『バイブス』の意味や使い方を分かりやすく解説!語源は何?
よく耳にするバイブスという言葉。ギャルが使っているイメージもあるバイブスという言葉ですが、その意味を知っていますか?バイブスの意味はもちろん、語源やその使い方、また音楽でのシーンや英語での書き方などもご紹介します!これを読んでバイブス上げていこう!
目次
『バイブス』の基本の意味とは?
テレビなどでよく耳にする「バイブス」という言葉ですが、その意味をしっかりと理解している人は少ないのではないでしょうか。ギャルや若い人が使用しているイメージがありますよね。「バイブスが上がってきた」などという表現で使われますが、何を意味しているのでしょうか。
バイブスとは元々英語からきている言葉で、気持ち・雰囲気・心の中・考え方などの意味を持っています。つまり「バイブスが上がってきた」という表現は、「気持ち」が「上がる」、つまり「気持ちが高まってきた」というような意味になるのです。
「雰囲気が良くなってきた」という意味にもとれますが、使用されている状況で見ると「気持ち」の意味で使用されることが多いようです。心の中から溢れてくるような感じがしますよね。
ミュージシャンの人たちの中では、その時の気分やテンションを「バイブス」と表現していることも多く見受けられます。バンドマンやラッパー、レゲエの歌手などの音楽業界を中心として、良い音楽や素敵なライブを観た時などに使われていることが多いでしょう。ヒップホップの歌詞を見てみると、頻繁に使用されているのがお分かりでしょう。
『バイブス』の語源とは?
次に「バイブス」の語源についてです。「バイブス」は先ほども挙げたように、英語の「vibes」からきていますが、元々は「振動」などの意味を持つ「vibration」が語源となっています。
英語の「vibration」が省略された言葉が「vibes」です。語源である「vibration」の意味のように、「バイブス」も人の感情を震えさせたり、感覚的な反応について使用されることが多いですね。語源の言葉は省略されても、根の部分は変わらず人々に受け継がれているのでしょう。語源を知ることでよくわからなかった「バイブス」の使い方も理解しやすくなるかもしれませんね。
『バイブス』が日本で流行したキッカケはこれ!
初め、音楽のシーンで使われていた「バイブス」という言葉が流行したのは、とあるテレビ番組がきっかけです。
フジテレビ系で2012年〜2014年に放送されていたテラスハウスという番組内で、それに出演していたファッションモデルの今井華さんが頻繁に、「バイブス上がる」「バイブスやばい」というような表現を使用していました。それにより、そもそも「バイブス」という言葉が使用されていたヒップホップ音楽を知らない若い人たちも「バイブス」を使うようになったのです。
ファッションモデルの今井華さんは、2011年~2013年にギャル雑誌である「egg」で活躍し、その後、2013年から同じくギャル雑誌に分類される「JELLY」に移籍しました。そんな中、2013年に「踊る!さんま御殿!!」というテレビ番組に出演して「バイブス」という言葉を発信したのをきっかけに、他の番組でも「バイブス」を多用するようになりました。これにより「バイブス」は2013年のギャル流行語トップ10では、なんと1位を獲得しました。今では若者はもちろん、お父さんお母さん世代やおじいちゃんおばあちゃん世代でも「バイブス」という言葉を聞いたことがあるという人がいるほど、「バイブス」という言葉は定着しています。
ちなみに同年のギャル流行語の2位は「激おこぷんぷん丸」です。そのインパクトから覚えている人も多いのではないでしょうか。それよりもギャル流行語で順位が上の1位を獲得した「バイブス」ですから、よほど影響力が高かったことが伺えます。
ギャルだけでなく、幅広い年代の人が知ることになった「バイブス」という言葉には、今井華さんの活躍があったのですね。
『バイブス』の基本の使い方を例文付きでご紹介!
