2021年09月24日公開
2021年09月24日更新
軽トラも格安改造?世界の自作キャンピングカーを紹介
あなたはキャンピングカーに興味はありませんか? もし格安でキャンピングカーを手に入れたいなら軽トラをベースに自作してみてはいかがでしょうか? この記事では軽トラをベースにキャンピングカーを自作する方法や自作例などをご紹介していきます。
目次
- 1キャンピングカーは軽トラベースで自作できる!
- 2軽トラベースの自作キャンピングカーの費用は30万円!?
- 3軽トラベースの自作キャンピングカーなら維持費が安い?
- 4実際の軽トラキャンピングカーの自作例
- 5自作キャンピングカーのベースとなる軽トラの選び方
- 6自作軽トラキャンピングカーを作る時に気をつけること
- 7軽トラをキャンピングカー化するための自作キットはまだない?
- 8自作しなくても軽トラキャンピングカーには既成品もある
- 9おすすめ軽トラキャンピングカー①:Mini POP
- 10おすすめ軽トラキャンピングカー②:テントむし
- 11おすすめ軽トラキャンピングカー③:インディ727
- 12世界の自作キャンピングカー①:トラックハウス?
- 13世界の自作キャンピングカー②:船?
- 14世界の自作キャンピングカー③:キャンピングバイク?
- 15最後に
キャンピングカーは軽トラベースで自作できる!
「キャンピングカーが欲しい!でもお金がない・・・」
そんなあなたは軽トラをベースにオリジナルのキャンピングカーを自作してみてはどうでしょうか?
既成品のキャンピングカーを買うより断然お得で、維持費も通常の軽トラと同程度に抑えることができます。
何より自分の好きなように設計できるのが一番のメリットでしょう。
また、すでに車をお持ちの方はトレーラータイプのキャンピングカーを手作りするのも面白いですね。
キャンピングカーというより「モバイルハウス」、つまり移動可能な住宅として利用するのもいいですね。
ということで、軽トラをベースにしてキャンピングカーを手作りする方法や自作例、既成品や世界の手作りキャンピングカーなどをご紹介していきます。
軽トラベースの自作キャンピングカーの費用は30万円!?
軽トラをキャンピングカーに改造することのメリットは、費用がとにかく安いことが挙げられます。
市販の軽キャンピングカーを購入するとなれば、経とは言えそれなりに費用がかかります。
中古の軽トラであれば10万円程度で手に入ってしまうのです。
あとは「どう改造するか?」次第で変わってきます。
仮に改造に20万円かかったとしたら総工費はたったの30万円です。
30万円でキャンピングカーが手に入ると考えたら破格ですよね?
30万円なら普通に車を買うより安いですから、かなり購入のハードルが低いと思います。
ちなみに、軽トラの荷台にテントを張るだけならほぼ10万円でキャンピングカーの完成です。
軽トラベースの自作キャンピングカーなら維持費が安い?
軽トラをキャンピングカーに改造することのもうひとつのメリットは維持費が安いことです。
実は通常の軽自動車と同様の維持費にすることができるんです。
その方法は、キャンパーシェル(荷台に載せる部分全体)を取り外し可能にすることです。
こうすることでキャンパーシェルはあくまでも「荷物」扱いなのでキャンピングカーとして登録する必要もありません。
注意点として、常に軽トラにキャンパーシェルを載せておく場合は常に足回りに負荷がかかるので、軽トラの足回りを強化することをおすすめします。
キャンパーシェルを置いたまま「タイニーハウス」として住むというのも面白いですね。
常に軽トラに載せれば、いわば「モバイルハウス」というところでしょうか。
実際の軽トラキャンピングカーの自作例
それではとある方の自作軽トラキャンピングカーの制作過程をざっくり見てみましょう。
この方はキャンパーシェルを取り外し可能にしたそうです。
また、キャンパーシェル制作予算は10万円以下とのことです。
キャンパーシェルを取り外すことができれば、軽トラは通常通りトラックとして使えますし、キャンパーシェルはタイニーハウスになりますし、何より維持費が安いのでおすすめです。
こちらはフレームまで手作りした画像です。
予算が少ないので、木製フレームに外装は防水コンパネ、そしてその内側に断熱材を貼ったそうです。
実際に制作するときは事前にしっかり設計をしましょう。
ちなみに、軽トラの車高制限は地上から2.5mのようです。
前後方向は車体長の1割まではみ出して大丈夫です。
それらを踏まえたうえで設計しましょう。
こちらが外装を貼ったところですね。
フレームや外装だけのキットがあると便利かもしれないですね。
簡易的には木材のみで外装を作っても良いかもしれませんが、強度や耐腐食性を求めるならアルミの使用がおすすめです。
