漫画家になるには?必要な資質や覚悟・仕事内容・気になる年収も!

子供から年配の方まで、多くの人に読まれている漫画ですが、漫画家になるには一体どうすればよいのでしょうか。気になる漫画家の仕事内容や年収についてや、漫画家になるにはどうしたらよいか、その方法などについて調べてまとめてみました。

漫画家になるには?必要な資質や覚悟・仕事内容・気になる年収も!のイメージ

目次

  1. 1漫画家になるにはどうすればいいの?
  2. 2漫画家について詳しく解説!
  3. 3漫画家の主な仕事内容5つを解説!
  4. 4漫画家にもいろいろある!主な3種類について解説!
  5. 5漫画家になるための方法5選!
  6. 6漫画家に必要な資質3選!
  7. 7独学でも大丈夫!漫画家を目指すためにやっておきたい上達法4選!
  8. 8漫画家を目指す人におすすめの学校5選!
  9. 9漫画家を目指す人におすすめの本3選!
  10. 10自分に合ったスタイルで漫画家を目指そう!

漫画家になるにはどうすればいいの?

イラスト

子供の頃、漫画家に憧れたことがある人は少ないないのではないでしょうか。自分が好きなアニメの原作や好きな連載を読みながら「自分も漫画を描いてみたい!」と思ったり、人によっては「毎日漫画を読んでいられるなんて仕事最高!」という考えを持ったことがある人もいるかもしれませんね。

では、そんな憧れの職業である漫画家にはどのようになれば良いのでしょうか。資格が必要なのか独学でもなることができるのか、社会人から挑戦ができるのか。そうした疑問を解決していきます。

漫画家について詳しく解説!

解説

まずは漫画家という職業について解説していきます。知っているようで知らないことも多い職業ですので、しっかり把握しておきましょう。

必要な資格

名刺

漫画家は、実は資格が要らない職業です。もちろん医療系の漫画を描いたり、理科的な知識が必要なトリックを漫画で表現したい場合にはその分野の勉強は必須ですが、単に漫画家を名乗るだけなら資格は必要ありません。

漫画の描き方を学べる学校もありますが、そうした学校を卒業しなければならないということもありません。自分がなりたいと思い、漫画が世間に認められることができれば独学でも漫画家になることは可能です。

漫画家の年齢制限

資格を持つ必要がない漫画家ですが、年齢制限も特にありません。中学生や高校生で自分が読んでいる雑誌に投稿して賞を受賞して漫画家になる人もいますし、社会人になってから知識や経験を活かして漫画家に転身する人もいます。

ただし漫画家は不規則な生活になったり締め切り前は忙しくなるなど体力が必要な仕事です。そのためデビューの年齢制限はありませんが、継続するためにはあまり高齢だったり激務の社会人との兼務は難しいかもしれません。

漫画家の勤務状況

漫画家の勤務状況は描いている媒体によっても大きく変わります。

たとえば週刊連載の場合は、毎週20ページほどを描き上げる必要があるので基本的にはアシスタントを雇うことになるでしょう。月刊連載の場合は週刊誌よりも仕事に余裕があると思われがちですが、その分カラーページが多くなるなど仕事量が増えることもあります。

ただし、最近はデジタル化が進んでいて家の中以外でも作業が可能です。Web連載を中心にデジタルの作業が多い人は、アシスタントも家に招かずネットでやり取りすることができるので、一昔前の漫画家の勤務状況よりはかなり自由度が高くなっていると言えるでしょう。

漫画家の年収

お金

それでは、気になる漫画家の年収はどのくらいになるのでしょうか。漫画家の収入源は、主に原稿料・印税・グッズ収入に分けられます。原稿料にはそれほど違いがなくても、単行本の売り上げが大きく影響する印税は年収に大きな差をつける要因になるでしょう。また、人気が出たりアニメ化されることでグッズが販売されれば、それも大きな収入源になります。

最近では少女漫画よりも少年漫画の方がアニメ化されたりグッズ化されやすい傾向にあるので、少女漫画家になるか少年漫画家になるかでも大きく収入に影響があります。少ない人では月数万円程度の収入で副業が必須になりますが、大御所だと年収数億円も夢ではない完全実力主義の世界です。

漫画家の主な仕事内容5つを解説!

