生理中のセックスは危険なの?正しい知識を伝授!
毎月やってくる憂鬱な生理。そんな生理中は皆さんセックスしますか?生理中のセックスは実は危険がいっぱいあります。今回はそんな生理中のセックスについて詳しく調べてみました。生理中のセックスにはどんな危険があるのでしょうか?正しい知識を身に付けましょう。
目次
生理中のセックスはどうしてる?
女性は毎月1回生理になりますよね。生理はとても大切な体の仕組みですが、生理による腹痛があったり最悪なタイミング出来てしまったりと、やはり体も心も憂鬱になる人も多いです。
そんな生理中にセックスしているカップルはどのくらいいるのかを調べてみると、401人中178人の人が「している」と答えていました。
しかし生理中のセックスには色んな意見もあり、色んなリスクもあることがわかりました。そこで今回は生理の基礎知識や、生理中のセックスに対する意見・生理中のセックスのリスクについて詳しく調べてみました。
まず生理中にセックスをしても大丈夫なのかを調べたところ、生理中でも性欲があって体に何もトラブルがない女性であれば、避妊具を使えば生理中でもセックスをして大丈夫です。ただし相手には生理中であることを必ず伝えましょう。
まずは生理について正しい知識をおさらい!
皆さんは生理について生理周期や妊娠しやすい排卵日の時期など、どのくらい正しい知識をお持ちですか?毎月定期的にやってくる生理ですが、あまり詳しくわかっていないという人も結構いらっしゃるようです。
そこで今一度、生理の正しい知識をおさらいしてみましょう。生理周期や排卵日などの正しい知識を身に付けていれば生理の予測や避妊も正しく出来ます。
生理周期とは
まずは基本的な生理周期からおさらいしてみましょう。生理周期とは生理が始まった日から次の生理が始まるまでの間の事です。この生理周期は人それぞれですが、生理が始まった日から次の生理が始まるまでの間隔が25日から38日が正常です。
生理周期が24日以下の場合は「頻発月経」、38日以上の場合は「希発月経」と言われており、頻発月経も希発月経も『生理不順』となります。
しかし女性の体はとてもデリケートで、ストレスを感じたりすると生理周期が遅れることもあります。ですが生理周期が遅れるといっても『6日以内』なら正常の範囲なので心配いりません。
もし毎月『7日以上』遅れる時はただの生理不順ではなく体に異常がある場合もありますので、一度婦人科を受診しましょう。
もっとも妊娠しやすい排卵期
女性が最も妊娠しやすいのは「排卵期」です。排卵期にある「排卵日」に避妊具なしでセックスすると妊娠の可能性が非常に高くなります。この「排卵日」とは生理が始まった日から2週間前後に排卵する時期の事です。
基礎体温をつける習慣が大切
女性の体は4つの周期で成り立っています。そしてその4つの周期の中の「排卵期」をきちんと把握する事で、ちゃんとした避妊が出来ます。その周期を知るためには毎日基礎体温を計る必要があります。
基礎体温を計ると言ってもただ体温を計るだけではなく『基礎体温の計り方』があります。基礎体温をつける際には説明書などをしっかりと読みましょう。
生理中のセックスはどうしてる?する派としない派の見解は?
世の中のカップルが生理中にセックスをしているか調べていくと、生理中にセックスをするカップルもしないカップルもどちらにも色んな見解がありました。そこで生理中にセックスをする派としない派の見解をご紹介したいと思います。あなたはどっち派ですか?
生理中のセックスをする派
生理中でもセックスをする派には、こんな意見がありました。
♦好きな人と触れ合いたいから、量が少ない時はしちゃう
♦下にタオルを敷いてする
♦お風呂でしている
♦3日目以降にタンポンとビデで膣内の経血を出してからしている
生理中のセックスをしない派
生理中にはセックスをしない派には、こんな意見がありました。
♦「終わったらこういうセックスをしよう」と話しをして我慢している
♦エッチなことを考えないように、気分を紛らわせて我慢している
♦血が苦手だから、生理中は絶対にしない
♦普段は性欲旺盛だけど排卵期くらいから性欲がなくなるからしない
♦ベッドが汚れるのが嫌だし、セックスに集中できないからしない
♦生理中にセックスすると、腹痛がひどくなったり、次の生理が遅れるからしない
生理中のセックスが危険な理由とは?5つのリスクを徹底解説!