また、断熱性や防音性を高めるなら、外装の内側にスチレンフォームなどを貼ることをおすすめします。
こちらは外装を白に塗ったところです。
その後、リアにドアを付けたり、複数の窓(アクリル)を取り付けています。
こちらが内装になります。
収納や椅子などが設置されて部屋らしくなってきました。
トラックの中にこんな空間があったら面白いですよね。
こんな感じのタイニーハウス(モバイルハウス)を手作りして住んでみたいものです。
自作キャンピングカーのベースとなる軽トラの選び方
現在の現行車種として3種類の軽トラが販売されています。(中古車除く)
その3種類とは「スズキ キャリィ」、「ダイハツ ハイゼット」、「ホンダ アクティ」です。
外見はほとんど同じですが、細かいところで違いがあるので比較していきます。
改造ベース候補の軽トラ①:スズキ キャリィ
キャリィには他の軽トラと比較して以下のような特徴があります。
・燃費がいい
・荷台が低い
・AGSがある
燃費にこだわる人や少しでもキャンパーシェルの高さを確保したい方におすすめです。
また、AT限定免許でもマニュアルのようにギアを変えられるAGS(オートギアシフト)を装備しているので、ATしか乗れない人とマニュアルで運転したい人どちらも運転するような場合にもおすすめです。
改造ベース候補の軽トラ②:ダイハツ ハイゼット
ハイゼットの特徴は以下のとおりです。
・カラーバリエーションが8種類もある
・女性向けオプションがある
・航続距離が長い
つまり、カスタムする人や女性、ガソリンスタンドに行く回数を減らしたい人向けですね。
自作キャンピングカーという点では一番よい軽トラではないでしょうか?
ハイゼットのカラーバリエーション
改造ベース候補の軽トラ③:ホンダ アクティ
アクティには以下のような特徴があります。
・3車種で唯一のMR(エンジンの位置が荷台下部)
・運転席とエンジンが離れているため、走行中は比較的静か
通常は運転席の下にエンジンがあるので、変わった軽トラに乗りたい方におすすめです。
自作軽トラキャンピングカーを作る時に気をつけること
必要十分な機能だけを軽トラに積み込む
自作キャンピングカーを作るときは、軽トラに載せるキャンパーシェルの設計をしましょう。
そして具体的にどんな機能が必要かしっかり考えましょう。
トラックの中でも特に小さい軽トラゆえ、限られたスペースを効率的に使う必要があります。
なので切り捨てる機能も決めなくてはいけません。
どう工夫して効率よく作るのか考えるのが1番の楽しみではないでしょうか?
極端な話、寝泊まりするだけならテント1個あれば十分です。
とにかくいろんな機能を詰め込みたい方は通常のトラック、または大型トラック用ににキャンパーシェルを手作りしましょう。
自作キャンパーシェルを軽トラから降ろせるようにする
軽トラベースの自作キャンピングカーを作る場合はキャンパーシェルを取り外し可能にすることで「積荷」扱いになり、通常の軽トラと同様の維持費に抑えることができます。
ただし、あくまでも定員は2名となっているので、あえて固定して4人乗りのキャンピングカーとして登録するのも1つの選択肢ではあります。
軽トラをキャンピングカー化するための自作キットはまだない?
「1から手作りするのはちょっと厳しいから自作キットとかないの?」
こう思う方もいると思いますが、残念ながら組み立てるだけのような自作キットはまだなさそうです。
キットがなくても自作される方は意外といますが、多少なりとも建築関係の知識を持っていらっしゃるような印象があるので、全く知識のない方には難しいかもしれません。
自作キットではなく、既製品のキャンパーシェルや軽トラキャンピングカーであれば販売されています。
ただ、内装を思い通りに設計したい場合はやはり自作キットなどがあると便利かもしれませんね。
自作しなくても軽トラキャンピングカーには既成品もある
ただし費用は車1台買えるくらいかかる・・・
既成品の軽トラキャンピングカーはもちろん、軽トラには大体車1台買える程度の価格設定になっています。
こうなるとやはり完全な自作と既製品の中間にあたる自作キットがあると嬉しいですよね。
自作キットがあれば完全に手作りするほどではないにしろ、いくらか安い費用で完成させることができます。
ただし、自作キットでは完全に自分の思い通りには作れないのが欠点になります。
軽自動車で牽引できるトレーラータイプのキャンピングカーも
軽キャンピングカーには牽引されるだけのキャンピングトレーラーというものもあります。
トレーラーの重量が750kg以下であれば、トレーラーを牽引するのにけん引免許が必要ありません。
そして何より、この軽トレーラーであれば軽自動車で牽引が可能です。
軽トラの荷台スペースだけでは足りない、すでに軽自動車を持っているなどという人はキャンピングトレーラーも選択肢に入れてみてはどうでしょう?
