朝顔の花言葉を色別・種類別に紹介!由来や歴史も!
朝顔は身近な花ではありますが意外と知らないことが多いですね。朝顔の花言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。英語や色別の花言葉だけでなく、朝顔という名前の由来や日本に朝顔が伝来した歴史などについてもご紹介していきます。
目次
朝顔ってどんな花?
小学校の夏休みの宿題で育てる印象強い朝顔ですが、いったいどのような花なのでしょうか。朝顔の特徴や、名前の由来・日本語や英語だけでなく青やピンクなどの色別で違う花言葉についてご紹介していきます。
朝顔の特徴
科・属名:ヒルガオ科サツマイモ属
和名:朝顔(アサガオ)
別名:牽牛子(ケンゴシ)
英語名:Morning glory(モーニンググローリー)
原産地:熱帯アジア
花の色:青、紫、ピンク、赤、白など多数
誕生花:4月14日(白)、7月6日、8月1日、8月6日
朝顔には青やピンク・白色といった様々な色が楽しめることが特徴ですが、花の形が円錐形になっていて1つの花の中に雄しべと雌しべが存在しているという特徴もあります。
他にも、意外と知らない人の多い朝顔の特徴の1つに「種に含まれる毒」があります。朝顔の種に含まれる「ファルビチン」という成分は、即効性のある峻下剤で摂取するとすぐに「非常に激しい下痢を起こす」というとても怖い作用があります。時には血の混じったような下痢を引き起こすこともあるので本当に怖い毒です。
朝顔の種類
朝顔の種類は大きく分けると2種類に分類され、日本朝顔と西洋朝顔に分かれます。朝顔の代表的な種類や花姿が近い種類について、いくつかご紹介します。
・アーリーコール
西洋朝顔と日本朝顔を合わせて作られた交雑品種です。垣根や日除けに育てられることが多く、花の色は赤や青などが混ざり中心部が白色なのが特徴です。
・ヘブンリーブルー
西洋朝顔の種類の1つです。丸い葉と空色の花を咲かせることが特徴で、日本でもっとも有名な朝顔の1つです。「ソライロアサガオ」という名前でも呼ばれ、緑のカーテンにも使われる種類です。
・フライングソーサー
ヘブンリーブルー同様、西洋朝顔の種類の1つです。白色に青いストライプの花が特徴ですが、白色や青の単色の花を咲かせることもあります。
・夜顔(ヨルガオ)
ヒルガオ科の一年草で、朝顔とは違い夜に白い花を咲かせることがこの名前の由来とされています。他にも、昼に花を咲かせる「昼顔(ヒルガオ)」や夕方に花を咲かせる「夕顔(ユウガオ)」という種類もあります。
朝顔の開花時期と見頃の季節
朝顔の開花期は6~10月頃です。梅雨から梅雨明けくらいまでが開花のピークで、真夏が過ぎ去った9~10月頃には品種改良で生まれた秋咲きの種類がピークを迎えます。
朝顔の名前の由来は?
英語で「Morning glory」と呼ばれる朝顔ですが、その名前の由来は朝顔の特徴が関係しています。朝顔は朝に花を咲かせ、昼にはしぼんでしまう特徴を持ちこの様子を「朝の美人の顔」に例え「朝の容花(かおばな)」の意味とされ現在では「朝容」から「朝顔」になったとされています。
朝顔の花言葉とその由来は?3つ紹介!
花の形が特徴的な朝顔ですが、実は青やピンク・白色と色別で花言葉が変化していきます。色別で異なる花言葉も気になりますが、まずは朝顔全般の花言葉3種類をご紹介していきます。
「儚い恋」
儚い恋は朝顔の代表的な花言葉です。朝顔という名前の由来にもなった「朝花が咲き昼にはしぼむ」といった特徴からすぐに散ってしまう「儚い恋」という花言葉が付けられたとされています。
「固い絆」
「固い絆」は代表的な花言葉である「儚い恋」とは違った強い印象がありますね。この花言葉は、ツル性である朝顔が棒などにしっかりツルを絡ませ外れない様子が由来となっています。
「愛情」
朝顔は、自分は綺麗だと一日中花を咲かせ続け自己主張するような事はありません。早朝に美しい花を咲かせ、昼過ぎにはしぼんでしまいます。早朝に見る儚くも美しい花や、支柱にしっかり絡みつくツルの力強さが見る人に元気を与えてくれることから「愛情」という素敵な花言葉が付けられたのかもしれません。
朝顔の【色別】の花言葉3選!