落書き

漫画家といっても絵が上手ければなれるわけではありません。漫画家にはどのような仕事があるのか、5つ紹介していきます。

①アイデアを出してまとめる

漫画ですので、イラストとは違いストーリーが必要になります。どのようなストーリーにするか、伏線は必要か、どのようなキャラクターにするかといったアイデアを出してまとめる必要があります。

また、原作と作画で分かれている場合、作画の人はそれほどアイデアを出すことはないように思われるかもしれません。しかし原作者の世界観を壊さないようなキャラクターのデザインはどうすれば良いのか、というように原作を読み込んでアイデアを出す必要があります。

②セリフやキャラクターを書き起こす

アイデアからキャラクターやストーリーなどをより詳細に決定し、セリフやコマ割りなども決めていきます。漫画家によって、セリフから先に決めてキャラクターを作る人と、キャラクターのデザインや性格を決めてからセリフを書き起こす人がいます。

③ペン入れなどの処理をする

ペン

キャラクターや背景を下書きしたら、その後ペン入れを行い線をはっきりとさせます。そしてトーンなどを貼り、漫画の陰影などをしっかりと際立たせます。デジタル原稿の場合はフルカラー指定の場合もあるので、色をつけることもあります。

④依頼者に納品する

完成したら、依頼者へ納品します。紙原稿の場合は依頼者が取りにくることもありますが、締め切りに余裕がある場合は郵送やバイク便を使います。デジタル原稿の場合は、メールで送信したりアップローダーを利用しているようですよ。

⑤指摘があれば修正する

提出すればそれで終わりではありません。依頼者が校正を行い、作画ミスや誤字があればそれの修正をします。ただし内容に関しては下書きの段階で既にOKをもらっていることが多いのでそれほど修正が入ることはないと言われています。

漫画家にもいろいろある!主な3種類について解説!

色鉛筆

漫画家というと、雑誌で連載する人を連想する人も多いでしょう。しかし、実は日常生活の色々な場所で活躍している漫画家もいます。どのような種類があるのか、3種類紹介します。

①広告の漫画家

いわゆるPR漫画と呼ばれるものをメインの作品とする漫画家です。企業などの依頼を受け、商品やサービスをアピールするために広告などで使用される漫画を描きます。街を歩いていたり電車に乗っていたりすると漫画調の広告を見ることもあるでしょう。ああいったものを描いている人たちのことを言います。

②電子漫画の漫画家

パソコン

最近では漫画は紙媒体だけではありません。スマホやパソコンで読める漫画をメインとしている漫画家もいます。デビューの敷居は紙媒体よりも低いと言われているので、電子漫画でデビューしてから紙媒体に移籍する人もいますよ。

③同人誌の漫画

同人誌と呼ばれる自費出版の漫画をメインの作品とする漫画家です。あくまで自費出版のため、サポートする人がいなければ作品づくりから入稿・販売までを1人ないしは同じサークルの仲間と行います。同人誌を作成するのに年齢制限はありませんが、即売会への参加は中学校卒業が条件などの年齢制限がある場合もあります。

漫画家になるための方法5選!

