競輪選手になるには？仕事内容・年収・必要な資格・適性も！

競輪選手になるには、なにから始めたらいいのでしょうか。まずは、競輪というスポーツ競技を知らなくてはいけません。競輪とは、競争路を自転車で走り1着を争うレースです。スピードを競うだけではなくレース展開によって作戦をたてたり、駆け引きをしたりと、考えることもたくさんあります。競輪選手になるには体力も頭脳もどちらも必要になるのです。

競輪選手の仕事内容はどのようなものがあるのでしょうか。他のスポーツ選手と同じように、毎日トレーニングをしたり食事管理をしたりしなくてはならないのかなど、疑問がたくさんあるでしょう。競輪選手になるには、まず仕事内容を知っておかなくてはなりません。競輪選手の仕事にはどのようなものがあるか確認してみましょう。

競輪選手の仕事の中心は、レースに出場することです。競輪は公営ギャンブルのひとつで、競輪専用の自転車でレースを行って着順を競います。競輪選手の仕事は、レースに出場して勝つことが中心になるでしょう。レースに勝ち続けることで選手としてのランクが上がり、獲得賞金も上がっていきます。

競輪選手はだいたい月に6～9レース出場します。それ以外の日には、他のスポーツ選手と同じようにトレーニングに時間を費やすことが多いでしょう。自分の体の能力を使ってレースを行うので、体力と筋力が大きく影響してきます。トレーニングをすることで、体重管理をする目的もあります。

レースやトレーニング以外には、PR活動をするという仕事があります。競輪選手という仕事を知ってもらったり、レースの魅力を伝えるために取材を受けたりSNSなどでPR活動をすることも大切な仕事です。他にも、協会が行うイベントなどでPR活動を行う場合もあります。競輪選手になるには、競輪だけをやっていればいいということではなさそうです。

競輪選手になるには、「競輪選手資格検定」という国家資格に合格する必要があります。この資格は合格するのがとても難しく、「日本競輪学校」で学ぶのがいいでしょう。「日本競輪学校」へ進学しなくても「競輪選手資格検定」を受験することができますが、難易度が高いのでこれまでは合格例はありません。そのため、競輪選手になるにはまずは「日本競輪学校」に入学するのがいいでしょう。

競輪選手になるには、筋力はとても重要です。なかでも、脚力と背筋力が優れていることが大切です。競輪選手は足が太く脚力が強いというイメージがあるのではないでしょうか。自転車でスピードを競うので、下半身の筋力は重要になります。しかし、自転車には下半身だけではなく背筋力も強くなくてはいけません。競輪選手になるには、全身の筋力が優れているという適性が必要でしょう。

競輪選手になるには、脚力や背筋力だけではなく瞬発力があるという適性も必要です。スピードを競う競輪では、持久力よりも瞬発力が重要です。素早く大きな力を出すには、速筋繊維の多い太ももの筋力が必要です。脚力を鍛えるトレーニングは、瞬発力を鍛えることにもつながります。競輪選手になるには、バランスのいい筋力が重要になるでしょう。

筋力だけではなく、競輪選手になるには強い精神力が必要です。競輪はスポーツなのでケガや痛みに耐えることや、トレーニングをしっかりと続ける向上心には強い精神力が重要になるでしょう。レースに勝てないときなどうまくいかないときにも強い精神力で心を強く保たなくてはいけません。競輪選手になるには、メンタルが強いという適性はとても大切です。

競輪選手になるにはレース中の駆け引きに対応できる分析力が必要です。レース前の作戦もその都度分析する力が必要ですが、レースの展開によってはレース中に作戦を見直して駆け引きをしなくてはいけません。その日の天候や相手の精神状態など、分析することはたくさんあります。勝てる競輪選手になるには、分析力は不可欠です。分析する力が高い人は、競輪選手の適性があるといえるでしょう。

競輪選手になるには、筋力や精神力だけではなくコミュニケーション能力も必要です。競輪は、先行選手と追い込み選手からなるチームで構成されています。チームには、出身地も年齢も様々な選手がおり、家庭環境や順位なども違うので、他の選手と良好な関係を築けることは適性のひとつです。いつも顔を合わせる選手と人間関係を良好に保てることは、競輪選手になるには必要な要素です。

