ほども挙げましたが、紳士は相手が中心。それに対してキザな男は自分中心のナルシストです。紳士な男性が相手の気持ちを推し量ってくれるのに対し、ナルシストであるキザな男は自分本位。自分が一番良く見えるには?こういうセリフを言う俺ってカッコいい!とナルシスト全開です。キザな男がそう思っているのが透けて見えるので女性は嫌悪感を持ってしまうのでしょう。モテる紳士とキザな男はこうした意味でも全く違いますね。
④紳士は自然な振る舞い、キザは何もかも不自然
キザと紳士の違い4つ目は、紳士は自然な振る舞いであるのにもかかわらず、キザはその言動の何もかもが不自然だということです。
紳士な人がエスコートをしてくる時はとてもスマートで違和感を持ちません。まるで自分がお姫様になったかのような素敵な気分を女性も味わえるでしょう。それとは違い、キザな男は本心からの行動ではなく自分を良く見せるためだけのため、なんだかぎこちなく不自然に見えてしまいます。しかし本人は「これがカッコいいだろ?」と思い込んでいるため、より不自然でむず痒くなるような感覚をこちらが持ってしまいます。紳士とキザの違いは、ちょっとした違和感で気づくかもしれませんね。
キザなセリフってどんなもの?勘違い男の迷セリフ5選!
さて実際にキザな男が言うセリフにはどんなものがあるのでしょうか。いざ自分が言われた時のために予習して耐性をつけておきましょう!
- 「君に出逢うために僕は今まで生きてきた」
- 「君は僕の太陽だ」
- 「君はごくに舞い降りた天使だ」
- 「君の瞳に乾杯」
- 「一目惚れって信じる? それとももう一度君の横を通りすぎてみようか?」
思わず体を掻いてしまいたくなるようなセリフばかりですよね。このセリフをものすごいイケメンに言われたとしても、一瞬引いてしまうかもしれません。イタリアあたりの男性なら、自然にスマートに言えるのかもしれませんね。しかし、こうしたセリフを言い慣れていない日本人の男性から聞くと、こちらが恥ずかしくなってしまいそうです。
キザなセリフを言われた時の模範解答4選!
①とりあえず「ありがとう」と言う
キザなセリフを言われた時の模範解答1つ目は、とりあえず「ありがとう」と言っておくことです。
キザな男はナルシストなため、どんなにキザなセリフを言ったとしても「自分サイコー!」と思っている可能性が高いです。それに対して突っ込んでしまったり、笑ってしまったりしたら、キザ男は不機嫌になったり傷ついたりしてしまうかもしれません。ここはとりあえず「ありがとう」とお礼を言ってみるのが無難でしょう。
もしそれで相手が冗談で言ったセリフであれば、「ちょっと突っ込んでよ」と恥ずかしそうに笑いながら対応してくれるでしょうし、キザ男が本気で言ったのであれば「お礼を言われたということは喜んでいるだろう」と満足感を得られるはずです。深くは掘り下げないのが無難ですね。
②とりあえず「私も」と言う
キザなセリフを言われた時の模範解答2つ目は、とりあえず相手に乗っかって「私も」と言ってみることです。
キザなセリフを言われた時に相手が本気なのかどうなのか、迷ってしまうこともあるでしょう。本気で言ったのならば、笑ってしまっては失礼になりますし、相手の気持ちを踏みにじることにもなってしまいます。相手の愛を受け止めるのであれば、とりあえず「私も」と同じ大きさの愛があるよという表明をしてみましょう。
そうすれば相手は、自分とあなたが同じ気持ちだと喜び、安心することでしょう。キザなセリフを言われたとしても、大切にしたい相手なのであればこのように反応することが無難でしょう。
③聞かなかったことにして話題を変える
キザなセリフを言われた時の模範解答3つ目は、聞かなかったことにして話題を変えるというものです。
キザなセリフを言われて対応に困ったら、聞こえなかったかのように、そしてまるでキザなセリフだったとは気づかなかったかのようにスルーして、話をそらすというのもアリです。ただそうすると相手がまた違う場面で再チャレンジしてくるという可能性も。とりあえずのその場しのぎで、一度は使えるでしょう。
④ギャグだと受け取って笑ってみる
キザなセリフを言われた時の模範解答4つ目は、思い切ってギャグだと受け取って笑ってみるというもの。
もし相手の性格をあなたが分かっている、良い関係性が作れているのであれば、キザなセリフをギャグだとして笑ってみるのもアリでしょう。あなたがこれ以上相手にキザなセリフを言われたくないのであれば、相手に「この子はキザなセリフが苦手かも」と受け取ってもらえるサインになるかもしれません。
キザは自分中心、紳士は相手中心の男性!
キザな男と紳士の違いは、自分中心なのか相手中心なのかで決まってきます。その気持ちの違いはかなり大きいですよね。紳士な人だと思ってキザな自己中の男性に捕まらないように、細かい相手の言動や態度をよく観察して見極めていきましょう!