男性

では、そんな漫画家になるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。5つの方法を紹介していきます。

①漫画の新人賞に応募

漫画家になるための王道は、自分が読んでいる雑誌の新人賞に応募してそこからデビューすることです。自分が愛読している雑誌であればあるほど、読者層も想定しやすいのでデビューしやすいでしょう。

新人賞に関しては「必ずコメントをもらえる」という賞も存在しています。どのような漫画を描けば良いのか、自分の作風が周りからどのように見られているのかということを知りたい人にもおすすめですよ。副賞の賞金も魅力的で、それを目当てに応募している人もいます。

②出版社に持ち込み

女性

出版社が家の近くにある場合は、直接持ち込みすることも可能です。事前に編集者にアポイントを取り漫画を見てもらうことで、その場で評価を受けることができます。厳しいことを言われることも多いですが、貴重な経験を得られるでしょう。

ただし、応対してくれた編集者との相性があったり、そもそも家の近くに出版社がない場合は交通費がかかってしまうこともあります。比較的お金に余裕がある社会人になると編集者の都合と仕事の都合をすり合わせるのが難しいなどハードルは高いかもしれません。

③アシスタントになる

漫画家のアシスタントとして経験を積むことができれば、自分の作品に活かせるだけではなく出版社や編集者とのコネクションも作れるでしょう。給与を得ることもできるので金銭的な心配はそれほどない場合もあります。

ただし拘束時間が長いため自分の作品を描けなかったり、満足いく給与を得られないのにアルバイトをする時間が持てないなどアシスタントになる漫画家によっては苦労が大きくなるデメリットもあります。

④同人活動をする

自分の作品を同人誌としてイベントで販売することで、目に留まった編集者から声を掛けられて漫画家デビューする人もいます。同人誌を販売するイベントでは出張編集部として各出版社がブースを出展しているケースも多く、イベントへの参加のついでに出版社への持ち込みをすることも可能です。

⑤専門学校に通う

最近では漫画の専門学校も増えてきており、専門学校出身の漫画家も多く存在します。授業として漫画の技術や知識を身に着けるため、独学よりも早く実力をつけることが期待できて画力・ストーリー作りの両面の力がつきます。学校や講師を通してコネクションができるため、自分で交渉したり営業をかけたりということが苦手な方には橋渡しとしての役割も担うのではないでしょうか。周りの人から意見をもらえやすいのもポイントでしょう。

漫画家に必要な資質3選!

アイディア

画力はもちろんですが、漫画家に必要な資質とは一体どんなものがあるのでしょうか。こちらでは漫画家に必要な資質について3つご紹介します。

①想像力

漫画家にとって必要な資質とされているのが「想像力」です。どんなに魅力的な絵が描けたとしても、淡々とつまらないストーリーでは面白い漫画とは言えません。漫画ではテーマ・キャラクター・ストーリーが重要だとされています。

自分の中でストーリーを膨らませて、多くの人から魅力的だと持ってもらえるようなキャラクターや世界観を生み出す想像力は漫画家にとって欠かせないものです。

②画力・構成力

どんなに想像力があっても絵が下手では周りの人に伝えることができません。そのため、画力は漫画家にとって重要なものでしょう。また、絵が上手いだけでは足りないので伝えたいことをしっかり伝える構成力も必要になります。読者の目線を忘れずに努力するようにしましょう。

③運

クローバー

実は漫画家になるには運も必要です。新人賞に応募した時に自分より格段に上手な人がいない運や、持ち込みの際に相性の良い編集者に当たる運も欠かせません。才能だけで漫画家になることはできないと覚えておきましょう。

独学でも大丈夫!漫画家を目指すためにやっておきたい上達法4選!

クレヨン

漫画家になるには必ずしも漫画家のアシスタントとなったり、専門学校に通わなければならないといったことはありません。独学でも漫画家を目指すことは可能ですので、上達法を4つ紹介していきます。

①好きなものをひたすら描く

画力を上達させるためには、「好きなものをひたすら描く」ことがよいでしょう。「好きこそものの上手なれ」という言葉にもありますが、自分の好きなものこそよりリアルに細かく描くことができます。とにかくひたすら描くことで画力は向上するでしょう。