軽キャンピングカーとトレーラーを組み合わせて、実質2倍のスペースを確保することもできます。
あいにくキャンピングトレーラーにもキットのようなものはありませんが、キットがなくてもキャンピングトレーラーを自作されている方がいますので、作ってみても面白そうですね。
中には自転車で牽引するタイプの超小型なキャンピングトレーラーを自作された方もいます。
軽トラに載せるキャンパーシェルを作るよりも自由度が高く面白いのではないでしょうか?
ちなみに、キャンピングトレーラーも車両なので車検に通す必要がありますので注意しましょう。
おすすめ軽トラキャンピングカー①:Mini POP
ここからは、どうしても手作りは無理そうだけど軽キャンピングカーが欲しいという人向けにいくつか軽キャンピングカーをご紹介します。
まずひとつ目は「Mini POP」です。
こちらはキャンパーシェル部を取り外せるタイプで、価格は約170万円です。
軽トラックに固定するタイプの「Mini POP Bee」の場合、最安で約268万円です。
Mini POPの特徴は普段は高さを抑えていて、キャンパーシェル部を使用するときには上段がスライド(ポップアップ)して広大な空間が現れます。
手作りではなかなか難しい機構で、市販されてる軽キャンピングカーでも珍しいのでおすすめです。
基本装備としては対面のソファがあります。
また主なオプション装備として、壁型クーラー、冷蔵庫、キッチン、ポータブルトイレなどがあります。
軽トラックの荷台上部に大人2人が寝れるだけのスペースがあります。
軽トラック荷台下部はこのように対面のシートになっています。
モバイルハウスとしてどうでしょう?
おすすめ軽トラキャンピングカー②:テントむし
手作りが難しい方へおすすめな軽キャンピングカー2つ目は「テントむし」です。
バンショップミカミではテントむしとして軽トラックの「ダイハツ ハイゼット」または「スズキ キャリー」をベースに3タイプのキャンピングカーを作ってくれます。
価格は最安でも約234万円となっています。
ポップアップルーフを開くと2段ベットが現れます。
1100mm×1830mmなので、身長が高い人にもOKかもしれませんね。
装備として画像のようなギャレーなどもあります。
もしもの時のためのサブバッテリー走行充電システムとインバーター1500Wです。
オプション装備も豊富で、中にはサイクルキャリア用カーゴもあります。
移動先で自転車に乗りたい方にもおすすめです。
おすすめ軽トラキャンピングカー③:インディ727
手作りが難しい方へおすすめな軽キャンピングカー3つ目は「インディ727」です。
こちらは外装がアルミ&スチレンフォームを使用しており、しっかりと断熱対策がされています。
価格は最安で約280万円ほどです。
インディ727の内装はこのようになっています。
シートは全部で6人分ありますが、あくまでも定員は4人になっていますので注意してください。
就寝時はシートを倒すことで2人が寝れるスペースが現れます。
上段部分をポップアップすればこちらにも2人が就寝できるスペースが確保できます。
世界の自作キャンピングカー①:トラックハウス?
ここからは世界の変わった手作りキャンピングカーを3つご紹介します。
まず1つ目はトラックの荷台にそのまま家を載せたような、いわばトラックハウスというようなキャンピングカーです。
このトラックハウス、かなり車高が高いですが走行時にぶつけたりしないんですかね?
日本でこのようなトラックハウスを走らせることはできるんですかね?
もし出来たなら、これこそモバイルハウスと呼ぶにふさわしいでしょう。
世界の自作キャンピングカー②:船?
世界の変わった手作りキャンピングカー2つ目は船のようなキャンピングカーです。
元船長の方が自作したそうです。
窓も多くて眺めも良さそうですね。
世界の自作キャンピングカー③:キャンピングバイク?
世界の変わった手作りキャンピングカー3つ目はまさかのキャンピングバイク?です。
バイクとキャンピングトレーラーを合わせた感じでしょうか?
これなら止まってる時だけでなく移動中も楽しそうですね。
個人的に一番興味をひかれるキャンピングカーです。
最後に
いかがでしたか?
軽トラをキャンピングカーに改造すれば費用をかなり抑えて自作することができるので、ぜひやってみてはどうでしょう?