基本は『上がる』『下がる』で使い分ける
続いて「バイブス」という言葉の使い方を知っていきましょう。「バイブス」は良い意味でも悪い意味でも使われています。基本的には「バイブス」とは自分の気持ちや雰囲気、つまりテンションを表すため、「上がる」や「下がる」と合わせる使い方をします。
- 使い方の例①:友達と遊んで楽しい雰囲気になってきた時「バイブス上がってきた!」
- 使い方の例②:友人が言い争いになって険悪なムードになってきた時「バイブス下がるわ」
「上がる」「下がる」の使い方の例を簡単に挙げましたが、いかがでしょうか。慣れてくると意外と簡単に使うことができます。次からはより具体的に「バイブス」が「上がる」時と「下がる」時の使い方を見ていきましょう。
バイブスが『上がる』時の例文
まずは「バイブス」が「上がる」時の使い方を例文を見ながら覚えていきましょう。
- バイブス上がる曲が聴けた!
- 好きなバンドのライブに行くからバイブス上がる!
- さっきのお酒強めだったね、バイブス上がってきたー!
この「バイブス」という言葉は基本的には楽しい時、気分が盛り上がってきた時などに使われます。ライブやクラブ、遊びのシーンで使うのが良いでしょう。もちろん普段の生活の中で、心が踊り、震えるようなテンションの高まりがあった時には「バイブス上がる」を使っても良いでしょう。
バイブスが『下がる』時の例文
続いて、「バイブス」が「下がる」時の使い方の例文を見て覚えましょう。
- さっき友達がケンカしてバイブス下がり気味だ。
- 予約したはずなのに入っていなかった。バイブス下がるなぁ。
良くないことがあってテンションが下がった時に、「バイブスが下がる」を使うのですね。「テンション」という言葉を「バイブス」に置き換えることで使い方がわかりやすくなるでしょう。
彼氏や彼女と喧嘩する夢を見て、今日のバイブスが下がっているというあなたにおすすめなのは以下の記事。これを読んで夢の意味を確認してみましょう。
『バイブス』の音楽シーンでの使い方は?
さて、元々は音楽のシーンで「バイブス」という言葉は良く使用されてきました。音楽のレゲエでは「ノリ」「フィーリング」という意味で使用され、音楽のヒップホップでは「気合」というニュアンスを含んでいます。音楽のジャンルで少し意味が変わってくるのです。
特に、音楽ジャンルのヒップホップでは「バイブス」は良く使われています。ダンス業界のヒップホップの中では、自分と相手がバトルをするということがあり、その中で「もっとバイブス上げてこいよ」と煽る言葉としても使うことがあるのです。また、「お前のバイブス最高だよ」と相手を賞賛する時にも使用されます。
ダンス業界ではなくても、ライブやクラブなど、音楽に近いところで使用されることが多い「バイブス」という言葉。音楽と「バイブス」は密接に繋がっているのです。あなたもライブやクラブなどに行った時には、この「バイブス」という言葉にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
外国人は『バイブス』をどう使う?例文で解説!
最後に、英語で「バイブス」を使う時の例を見ていきましょう。元々は英語からきている「バイブス」ですが日本語で使われているそのままに、英語に当てはめて考えてしまうと通じないかもしれませんので要注意!
英語では「バイブスが上がる」というような表現では使用しません。以下の例文を見てみましょう。
A:You were finally able to meet my friend,Emma. She’s nice, right?(やっと私の友達のエマに会えたね。素敵だったでしょう?)
B:Yeah, I like her vibe.(うん、彼女の雰囲気とっても良かった。)
いかがでしょうか。英語では人の雰囲気について言いたい時に「vibe」を使います。ただしこの「vibe」は英語の中でもくだけた表現で「雰囲気」を表すため、友人との会話などカジュアルな場面で使用するように気をつけてください。
正しい使い方を知るとバイブスが上がる!
これまでなんとなく使ってきた「バイブス」ですが、語源や意味、正しい使い方を知るとなんだかテンションが、そう「バイブス」が上がってきましたね。同じような毎日でも、自分から気になることを調べたり行動してみたりすることで充実した生活を送ることができます。これからもわからない言葉や興味があることを調べて、どんどんバイブスが上がる毎日にしていきましょう!