②苦手なものは模写で練習する

えんぴつ

人によっては人物の顔の向きによって得意・不得意がある、車などの機械が描けない、食べ物がおいしそうに描けないなどといった悩みもあるでしょう。そのような場合には、ひたすら苦手なものを模写しましょう。じっくり見て描くことで少しずつ上達します。

③第三者の目で見てもらう

自分の作品を客観的に見ることはとても難しいことです。読者に伝えたいことが伝えられているか、独りよがりな展開になっていないかを第三者の目で判断してもらいましょう。否定的な意見でもしっかり受け止めて自分の糧にする必要があります。

④最後まで描き上げる

漫画を描くうえで難しいとされているのが、実は「最後まで描き上げる」ということです。最初は面白いと思っていたストーリーが描いている途中でつまらなく感じてきた、キャラクターが上手く描けないなどと途中で挫折してしまうことはよくあります。

ただし、面白い部分だけ描いていては画力は上達しても構成力は上がりません。最後まで描き上げて誰かに見てもらう根気も重要です。

漫画家を目指す人におすすめの学校5選!

メモ

漫画家になるためにしっかり学校で勉強したいという人もいるでしょう。そういった人たちにおすすめの学校を5つ紹介します。

①アミューズメントメディア総合学院

東京・恵比寿のアミューズメントメディア総合学院は、数々の卒業生が活躍している学校です。マンガ・イラスト科では多くの漫画家が講師を務め、各出版社の編集者による批評会も行われているので刺激を得られるでしょう。

②東京コミュニケーションアート専門学校

東京・西葛西の東京コミュニケーションアート専門学校はマンガ・イラスト・ノベルワールドと色々な面から教えてもらうことができます。3年制なのでしっかり学ぶことができるでしょう。

③代々木アニメーション学院

iPad

東京・千代田区の代々木アニメーション学院は、基礎だけではなくデジタルコミックの技術も学ぶことができます。デジタルで仕事をしていきたいと考えている人は検討してみても良いのではないでしょうか。

④専門学校日本デザイナー学院

東京・渋谷の専門学校日本デザイナー学院は、商業漫画についてしっかり学べるという特色を持っています。雑誌で連載する漫画家以外の漫画家を目指している人は、専門学校日本デザイナー学院に入学するのも良いですね。

⑤東京工学院専門学校

東京・小金井の東京工学院専門学校は、中央大学をはじめとする5つの大学の卒業資格を同時にとれるコースもあるのが特徴です。漫画家になりたいけど別の道も残しておきたいという人におすすめの学校ですね。

漫画家を目指す人におすすめの本3選!

本

漫画家になるにはどうしたらよいのかについてご紹介してきましたが、もっと詳しく知りたいという人は書籍で学んではいかがでしょうか。おすすめの本を3冊ご紹介します。

①人気マンガ家になるための15の法則

『人気マンガ家になるための15の法則』は、売れない少女マンガ家と高校時代の後輩の担当編集者が繰り広げるギャグ4コマで、楽しみながら「売れる漫画家」にとって必要なことが学べます。

②プロの技全公開!まんが家入門

小学校中学年以上向けに出版されている『プロの技全公開!まんが家入門』は、漫画の描き方の入門的な内容が学べます。どのような道具を揃えれば良いのか、ストーリーの作り方などを知ることができるでしょう。

③物語の法則

「漫画家になるために絵を練習してきたけど、魅力的なストーリーが作れない」と悩む人も少なくはありません。そういった人たちは、一度物語について基礎から勉強してみましょう。『物語の法則』は、有名な脚本家たちも絶賛している専門的で読みやすい本です。

自分に合ったスタイルで漫画家を目指そう!

描く

一昔前は漫画家といえば雑誌だけが活躍の場のように思われていましたが、現在はSNSで有名になった人がデビューできるなどチャンスの大きい職業です。自分のライフスタイルに合わせて学校でも独学でも、自分に合った方法でデビューを目指してみるのも良いのではないでしょうか。

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この記事のライター
ASUNA

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