朝顔の全般的な花言葉だけでなく、青やピンク・白色といった色別の花言葉についてご紹介していきます。
①「青」の朝顔
青い朝顔の花言葉は2つあります。
・儚い恋
・短い愛
朝顔全体の花言葉にも「儚い恋」はありましたが、朝顔といったら青い花という印象も強く青には冷たいという印象があることから「儚い恋」「短い愛」という少し怖い花言葉が付けられたのかもしれません。
②「ピンク」の朝顔
可愛らしい色であるピンクの朝顔の花言葉はその見た目にピッタリな花言葉です。
・安らぎに満ち足りた気分
ピンクは柔らかく女性的なイメージが強く、心や体に満ち足りた気分をもたらしてくれる色だからこの花言葉になったとされています。ピンクには人を落ち着ける効果があるので、ピンクの朝顔とこの花言葉を添えて女性への贈り物にしてみてはいかがでしょうか。
③「白」の朝顔
白い朝顔の花言葉は3つあります。
・あふれる喜び
・固い絆
・あなたは私に絡みつく
清楚で可憐な印象がある白色ですが、その清楚な印象や清廉潔白という言葉があることから「あふれる喜び」「固い絆」という花言葉が付けられました。もう1つの「あなたは私に絡みつく」はなんだか怖い花言葉ですね。この花言葉は、朝顔のツルが支柱にしっかり絡みつく姿から「絡みつく人」という怖い印象を抱き付けられた少し怖い花言葉です。
朝顔の【種類別】の花言葉3選!
朝顔の代表的な種類である3種類にはどのような花言葉があるのでしょうか、花言葉やその由来についてご紹介していきます。
①アーリーコール
アーリーコールの花言葉には「明日もさわやかに」という素敵な花言葉があります。早朝に花を咲かせて昼頃にはしぼんでしまいますが、翌朝になればまた美しい花を咲かせてくれることから明日になればまたさわやかで明るくなれると意味の花言葉が付けられました。
②ヘブンリーブルー
ヘブンリーブルーの花言葉は「愛着」です。一般的な朝顔は昼頃にしぼんでしまいますがその後も咲き続け、開花時期も秋頃まで長く咲き続けることが由来となっています。古い友人やお世話になっている人へ花と花言葉を一緒にプレゼントしてみるのも素敵ですね。
③フライングソーサー
フライングソーサーの花言葉は主に2つあります。
・堅い約束
・愛情の絆
西洋朝顔であるフライングソーサーは、とても力強くツルが支柱にしっかりと絡まって成長します。その様子から、この2つの力強い花言葉が付けられたとされています。
朝顔の西洋・英語での花言葉は?
英語での朝顔の花言葉は次の2つがあります。
・love in vain(はかない恋)
・affection(愛情)
朝顔の花言葉は日本語と英語で差はありませんが、花言葉を添えて贈り物にする時にあえて英語にしてみるとよりオシャレで素敵な印象になりそうですね。
朝顔の歴史を3つ紹介!
意外と知らない朝顔の歴史について3つをご紹介していきます。
日本に来たのは奈良時代にさかのぼる
朝顔が日本にやってきたのは、奈良時代末期に遣唐使によって薬用植物として中国から伝わって来たのが始まりです。日本に朝顔が伝来してからも、長い間観賞用ではなく薬草として利用されてきました。
中国から伝わったもの
朝顔の原産地は中国で、下剤や利尿効果があることから古くから朝顔は薬用植物として利用されていました。中国の「名医別録(4世紀頃)」にも朝顔の効果について記述があり、かなり古くから認知されていたことが分かります。
朝顔の別名である「牽牛子(ケンゴシ)」は、種子に下剤や利尿剤としての効果があり中国で牛と交換されるほど高価だったことに由来しています。
江戸時代に朝顔ブームがあった
奈良時代から時を経て、江戸時代になると今まで「朝咲く花はすべて朝顔」という認識から明確に区別され品種改良が盛んに行われるようになりました。イギリスの植物学者であるロバート・フォーチュンが1860年に江戸を訪れると、朝顔などの草花の品種改良が盛んに行われていた光景を見て「世界一の園芸都市」と賞賛したほどです。
品種改良が盛んだった江戸だけでなく、遠く離れた熊本にも朝顔ブームが起こり第三朝顔ブームまで起こったとされています。
朝顔の花な意味を知って花を楽しもう!
小学生でも気軽に育てることができる朝顔には、意外と知らない怖い花言葉があることが分かりました。しかし、怖い花言葉以外にもとても素敵な意味を持つ花言葉や贈るのにピッタリな英語の花言葉などがあります。朝顔の持つ歴史や意味を知り、ちょっとおしゃれに花言葉を英語にして贈ってみてはいかがでしょうか。