コストコが中国（上海）に進出して大盛況！オープン半日で閉店の理由とは？

全世界で783店舗、日本においては26店舗の倉庫店数を誇るコストコが、2019年8月に中国上海に初上陸しました。オープン当日はレジの長蛇の列の様子と共に半日で閉店したニュースが流れたのも記憶に新しいことでしょう。今回は、そんなコストコ上海について詳しく解説したいと思います。日本のコストコとの違いやオープン当日の突然の閉店理由、また中国2号店の予定についても触れていきますのでぜひ最後までご覧ください。

中国で初めての出店となったコストコ上海は、2019年8月27日に第1号店がオープンしました。日本や韓国・台湾などの近隣諸国では既に何店舗も出店していることもあり前評判は凄かったようで、コストコ上海の会員数はオープンからわずか2日で10万人を超えたそうです。

そもそも、コストコ上海はどのようなお店なのでしょうか。日本のコストコとの違いや面積の大きさなどの基本情報を見ていきましょう。

コストコ上海が出店した場所は、住所で言うと閔行区の朱建路235号という場所になります。上海市の中部に位置し、近くには学校や空港があります。電車での最寄り駅は上海虹橋駅で、駅からは車で約15分の場所です。

中国でのコストコの年会費はオープン特別価格として当時28ドル(約3,000円)の年会費価格を提供していましたが、通常のコストコ上海の年会費は約42ドルで、日本円で言うと約4,500円になります。日本のコストコの年会費とほとんど同じです。

上海のコストコは4階建てになっており、その2階から4階のフロアがすべて駐車場になっています。普通車は1,100台の収容が可能で、自家用車で来店する客が多いコストコならではの収容台数と言えます。

規模も大きいと予想されたコストコ上海でしたが、敷地面積は1.4万平方メートルです。日本で最も広い敷地面積を持つコストコ幕張倉庫店は1.57万平方メートルですので、それよりは少し小さい店舗ということになります。とは言え、一度に1,000人以上の人が収容できる大きさです。

コストコ上海のオープン当日の営業時間は9時から21時半の予定でしたが、開店前に既に客が長蛇の列を作ってオープン待ちをしている様子から、開始を30分早めてのスタートとなりました。その後もトラブルが頻発した結果半日で閉店を余儀なくされたのですが、その理由について詳しく解説します。

1,100台も収容できるコストコの巨大駐車場は、開店40分後には満車になりました。さらに駐車場の空きを待つ長蛇の列が車道3キロメートルに渡って伸び、コストコの係員は早々に「駐車場3時間待ち」と書いたプラカードを持って巡回しましたが、戸惑う客も多かったようです。

オープンセールの目玉商品は開店後20分で商品棚からなくなり、11時にはコストコの店内は客で溢れかえっていました。レジに並ぶ客の長蛇の列は後を絶たず、レジを済ませるまでに2時間も待たなくてはなりませんでした。入場規制が設けられましたが、当初コストコ側が想定していた事態を超えた盛況ぶりだったようです。

そんな中で、様々なトラブルも起きていました。マフィンコーナーでは一口かじられたマフィンが無造作に放置されていたり、丸鶏のロティサリーチキンを手づかみで食べながら店内をウロウロする客が目撃されています。また入場規制がかけられたにも関わらず無理やり通り抜けようとして係員と衝突する人、さらに一部の子連れの客は店内のゴミ箱で子どものトイレを済ませるなど、SNS上にも多くの画像がアップされ物議を醸しました。

実際にコストコ上海に行った人の口コミをご紹介します。

コストコの最高財務責任者によると、2020年末から2021年初めにかけて上海2号店の出店を既に計画中とのことです。また、2号店以降も中国の他の都市に出店する予定であると、中国進出に意欲的なコメントを残しています。

「上海以外にもコストコを」という声がSNS上で既に見受けられるほど、コストコは中国でも歓迎されているようですね。あまりの盛況ぶりに半日営業などトラブルも起きたコストコ上海のオープンでしたが、これを皮切りに中国市場でのコストコ進出に期待していきましょう。