子供の習い事に新体操がいい理由とは？費用や教室の選び方も紹介！

子供の習い事は、年々選択肢も増え何をどのタイミングでさせたらいいのか迷うことも多くあります。そんななかでにわかに注目され始めているのが、新体操です。ボールやリボンなどを使うことで子供の興味をひきやすく、尚且つ基礎的な体力や身体能力が引き出されるメリットが多いと話題の新体操についてご紹介します。

以前より子供の身体能力を延ばすための習い事といえば、バレエでした。今でもその人気は衰えてはいません。ただ、子供を新体操の教室に通わせる目的としては、バレエ以上の柔軟性、運動能力が身につくこと、ボールやリボンなど子供の興味を惹きやすいことがあげられます。

また子供の個性によって、芸術性重視のバレエか、スポーツ性が強い新体操かと選ぶこともできるでしょう。ただ、バレエは新体操だけでなくフィギュアスケートやあらゆる競技の基本ともいわれています。年齢によって選ぶこともおすすめです。

具体的に子供の習い事として、新体操がおすすめの理由をあげてみます。自分の子供にどんなメリットや目的があるのか、子供の個性と考え合わせて選んでみてください。

新体操を子供の習い事として選ぶメリットとして、まず挙げられるのは姿勢がよくなることです。今は、美人で若くても猫背の方も多く見かけます。これは美しさの点でも非常に損です。また、姿勢が悪いと骨盤の歪みなどを引き起し、将来は腰痛や頭痛持ちになってしまうなど健康上の問題も引き起こします。姿勢がよくなることは新体操の教室に通う大きなメリットでしょう。

新体操は、柔軟性や反射神経、俊敏性に持久力や体力といった運動をしていくうえでのほとんどの基礎を一度で培うことができるスポーツです。新体操に通わせる目的の多くは、運動神経を育てたいという方ではないでしょうか。柔軟性を持つことで、怪我をしにくい身体になることも特徴的なメリットです。

新体操は音楽に合わせて、身体を動かしたり手具を操るスポーツです。音楽を使うことで、リズム感や表現力を身につけることができます。これは、自分を表現することにも役立ちますし、人に対しては人見知りな子供も自分を出すことができることもあります。音楽に合わせて踊ったり、飛び跳ねたりするのが好きな子供が自然に教室に通いやすいということもあるでしょう。

新体操は一人で演技することもありますが、基本的には大人数で一つのものを作り上げていきます。核家族で育つことも多い現代の子供にとって他の子供たちと新体操を習い、一つのグループとして曲に合わせて作り上げていく過程は協調性を養ういい機会です。レベルによっては、子供同士で切磋琢磨することもあるでしょう。仲間と協力する、そしてできない悔しさを味わう、さらにできた時の喜びを共有することのできるスポーツです。

柔軟性を養うことができるスポーツは、バレエが代表的です。ただ、新体操はバレエより手具を使うことで、技としてはバレエより難易度が高くなっています。手具を使いこなして、技を確立するためにはより高い柔軟性が必要です。新体操は子供の柔軟性を高めるメリットは、他競技より大きいでしょう。

新体操は競技、スポーツでありながら表現力も重視されます。表情も見られ、採点に影響します。身体を使って表現することを覚えるうちに、自分自身の気持ちもきちんと伝えられるようになることも少なくありません。新体操の教室に通わせる目的として、コミュニケーションスキルをあげることもできるでしょう。

子供が習い事として新体操を始めるのには、いつごろからがいいのでしょうか。運動能力の点からいうと、神経回路が約80％まで形成される急成長の時期、4～8歳くらいまでのゴールデンエイジに基礎体力をつけるといいとされています。

新体操は瞬発力や持久力、柔軟性などが重視されるのでこの時期に始めるには非常に適しています。ただ、運動能力の点とともに子供が興味をそそられているかなども大切にして始めましょう。

実際に新体操を始めるとなった時、気になるのはどんな教室に通わせればいいかということです。お母さんが新体操をしていたり詳しければいいのですが、新体操について詳しいことを知っている方は少ないでしょう。新体操教室の選び方のポイントをご紹介します。

新体操を習うにあたり、何を重視しているか、どんな目的で習わせたいかを考えましょう。本当にオリンピックを目指すようなレベルの新体操選手を目指しているのか、小学校に入る前に運動の基礎を身につけられればいいのか、子供に運動の楽しさを教えたいなどの目的なのかなどをよく考えましょう。