生理中でもセックスは出来ますが、やはりそれには子宮内膜症になってしまったり細菌に感染してしまってひどい吐き気や腹痛を引き起こしたり、望まない妊娠をしてしまったりとリスクが伴います。それでは子宮内膜症や細菌感染などの、生理中のセックスのリスクについて詳しくお話ししていきましょう。
①子宮内膜症
生理中のセックスのリスクその①は【子宮内膜症】です。子宮内膜炎は子宮の内側にしかないはずの子宮内膜が卵巣や腹膜などの子宮外に出来てしまい、増殖や剥離を繰り返し時には激しい吐き気や腹痛などを引き起こしてしまう病気です。
生理中にセックスをした時に、生理となって排出されるはずだった子宮内膜が卵管を逆戻りしてしまい、卵巣や腹膜に到達してしまうことが原因と考えられています。
将来的に子供を持つことを望んでいても、子宮内膜症になったことにより不妊症になってしまったり子宮そのものを失ってしまうこともあります。女性にとって子宮内膜症は本当に怖い病気です。
②チョコレート嚢胞
生理中のセックスのリスクその②は【チョコレート嚢胞】です。チョコレート嚢胞とは子宮内膜が体外に排出されずに卵巣に到達してしまい、そのまま卵巣で古い血液が溜まって腫れてしまう病気です。
チョコレート嚢胞は嚢胞が破裂して骨盤内に中身が漏れ出したり、卵巣膿瘍が出来てしまい耐え難い激痛や発熱も引き起こすとても恐ろしい病気です。
③ウイルス感染
生理中のセックスのリスクその③は【ウイルス感染】です。生理中は子宮口がいつもより開いている状態になります。
そして通常は膣内は弱酸性に保たれていますが、生理中は免疫力が低下するため、大腸菌・連鎖球菌・ブドウ球菌などが繁殖しやすい状態になります。
そして通常ならこれらの細菌は生理と一緒に体外に排出されるはずが、生理中にセックスをすることにより押し戻されてしまい、開いている子宮口より子宮内部に入り込み感染症を引き起こすのです。
また生理中は免疫力が低下しているので性感染症である淋病・クラミジア・梅毒・トリコモナス膣炎などに感染しやすくなっています。
細菌に感染すると高熱が出たりひどい腹痛に見舞われたり、性器に出来物が出来たり最悪の場合不妊症になることもあります。
そしてこのような細菌感染は女性の体だけではなく、相手の男性の体にも影響を及ぼします。生理中にセックスするということは相手の体液や血液に接触するということです。
もしその女性がB型肝炎やC型肝炎・HIVなどの感染症にかかっていたら、その血液を通して男性にも感染します。これは男性にも大きなリスクとなるでしょう。
④妊娠の可能性
生理中のセックスのリスクその④は【妊娠の可能性】です。「生理中には妊娠しない」という噂がありますが、生理中でも妊娠はします。
生理周期は『25日~38日』ですが、これはあくまでも目安です。生理周期が短い人もいれば不規則な人もいます。何かが原因で急に生理周期が乱れる場合もあります。そして精子は通常、5日前後の寿命があると言われています。
もし生理周期が乱れているといつ排卵するかわかりませんし、排卵日の予測も出来ません。そんな時に膣内で射精してしまうと妊娠してしまうこともあります。
もし妊娠を望んでいないのなら、そのリスクを避けるためにも必ず避妊具を使用しましょう。
⑤月経血の逆流
生理中のセックスのリスクその⑤は【月経血の逆流】です。生理中にセックスをすると卵管から生理が逆流することがあります。
特に女性がオーガズムに達すると、子宮が受精するために精子を吸い上げようと収縮し、さらに逆流してしまうのだそうです。
このことが原因で子宮内膜症になってしまうリスクはとても大きいです。また生理が逆流したことにより卵管や卵巣が炎症を起こし、激しい吐き気や腹痛が起こったり不妊症になってしまったり子宮外妊娠をしてしまうというリスクもあります。
生理中のタイミングで特に気を付けたい2つの時期
生理中にセックスをすることにリスクがあることがわかりましたが、生理中には最も気をつけなければいけないタイミングがあります。
それは生理1日目から3日目と、30歳代以降の子宮筋腫がある女性です。それではこのタイミングにはどのような注意が必要なのかを詳しくお話ししましょう。
①生理の1~3日目
生理中は子宮の内側にある不要となった内膜が剥がれ落ちている状態です。そんな時にセックスをしてしまうと、剥がれ落ちて出来てしまった傷の近くを刺激してしまいます。
その時に痛みを感じてしまう女性が多いです。特に若い女性はまだ子宮口が狭いため、生理を排出する時に子宮に圧力がかかってしまい生理痛や腹痛を感じる場合もあります。
腹痛がある状態でそれを我慢してセックスをしてしまうと、セックスに対する恐怖心が生まれてしまったり