競輪選手になるには、数段階のステップを踏まなくてはいけません。最短で競輪選手になるにはどのような段階が必要なのでしょうか。競輪選手としてデビューするまでの流れをひとつずつご紹介します。

競輪選手になるには、まず日本競輪学校へ入学するのが一般的です。競輪選手になるための学校は日本には静岡県伊豆市にひとつしかありません。また、日本競輪学校に入学するには試験が必要で、一定距離の走行時間をみる技能試験と、筋力などをみる適性試験があります。どちらを選ぶかは受験者が決めることができます。さらに、基礎学力をみる試験があり、合格すると10ヶ月強、競輪競技について学ぶことになるでしょう。

日本競輪学校卒業の直前に、競輪選手資格検定を受けます。競輪選手になるには、身体能力・学力・技能そして競輪選手としてふさわしいかを判断し、試験に合格することが必要です。競輪学校でしっかりと学んでいれば、合格する確率は高いようです。受験資格には、日本国内で居住していることなどの条件があります。競輪選手資格検定に合格すると、晴れて競輪選手としての道を進んでいくことになります。

競輪選手資格検定に合格後、全国にある日本競輪選手会の支部に所属します。どの支部に所属するかは、出身地や師事する選手などによって選ぶことが多いでしょう。選手登録ののち、競輪選手としてデビューします。ランキング上位の勝ち続ける競輪選手になるには、デビューのあとも他のスポーツ選手と同じように強い精神力をもってトレーニングなどに打ち込まなくてはいけません。

競輪選手の年収はどのくらいなのか、競輪選手になるにはとても気になることではないでしょうか。男性の競輪選手の平均年収は1,200万円です。しかし、ランキングによって年収は大きく変わってきます。ランキングには成績ランキングや獲得賞金ランキング、高配当ランキングがあります。最上位の選手は年収が1億円を超えますが、新人選手だと年収は600万～800万円のようです。

競輪選手の年収には、レースの賞金のほかに手当てもあります。参加手当や雨や雪の場合に支給される雨敢闘手当・正月手当などがあり、競輪場までの交通費も支給されます。

競輪選手になるには競輪の歴史を知っておくことも必要でしょう。競輪は日本が生んだスポーツだということをご存じだったでしょうか。戦前に日本各地で行われていた自転車レースが戦後は公営競技として開催されるようになります。1948年8月に自転車競技法が成立し、小倉競輪場で「第1回小倉競輪競争」が行われ、これが競輪の誕生です。その後、日本が生んだスポーツの競輪はオリンピック競技になるほどの人気を得ました。

21時～23時過ぎに行われるミッドナイト競輪も人気があります。直接競輪場で見るのではなく、専用チャンネルやインターネットで観戦します。車券を買うのも電話かインターネットになります。全国の競輪場のうち、大半の競輪場でミッドナイト競輪が行われています。自宅にいながら競輪を楽しむことができるので、初めてのかたでもチャレンジすることができるのではないでしょうか。

全体的な数は1割程度ですが、女性の新人競輪選手も毎年誕生しています。男性とは体格が違うので、レースは女性のみで行います。女性のみで行う競輪をガールズケイリンといいます。今まではレースが少なく、そのせいで盛り上がりに欠けていましたが、最近では積極的に女性競輪選手を育てる動きがあります。オシャレでかわいい女性選手もたくさんいますので、人気がどんどん高くなっていくでしょう。

競輪選手になるには様々な適性や能力、そして数段階の手順を踏む必要があることがわかりました。簡単になれるわけではないですが、競輪選手の仕事内容や年収を知ることで、競輪選手という仕事が少し身近に感じたのではないかと思います。また、競輪選手になったあとも、ランキングを上げるための努力が必要です。ランキング上位の競輪選手になるにはなにから始めたらいいか、計画をたてて実際に競輪選手を目指してみましょう。