教室によっても目指しているレベルが違います。ただ楽しく運動をしたい子供に、あまりスパルタにしてしまってもいけないですし、自ら新体操に興味を持っている子供には伸びる要素のある教室を選びたいものです。

次に、子供自身が楽しめることが大切です。子供は楽しいことは、自ら積極的にいくものです。しかし、楽しくないことはまずやりません。そして楽しい気持ちが、もっとも子供の才能を伸ばしてくれます。まずは体験してみて、子供が楽しいと思う教室を選びましょう。

新体操はさまざまな手具を使います。やはり、安全で清潔であることも大事ですし、事故防止に配慮していることも大事です。スペースや丈夫さ、器具が揃っているかなども目的やレベルに合わせてチェックしましょう。多少、費用が高くてもなるべく広くてのびのびしている方が、子供はリラックスできるでしょう。

新体操を習うには、それなりの費用がかかります。おおよそ月謝は4,000～10,000円程度で教室やレベルによって幅があります。入会金がかかることが多く、3,000～5,000円程度でしょう。また、スポーツ関係の教室になると保険料がかかり、多くは年に1回1,500～3,000円が平均となっています。

さらに施設を借りていたり、自施設でも維持費などで4,000～6,000円、ユニホームが4,000～6,000円程度かかります。また、新体操にかかせない手具が種類によって、4,000～10,000円かかるのも特徴的です。

さらに、大会などがあればエントリー料や衣装代などもかかってくることがあるので、見学の時に確認した方がいいでしょう。習い事として多いバレエなどは、衣装なども安いものがありますが新体操はまだ出回っていないことが多いのでチェックしておきましょう。

メリットの多い新体操を始めたいと思われている方、最後にここはチェックしておいた方がいいということがあります。長く続けられるかどうか、まず注意点を知っておいてください。

新体操の月謝は、4,000円～高くても10,000円程度です。しかし、このほかに手具代やレオタード代などがかかります。また、ぴったりとした衣装やレオタードは、成長期の子供はすぐ買い替えが必要になります。これらの費用が、比較的かかる習い事であることを覚えておきましょう。

教室によっては送迎を出している教室もありますが、まだまだ新体操の教室は送迎は父母などが行うことが多いでしょう。よほど、近くで歩いていける年齢にならない限り教室の送迎や見守りが必要です。レオタードの着脱も手伝う必要があります。また、大会などで遠方に遠征する教室もあります。詳細をチェックしておいた方がいいでしょう。

新体操はまだまだバレエほどメジャーとはいえず、教室も試行錯誤している所もあります。そこで、教室によるレベルの差が大きくあります。子供が負担にならない教室を選ぶことも大切ですし、子供が伸びる可能性のあるレベルの教室選びも重要です。

新体操とはどんな始まりで、どのように発達していったのでしょうか。歴史を見てみましょう。

新体操、つまり新しい体操というからには最近始まった競技のように感じますが、実は長い歴史のあるスポーツです。さまざまな競技がモデルとなり進化をしてきました。新体操の原点は、20世紀のロシアで人気のあったバレエをもとにした芸術体操といわれています。

このバレエの次に、1920年代ドイツ発祥の現代体操が新体操のモデルになりました。この現代体操が1950年代に女子競技と認められたとき、使用する手具が選ばれ現在のような新体操のスタイルになってきたのです。

日本で新体操という呼称が使われるようになったのは、1968年全日本新体操選手権です。体操とも違う、バレエとも違う新しいタイプの体操という意味合いがあったともいわれています。新体操は、1984年のロサンゼルスオリンピックから、オリンピックの正式種目となっていますが、女子のみの競技となっています。

新体操は子供の習い事としては、まだマイナーな方であり一般的とはいえないでしょう。しかし、ボールやリボンなどを使ってくるくると踊る姿は、よく見れば子供の興味を惹くスポーツですし可愛らしくて女の子は興味を持つのではないでしょうか。

親の手間や費用もかかる習い事ではありますが、身体能力や立ち姿の美しさ、そして協調性など子供に備わって欲しい能力が身に就く可能性のある新体操は、子供の習い事としてぜひおすすめです。