性欲が低下してしまう『性的意欲障害』になってしまう可能性があります。
また生理中以外の通常時にも性交痛を引き起こしてしまう『性交疼痛症』になってしまう事もありますので、痛みがある時は気分が乗らない時は生理中のセックスは辞めましょう。
②子宮筋腫がある女性(30歳代以降)
30歳代以降の女性で、子宮内膜付近に子宮筋腫がある女性は特に注意が必要です。子宮内膜付近に子宮筋腫がある時に、生理中にセックスをしてしまうと大量に出血する恐れがあります。
一度でも生理中のセックスで大量に出血をしてしまうと、子宮筋腫が進行してしまったり貧血を起こしてしまう可能性が高くなりますので、子宮筋腫がある場合は生理中のセックスは辞めておいた方が良いでしょう。
生理中のセックス!彼に誘われた時の2つの対処法
「明日はデート!という時に生理になってしまった……」なんてこともありますよね。しかしそれを知らない男性は大好きな女性と触れ合ってラブラブしたい。そんな困った状況になってしまった時にはこの2つの対処法で乗り切りましょう。
①生理中であることを伝える
生理中に彼にセックスに誘われた時には、今生理中であることをきちんと伝えましょう。そしてもし生理痛や腹痛などあなたの体調が悪かったり、気分が乗らない時にはちゃんとお断りしましょう。
しかし断る時には言い方や態度には注意が必要です。生理中には下半身も不快で精神的にも不安定になってしまう事もありますが、セックスを断る時に「今、生理中!」といった言い方や態度で断ってしまうと、二人の仲に亀裂が入ってしまう可能性もあります。
彼からのお誘いを断る時は「ごめんね、今生理中なんだ。生理が終わったらいっぱい愛してね」とか「今は生理中だからできないけど、生理が終わったらこんなセックスがしたいな」といった『今は無理だけど、生理が終われば出来る』という意思を伝えることで、男性も納得して我慢が出来ます。
②コンドームを装着する
もし生理中でもあなたもセックスがしたくて体に何も異常がない場合は、コンドームなどの避妊具を使ってセックスしましょう。
生理中にセックスをする時は、感染症のリスクも高まりますし妊娠する可能性だってあります。それらのリスクを避けるためにも必ず避妊具を使うように、彼にもちゃんと伝えましょう。
もし彼が避妊具を使うことを拒否するのであれば、その時はセックスは断りましょう。生理中の体はデリケートです。わざわざリスクを冒してまでセックスをする必要はないでしょう。
生理中のセックス=避妊具の使用ということを忘れないでくださいね。
生理中に挿入を避けたい時の3つの対処法を紹介!
彼に生理中と伝えたけどどうしてもセックスしたがったり、自分もセックスしたいけど生理中のセックスには抵抗があるという方やセックスしたいけど腹痛が辛いという方もいらっしゃるでしょう。
そんな時には他の方法を試してみるのも1つの方法です。そこでここからは他の方法にはどんなのがあるのかをお話ししていきます。
①オーラルセックス
オーラルセックスとは自分の口や舌を使い相手の性器を刺激する行為、所謂「フェラチオ」のことです。オーラルセックスをすることで男性は『自分のことを想ってこんなことをしてくれている』と感動し、女性への愛情が深まります。
またオーラルセックスをすることで、男性の性欲も収まります。そして男性の今までは知らなかった新しい『気持ち良いポイント』を発見することも出来ます。
もしオーラルセックスをする際に臭いや味が苦手という時は食品として製造されている【食べられるローション】をお試しください。ピーチやストロベリー、バナナやチョコなど色んな味があり香りもとても良いと評判のローションです。
②ハンドマッサージ
やっぱりどうしてもオーラルセックスには抵抗があるという方は、手で男性の性器を刺激する『ハンドマッサージ』という方法もあります。
手で優しく撫でたり強弱をつけて握ったり、ゆっくりしごいたり早くしごいたりすることで男性はオーガズムに達することが出来ます。
ハンドマッサージをする時に、そのまましてしまうと男性が痛みを感じてしまう事もありますのでローションを使うことをお勧めします。
先ほどご紹介した食べられるローションを使えば女性も香りを楽しむことが出来ますし、もちろん無臭のとろみのあるローションでもOKです。
③スローセックス
最後にご紹介するのはスローセックスです。スローセックスはとても時間をかけてセックスをする方法で、快楽よりも精神的な繋がりを重視します。
そして普段のセックスは男性が射精する事でフィニッシュですが、スローセックスは射精を目的としないやり方です。またたっぷりと時間をかけて身体中を愛撫する行為なので、挿入しなくてもオーガズムに達する事が出来ます。
生理のリズムをコントロールする選択肢も!
大好きな人となかなか会えなかったり、特別なデートの時などに腹痛でイライラしたくないし、どうしてもお互い触れあったり繋がって愛を確かめあいたい時もありますよね。
そんな時は低用量ピルなどを使って生理を遅らせたり生理周期をずらすのも1つの方法です。生理中にセックスすると、子宮内膜症になったり細菌に感染する恐れもあります。そんなリスクを冒してまでセックスするよりもピルで生理周期をずらす方が安全です。
低用量ピルは産婦人科で処方してもらえますが、しっかりと用法・用量を守らないと効果がありませんので、処方してもらう際にはきちんと説明を聞きましょう。
そしてピルを服用中でも100%妊娠しないというわけではありませんので避妊をする必要があります。細菌感染や望まない妊娠を避けるためにも避妊具を使用しましょう。
【番外編】生理が遅れる時の原因4つ!
子宮内膜症や細菌感染といった体に異常があったり、妊娠しているわけでもないのに生理が遅れる。そんな時は精神的なことが原因になっている事もあります。それではどんな時に生理が遅れるのかをお話ししましょう。
①生理が来ないことに極度の不安がある時
生理が遅れるとセックスを経験している女性であれば『避妊したのに妊娠したのかな?』とか『どこか体に異常があるのかな?』と不安になったりもします。
生理が遅れる事に極度の不安を感じている時は、ストレスが脳から分泌される女性ホルモンに影響を与えてしまい、女性ホルモンが上手く分泌されなくなることもあるので、精神的なことが原因の可能性もあります。
②避妊しなかったことを異常に気にしている時
彼とセックスをする時に、つい盛り上がってしまって避妊具をつけたり避妊しなかったなんてこともあると思います。
後になって冷静に考えてみると『避妊しなかったからもしかしたら妊娠するかもしれない』と思い、避妊しなかったことを後悔して異常に気にしてしまう事もあるでしょう。
そんな時も生理が来ないことに極度の不安がある時と同様、精神的なことが原因の可能性があります。
③不規則な生活が続いている時
正しい生理周期を保つために必要な女性ホルモンですが、不規則な生活が続いていると女性ホルモンが正しく分泌されなくなり、生理が遅れる事もあります。
子宮内膜症や細菌感染などの体の異常もない・妊娠する覚えもないといった時に生理が遅れるようであれば、まずは今の生活環境を規則正しい生活に戻しましょう。
毎日基礎体温を計り、早寝早起き・栄養バランスの摂れた食事・しっかり湯船につかるなど、規則正しい生活を毎日過ごすことで生理周期も正常に戻ります。
④精神的なストレスが大きい時
現代社会は女性もバリバリ仕事をこなす時代です。そのため仕事や人間関係などの大きな精神的ストレスを抱える女性も少なくありません。
この精神的ストレスも脳から分泌される女性ホルモンを崩して生理が遅れる大きな原因です。大きな精神的ストレスを抱えている時に生理が遅れた場合は、まずしっかりと休息しましょう。
好きな事をして美味しいものを食べて、友達と旅行に行くなどしてストレスを発散させましょう。ストレスを軽減する事で女性ホルモンのバランスも良くなり生理周期が正常に戻ります。
生理中のセックスは控えて!リスクを理解して愛を育もう!
大好きな人と触れ合うのは、とても素敵なことです。しかし生理中にセックスするとその分大きなリスクも抱えてしまいます。
そして女性の体はとてもデリケートです。生理中はセックスは控えて自分の体をいたわってあげましょう。